お尻の拭き方を男の子と女の子に教える際の注意点
自分では毎日していることなのに、いざ子供にお尻の拭き方を人に教えるとなると意外と難しいものです。特に、お尻をきれいに拭かないと皮膚炎や感染症を起こしてしまうことから、自分できちんとできるようになるまで、根気強く教えなければなりません。お尻の拭き方を教えるためには、次のような押えておきたいポイントがあります。
お尻を拭く必要性を理解させましょう
いくら周りがお尻を拭くように促しても、なぜお尻を拭かなければならないのか分からないと、進んで自分で拭く気にならない子供もいます。また、中には、自分で拭くことを嫌がる子供も少なくありません。そのような場合は次のように、お尻を拭かなければならない理由を明確にすることが大切です。
・おしっこやうんちが付いたままになっていると臭い
・おしっこやうんちの拭き残しがあると病気になる
・おしっこやうんちをきれい拭くとすっきりして気持ちがいい
このように、「お尻を拭かないとどうなってしまうのか」「尻がきれいになるとどうなるのか」が分かれば、子供は積極的にお尻を拭くようになるはずです。
お尻は前から後ろに拭くように習慣づけましょう
女の子のおしっこの場合、前からトイレットペーパーでトントンと押えるように水気を吸い取ります。それに対して、うんちの場合は、男女関係なく後ろ側から手を回し、前から後ろに向かって拭くように教えましょう。
特に、女の子の場合は、大腸菌などのばい菌が尿道や膣に入りることで感染症を起こしやすいため、くれぐれも注意させる必要があります。うんちが付いたトイレットペーパーで他の部分に触れないようにして、トイレットペーパーにうんちが付かなくなるまで、きれいな紙で拭くよう心がけさせましょう。
お尻はママが仕上げ拭きをしてあげましょう
お尻が拭けるようになったからといって子供任せにせず、慣れないうちはママが仕上げ拭きをすることで、お尻をきれいに保ってあげることが大切です。
体の小さな子供は後ろからは手が届きにくいうえ、お尻がきれいに拭けているかどうか判断することができません。最初はママがお尻を拭いてあげて、徐々に子供が拭く回数を増やしながら、最後に仕上げ拭きを行ってきれいにしてあげます。そして、上手に拭けるようになったと感じたら、全てを子供に任せましょう。
お尻の拭き方を教える時は絵本やDVDを活用してみましょう
子供が自分からお尻を拭くことに積極的になれない場合は、お尻を拭くことを促すような絵本やDVDがおすすめです。「自分もやってみたい」という気持ちになれば、進んで自分で拭こうという意欲が湧いてきます。
もし、周囲に自分でお尻が拭けるようになったお兄ちゃんやお姉ちゃん、年上のお友達がいれば、お手本になってもらうのもいいでしょう。また、上手くお尻が拭けるようになったらママがきちんと褒めてあげることで、子供のやる気を引き出すことも大切です。
お尻の拭き方はどうやって教えた?先輩ママの体験談15
自分も親からお尻の拭き方を教わったとはいえ、実際に子供にお尻の拭き方を教えることが、意外と難しいと感じているママは多いようです。ここで紹介する先輩ママの体験談では、子供に教えたお尻の拭き方や注意点についてご紹介。男の子と女の子では体のしくみが異なることから、性別による教え方の違いについてもよく分かるはずです。
お尻の拭き方トレーニング~男の子編
拭き残しがないかしっかり確認!
みみりん(28歳)
現在5歳の男の子は、2歳になってからトイレトレーニングを始めました。お尻の拭き方は、私と旦那でそれぞれ普段、自分が拭いているやり方を教えました。
具体的な拭く方法としては、うんちが出たらトイレットペーパーを4回ほど取り、利き手で持って、うんちが出る穴をゴシゴシと拭くんだよと教えました。さらに拭いた後は、お尻にうんちが付いていないか確かめるために、もう一度拭いて、トイレットペーパーに付いていないか確認するように注意しました。
男の子なので、女の子ほど拭く方向や強さなどは気にしていませんでしたが、本人も意外と上手に拭けていたため、うんちで下着を汚すようなこともありませんでした。
実際にやって見せました
もろかな(31歳)
息子が2歳半になった頃にトイレトレーニングを始めました。まずは、主に私がトイレに行くところを見せました。トイレとは何をするところか、お尻はどうやって拭くのかを見てもらいました。息子本人がトイレに行くようになったら、私がまず拭いてあげました。
何回か拭いてあげながら、「私が拭く」→「息子が自分で拭いた後に、私が仕上げ拭き」→「息子が自分だけで拭く」という流れで、だんだんと自分で拭くように移行させていきました。拭き方は普段私がやっているような、トイレットペーパーを巻き取り、前から後ろに拭き取る方法です。
拭く時に手に付かないようにすること、綺麗に拭き取れたことを確認することを注意しました。実際に私がトイレに行くところを見せていたおかげか、わりとすんなり自分で拭くようになってくれました。
失敗を乗り越えて
なつみ(42歳)
我が家の息子は2歳半でトイレトレーニングをはじめました。しかし、2歳半ではまだ失敗ばかりで、結局3歳過ぎて幼稚園に通うようになってから、先生の手を借りつつトイレができるようになりました。大も小も同じ時期にできるようになりました。
しばらくの間、うんちをした時はトイレから「出たー」と教えてもらって、私が行って拭いていたのですが、4歳位から自分でも拭けるようと拭き方を私が教えました。やり方は自己流です。トイレットペーパーをくるくるっと丸めて、後ろからお尻を拭くように教えました。
紙にうんちがまだついていたらもう一度拭いて、きれいになったらOK。拭き方について、しっかり拭き取ることと、トイレットペーパーを出しすぎないことを教えました。
地味に教えるのが難しいお尻の拭き方
こけし(25歳)
長男が2歳半のときにトイレトレーニングを始めました。始めてからは意外とスムーズに進み、うんちも上手にトイレでできるようになりました。ただ、トイトレの中でもおしりの拭き方を教えるのに苦労しました。
こうやって拭くんだよ、と実際に私がやって見せましたが、見るだけではよくわからない様子でした。そこで長男が1番やりやすい方法をいっしょに探すことにしました。
いろいろな方法を試しましたが、長男は後ろから拭いた方がやりやすいようでした。いきなりトイレットペーパーではうまく汚れがとれず、本人もなかなかきれいにならないことにイライラして、中で投げ出してしまうことがあったので、まずはおしりふきで練習しました。
おしりふきでスムーズにきれいにすることができたので、長男も自信がついたのか、自らトイレットペーパーで拭きたい!と挑戦するようになってくれました。
親子でトイトレの勉強
さくら(40代前半)
息子のトイレトレーニングは2歳6カ月で始めました。主人がトイレトレーニングには関心がなかったので、すべて私が教えました。参考にしたのはしまじろうのトイトレです。
トイレットペーパーを折りたたんでから拭くまでを分かりやすく表現されていました。絵本感覚で読み聞かせて、子供と一緒に勉強しました。トイレットペーパーを取って、手のひらより少し大きめに折りたたんで、前から後ろに拭いていくというやり方です。
おしりは少し突き出すようにすると拭きやすくなりました。うんちが手に付かないように、トイレットペーパーの量などを、気長に教えていきました。機嫌のいい時を見計らって教えていきました。
次男もそろそろです
なみ(30代後半)
うちは小学生と3歳の男の子がいますが、二人ともトイレトレーニングは2歳10ヶ月くらいから始めました。下の子はおしっこもうんちもトイレで出来るようになりましたが、まだお尻の拭き方は教えていません。うんちの際は1人ではお尻を拭けないので、私が手伝っています。
小学生のお兄ちゃんには私が自分なりの拭き方を教えました。拭き方としては、トイレットペーパーを2~3枚重ねて、内側から外側にむかって拭いてねとは話しました。小学生になった今では、どんなふき方をしているのか分かりません(笑)。
息子にいつもお尻をふく時に何度も注意したのは、自分の手につかないようにすることと、拭き残しがあるとパンツについてしまうので、きれいに拭き取ることです。
おしりふきからトイレットペーパーへ
りきし(40代前半)
うちの子は男の子です。トイレトレーニングを始めたのは3歳頃で、私がトイレの使い方や拭き方を教えていました。拭き方は、特に何かを参考にしたわけでなく自己流で教えました。
乾いたトイレットペーパーで拭くのは汚れが取れにくいので、トイレに流せるタイプのおしりふきで拭く練習を始めました。おしりふきであれば湿って汚れが取れやすく、1枚ずつになっているので、使う量も分かりやすかったです。
最初のうちは、おしりふきでおしりに触る程度でしたが、回数を重ねていくうちに、お尻を拭う感じをつかめてきたようで、おしりふきを使う回数がだんだんと減ってきました。そして、おしりふき1~2枚で拭けるようになってから、トイレットペーパーを使う練習を始めました。
おしりの拭き方を教える上で最初に言ったことは、ちゃんと袖をまくることです。一番注意したことは、汚れが取れないからといっていっぱい使ってしまうとトイレが詰まってしまうので、おしりふきをこまめに流すことでした。
温水洗浄のあとはしっかり拭く
ヒナ(20代前半)
3歳半の男の子に、私のやり方でトイレットペーパーの畳み方と拭き方を教えました。具体的には、トイレットペーパーは4回程クルクルと巻いてから切り、お尻の後ろ側から手を入れて拭く。これをトイレットペーパーに汚れが付かなくなるまで、繰り返すように言いました。
汚れが落ちないからといって何回もやってしまうと、トイレットペーパーがトイレに詰まってしまうので、三回ほど拭いたら一度流すように教えています。それでもまだ汚れているようなら、私を呼ぶか同じことを繰り返し行うように言っています。
また、うちの子は温水洗浄が好きでよく使うのですが、洗浄後はお尻全体が濡れてしまうので、しっかりと水気を拭き取るように教えています。
お尻の拭き方トレーニング~女の子編
トイレットペーパー使いすぎ
ゆーとまま(31歳)
娘がトイレトレーニングを始めたのは大体1歳半頃だったと思います。お尻の拭き方などは、同じ女ということもあり、私が自分のやり方を教えました。また、友達から聞いたことのあるトイレトレーニングのやり方なども参考にしました。
やり方は、トイレットペーパーをクルクル出してたたんで、おしっこの時もうんちの時も前から後ろに拭くという風に教えたら、すぐに分かって覚えてくれました。始めはママがやってその後に自分で拭くようにしていました。
始めのうちはトイレットペーパーを巻き取るのが面白いらしく、いっぱい出して遊んでしまっていたので、「おしっこの時はこれくらいの量」「うんちの時はこれくらいの量」ということを何回も教えました。
どこを拭くのかしっかり教えました
みずたま(39歳)
娘が2歳になってすぐおしゃべりが上手になってきたので、トイレトレーニングを始めました。誰の姿を見たのか、勝手にペーパーを取って後ろに手を回して拭いていました。育児書におしめ替えの時はお尻を前から後ろに拭くように書いてあったので、そのまま褒めてやりました。
「ここに穴があるんだよ」と私が実際にトイレットペーパーで押さえて教えて、手を後ろに回して穴のあたりを拭くようにさせています。
また、うんちが前の方に付くと不衛生なので、後ろの方だけを拭くように注意しています。その際は、子供が便器に落ちないようにしっかりと便座をもって身体を支えています。
とりあえず前からチョンチョン
はるか(24歳)
私は子供は女の子です。2歳3ヶ月になった夏にトイトレを始めました。1歳半くらいに一度チャレンジしましたが、トレーニングパンツにおしっこをしても気付くことができず、トイトレに失敗してしまったので、この夏になんとか成功させたいと思ってやりました。
お尻の拭き方を教える際はこすって拭くのではなく、トイレットペーパーを厚めにして持たせ、表面積を広くしチョンチョンと押さえるようにして拭くように教えたところ、毎回トイレから娘の「チョンチョン」という声が聞こえてくるので、分かってはいるようです。
後ろからお尻の方に向かって拭くのは、子供の手では届かないし難しいかなと思い、今は前から押さえるように拭くように教え、その後で、私が後ろから拭いてあげています。意外とおしっこが後ろの方に流れていることがあるので、仕上げに拭いてあげないと臭くなります。
もう少し大きくなったら、後ろから拭けるように教えられたらいいなと思っています。
本人の自主性に任せています
ぴの(30代前半)
私は育児書を参考にして、本人の意欲を育てるために失敗は怒らず、うまくできた時は、必ず褒めました。その甲斐あってか、2歳後半でトイレを自立することができました。
「良いウンチ出たね~、おしり拭くよ~。おしりプリっと出して」と言ってから、壁につかまらせて、私が肛門をそっと抑えるようにしてトイレットペーパーで拭くようにしました。普通にこすると痛がるためです。そんなことを繰り返していたところ、3歳になったある日、突然トイレットペーパーを引っ張り出して、自分でおしりを拭きはじたのです。
トイトレでは、できるだけ自分で選んで決めたことを尊重するようにしました。「パンツとオムツどっち?」や「大人のトイレとオマルどっちがいい?」と聞いてから、本人に選ばせました。そういうこともトイトレの土台になったと思います。
ポンポン♪ふきふき♪
ゆめめ(20代後半)
子どもは女の子、二歳半から始めました。オムツがとれやすいのが夏だと聞き、その頃からスタートしました。お尻を拭くことは、二歳半だと難しそうだったので、初めは私がしていました。
自分のやり方で、硬いうんちのときはトイレットペーパーをお尻のあたりを「ポンポン」と言いながら拭き、柔らかいうんちのときは、「うしろ、うしろ、ふきふき」と声をかけながら拭くように教えていました。
女の子なので、うんちが付いたトイレットペーパーを前に持ってきてしまうと、バイ菌が入ってしまうので、それはだめよと注意していました。
最初はぎこちなかったですが、年齢を重ねるごとに上手になり、4歳になった今では少し拭き残しはあるものの、上手く拭けるようになった気がします。
お尻の拭きすぎに注意!
ハインズ(30代前半)
家の子がトイレトレーニングをした4歳頃、私がおしりふきを教えました。普段、自分で拭いているように、手でトイレットペーパーを持って、前から後ろに拭くように教えました。
女の子なので、後ろから前に拭くとバイ菌が入るからいけないんだよと教えたのですが、どうしても体が小さいからなのか、後ろから前に拭こうとするので注意しました。ただ、間違えながらも、一生懸命お尻を拭いている姿は可愛かったです。
教えている時はどうしてもうんちを見なきゃいけないので、しばらくはちょっとつらかったのですが、自分で出来るようになってくれて良かったなと思っています。
家の子はどうもお尻を強く拭きすぎてしまうようで、「おしりが痛い」とこぼしているのを聞いた時は、思わず笑ってしまいました。
お菓子やおもちゃで釣ることも
ままるり(40歳前半)
子供が4歳になった頃からトイレトレーニングを始めました。お尻の拭き方は自分が普段やっているように、トイレットペーパーをぐるぐる巻いてお尻を拭くように優しく教えました。
女の子なので下に向かって拭くこと、終わったらちゃんと流すことは徹底させました。できたら呼ぶように言って、最後に確認するということを何回も繰り返したのですが、最初はできないって泣き出してしまったので、お菓子やおもちゃを買うと言ってはだましだまし行いました。
できるようになったら「トイレに行く!」と言って、自分から率先して行くようになりました。子供は正直なので、教えるのがとても難しかったです。
お尻の拭き方は男の子も女の子もトレーニングが大切
小さな子供が見えない自分のお尻を拭くのは大変ですから、男の子も女の子も、「こうやって拭くんだよ」と最初はママがお手本になって見せてあげると分かりやすいです。初めから上手く拭けなくても何度も根気よく教えてあげるようにしましょう。何度か繰り返すうちに少しずつ上手に拭けるようになってきますので、できるだけ楽しくできるように教えてあげてください。