マザーズバッグの中身、新生児から2歳くらいまでは何を入れたらいい?
マザーズバッグの中身に何を入れるべきなのかという問題は、常に頭を悩ますものです。必要なのか必要じゃないかもわからず、いつの間にかバッグがものすごく重くなっていることもあるでしょう。特に、子供と意思疎通が出来ない2歳ごろまでの時期は外出先で泣いたり喚いたり、子供のお世話だけで手いっぱいなのに重い荷物の持ち運びもしなければならず、外出のたびに疲労困憊してしまいます。新生児から2歳ぐらいまでの時期に、マザーズバッグの中身に常備しておきたいもの、入れたほうが良いもの、入れると邪魔なもの、おすすめのマザーズバッグのタイプや素材をご紹介します。
マザーズバッグの中身「常備しておきたいもの」
マザーズバッグの中身は子供の成長とともに変化します。子供の性格や性別、外出先や外出時間にもよるので、中身は状況に合わせて調節するようにしましょう。
マザーズバッグの中身「常に入れておきたい基本のセット」
産まれてから2歳くらいまでの子どもと外出するときに、必ずマザーズバッグの中に入れて持ち歩きたい荷物がこちらです。基本セットとして、常にバッグに入れておくようにしましょう。
- おむつ
- おしりふき
- おむつ用ごみ袋
- ハンカチ・タオル
- ティッシュ
- 母子手帳、保険証、お薬手帳
- 財布
おむつの量は、月齢や外出時間の長さで調整しましょう。実際に使うと思われる枚数プラス2枚前後を目安にしてください。外出先で体調を崩したときのために、母子手帳と保険証なども忘れないようにします。
ねんねの時期(生後1ヶ月~生後4ヶ月)のマザーズバッグの中身
1ヶ月健診が問題なく終わったら、赤ちゃんと一緒に外出することが出来ます。ですがまだまだ赤ちゃんの免疫は弱く、授乳やミルクを頻繁にあげなければいけません。ママパパも充分睡眠がとれず、つらい時期ですのでできるだけ長時間の外出は控えましょう。
- ミルクセット(哺乳瓶、粉ミルク、水筒に入れたお湯)
- 着替え(肌着と洋服)
- 替えのスタイ
ミルクセットは1つのポーチやバッグインバッグにまとめておくと便利です。おむつ同様、外出時間の長さから逆算して、持っていく粉ミルクやお湯の量は調節してください。うんちが漏れたり、げっぷが甘いと戻してしまうことが多いので、着替えは必ず持ち歩きましょう。余分なおむつ、替えのスタイもあると安心です。
おすわりの時期(5・6か月)のマザーズバッグの中身
おすわりができるようになれば、赤ちゃんの生活リズムが整ってきて外出が多くなってくる時期です。ねんね期よりも遠出が出来るようになってきます。
- ミルクセット(哺乳瓶、粉ミルク、水筒に入れたお湯)
- 着替え(肌着と洋服)
- 替えのスタイ
- 離乳食セット(離乳食1食分、スプーンとフォーク、お食事用エプロン)
- 飲み物(ストローマグや紙パック)
離乳食がはじまっているなら、離乳食グッズも持ち歩きましょう。市販のパウチに入っているベビーフードはコンパクトな上、衛生的にも安全で外出時にはとても便利です。離乳食もおむつセットやミルクセットのように1まとめにしておくと楽です。食後の水分補給のために飲み物も入れましょう。
はいはい・あんよの時期(7ヶ月以降)のマザーズバッグの中身
赤ちゃんがはいはい、あんよをし出すと、食べ物をこぼすことはあっても、全身着替えが必要なことは少なくなります。
- 離乳食セット(外出時間に合わせた量の離乳食、スプーンとフォーク、お食事用エプロン)
- おやつ
- おもちゃ
公共の場で騒いでしまったときなどの対策で、おもちゃを持ち歩くようにするといいです。絵本やストラップ付のオーボールなど音が出ないものや、必ず夢中になるお気に入りのおもちゃがおすすめです。外出先では環境が変わり、離乳食を食べないことがありますので、おやつで気を紛らわせると良いでしょう。
マザーズバッグの中身「入れておくと良いもの」
マザーズバッグの中身に、基本セット以外にバッグに入れておくと良いものをご紹介します。季節や天候など状況に合わせて持ち歩くようにしましょう。
日焼け止め
子供の肌はデリケートでバリア機能が弱いので、日焼け止めは不可欠です。日焼け止めは外出中に塗り直すことが必要なので、ひとつマザーズバッグに入れておくと安心です。選ぶ時は、SPF10~20ぐらいの赤ちゃん専用の弱めのものを選びましょう。
虫除けグッズ
大人なら少し赤くなる程度の虫刺されも、子供の肌だと真っ赤に腫れ上がることがあります。アウトドアやレジャーの場面だけに限らず、スーパーへ買い物ぐらいの距離でも虫除けの対策をしてあげると安心です。
帽子
夏場は頭が熱くなるのを防ぐため、冬は防寒のためにも季節に合った帽子をかぶせてあげましょう。嫌がる子には、ママパパが帽子をかぶっているところを見せたり、「かっこいいよ」と大げさに褒めてあげるとかぶってくれることがあります。
ブランケットなどの防寒グッズ
冬場はブランケットやおくるみなどの防寒グッズがあると便利です。ベビーカーに座る子供を覆うように洗濯ハサミで端を留めてあげるだけでとても暖かくなります。まだ言葉を話せない子供は「寒い」と言えません。ママパパが寒いと感じたら、すぐにブランケットでくるんであげられるように。1枚マザーズバッグに入れておきましょう。
離乳食用のはさみ
食べ物が大きくて、赤ちゃんが食べられないときは、離乳食用のはさみが便利です。外食中、大人用のうどんを分けてあげたいときなど、離乳食用のはさみで麺をカットしてあげると子供でも食べやすくなります。おでかけにも便利なケース付きのかわいいデザインのものもたくさん販売されているので、ぜひお気に入りを探してみてください。
授乳ケープ
授乳時期の赤ちゃんとの外出に大変重宝するのが授乳ケープです。授乳ケープはママの上半身をすっぽりくるめる作りで、授乳時にママの身体を見えなくすることが出来ます。子供がぐずっているけど授乳室が見当たらない、など緊急のときに役立ちます。
マザーズバッグの中身「入れると邪魔なもの」
子供が産まれると、それ以前に持ち歩いていたものが余計な荷物になってしまいます。マザーズバッグの中身はできるだけ少ない方がいいので、余分なものは入れない方がベターです。
化粧ポーチ
子どもを連れて外出していると、化粧直しをしたくてもなかなか思い通りに出来ないものです。化粧ポーチは重くてかさばりますので、思い切ってマザーバッグに入れずに自宅に置いてしまいましょう。持ち歩くとしてもリップだけや1軍のみと厳選して持ち歩くようにしましょう。化粧が崩れても、リップをさっと塗って口元を華やかに、ティッシュを顔全体にふんわりあてて、油をおさえてあげるだけでぐっと綺麗に見えます。
長財布
長財布は大容量のため、普段使わないカードや小銭をいれてしまい重くなる上、マザーズバッグの中でかさばりがちです。まだ子どもが小さくて荷物が多いうちは、ミニ財布に変えてみてはいかがでしょうか。コンパクトなので持ち運びにとても便利ですし、いざとなればポケットに一時的に入れておくことも出来ます。
ゴミ・チラシやポケットティッシュ
街を歩いているとチラシやポケットティッシュをもらうことも多いでしょう。マザーズバッグに入れっぱなしにしておくと、物を取り出すときに一緒に飛び出して、モタついてしまいます。おかしのパッケージなどの細かいゴミも併せて、バッグの中は定期的に整理しておきましょう。
単行本・ヘアアイロン
子どもが寝たときに読むかもしれない単行本、髪の毛を巻き直すときに使うかもしれないコテやヘアアイロンは、子連れの外出に必要なものでしょうか。「使うかもしれないもの」は「無くても大丈夫なもの」と同じことなので、持ち歩かない方が無難です。
マザーズバッグのタイプ別おすすめ
一般的に、マザーズバッグは大量の育児グッズを収納しやすいように、荷物がたくさん入るように作られているので、整理しやすいようにポケットや仕切りがついているものが多いです。様々なタイプが発売されているので、子どもの成長や移動方法などいろいろな要素を考慮して、今の需要に最もあったタイプを選びましょう。
「トートバッグ」はマザーズバッグの定番
トート型は、愛用しているママが最も多い定番タイプのマザーズバッグです。口が広く、哺乳瓶など大きいものが取り出しやすい上、大容量でたくさん荷物が入ります。ベビーカーでの移動時はベビーカーフックに引っ掛ければ移動も楽々です。ですが、抱っこ紐装着時はトートの肩紐がずり落ちて邪魔になることもあるので注意しましょう。
ちなみに、トート型の場合は、ミニポシェットと2つ持ちすると使い勝手がぐんと良くなります。かさばる子ども用グッズはトートに、財布などの貴重品はミニポシェットに入れてななめ掛けにしましょう。整理整頓にもなりますし、よりスマートに出し入れ出来るようになります。
「リュックサック」は機動力ばつぐん
子どもは1歳を過ぎると自由に歩き回れるようになり、目が離せなくなります。そのため、この時期のマザーズバッグは背負って走れ、機動力があるリュックタイプがおすすめです。両肩でリュックを支えるので、身体にかかる負荷も軽減できます。
荷物を取り出すとき、いちいちリュックを下さなければならないというデメリットはありますが、1歳を過ぎると多少手がかからなくなり、頻繁に荷物を取り出す必要もなくなるので大きな問題ではないでしょう。どのマザーズバッグを買うべきか迷ったときは、とりあえずリュックを購入しておけば間違いありません。
「ショルダーバッグ」はタイプが豊富
ななめ掛けが出来るショルダータイプは、リュックと同様両手を開けて使うことが出来ます。リュックに比べて荷物が取り出しやすく、間口にジッパーがついているものが多いので防犯面でも安心です。ですが、ななめ掛けの紐が邪魔になってしまうため、抱っこ紐と一緒に持つことには向いていません。
リュックやトートにも変形できる2WAY、3WAYとタイプが豊富なため、状況に応じて臨機応変に形を変えてみるのも良いでしょう。ただこのようなタイプは付属品が多いため、多少重くなってしまうというデメリットもあります。
マザーズバッグの素材やデザインを選ぶときのポイント
子育て期間中は子供を抱っこする機会が多い上、大きい荷物を持ち歩かなければなりません。ちょっとでも負担を軽くするためにも出来るだけ軽くて、丈夫なバッグを探しましょう。
素材はナイロンがおすすめ
マザーズバッグの素材はナイロンがおすすめです。合成繊維であるナイロンの特徴は、なんといっても軽いことです。水筒などの重い荷物を入れても、身体にかかる負担がとても少なくなります。丈夫で、引っ張りや摩擦にも強いので、長く使うことも出来るでしょう。水に濡れても乾きやすいため雨が降っても安心ですし、汚れがついてしまっても水拭きや中性洗剤でさっと落とせます。防水スプレーをかけておくと、更に安心です。バッグに人気の素材である綿やレザーも素敵ですが、ナイロンに比べると重く、汚れが付くと容易に落とせないため跡が残ってしまう可能性があります。
デザインはママパパ兼用で使えるものを選ぶ
パパが休日の外出中、重たいマザーズバッグはパパにも持ってもらいたいものです。そこで、マザーズバッグはブルーやブラック、無地ものなどママパパ兼用で使えるデザインを選びましょう。リボンやレースがあしらってあり色はピンク、などの女性らしいバッグももちろん素敵ですが、かわいすぎるデザインは男性には抵抗があります。逆もしかりです。男性女性一緒に使えるデザインだと出先で違和感なく交代で持つことが出来ます。
仕切りやポケットは絶対必要
マザーズバッグに仕切りやポケットは必須ですので、マチ付きや、サイズ別ポケットがいくつかついているものが良いでしょう。携帯電話や財布、定期などすぐに取り出したいものがバッグの底に沈んでしまうと探すのに手間取ってしまいます。抱っこ紐で子供を抱っこしているときは、手元も見えづらく、ましてや泣いて機嫌が悪かったりすると焦る気持ちも合わさり、更に大変な作業になるでしょう。細かいものやすぐに取り出したいものは、わかりやすく仕分け、ポケットに入れておくとマザーズバッグの中も整理され使い勝手がとても良くなります。
色は汚れが目立たないものを選ぶ
マザーズバッグは汚れが目立たない色を選びましょう。子供の手や口についた食べ物が付着したり、飲み物をこぼされたり、床に置いたり、マザーズバッグは汚れやすいものです。白や黄色、ピンクや水色などの明るい色だと汚れが目立ってしまいます。
黒やネイビー、ダークグレーなど暗めの色だと汚れが付着しても目立たず、ごまかしがききます。レザーや綿など、汚れを落としづらい素材を使いたいときにもおすすめです。また、これらの色は洋服にも合わせやすいので、コーディネートを考えるのも楽になります。
マザーズバッグの中身は自分や家族にとってベストなものにしよう
子供は思い通りには動いてくれないものですから、マザーズバッグの中身は「トラブルを防ぐもの」ではなく「トラブルをスムーズに対処できるもの」を入れておくとこころえましょう。マザーズバッグの中身は何を入れたらいいのか、どのようなタイプを選べばよいのか、ポイントは3つです。
- マザーズバッグの中身は、常備すべき基本のセット以外は子供の成長や利用する状況に合わせて変化させる
- 無くても大丈夫なものは入れない
- マザーズバッグは、今の需要に最も合ったタイプを選ぶ。迷ったらとりあえずリュックがおすすめ。
新生児から2歳ぐらいまでの時期の子育ては本当に大変です。常に大容量の荷物を持ち歩かねばならないのに子供には抱っこをせがまれ、睡眠も充分にとれない、予定通りに物事が進むことの方が少ないという状況では、身体的にも精神的にも追い込まれることがあるでしょう。マザーズバッグの中身を品定めし、使い勝手の良いタイプを選べば、外出先でのストレスはかなり軽減することが出来ます。お気に入りのマザーズバッグがどうしても見つからない場合は手作りするのもいいです。自分や家族にとってベストなマザーズバッグの中身を作り上げましょう。