生活水準を落とさずにお金を使わない方法を実践しよう
これまでお金を使わない方法というと、楽しいことを我慢して、小さなお金でも辛抱して使うというイメージでした。しかし、今の節約は違います。楽しくメリハリをつけて、無駄を省いて豊かになれる工夫が上手なお金を使わない方法です。
生活面では、生活水準はそのままで徹底的に無駄を省く工夫をしましょう。子育て面では、子供の可能性の芽は摘まないよう、色んなことに挑戦させながら節約します。そんな豊かな暮らしができるお金を使わない方法を紹介します。
毎日の生活でお金を使わない方法を頭に入れておこう
日々の生活の中で、まるで水が流れるように出ていくお金ですが、できるだけお金を使わないようにするのがやりくり上手な主婦です。簡単に実践できる、お金を使わない方法をまとめました。
お金を丁寧に扱うことで無駄遣いが減っていく
お金を使わない方法として、まずお金を丁寧に扱うことを意識しましょう。お金を丁寧に扱うと、無駄遣いが減ります。一見関係ないように思えるかもしれませんが、以下のことを一度試してみると、お金のありがたみを実感でき、無駄なお金を使わないよう意識できます。
- お財布は丁寧に扱い、汚れた財布は買い替える
- お札の向きは揃えて、折れ曲がっている紙幣は伸ばして財布に入れる
- お札とレシートを一緒に財布へ詰め込まない
- 小銭とお札は必ず分けて財布に入れる
- お金を机や棚に直に置かない
私たちは、視覚的に散らかっているものや汚いものを、雑に扱ってしまう性質があります。逆にきれいに整頓されているものは、扱いが丁寧になるのでその結果、無駄遣いが減るのです。
また、お金がない人ほどお金を雑に扱っています。その辺に小銭が転がっていたり、お札をグチャグチャにしてポケットや引き出しに詰め込んでいたりしていませんか?こうしたお金への小さな意識が、使い方に大きく影響してきます。
フリーマーケットやリサイクルショップを活用する
フリマやリサイクルショップは、多くの人が利用しています。これらを利用するとき注意したいのは、安いからといって無駄なものまで買ってしまうことです。
例え10円であっても、不要なものは買わない癖をつけなくては、10円が100円になり、徐々にルーズになり1,000円や10,000円と額が大きくなっていきます。どんなに安くてもしっかり考えて購入し、1円でも無駄なものにお金を使わないようにしましょう。
フリマやリサイクルショップは購入するばかりではなく、不用品を売ることもできます。フリーマーケットに出展しなくても、便利なフリマアプリがいくつかありますので、家にいながら不用品を販売することができます。かしこく利用してみましょう。
固定費を見直し削れるものは思い切って削る
固定費とは、毎月一定にかかる必要な出のことで、固定費を見直すことで大きな節約ができる場合があります。固定費とは以下のものですが、当てはまって見直すことのできるものはありませんか?
- 家のローンやアパートの家賃などの住居費
- 家族や住宅の保険料
- 自動車の維持費
- 通学通勤のための交通費
- 携帯電話やインターネットなどの通信費
上記の固定費を見直すと、数千円から数万円の節約ができることがあります。住む場所を思い切って変える方が家賃の見直しができ、学校や職場から近くなることで通勤通学の交通費が削減できます。車や電車、バスを使わず、徒歩や自転車を使える距離の場合、削減どころか交通費が0円になります。
自動車も、燃費が悪く維持費のかかる大型車は本当に必要か、新車登録から13年以上経過している車の場合、自動車税と重量税が割り増しになりますが、乗っている車はどうかチェックしましょう。普段、車を使うのは遠出をするときのみという場合、思い切って車を手放し、遠出をするときはレンタカーを借りた方がトータル的に安い場合があります。
保険や通信費もたびたびお得なプランがでますので、契約内容を見直せないか、定期的にチェックするようにしましょう。
毎月必要な経費は意外と見直さず、当たり前のように支払っていることがあります。一生懸命節約しても、固定費に無駄があれば意味がありません。家族の負担にならないように注意して、基本的な生活に掛かるお金を見直してみましょう。
一時的にしか使わないものはレンタルも検討してみよう
ベビーベッドやキャリーケース、自転車や車などは借りた方がお得な場合があります。一時的にしか使わないものや、流行りのあるものは購入する前に、レンタルでお得に使えないか検討してください。
一般的に、長期間使うものなら購入がお得ですが、めったに使わないものや短期間しか使用しないのであればレンタルの方がお得です。
自分でできそうなDIYには挑戦してみる
家の中の簡単な修理やリフォームは、意外と自分でできることがたくさんあります。以前は、プロが持っている道具の購入が難しかったのですが、今はネットやホームセンターで簡単に、しかも安く買えます。
修理やリフォームの作業工程を分かりやすく紹介しているサイトや動画もたくさんあるので、一度挑戦してみましょう。難しそうに見えるものでも、案外簡単にできます。以下のようなことは、業者に頼む前にDIYを検討してみましょう。
- 蛇口の修理や交換
- 壁紙や障子、網戸の張り替え
- ドアの取っ手の修理や交換
- 家具やフローリングの傷補修や修理
- フローリングの張替え
- 自転車のパンク修理
- 洋服の修繕や補正
- 隙間のシーリング加工
修理が必要な頻度や工具の金額などを計算して、安くなるようなら挑戦してみましょう。一度工具を揃えて作業経験をすれば、その後の修理は材料費だけで済むので数千円から数万円の節約ができます。
移動手段を自転車や徒歩に変更するとお金を使わない
通勤や通学で車や公共交通機関を利用している人は、移動手段を自転車や徒歩に変えると使うお金が減ります。単に節約という観点だけでなく健康や美容にもなるので、将来の病院費用やサプリメントの費用も抑えられるという見えない節約にもなります。
一年中ではなくても晴れた日だけ自転車にしたり、3~5月と9~11月の期間だけ2駅だけ徒歩にするなどでもOK!健康的な生活をしながら節約できます。
持ち物を見直して減らすといらないものが見えてくる
持ち物を減らして不要なものが家からなくなると、無駄遣いや衝動買いが減ります。「どうしてこんなもの買ったんだろう」「結局、これって買ったけど使わなかったな」「同じようなものがいくつもある」などと反省しながら不要なものを捨てる経験は、物を買う目をシビアにします。
こうなると、不要なものをしっかり見極められるようになるので、結果的にお金を使わない暮らしができるようになります。
乱雑な部屋に住んでいると、気持ちが散漫して冷静な考え方ができなくなり、ネットで衝動買いしたり、必要なものが不要なものに埋もれて、何度も同じものを買ってしまうといった失敗が増えます。物を減らすのは、こんな失敗を防ぐ効果もあるのです。
買い物の仕方を見直すと衝動買いもなくなる
ネットで購入した方が安いものは、積極的に利用することで無駄買いが防げますし、行き来する時間も交通費も削減できますし、じっくりと選べることから本当に必要なものかどうかの判断もしやすいです。
買い物に行くとつい要らないものを買ってしまう場合、宅配サービスを利用した方がトータルの食費が安くなる場合がありますし、頻繁に買い物に行かずに数日分の食材をまとめ買いし、食材がなくなるまで買い物に行かないと決めるなどの工夫も必要です。
子供と一緒に買い物に行くと、せがまれるままについお菓子やアイスを買ってしまう人は、買い置きのお菓子を買わない、子連れの買い物を減らすなど、無駄な出費を減らす努力をしてみましょう。
家族みんなで光熱費を考えて電気のつけっぱなしなどを防ぐ
その月の光熱費を、家族みんなに公開すると家族の節約への意識が高まります。先月との違いを数字で知ることで、単に「無駄遣いしないで」と言うより、家族に協力してもらいやすくなります。節約ばかりでなく、浮いたお金でたまに外食を楽しむと、より家族の節約への意欲が湧きます。
正直なところ、節電や節水はそれほどお金を使わない方法にはつながりません。今も節約しているお家では、多くても節約できて数百円から数千円程度でしょう。しかし、この生活に密着した光熱費の節約は、他の面でも無駄を省こうとする意識につながっていきます。
できるだけコンビニでは買い物をしない
コンビニには毎日立ち寄っている、日に何度も足を運ぶという人も珍しくないコンビニの存在ですが、コンビニの商品はスーパーに比べて高額です。全く同じ商品なのに、数十円違うというのも珍しくありません。たった数十円ですが、この無駄を受け入れる意識が他の面でも無駄遣いをさせるようになります。
また、コンビニで毎月何度もATMでお金を引き出している場合は、手数料のことも意識してみましょう。中には出金だけではなく、自分の口座に入金するのにも手数料がかかる場合があります。少し面倒でも銀行ATMに行けば、手数料は掛かりません。環境次第では、コンビニが便利だという人は、手数料のいらない銀行に変えるなど、工夫して無駄な手数料を払わないようにしましょう。
銀行ATMでも一定の時間以降や土日祝日にお金を引き出す場合、手数料がかかります。コンビニATMでも数回までの引き出しなら手数料がかからない場合もありますので、自分が利用している銀行キャッシュカードがどのような扱いになっているのか、一度確認してみましょう。
野菜は家庭菜園で作ると買うよりもお金がかからない
野菜の苗を購入し、家庭菜園すると苗と土の購入代金だけで済み、実際野菜を買うよりも断然得です。トマトやナス、きゅうりやシシトウなど、庭がなくてもプランターで栽培可能な野菜がたくさんありますので、チャレンジしてみましょう。
子供を水やり担当にし、野菜が実って栽培するまでを一緒にすることで、子供の野菜嫌いをなおすこともできます。子供は自分で採った野菜を喜んでたべるでしょう。
大葉は種から撒いても食べきれないほど収穫できますし、ゴーヤはグリーンカーテンにも利用でき、葉は暑い夏の日差しよけ、実はおいしくいただいて一石二鳥です。
子供の教育や遊びでお金を使わない方法
子育てにはお金がかかるものですが、無駄なお金を使うのは子供のためになりません。家庭によっては習い事のしすぎで大学へのお金が足りなかったという例もあります。
遊びでも、お金のかかる場所にいけば楽しいのは当たり前です。しかし、お金を使わない場所で家族みんなが笑顔になれる工夫も必要です。子供に辛抱させずに、子育てに関するお金を使わない方法も見ておきましょう!
子供が読む本は購入せずに図書館を利用して本代を浮かせる
子供にはたくさんの本を読ませたいと思うのが親心です。しかし、本代は馬鹿になりませんし、読めば場所を取るだけの不要なものになります。また、購入すると子供は雑に扱うのでリサイクルショップで売ることもできない状態になることも多々あります。
子供の本は図書館を利用して、タダですませてしまいしょう。借りているという意識から、雑に扱うこともありませんし、返却期限が決まっているので本を期限内でちゃんと読むようになります。
節約はプラスαがなくては、何だか空しくなることもあります。しかし図書館の利用は、子供の学習面でもプラスになるので、どんどん活用しましょう。もちろん、子供だけではなくママも一緒に料理の本を借りるなど、どんどん活用しましょう。
イベントを活用して無料で楽しく遊ぶこともできる
地域や企業のイベントをフル活用して、タダで休日を楽しむのも無駄なお金を使わない方法です。住宅展示場やショッピングモールでも様々なイベントが行われているので、ネットやお住まいの地域の地方紙をチェックしてみましょう。
遊び上手なお家は、このようなイベントをよくチェックしています。お金を出して遊園地や水族館に行けば楽しいのは当たり前ですが、無料で遊べる近くのスポットを活用して、上手に遊ぶ工夫も家計と子供の成長には必要です。
子供の習い事は地域のサービスを利用してから決める
地方自治体ではカルチャースクールを開催している所が多く、講師も専門の方を呼んでいるので格安でプロの指導が受けられます。ダンスや楽器演奏、英会話などはこうした地域のサービスを活用しましょう。
その中で、子供が本当にしたいことが見つかれば、本格的に習い事を始めると無駄がありません。お金のかからないカルチャースクールで、子供の好きなもの探しをしてあげましょう。
子供の意思を無視して周囲に流されて塾に通わせない
子供は、友達が通っている塾に自分も通いたくなるものです。お友達がみんな通っているからと、周りに流されて塾に行くと費用が無駄になることがあります。本当に子供の学力が伸ばせるのか、今通っている子供たちは結果が出ているのか、などシビアに検討しなくてはいけません。
小学校低学年であれば親が教えてあげることもできますし、兄弟で教え合えば上の子の勉強にもなります。やみ雲に「みんなが通っているから」と塾に通わせることはせず、家でできることはやってみて、子供の成長を見ながら判断してあげてください。
パパやママが子供に教えられることもたくさんある
子供が興味を持ったことがあれば、スクールにすぐ頼らず、パパやママが教えてあげましょう。水泳やピアノなどの楽器演奏、英語、スポーツなどは、ある程度子供に教えてあげることが可能です。スクールや塾に通わせてみたはいいけれど、子供の興味がすぐにそれてしまって続かなかったということを避けられます。
例えば、テニスで有名なシャラポワ選手は、裕福な家庭ではなく、お父様は掛け持ちで仕事をしていました。しかし、テニスが好きになったシャラポワのために、お父様がテニスの指導書を読み独学で娘に指導していたのです。
盲目的に習い事にお金を出すのは子供のためになりません。子供が興味を持ったことでパパやママ、知り合いが教えられそうなことがあれば、積極的に講師を務めてみましょう。そこで本当に興味を持ったものに関して、質の良い教室を探してあげればいいのです。
公園や河川敷などの自然の中で思い切り遊ばせる
子供と出かけるとなるとお金のかかる場所ばかり選びがちですが、公園や河川敷などの施設でも、子供は楽しく遊んでくれます。また、そうした工夫のできる子になっておくと、子供の成長にもいい影響を与えます。
お金のかかったアトラクションで、分かりやすくスリルや楽しさを感じられる場所も良いですが、自分で楽しさを見つける公園や河川敷にも、お弁当と水筒を持ってどんどん出かけてあげましょう。
河川敷や水辺で遊ぶ際、絶対に子供だけで行かせないよう西にし、必ず保護者や大人の人が付き添うようにしましょう。
お金の使い方にメリハリをつけて子供の経験値を養う
節約しすぎて子供の経験の幅を狭めるのは考えものです。無駄遣いを一切やめて家ではしっかり節約しても、たまには旅行や有名な遊園地などに出かけて、子供に色んな経験をさせてあげましょう。お金の使い方にメリハリをつければ、それが自然と子供のお金に対する学びになります。
無駄なものを買っていたら楽しい経験ができない、ダラダラと食べるお菓子を我慢すればもっと素晴らしい経験ができる、このようなことが理解できると、子供も率先して無駄遣いを減らすようになります。
おすすめ!お金を使わない方法番外編
上手に節約をしてお金を使わない方法ではなく、お財布の中にある一定のお金を使わずに貯める方法です。実践している人も多くいる「500円玉貯金」です。
買い物をしてお釣りで500円玉をもらったら、次の買い物でお金を払うとき、絶対にその500円玉には手をつけず、できればお釣りが500円になるようにお金を出します。買出しをする日は数件のお店を周るので、お財布に数枚の500円玉を作ることも可能です。帰宅したらすぐにお財布の中の500円玉を貯金箱に入れましょう。
モチベーションを上げて上手に500円玉貯金をする方法
500円玉がいっぱいになったら30万貯まる、50万貯まるという貯金箱があります。簡単に中を開けることができなくなっている貯金箱ですが、実際続いた人は少数派ではないでしょうか。自分も失敗した1人です。
では、500円玉貯金に成功するにはどうすればいいのでしょうか。それは中の見える、簡単に開けることができる貯金箱を使うことです。
中が見えることでどれくらい貯まっているのかが分かり、時々出して数えることでかなりモチベーションが上がります。ある程度貯まってくると500円玉貯金が楽しくなり、お金を貯金箱から簡単に出せるにも関わらず、使ってしまうということもありません。これで、1年で数十万貯まりました。おすすめの方法です。
お金を使わない方法を知りメリハリをつけて楽しもう!
節約をしすぎてお金を使わない一方ではいけません。生活に張りがなくなりますし、子供の楽しみも奪ってしまいかねません。無駄なものにはお金は出さず、たまにはお金を気にせず遊ぶことも必要です。
人はお金を有効に使う楽しみが分かると、もっとお金を大切にしようとします。使わないだけでは、この気持ちが育たないので、メリハリをつけて親子でお金と上手に付き合っていきましょう。
お金を使わない方法を実践すると浮いたお金が貯まるので、主婦のへそくりで家族みんなが幸せ?夫が驚く意外な使い道を参考にして、お金を大切に使いましょう。