ママがいい!パパは嫌!というパパいや期の子供
ママがいい、パパはいや!と言い続ける2~3歳に多い「パパいや期」があり、子供には「イヤイヤ期」「反抗期」など、成長に合せて親の思う通りに行かない時期が来ます。何をするにも「ママがいい」と言って、パパが近付くと泣き出す子もいます。
子供がパパ嫌いになると、負担が大きくなるのはママです。ママが楽になるためにも軽視せず、早めに「パパいや期」を脱しましょう。
子供が「ママがいい」という心理や気持ちはどうなっているの?
子供がどうしてママばかりにベッタリして、パパを避けるのか、その心理を知って改善策に活かしましょう。子供によって、ママがいいという理由や心理は違います。自分の子供はどんな心境なのか、想像しながらチェックしてみてください。
ママは子供にとって一緒にいてとても楽な存在
子供と一緒にいる時間が長いママは何でも言うことを聞いてくれるし、不快だと感じる前に察して改善してくれるので、単純に一緒に居て楽な存在です。
一方、仕事であまり家にいないパパとは、何も言わなくても理解してくれるという楽さがありません。
大人でも楽な人と一緒に居たいと思います。子供は正直なので、自分のことをよく理解してくれて、楽ができるママにベッタリになるのです。ママの方が楽で自由に過ごせるというだけで、決してパパが嫌いなわけではありません。
パパには子供ながらに気を使って疲れる
子供でも、慣れていない大人には気を使います。それがパパであっても、普段あまり一緒にいませんし、一緒にいる時間は長くても何となく噛み合わない場合、子供でも気を使って疲れてしまいます。
ママが楽という理由の根源が「パパは疲れる」というケースもあるのです。パパが気を使って子供と接していたり、接し方が分からないというときは、これが原因になっている可能性が高いでしょう。
パパは、子供と接する時間がなかなか取れないので、この問題は仕方がないことです。分かっていても、パパは嫌と可愛い息子や娘から言われると面白くありません。
「ちょっと外に出てくる」と言って、徐々に育児から離れるようになり、また子供が懐かないという負のスパイラルに陥るパパもいます。
ママが自分から離れていくような不安感がある
弟や妹が生まれたときやママが新しく仕事を始めたりするなど子供の環境が変化するとき、ママが離れているような不安を感じると、ママにベッタリになることがあります。
パパがいやなのではなく、ママへの不安があるため、ママが子供を安心させてあげる必要があります。その時も、ママだけでなくパパも一緒に不安を取り除く作業を手伝ってあげると、パパに対する安心感も得られて子供の気持ちが安定します。
自分のことを愛しているか子供ながらに無意識にパパを試している
子供に自覚がなくても、親を嫌いと言って、それでも愛してくれるかどうか試す場合があります。これはパパだけではなく、ママに嫌いといって同じように愛情を試すのです。
パパはここでグッと我慢し「パパはそれでも○○が大好きだよ」と言い続けることが必要です。パパが、自分を嫌いなら構うのをやめようと子供から離れてしまうと、関係はどんどん悪くなります。
ママがパパに対してイラつく気持ちが子供に伝わっている
ママがパパに対して良い気持ちを持っていないとき、子供は敏感に察して「パパ嫌い」と言いだす場合があります。例えば以下のようなことはないかチェックしてみましょう。
- あまり夫婦の会話がない
- 喧嘩が増えた
- 子供がいても電話の相手にパパの愚痴を言ってしまう
- パパは何もしてくれないと決めつけているような気がする
- パパがするより自分でやった方が育児は楽だと思う
思い当たることがあれば、ママの気持ちが子供に伝わっていることが原因で、パパ嫌いになっている可能性があります。
夫婦でいれば、こんな時期はどんな夫婦にでもやってきます。ただ、このまま放置していると関係が悪化する場合もあるので、積極的に改善しましょう。ママとパパが仲良くなれば、子供もパパに心を開くようになるでしょう。
ママがいい!パパは嫌!という子供への接し方
ママがいい!パパは嫌!と言う時期の子供への接し方はどうするべきか、いくつか挙げていますので、取り入れられそうなものがあれば、今日からでも試してみてください。すぐに変化が起きなくても、続けることで子供のパパへの接し方は変わってくるでしょう。
ママの行動次第で「パパいや期」が短くなることがあります。いくつかを継続してやってみて、効果があるものを見つけてください。きっと子供も「パパ大好き」になってくれます。そうなれば、ママが楽になるのでぜひ挑戦を!
子供の言うことを必要以上に聞かない
子供が「ママがいい」と言うのは、単純にパパよりも自分のことを理解してくれており、一緒に居て楽だと思っているケースがあります。それは、子供にとってあまり良い状況ではありません。
ママが何でもしてくれるということは、自分で自分のことをする機会を逃している危険があるので、子供の頼みごとを何でも聞いてあげないようにしましょう。我慢させることを覚えさせ、グズってもすぐに要求を満たしてあげないことも必要です。
保育園や幼稚園、小学校に入れば、自分の思い通りにできないことばかりです。家庭で要求が何でも通る環境に慣れていると、集団生活はストレスになります。家庭でも、我慢すべき時は我慢する練習をさせましょう。その行為が「ママがいい」を減らしていきます。
子供が困っていても先回りしてお手伝いしない
子供が困っているときや、困りそうなシチュエーションのとき、先回りして何でも手伝ってはいけません。ママが先回りして子供の手伝いをすると「ママがいい」は、いつまでも経っても改善しません。ママが手伝っている間はママといる方が楽なので、パパといるのが苦痛に感じるのです。
子供は困ったことを自分で乗り越えて成長します。子供が困ることが分かっていて、ママがそれを先に取り除くと、子供の成長する機会を奪います。先回りせず、少々手間や時間が掛かっても、子供に困難を乗り越えさせましょう。
ママじゃダメ!それはパパしかできないと言う
オモチャの修理、遠くへのお出かけなど、子供が喜ぶことのいくつかを「パパにしかできない」ことにしてみましょう。パパが必要なことが子供に伝われば、「パパはイヤ」「パパ嫌い」ということが減っていきます。子供に、パパがいないと楽しいことができないと思わせるようにするのです。
他にも、忙しいときの子供の頼み事は「今はパパじゃないとできない」とパパにお願いさせる、子供のおねだりには必ず「パパが良いって言ったらいいよ。だからパパに聞いて」と言うなど、あなたの中だけで決まりを作ってみましょう。
子供の前でパパを褒めてママはパパが大好きだとアピールする
子供はママの真似をしたがります。ママが「パパ大好き」「パパがいると安心」と言葉にすることで、子供のパパへの接し方が変わることがあります。できるだけ子供の前では仲良く接し、ハグをしたり笑い合ったりすると、子供もママの真似をし始めますし、パパも嬉しいでしょう。
以下のような言葉を子供の前で、たくさん使ってみましょう。
- パパかっこいいね
- パパお仕事遅くまで頑張って凄いね
- パパがいないと寂しいね
- 〇〇はパパみたいにカッコいい人にならなくちゃ
- 〇〇はパパにソックリでいいね
- パパは本当に〇〇が大好きだからね
パパがいないところで、このような言葉を何度も言ってあげましょう。この方法で改善しなくても、両親の仲が良いのは子供にとって大きな安心感につながります。喧嘩をしていても、子供の前では仲良しでいてあげましょう。
ママにしてくれたことはパパにもしてあげて!と言い続ける
子供が、絵が上手に書けた、先生に褒められたなどと嬉しいことをあなたに報告してきたら「凄い!じゃあパパにもそれを見せてあげて!」と促しましょう。「パパもあなたが大好きだからその絵を見たいと思うな」などと、パパの気持ちを代弁してあげます。
パパも子供に愛情と関心を持っていることを言い続けることで、子供にも変化が出てくる場合があります。実際に、パパが子供を褒める機会が増えれば「パパがいい」と言いだす日が近付きます。
嫌がる子供へ無理にパパを押し付けない
パパの話しを子供との会話に積極的に出したり、パパと子供の接点を増やすのは大切です。しかし、無理にパパと遊ばせようとしたり、パパが嫌という子供をきつく叱るのはNGです。
パパがいると嫌なことが起きると思い始めたら、子供はどんどんパパが苦手になっていきます。パパが帰ってきたらママは家事をやめて休憩し、子供とパパと一緒にテレビを見る、お菓子を食べるといった楽しいことをする方が、パパいや期が早く終わります。
ママが忙しくても子供を突き放さない
ママがいいと忙しい時に言われると、つい突き放すように「もう、パパに言ってよ!」と怒ってしまうことがありませんか?ママが突き放そうとすればするほど、子供は構って欲しくてママじゃなくちゃいやだと言いだします。
特に注意したいのが、下の子の産後です。この時期のお兄ちゃんやお姉ちゃんに突き放す態度を取ると、余計にママにベッタリになります。
赤ちゃんをパパに頼んででも、上の子に時間を使ってあげてください。安心すれば、必要以上にママにベタベタすることが減ります。
ママがいい!という子供に落ち込むパパへの接し方
「パパは嫌!」と子供がママの方へ逃げて行くのは、パパにとっては辛いものです。そんな時期のパパとの接し方はどのようにするといいのでしょうか。
パパが育児嫌いにならないようフォローしましょう
「パパいや期」は、多くの子にやってくることを夫に教えて、育児に自信をなくさないようにフォローしましょう。パパの性格を考慮して、どんな言葉が最適か考え、声をかけてください。
子供が書いたパパの絵を見せたり、パパがいないときに子供がパパについて話していたことなどを、どんどん教えてあげましょう。
パパいや期は成長過程の1つでいつか終わりが訪れること
パパいや期は子供にはよく見られることで、いつか終わることを教えてあげましょう。パパはママに比べて子育てに関わる時間が短い分、知識が少なく「自分だけが子供に嫌われる」「自分は父親失格だ」とマイナスに考えがちです。
パパいや期は一過性のものですし、パパが悪いのではなく、子供の成長過程なのだと分かればマイナスに考えることが減り、気が楽になるでしょう。
子供との時間を増やせないか相談する
子供のパパ嫌いを改善するには、一緒の時間を長く過ごすのが一番です。嫌だと言われても、同じ空間で過ごす時間を増やし、一緒にご飯を食べ一緒に寝るという生活をすると、子供は自然とパパを受け入れるようになります。
仕事の都合もあるのであまり無理はできませんが、可能な限り子供との時間を増やせないかと相談してみましょう。
大好きな我が子に「嫌い」と言われるのは、父親とはいえかなりのショックです。そんなパパには、少々面倒でもしっかりフォローして、育児にできるだけ参加してもらうよう促してください。
ママがいいという時は家族の関係を見直すとき
子供が「ママがいい!」とグズる時は面倒くさがらず、「何が理由かな?どこに原因があるのかな?」と、夫婦で家庭環境をチェックする良いキッカケにしてみましょう。子供とも会話を増やし、できるだけ気持ちを理解できるよう努めてみてください。
ママがいい、パパは嫌ではなく、全てのことに反抗するイヤイヤ期の場合は、イヤイヤ期はいつまで?第一次反抗期が終わる時期と対処法を参考にし、修羅場の時期を乗り切りましょう。