子供と映画館で映画を観るときに守るべきマナー
子供でも大人でも、映画館で映画を観るときに守るべきマナーはほぼ同じです。ですが、子供は大人と同じことは出来ません。出来ないことは、親がサポートしてあげる必要があります。
子供向けの映画を選ぶ
幼児と映画を観るときは、子供が楽しく観られる子供向けの映画を選びましょう。子供も集中して観てくれます。子供が好きなアニメや特撮映画なら周りも同世代の子供だらけなので、多少騒いでも大丈夫という雰囲気があり、気楽に観ることができます。3Dの映画だと酔ってしまうこともあるので、まだ小さい子供には2D映画がオススメです。
映画は静かに鑑賞する
「静かに映画を鑑賞する」ということは、映画を観る上での基本マナーで子供も例外ではありません。映画を鑑賞している途中でどうしても話したいことがあるときは、内緒話で少しだけ、と決めておくと良いでしょう。泣いたり騒いだりしている子供に向かって親が「静かにして!」とたしなめる声も周りの人たちにとっては煩わしいものです。あまりにもひどく騒いだら、すぐに退出する覚悟を持ちましょう。
前の座席を蹴らない
映画に興奮すると、子供は身体を動かしてしまうかもしれません。ある程度のリアクションならかまいませんが、前の座席は蹴らないように注意しましょう。蹴られた側は、突然の振動に驚きますし、気が散って映画に集中できなくなってしまいます。
食べ物をこぼさないように工夫する
せっかくの映画館気分を楽しむためにも食べ物を持たせてあげたいと思うお父さんお母さんも多いでしょう。トラブルを防ぐためにも食べ物は持たせないのが一番かもしれませんが、もし持たせるのであれば、大きめの容器に少ない量を入れるなどこぼさない工夫をしてあげましょう。基本的に一般の映画館では食べ物・飲み物の持ち込みは禁止です。子供用の飲食物も例外では無いので、気を付けるようにしてください。
子供と映画館で映画を観るときは事前準備を入念に
当日の映画鑑賞を楽しめるかどうかは事前準備にかかっているといっても過言ではありません。準備不足のままだと、後から足りないものに気づいたり、思ったより時間がかかって予定通りに進められなかったり、子供の思いがけない行動に対応出来なかったり、アクシデントが起こりやすくなってしまいます。しっかりした準備は、自信や安全にも繋がります。万全の態勢を整えておきましょう。
映画を本当に見たいのか子供の意思を確認する
本当にその映画を観たいのか?事前に必ず子供の意思を確認しましょう。親が子供に映画を観させたいからという一方的な理由で連れ出すと、もともと行きたくなかった子供はその気持ちを引きずって映画を楽しめず、ぐずったり怒ったりして散々な結果になってしまうかもしれません。子供の気持ちや希望を一番に考えてあげましょう。
映画館の予約は必須
子供と映画を観に行くとき、予約は必須です。当日場当たり的に映画を観ようとすると、希望の席や時間を確保出来ないことがあります。映画館によって予約の仕方は違うので、事前に調べておきましょう。
目当ての映画がまだ公開されていないなら、前売り券を購入しておくことをオススメします。ほとんどの場合、観に行く2日前から座席指定が出来、当日券よりも安い上、子供映画なら子供が喜ぶ特典やおもちゃをもらえることもあります。
映画鑑賞のマナーを教えておく
映画館で守るべきマナーは、事前に教えておきましょう。出来たら暗唱できるまで何度も確認しておくのが理想的です。動画配信サイトにアップされている、映画館のマナーに関する動画を見せるのもオススメです。百聞は一見にしかず、映画館の雰囲気を手っ取り早く理解してもらえます。
動きやすい服装で行く
子供も大人も動きやすい服装で行きましょう。スカートよりパンツ、ヒール有りよりヒール無し、ひっかかるようなアクセサリーはつけない、いつ汚れても良い服装の方が何かアクシデントが起きたときに安心です。バッグもリュックなどにして、両手があくようにしておくと機動力が増します。更にお腹をしめつけない洋服にすると子供も長時間リラックスして映画鑑賞できるでしょう。
トイレをすませておく
「トイレ問題」は映画館で子供と映画を観る全てのお父さんお母さんを悩ませます。上映中の途中退席は出来れば避けたいもの。映画がはじまる前にトイレに行き、それ以降は出来るだけ水分はとらないようにしましょう。子供は注意しても映画に夢中になると知らない内に飲みすぎていることがあるので、飲み物はSサイズにして、お父さんお母さんと半分こするなど対策すると良いでしょう。
ちなみに、カフェインや砂糖・人工甘味料は利尿作用が高くトイレが近くなってしまいます。水分を取るときはウーロン茶や紅茶、コーラやジュースは避けて、麦茶や水を飲ませてあげてください。もしトイレトレーニング中なら、この日はおむつを履いてもらうのも1つの手です。
映画館デビューにぴったり!子供連れOKの映画上映サービス
最近では、赤ちゃん・子連れOKの映画上映サービスも増えてきました。子連れOKの映画館では、上映中にお母さんお父さん、そして子どもが安心して映画を楽しめるよう、様々なケアが施されています。もちろん、映画を鑑賞する人達はみんな赤ちゃん・子連れなので、周りを気にする心配はありません。子供向けだけでなく、大人向けの映画を安心して観ることが出来るのも嬉しいポイントです。
ですが、子連れOKだからといって大声で話して良いわけではありませんし、一般的な映画館の鑑賞マナーは守らなければいけません。毎日の育児に家事・仕事とフル回転で頑張るお父さん、お母さんもたまには映画をゆっくり楽しみましょう。
「ママズクラブシアター」は赤ちゃん連れに優しい
TOHOシネマズでは毎月1~2回、木曜日に子供と一緒に入れる「ママズクラブシアター」を開催しており、困ったことはなんでも相談出来る優しい環境を用意してくれています。
- チャイルドシート貸出
- ベビーカー預かりサービス
- 控えめの音量
- 明るめの照明
チャイルドシートを貸してくれるので、まだまだ小さい赤ちゃん連れの方にオススメです。TOHOシネマズのほとんどの劇場で開催してはいますが、中には開催していない劇場もあります。頻度も異なるので、行く時は事前にHP等で確認するようにしましょう。
「ほっとママシネマ」は映画に飽きたらおもちゃで遊べる
「ほっとママシネマ」はMOVIXシネマが提供しています。
- スクリーン前に子供用のプレイスポットを設置
- シアター内におむつ替え・授乳スペースあり
- シアター内に見守りスタッフが常駐
- 控えめの音響
- 明るめの照明
プレイスポットがあるので、子供が映画に飽きてしまったらおもちゃで遊ぶことが出来ます。子供の初めての映画館デビューにはぴったりかもしれません。ですが、上映劇場や開催日時は不定期なので、事前に調べておくことが必須です。
子供が映画館デビューするときはマナーを教えましょう
子供と一緒に映画館に行くときに、マナーを守ることはとても大切です。なぜなら周りの人も映画を楽しむためにお金を払っているからです。映画館でのマナーを守り、周りに迷惑をかけずに映画鑑賞するポイントはこの3つです。
- 映画館デビューは、映画を集中して観られるようになる3~4歳を目安にする。
- 当日のトラブル防止のためにも、事前準備を入念にする。
- 鑑賞中に騒いでしまったら、退出する。
子供の映画館デビューで注意すべきは親がぴりぴりしすぎてしまうことです。子供にも伝染して、機嫌が悪くなったり反抗したり、せっかくの映画が台無しになってしまいます。タイミングが合うなら、子連れOKの映画鑑賞サービスを利用するのも良いでしょう。「いざとなったら退出すれば良い」と思って気楽に、子供と一緒に映画を楽しみましょう。