山村留学のメリットとデメリット

山村留学のススメ!親元を離れて子供が成長するワケは!?

山村留学は子供の自主性を育てると好評で、ママ達から注目を集めています。年間500人以上の小学生、中学生が参加している山村留学にはメリットがたくさんありますが、当然デメリットもあります。山村留学にかかる費用や期間などの特徴や、成功例や失敗例の体験談をまとめたので参考にしてください。

山村留学のススメ!親元を離れて子供が成長するワケは!?

山村留学が密かに注目されている!子供の成長にもなる

山村留学と聞くと、子供が家族と離れて暮らすなんて…と思われる人も多いでしょう。「可愛い子には旅をさせろ」ということわざがあるように、子供が本当に成長するのは、親に甘えられる環境から外に出したときです。このような考えを持っている親たちの中で、現在注目されているのが「山村留学」です。

山村留学は言葉の通り、山村=田舎に親元から離して1年単位で生活をさせることです。よくある2~3日の自然体験とは違い、学校も田舎の学校に通わせ、長期間留学先で農業や漁業、自然体験や集団生活をしながら過ごします。

現在、60か所以上の団体や自治体が開催しており、年間約500人以上の子供たちが山村留学に行っています。対象は小学生から中学生で、山村留学を経験し、多くのメリットがあったという親が増えていることで、ますます注目されています。

そんな山村留学のメリットとデメリットを、山村留学の特徴と一緒に見てみましょう。実際に山村留学をさせたママの体験談も紹介していますので、そちらもチェックしてください。

山村留学のスタイル

山村留学の子供を笑顔で迎える田舎の年配男性

山村留学のスタイルは基本的に4つあり、団体によって違うのでどこを選ぶか選択しなくてはいけません。子供がどのスタイルであれば山村留学を謳歌できるか、よく考えて選びましょう。

山村留学のスタイル

  • 山村に住む家族の家にホームステイするスタイル
  • 寮などで集団生活をするスタイル
  • ホームステイと寮を半々で行うスタイル
  • 親子で山村で暮らすスタイル

山村留学が子供に与えるメリット7つと体験談

山村留学をさせることで、子供や親にどんなメリットがあるのでしょうか。山村留学の特徴や体験談を元に、メリットを見ていきましょう。

1.学校以外の友達や知り合いができる

縁側で一緒におにぎりを食べる子供達と保護者

ホームステイの場合は、長期に渡ってステイ先の家族と一緒に過ごすことで、山村留学を終了しても連絡を取り合えるような仲になる子供はたくさんいます。また、寮生活をする場合でも、同じ年代の子供たちと仲良くなれるので、住んでいる地域以外の子供たちと親しくなれます。

学校以外に友達ができるメリットは、学校という狭い世界だけにこだわらなくなり、学校の人間関係が上手くいかなくても、精神的な負担が大きくならない点です。このような気持ちになれるのは、一緒に苦楽を共にした友達が遠い場所であれ、存在しているという安心感が大きく影響します。

2.規則正しい生活が身につく

子供は家にいるとどうしても親に甘えて、夜はいつまでもテレビを見たりゲームをしたりして夜更かしし、食べたいものを遠慮なく口にするという生活になりがちです。しかし、他人の家や寮で生活すると、甘えた生活はできなくなります。

田舎の生活というのは、朝は早く起き、夜は早く寝る規則正しい生活をしている人が多いので、自然とその生活スタイルが体に馴染んできます。夜はゲームばかりしていたという子のママも、規則正しい生活が身に付き、留学から帰った後も早く寝るようになったと言っている家庭が多いです。

ただし、帰宅後に甘やかしてしまえば、すぐに元の生活スタイルに戻ってしまうので、山村留学から帰った子供には、規則正しい生活を継続させる工夫をしなくてはいけません。

3.自主性が身に付き自分のことは自分でするようになる

農作業を手伝う子供

親は、どうしても子供に世話を焼いてしまい、自分でできることも手を出してしまうものです。山村留学をすると、過剰に世話を焼いてくれる人はいませんし、逆にお手伝いをしなくてはいけなくなります。これが、子供の自主性を高めることにつながります。

中には、小学校1年生で山村留学し、帰宅後の2年生では、自分のことは自分でして料理までできるようになったという子供もいます。こうした効果は子供だけでなく、親にとっても大きなメリットになります。

親は自分の子供が成長して帰ってくることで、「できないことを見つけて手伝う子育て」から、「できることを探して見守る子育て」ができるようになります。子供は、何でも挑戦すればできるということを実際に体験できるからです。こうした点では親子共にメリットがあると言えます。

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4.年齢が低いほど順応できる

入学前の幼児が笑顔で採れたての野菜を見せる

「家の子はまだ1年生だから高学年になってから留学させようかな」と思っているなら、それは間違いです。子供は年齢が低いほど周囲の環境に順応しやすいので、寂しさを感じることなく山村に溶け込めます。

実際に山村留学した子供たちは、最初こそホームシックになっても、すぐに順応するので途中で帰る子供はわずかです。逆に、思春期になる小学校高学年生や中学生の方が、自我が育っているため順応が遅れる傾向にあります。

また、学力の面でも、低学年であれば転校後の学習に差が出たとき、それを埋めるのは簡単です。しかし高学年や中学校になると、内容が難しくなるので学習面の差を埋めるのが難しくなります。山村でもしっかり学習はできますが、もしものことを考えるとできるだけ低学年の方がいいのです。

もし、いつかは山村留学させたいと思っているなら、できるだけ低学年の時期にさせるのがおすすめです。

5.人と接するとき物怖じしなくなる

山村留学をさせると、物怖じしなくなる理由は2つあります。1つ目は、親以外の大人からお世話になった経験をすることで、他人を信頼できるようになるからです。他人に不安を感じるのは、相手を信用できないからでもあります。

まったく関係ない大人から世話をしてもらうという経験をすると、他人への不信感が薄れ、接する相手を信頼し、堂々と安心して関係を築いていけるようになります。

2つ目は、はっきりと自己主張をしなくては、親がいない環境では自分の希望が伝わらないからです。「何が食べたいの?これ?どうする?こっちが好きよね?」と、親が先回りしてお世話してくれない環境では、自分ではっきりと気持ちを伝えなくては何もできません。これらの理由で、山村留学をさせることで自己主張のしっかりできる物怖じしない性格になれます。

6.夏休みや冬休みにゲームやテレビ浸けにならない

林の中で虫捕りに夢中な子供達

山村留学には、夏休みだけの短期留学を行っているところもあります。夏休みと言えば、子供は毎日ゲームやテレビ浸けになり、生活習慣も大きく乱れがちです。そんな長期休みに、短期で山村留学させると、ゲームから距離を置き規則正しい生活ができるようになります。

自然が少なく車や人などの危険が多い都会では、家で遊ぶことが当然になり、そこではゲームが一番の楽しみになります。しかし、自分の思い通りにならない自然は、ゲームとは比べ物にならない楽しみを子供たちに与えてくれます。

不便や苦痛は、子供たちに工夫する機会を与えてくれ、それを乗り越えるのはゲーム以上の面白さがあるのです。1年間子供を山村留学させられないという場合は、夏休み期間だけでも留学を検討してみてはいかがでしょうか。親子共に、素晴らしい経験ができるでしょう。

7.親が山村生活に興味が出る

山村留学に子供を行かせると、親が田舎の魅力に気付くことが多く、子供の留学をきっかけに山村に移住する人までいます。子供は自然の中で伸び伸びと暮らすと、目の色が本当に変わります。イキイキとした子供の目を見ると、自然の多い田舎の魅力に気が付くのでしょう。

仕事を持っている親が簡単に移住するのは無理ですが、山村留学をきっかけに自然の中での活動を増やす親はたくさんいるので、視野が広がるという点ではメリットと言えます。

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山村留学にメリットを感じたママの体験談

山村留学を実際に経験した子供のママの体験談の中でも、メリットにつながったというものをピックアップしました。山村留学を検討しているママは参考にしてください。

人間関係が原因で山村留学させました

C.K(30代前半)


小学校高学年になってから息子に対して軽いからかいが始まってしまい、息子はすごく暗い性格になってしまいました。そこで山村留学決意。子供は嫌がっていたものの学校に行かなくていいということで留学を決意しました。

寮での暮らしは、最初こそ辛いようでしたが、そこでは人間関係のイザコザもなく、みんなで協力して生活する経験ができます。息子はどんどん性格が明るくなったので、留学終了を機に引っ越しと転校をしました。その後は人間関係で悩むことはなくなりました。

一度学校でからかいや人間関係のトラブルがあると、根本から改善させるのは難しいものです。思い切って学校と環境を変えることで、状況を好転させることは可能です。

また、本人の性格の変化も、人間関係を改善するのに役立ちます。自分に自信がつけば、少々のイザコザは跳ね返せるようになります。

娘のワガママがなくなった

M.Y(40代前半)


娘は超が付くワガママで、自分でできることも甘えてしないような小学5年生でした。丁度思春期も重なり、私も毎日ストレスを抱えるようになったので、山村留学を決意しました。

子供は嫌がり、私も厄介な子供を他人に押し付けているような辛い気持ちになったこともあります。結論は、娘は自分のことができる子供になって帰ってきました。私も、離れたことで子供への愛情が深くなったのが分かりました。山村留学後は、以前とは比べ物にならないほど親子関係が良好になりました。

畑仕事をする保護者と会話する女子

子供が親元を離れることで成長するのと同じように、親も「いて当然」の子供と離れることで、子供への愛情が深まることがあります。お互いが相手のことを思いやれれば、思春期でもいい関係を築くのは可能です。

山村留学で得られるメリットはたくさんあります。親子共に不安も大きいですが、しっかり調べて信頼できるところがあれば、思い切って山村留学に挑戦してみませんか?貴重な体験ができます。

山村留学が子供に与えるデメリット4つと体験談

山村留学には魅力がたくさんありますが、どんなことでもメリットばかりではありません。大切な子供を長期間預けるのですから、デメリットもしっかり把握しなくてはいけません。

デメリットは、考え方や見方を変えるとメリットにもなるので、家庭の状況や子供の性格を考慮しながら見てみてください。

1.子供間のトラブルが起きて失敗することがある

草地で一人叫ぶ子供

子供が集団で生活する寮スタイルでは特に、人間関係のトラブルが起きることがあります。子供の扱いに慣れ、上手く対処できる指導員がいればいいのですが、しっかり対処してもらえない場合、子供の精神的な負担は大きくなります。

参加する子供の性格までは事前に把握できないので回避するのは難しいですが、2~3日体験入村してみると、留学先の雰囲気はある程度分かります。体験は、こうした意味でも必要なので、必ず体験をさせてから実際の感触を見てみましょう。

ママも一緒に体験できる団体もあるので、そのときに子供の表情や雰囲気を良く観察してみると、失敗が少なくなります。

2.周囲の人からの偏見がある

山村留学を知らない人の中には、幼い子供を長期間他人に預けることを良く思わない人もいます。過激な人になると育児放棄をしているなどと言われることもあり、ママが傷ついたり不安になったりすることもあります。

しかし、他人の目を気にして子供が貴重な経験する場を失うのはナンセンスです。他人がどう言おうと親子が納得していれば、思い切って山村留学させてみましょう。帰宅後の性格や表情の変化を見れば、周囲の人も納得してくれるでしょう。

3.参加費用を捻出する必要がある

山村留学の参加費用の平均は、月額6万円程度と言われています。毎月これだけのお金を捻出するのは結構大変なことです。安い留学先もありますが、金額だけで選ぶと失敗することもあるので、しっかり内容を把握して預けなくてはいけません。

お金の問題がなければ、山村留学はメリットの方が多いのですが、家計を圧迫してしまう場合はデメリットと言えるでしょう。

4.留学中は転校の必要がある

部屋で勉強する子供達

1年単位の山村留学では、現在通っている学校から留学先の学校に転校しなくてはいけません。また、山村留学が終わってからも、住んでいる地域の元いた学校に転校させなくてはいけないので、転校による子供の負担は大きくなります。

転校は、マイナスのことばかりではありませんが、子供の性格によっては順応するまでストレスを感じることがあります。その点ではデメリットになるので、子供の性格をよく理解してから山村留学を決めましょう。

山村留学にデメリットを感じたママの体験談

山村留学を実際に利用したママの中で、デメリットと思える体験談も見ておきましょう。デメリットを把握した上で、山村留学させるかどうか決めましょう。

事前に親子で相談にいくことがおすすめ

K.Y(40代前半)


山村留学をしている団体は全国にたくさんあります。それぞれ団体の方針や理念が違うので、当然子供や親の性格や考え方に合わないこともあります。それを事前に調べず子供を預けてしまうと、思っていたような体験ができず子供に嫌な思い出だけが残るケースもあります。

家の場合、最初に行ったところは会話の途中で違和感があったし、子供もあまり乗り気ではなかったのでやめ、次に話しを聞きに行ったところに子供を行かせました。子供は楽しかったようですが、最初の所だったらこうならなかったのでは?っておもいます。

山村留学を主催している自治体や団体に、実際に話しを聞きに行ったときに抱いた感情は意外と大切です。理念や運営方針に共感できても、どこか違和感があれば別のところにも話しを聞きにいきましょう。

山村留学の話を直に聞きに行く親子

最初は丁寧だったのに…

T.F(30代後半)


私の場合は、選んだ場所が悪かったと思います。参加している他の子にからかいやイジリにあっていたようで、それを聞いて担当者に訴えてもしっかり対処してもらえず、何度も親子で嫌な思いをしました。

食事も少ないように感じましたし、最初こそ丁寧でしたが、慣れてくるとイベントには親も強制的に参加させられるようになりました。ただ、他の団体の山留に参加した甥っ子は、とてもいい経験をしていたので全体的にダメだとは思いません。事前にしっかり調査が必要だと思いました。

子供が関わることには、山村留学に関わらず人間関係のトラブルは付き物です。それを心配していては子供に冒険をさせられませんが、山村留学をさせるなら、こうしたこともあると念頭においておく必要があります。

山村留学を検討するときデメリットばかりを考えていては、新しいことには挑戦できません。しかし、事前にデメリットを把握して対策しておくとデメリットを回避、軽減できます。

過保護な親になりすぎ?子供をダメにする言動と必要な甘え
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子供の気持ちを最優先に山村留学を決めましょう

親が子供の成長や貴重な体験を望んで山村留学させたいと思っても、子供自身が嫌がるようなら無理に留学させる必要はありません。大切にすべきは、子供の「やってみたい」という気持ちです。

どうしても山村留学させたい場合は、一度親と一緒に参加できる自治体を探し、ホームステイなどに参加してみましょう。山村留学の雰囲気が分かれば、子供の気持ちにも変化が出るでしょう。または、数日間の自然体験や短期留学から初めてみるのもおすすめです。

子供の気持ちを優先しつつ、自然と誘導できれば楽しく山村留学に参加できるようになるでしょう。子供のときだからこそできる、貴重な山村留学で子供の成長を見守ってあげてください。

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