子供の癖の原因や対処法

子供の癖をやめさせたい!自然にやめさせる子育て方法

子供の癖に悩んでいるママは多いでしょう。爪噛みや指しゃぶり、咳など特定の癖を持っている子供は多く、決して特別なことではありません。子供によくみられる癖や原因、また吃音などについて見てみましょう。子供の癖の特徴や対処法が分かると、気持ちが整理でき改善に向けて行動しやすくなります。

子供の癖をやめさせたい!自然にやめさせる子育て方法

子供の癖をやめさせたい!気になる癖の対処法って?

多くの子供は特定の癖を持っていることが多く、あまり心配する必要はありません。しかし、実際に自分の子供に気になる癖が出ると、平気でいられるママは少ないでしょう。親子のコミュニケーションをたっぷりとることによって、子供に気になる癖が改善される場合があります。

そこで、子供によくみられる癖の対処法を紹介します。自分の子供と同じ癖を見つけて、子供の様子を見ながら対処法を試してみてください。

子供の癖が心配!子供によくみられる癖

子供によくみられる癖の特徴を見てみましょう。子供にはたくさんの癖が見られますが、これから紹介する癖は、ママとしてはやめさせたい癖なのではないでしょうか。

何かに集中しているときに爪を噛む

爪を噛む女の子

子供の癖でよく見られるもののひとつに爪噛みがあります。稀に、大人になっても子供のころからの癖が抜けずに爪を噛んでしまう人もいます。子供は何気なくやっているので、ママが気付いたときには爪がガタガタになっていたり、深いところまで噛んでなくなっていることがあり、焦ってしまうことがあります。爪を噛むのは、ストレスや不安が原因と言われますが、ママが気に病むことはありません。

爪噛みをやめさせたい場合は、爪を噛まないようい注意するのではなく、子供が何に対してストレスや不安を感じているのかを探した方がいいでしょう。爪を噛み始めたときに環境の変化はなかったかなど、パパや周囲の人と話し合ってみてください。

手や指をくわえる・指しゃぶりをする

指をくわえる幼児

手や指をくわえるのも、爪噛みと同じで子供にはよくみられる癖です。指しゃぶりも同じで、大抵5~6歳になると自然にやらないようになります。しかし、不安を感じたときや手持ち無沙汰のときなどに、子供は無意識に手や指をくわえてしまうことがあります。

こうした癖は、大人になっても続いているということはほとんどありません。どこかのタイミングでしなくなるので、ママはあまり神経質にならないようにしましょう。

指しゃぶりに関しては、子供も赤ちゃんみたいだと分かっているケースが多々あります。ですから子供に「何歳になったらやめる?」と聞き、子供に止める時期を決めさせてみてください。自分で決めたタイミングで。あっさりやめてくれることがあります。

「また指くわえてる!」と叱らず、気持ちを手からそらす工夫をしてみましょう。癖がひどくなり指が傷ついている状態なら、優しく「指が痛そうで可哀想だからやめようね」と伝えてあげてください。それを繰り返しているうちに、癖は徐々になくなっていくでしょう。

我が家の娘の指しゃぶり事情

眠りながら指をしゃぶる女の子

我が家の娘も小さなころから指しゃぶりをする子供でした。何かに集中しているときや眠る前には必ず指をしゃぶり、指に吸いダコができたほどです。

姑には愛情不足だから指しゃぶりをすると言われましたが、自分はまったく気にしていませんでした。大人になっても指をしゃぶっている人はいない!と思っていたからです。やめなさいというのは簡単ですが、それがストレスになってはかわいそうだと考え、その分、娘にはたくさん愛情を注いだつもりです。

成長するにつれ、眠る前の指しゃぶりだけになり、それも徐々になくなりました。ただ、長いこと指しゃぶりをしていたので、吸いダコだけではなく、左右で吸っていた爪の形が変わってしまいました。

本当は気をそらすなどしてやめさせればよかったのかもしれませんが、ほかに何かストレスを感じていないか、不安に思っていることがないかなど、気を配るところは配り、あとは自然に任せていました。5歳くらいで指しゃぶりがなくなったと記憶しています。

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周囲にあるものを口に入れる

スマホを噛む子供

箸や鉛筆、紙といった周りのものを無意識に口に入れてしまう癖のある子供も多いです。原因はさまざまで、不安や緊張の場合や、単に暇だからという理由まであります。子供がなぜ口にものを入れるのか、子供に聞いても明確な理由は分からないことがあります。

周りの物を口に入れると、どんなデメリットがあるのか優しく子供に教えてあげましょう。「お腹にばい菌が入っちゃうよ」「お腹が痛くなって好きなものが食べられないよ」という風に、落ちついて話すと子供も理解しやすくなります。

鼻をほじる・鼻くそを食べる

鼻をほじる子供

子供の癖で親が今すぐやめさせたいと思うものに、鼻をほじる、鼻くそを食べるという癖があります。これらの癖は、一度鼻ほじりをしてスッキリした体験からの場合や、単に面白いからというものもあります。

鼻くそを食べる癖は、程よい塩分が美味しいと感じている子供もいるので、癖をやめるように促すだけで改善に向かう子供がいます。

鼻をほじったり食べたりすると、みんなが笑うかもしれないよ、と少し恥ずかしいことだと教えてあげると、子供が自発的に辞めることがあります。恥ずかしいことと分かっていて、家でしかしない子もいるので、そのときもやめた方がいい理由を優しく教えてあげるといいでしょう。

思春期に多い自分の髪を抜く行為

髪やまつ毛など、自分の毛を抜く癖があります。我が子が自分の髪を抜き、髪の毛が薄くなっていく癖は、ママとして平常心ではいられないでしょう。小学生から高校生の頃にやり始めることが多い髪の毛を抜く行為は、思春期に多く見られることと、9割が女の子であるのが特徴です。

頭を抱える女子中学生

原因をすぐにストレスと決めつける人も多いのですが、毛が抜けることに快感があったり、単に暇つぶしということもあります。ですから、ママは自分を責めたり学校で何かあるのでは、と必要以上に不安になりすぎないでください。

この癖については、未だはっきりとした原因は分かっていません。癖がすぐに改善する子もいれば長く続く子もいます。ママは、子供が落ち着いている状態のときに、どうして髪の毛を抜くのか聞いてみましょう。

また、毛を抜くと生えてこなくなることがあるなどの危険性を教えてあげると、癖が改善するケースもあります。

原因や対処法が明らかになっていないので、明確な改善法もありません。親ができることは子供の話を聞き、もし不安やストレスがあれば取り除いてあげることでしょう。ひどくなるようなら、一度病院に相談してみると安心です。

小さな子供に多い癖のひとつ!体の一部を触る

おへそや性器を触る子供は多く、学校でしていたらどうしようと不安になるママも多いでしょう。この原因は、大人が思っているより単純で「安心する」「落ち着く」という理由がほとんどです。

やめさせたい場合は、きつく叱らず「おちんちんを触るとばい菌が入って痛くなるよ」「大切な場所だから、あまり触っちゃだめだよ」という風に優しく教えてあげましょう。一度で改善することは少ないので、時期を開けて定期的に伝えてあげてください。

あまり厳しく注意しすぎると隠れて触るようになり、癖がひどくなることがあります。子供にストレスを感じさせないように、頃合いを見ながら触らなくなるよう上手く促してあげてください。

自然に改善されることの多い吃音(きつおん)

口を押さえる子供

上手く言葉が出てこない吃音に関しては、明確な原因は現時点では分かっていません。遺伝や体質などとも言われていますが、それも確実な原因とは言えません。吃音があると、子供が気にして話さなくなったり、人間関係がスムーズにできないなどのコミュニケーション関係の心配があります。

吃音は自然と治るケースが多いので、まずは慌てず見守ってあげることが大切です。成長を見ながら吃音が出やすい場面と出にくい場面を観察し、何が違うのか見極めることも改善につながります。緊張する場面で吃音が出るなら、吃音ではなく緊張を和らげる対策をしてみてもいいでしょう。

子供が悩んでいる場合や、集団生活に不安があるときには、吃音改善の専門家に相談してみましょう。その際も、ママはどっしりと構えて、子供が不安にならないようにしてあげてください。

子供の癖が出たときに親がとるべき対処法

子供に気になる癖が出ると、親はすぐにやめさせようと焦ってしまいます。しかし、すぐに改善しないのが癖の厄介なところです。子供に癖が出たとき、どう対処するといいのかおさらいしておきましょう

癖を叱って無理にやめさせない

叱る親と耳を塞ぐ子供

大人もそうですが、子供の癖は無意識にやっていることなので、どんなに厳しく叱られてもついやってしまうものです。何度も厳しく指摘されると大きなストレスになってしまうので、叱るのは控えましょう。癖の根源にある原因を探して改善する方が、早く癖がなくなることが多いのです。

どんなときに癖が出るのか、どんな状況で癖がひどくなるかなどを観察し、子供が抱えている癖の原因を見つけてあげましょう。

何か熱中できることを探してあげると、自然と癖がなくなっていることがあります。子供が夢中になれるようなことを一緒に探してあげましょう。

子供の癖に対してマイナスの言葉を使って責めない

「汚いでしょ!」「恥ずかしい子ね」など、マイナスの言葉を使うと子供は傷ついてしまい、癖がひどくなったり隠れてするようになります。そうなると、本当の意味での癖の改善ができなくなるので、できるだけ子供を傷つけない言葉を選んで改善へと向かわせましょう。

癖そのものを指摘するより、気をそらせる方が改善に向かいやすくなります。指しゃぶりや爪噛みの癖があれば、手遊びできるオモチャを探してあげるなど、気をそらせるようなものを見つけてみましょう。

子供にストレスや不安がないか注意する

大人でも不安なことがあると、爪を噛んだり髪を触るなどの癖が出る人がいます。癖が出始めた頃から環境に変化がなかったか、一度ゆっくり考えてみましょう。子供自身もストレスに気付いていないことがあるので、明確な原因が分からないこともあります。

しかし、一緒に改善に動いている姿勢は子供を勇気づけます。下の子が生まれた、入学や進級があった、新しいことを始めた、体に変化が出てきたなど、思い当たるものがあればひとつずつ解消していくことで、子供のストレスが軽減されます。

人のストレスは、思わぬところにある場合があります。どんなに探しても見つからないこともあるので、あまり神経質にならず気長に構えておきましょう。

思い切り体を動かして頭をスッキリさせる

親子でジョッギング

子供の癖をなくすためには、単純な方法ですが、一定のリズムで動き続ける有酸素運動がおすすめです。ウォーキングやランニングなどをすると、頭がスッキリしたり不安がなくなったように感じます。

癖が気になる子供に体を動かす習慣を身に付けさせると、癖が出なくなることがあります。子供が楽しめる範囲で体を動かす機会を増やしてみてください。

ハードルの高いことをしなくても、親子でウォーキングや散歩をしながら会話を楽しむ時間を作る程度でOKです。会話が続けられるくらいの負荷で、楽しみながら体を動かしてみましょう。

親子のコミュニケーションを増やす

親子三人が並んで笑顔

どこの家庭でも、ママは忙しく子供の話をすべて聞いてあげることは難しいことです。しかし、最近親子のコミュニケーションが減ったと感じているなら、子供との会話の時間を増やしてみましょう。そのことで、家事を少々手抜きしてもいいのです。

パパと相談して、ママが忙しいときはパパが会話をしてあげてもいいでしょう。くだらない話題でもいいのです。コミュニケーションが増えるなら、ゲームを一緒にするのもおすすめです。

親が自分に関心を持ってくれているというのは、子供にとって大きな安心につながります。他のことは少々後回しにしてもいいので、子供と積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。

子供の癖に対して過剰に反応しない

子供に癖が出ると、親はとても心配になります。学校での生活や周囲の目を考えると、早く改善させなくてはと躍起になるのが親心です。しかし、親がパニックになると子供は余計に不安になります。ポーズでもいいので、ママやパパはどっしり構えてあげてください。

癖についても、焦って治させようとせず、様子を見ながら改善策を試していきましょう。

子供に何かあるとマイナスなことばかり考えがちですが、トラブルが起きたときこそ、親子が向き合ういいキッカケになる場合もあります。決して焦らず、子供との絆を今一度深めながら、癖の改善に取り組みましょう。

子供の癖は親が心配しすぎないことが一番!

子供のことになると、親は心配するのは当然です。しかし、癖を早く治そうと焦って行動してはいけません。冷静な目で原因は何なのか、改善するには何をすべきかと考え、ひとつひとつ試して様子をみましょう。

親は、つい「自分の育て方が悪かったのか?」「家が〇〇だから?」と自分を責めてしまいがちです。癖の原因は、まだわかっていないことも多いので必要以上に自分を責めてしまうと、本当の原因を見落としてしまいます。子供と一緒に、前向きに改善策を見つけてください。