お金がない子育ての不安はどう乗り越える?
お金がない状態で子育てをしている方は、不安な思いをしながら「子供をきちんと育てたい」という気持ちで毎日を乗り切っているのでなないでしょうか?子供が大きくなると、教育や食費など育児にかかる費用も増えていくもの。
無駄な出費は抑えていても、すこやかな成長のために削りたくないお金もあります。さまざまな理由でお金がない子育てをしているご家庭はどのような工夫をしているのでしょうか?
お金がない子育ては節約のポイントを知る
子育て中の親は、お金がないからできなかったと後悔したくない、子供につらい思いをさせたくない、楽しい思い出をたくさん作ってあげたいと考えて、できるだけ節約をして過ごすものです。
とにかく出費を抑えようと奮闘していると、ストレスが溜まってイライラして子供につらく当たってしまうこともあるでしょう。そんな心苦しい思いをしないためにも、お金がない子育て中は切り詰めるべきポイントを知り、賢く節約していくようにしましょう。
子育て中、とくに節約しやすいポイントは次の4つです。
- 食費
- 被服費
- レジャー費
- 習い事・塾などの教育費
栄養を考えて安い食材で美味しい料理を作る、親戚や友達からおさがりをもらう、お金がかからない遊びや格安で遊べるレジャースポットを探す、家庭学習を充実させるなどさまざまな工夫ができます。ここからは先輩ママたちによる、お金がない子育て中にした節約術や不安を乗り越えた体験談を見ていきましょう。
お金がなくとも子供と楽しく過ごせる方法はある
ルンバ(35歳)
結婚後しばらく共働きをしていましたが、出産を機に退職したためお金に余裕がありませんでした。復職も考えましたが、子供を保育園に入れるのも大変な競争率だと聞き、また幼稚園に入るまでの子育て時間を大切にしようと思ったのでしませんでした。お金がなくとも子供と楽しく過ごせる方法は沢山あります。公園はママ友達も出来ますし、親子で気晴らしが出来る上、太陽に当たり体も強くなります。他にも公共の施設は無料なものが多く、児童館や図書館やプールなど、今しか子供と利用できない物は徹底的に利用しました。私も子供も一番のお気に入りは図書館です。お互い好きな本をじっくり読んだり、時には読み聞かせ大会が開かれるので、そこに参加したりと無料でも一日居られます。お金がない上で子育てを楽しむには、時間を楽しむことです。子供と一緒にいられる貴重な時間を存分に楽しめば、お金がなくても楽しめます。
もらい物で工夫する
りんご(30代前半)
家は夫婦で貯金があまり無い夫婦だったので子供が生まれてからは食費も必要な分も親戚や親が野菜や子供服を沢山くれたので助かりました。無くなると催促しに行くのは申し訳なかったですが、子供服をとってあるママ友から貰ったりしていました。生活費での節約は、水道料金ギリギリまで栓をしめて水があまり出ないようにしていました。お風呂は基本的には入らないようにしてシャワーだけにしていました。子供をお風呂に入れる時は大きめのたらいを親戚から貰っていたのでそのたらいにお湯を入れてお風呂がわりにいれていました。離乳食はほとんどレンジで加熱をしてガスをあまり使わないで調味料もシンプルに塩と砂糖で味をつけて離乳食を作っていました。お金がなくても貰い物をちょっとずつ工夫をすると食費もほとんど買わずにすみます。
お得な買い物をする
まる。(39)
節約テクニックは、絶対に必要な日用品は価格を調査し、ポイントアップデーや割引デーに買っていました。子ども服は買いすぎに気をつけて、来年分をセール時に買っていました。無駄な外出を控えて、夏は公園、冬も自宅前で雪遊びをして、できるだけ有料施設には行きません。休日の長くなりそうな買い物にはできるだけおにぎりと水筒を持参しました。そもそも早朝から動いて、お昼時にかかる外出を避けていました。飲み物やおやつを度々買うのがもったいないと思います。お友達と一緒の時は合わせるようにしますが、普段の食費に気をつけていました。最後には、主人のお小遣いの見直しを何回もするしかないと思います。貯蓄額を増やすためにしかたがないので協力してもらいました。
レジャー費が節約の決め手
りょう(30代前半)
夫婦ともに正社員とはいえ薄給の介護職で、マイホームを建ててしまったため、お金がカツカツの中で子育てをしています。お金が無い子育ての中で工夫しているポイントは、レジャーにお金をかけないことと、その分手間をかけることです。
普通の休日の過ごし方は、利用料がかからない広めの公園や、ピクニックやハイキングに行って、食事は手作りのお弁当で節約。まとまった連休になると、お互いの実家を拠点に遠方に遊びに行って宿泊費を節約します。食事もごちそうになるので、親には迷惑をかけてしまいますが。
お金をかけないレジャーだと、必然的にアウトドアが中心になります。それを楽しめるようになるかどうかが節約の鍵になります。
布おむつはコスパ最高
ゆぅたそ(20歳)
もともと低所得だったのですが、義実家にお金を貸したときはキツキツの生活をしていました。子供が乳幼児だったこともあり、かかるお金が大きかったので、いろいろ工夫しなくてはならず、かなり大変でした。
紙おむつは使い捨てなのでお金がかかります。そこで夜寝るときとお出かけする時以外は、布おむつにしていました。何度も使いまわせるのでコスパは最高でした。お金が無いとイライラしたり余裕が無くなりますが、子どもと接する時は笑顔を忘れず楽しむ事が大事です。子供に不安な気持ちが伝わって泣いてしまうことがあったので、そこは心掛けていました。
私の子育て経験
ゆり子(53歳)
結婚したときは年収900万という生活でしたが、しばらくして会社の経営が悪化し始めてとうとう吸収合併された後にリストラにあってしまいました。それからは工夫をして子育てをしていました。
子どもは友達によって左右されやすいものです。テーマパークが好きでしょっちゅう出かける家庭の子が集まるとどうしても経済的についていけません。自分だけ行けないから辛い思いをするのです。
ですから他のこと…例えば習い事や勉強で打ち込めることを探してあげるのです。安い授業料の塾は探せば必ずありますし、インターネットでも無料で良いサイトがあります。習い事は公民館でもしていますから金額も決して高くはありません。
習い事や塾に行かせるときに高いお金をかければ何とかなると言った考えを脱することです。家庭の事情の中でできる範囲で親子で話し合い、最終的には自分で選ばせることが大切なのです。
自分で決めて頑張ったら達成感が得られて自信がつくのです。生きていく上での大きな財産になります。
よそと比べないことが大事
りんご(30歳)
我が家は共働きですが、2人とも収入が少ないため子育てにはあまりお金をかけられません。周りの子が持っているおもちゃを同じように買い与えることも難しいですし、いろいろな場所に遊びに連れていくこともなかなかできていません。
休日は無料で遊べる児童館などで過ごしたり、公園で遊ぶことが多いです。おもちゃに囲まれている生活が楽しいわけではないと感じるので、自分たちで工夫して遊べるようにしています。
おもちゃは両親や義両親からプレゼントを買ってもらえることもあるので、そういったときは好きなものを買っていますが、必要最低限で済むようにしています。まだ子供が小さいので他の子と比較することは少ないですが、これから大きくなっても我が家と他の家を比べないように子育てしていきたいです。
食費の節約は大事
kumo(30代後半)
育児休業後に復帰する予定が、私自身の体調不良と子供の保育園活動が基軸に乗らず失敗。無理してもかえってよくないと考え、専業主婦になりました。主人だけの収入になったうえ、夫婦ダブルローンを立てていたので、ローンの返済だけで毎月きつい状態。
なるべく贅沢はしないように、光熱費や食費、交際費は削るようにしました。その中でも大きかったのが食費です。いつも当日食べる分を買いだししていた外出を、週2回まで減らして、ムダな買い物を極力避けて、使いまわしできるレシピを考えてみたり、知るようにしました。
また子供が成長するにつれて食事が多くなるのも悩みどころです。空腹にならないように小腹を満たしてから業務スーパーなどでまとめ買いをして、それなりの料理にすることで食費のやりくりをしています。
本当は所以地などでパーっと遊ばせてあげたいですが、今は我慢しています。でもそのぶん、私は専業主婦なので、天気のいい日は毎日でも一緒に外出して、公園でめいっぱい遊ばせています。家計はいつもぎりぎりですが、無料で楽しめるイベントを市政ニュースなどで探すようにもなりました。
子供の満足度はお金ではない
よりじ(30代前半)
私の場合、妊娠中に引っ越すことになったため、出産後も働き先を見つけるのは簡単ではありませんでした。しばらく専業主婦だったのですが、旦那は当時の仕事がとてもストレスになっていると言い、転職することになりました。転職後は体調も良いようで安心したのですが、お給料は大きく下がってしまい子育てにもあまりお金をかけることが出来なくなってしまいました。
それまではストレス発散のためにショッピングモールに行ったり、時々子どもと2人でランチに行ったりする余裕がありましたが、節約するためにお弁当を作ってピクニックに行ったり、近所の公園で体を動かしたりするようになりました。また、ショッピングモールも駐車場代がかからない場所に行くなど、なるべく節約できるような場所に出かけるようになりました。
最初はストレスを感じることもありましたが、子どもはお金をかけなくてもとても楽しんでいるようでしたし、走りまわることで夜も良く寝てくれるようになり、自分がラクをすることも大事だけれども、子どもがどれだけ満足しているかを見てあげたい感じるようになりました。
子供のことを一番に考える
nanae(20代前半)
私は子供が3歳の時に離婚し、シングルマザーとして育てました。お金がないという場面がたくさんあったので節約をすることは多かったです。食費は常に1カ月10,000円未満でしたし、見切り品や夜の値引きを狙ってまとめ買いをしていました。お風呂の水は使いまわすようにして、電気代やガス代もかからないようにしていました。冬でもコタツだけにして暖房代も節約しました。
やりくりをして残ったお金で子供には好きなスポーツをさせていました。お金がない中でも子供は毎日笑顔で楽しく過ごしてくれたので、私としても助かることがたくさんありました。お金がないからといって、何もさせてあげられないのは心苦しかったので好きなことはさせてあげるように心がけていました。子供のことを一番に考えてあげることが大事だと思います。
家族が笑っていられるよう工夫しました
みかん(36歳)
2人目を妊娠して私が働けなくなり、収入が激減してしまったため、主人の稼ぎだけでは毎月赤字になり、お金がない子育ての日々が始まりました。私が働いていたときも、毎月ぎりぎりの生活でしたので貯金がある訳もなく、不安な毎日でした。
上の子がストレスを貯めると可哀想ですので、お金がない中でも、休日は家族3人で楽しく過ごせるようにいろいろ考えました。休日は、お弁当と、レジャーシートを持って公園によく遊びにでかけました。子供は大喜びで走り回り、パパと遊具で遊んだりと、ストレスを発散してくれました。
雨の日などは、無料の工場見学に予約をして行ったり、子育てパスポートもフルに使いました。夏はプールに無料で入りに行けたりと大活躍でした。
食事のメニューも節約料理にしました。工夫して安いけど豪華に見えるご飯作りを頑張りました。お金をかければテーマパークなどに行けるので、楽しめるのは当たり前ですが、お金がなくても家族で笑って生活できたら、それが幸せなんだと感じています。
生活を見直す機会をもらえた
ちこた(20代後半)
旦那の転職活動中に第二子を妊娠しました。貯蓄も満足になく私自身も無職でしたので、必然的にお金がない子育てとなりました。当時2歳の遊び盛りの長男がいましたが、妊娠中は満足に相手ができなかったので、行政が行っている子育て支援センターや児童館、図書館に頻繁に通っていました。
空調も効いているので日中お世話になることで夏場はエアコン代も浮き、助かりました。食費に関しては、買い物先を変えました。野菜は地元の直売所、肉・魚は大型ディスカウントショップで購入するようにしました。子どものおもちゃは家にある不用なもの(ラップの芯や牛乳パック)で一緒に手作りしたりしました。
お金がないからこそ「お金がなくても楽しめる」ということを再確認できました。「お金がないからなにもできない」と悲観するのではなく、どこにお金をかけるべきなのかを見つめなおす、機会を得たと考えました。親が悲観して神経質になると子どもは敏感に察知します。子どものためにも常に余裕のある穏やかな気持ちでいることが大事なのではと思います。
子供の笑顔を見るためなら頑張れる
うめすけ(20代後半)
主人の給料が下がった時期があり、そんな時に限って出費が重なり家計が苦しい時がありました。
家族で出かける時はテーマパークなど入場料のかかる所へは行かず、公園へ遊びに行くことが多かったです。お昼ご飯を外出先で買うと出費になるので、もちろんお弁当と飲み物は持参します。お弁当の中身は特別豪華なメニューにはせず、いつも家で食べるものより少し見栄えが良いキャラ弁にしたりと、子供を驚かせる工夫をしました。
お金が無いと気持ちの余裕が無くなってしまいがちですが、子供との生活を楽しむことが何より大切だと思います。お弁当を持って公園へ行くだけでも、子供は前日から楽しみにしてくれて、とても満足そうでした。そんな子供の様子をみていると私たち夫婦にも自然と笑顔が出てとても良い休日になります。
子育てを楽しむ気持ちを忘れない
蒼井 静(36歳)
離婚により今までは2人分の収入があったのに、ある日から半分になるのはなかなかショッキングな体験でしたが、くよくよしていても仕方がないので、まずは本を図書館で借りる事から節約を始めました。図書館にはたくさんの育児雑誌やファッション雑種があり、借りて読むことも出来ました。
スマホのSIMカードを変えて通信料を半分にしました。家にある洗剤も数を減らして今は食器用とカビキラーだけと言うシンプルさです。トイレ掃除は塩素系の洗剤を便器にシュッとして数分後に流すだけでピカピカになります。
夏には子供と一緒に庭にミニトマトときゅうりを植えて収穫後はピクルスにして保存する事で冬まで持たせています。お金が無いことも楽しむ気持ちが一番大切だと感じます。
リサイクルショップを活用しました
ぷぅ(25歳)
短大卒業後、職を転々としているうちに今の旦那と出会い、すぐに子供を授かりました。旦那も大学を中退しており、これといったスキルはなかったので、お金がない子育てを開始することになりました。
子供を遊びに連れて行くときは、お金のかからない公園で遊ばせました。お金がなくおもちゃも買えないので、児童センターに連れて行ってたくさんのおもちゃで遊ばせました。お洋服やチャイルドシート、ベビーカーなどどうしても必要な物は、リサイクルショップなどを活用して古着や中古のものを買いました。いまでは古着屋めぐりを楽しめるようになりました。掘出し物を見つけたときの達成感は最高です。
お金がないからできないと、言い訳せずに何事も楽しんでやる事が大事だと感じています。