子供のストレスの原因と症状

子供がストレスを抱えているときに見られる10症状

子供もストレスと戦っています!保育園児や幼稚園児にもストレスはあり、小学生以上になれば人間関係に悩むこともあるでしょう。子供がストレスを抱える出来事、ストレスサインである腹痛や頭痛、熱、下痢などの身体症状や行動を解説。親はどのようにストレス解消・発散の手助けができるのでしょうか?

子供がストレスを抱えているときに見られる10症状

子供がストレスを感じたときに見られる10の症状

ストレスを感じるのは大人だけではありません。子供も、多かれ少なかれストレスを抱えて生きています。

  • 最近、なんだか体調が悪そう。
  • なにもせず、ぼんやりしていることが増えた。
  • 今までは見られなかった癖や行動をする。

もしかしたら子供のそうした様子は、精神的なストレスが原因の可能性もあります。
ストレスを感じると、どのような症状となって現れるでしょうか。

1.腹痛

お腹を痛めている子供のイラスト

緊張感が高まると、腹痛が起こる子供は少なくありません。大人も緊張しすぎてお腹が痛くなることがありますが、子供は少しのストレスでも腹痛が起こることがあります。

頻繁に「お腹が痛い」という子の場合、単に胃腸が弱いこともありますが、精神的なストレスが腹痛として表われているタイプである可能性も疑いましょう。

2.頭痛

ストレスのあまり「頭が痛い」と訴える子供もいます。首や肩の筋肉が緊張し、頭痛を引き起こしているのです。

ストレスによる腹痛は未就学児においても頻繁に見られますが、ストレスによる頭痛は小学校高学年以降に見られることが多いです。

3.発熱

ストレスによって熱が出る子供もいます。ストレスで37度以上の熱が出ることを「心因性発熱」と呼びます。解熱剤などの医薬品を服用しても、熱が下がらないことが特徴です。

4.下痢や便秘

ストレスによって下痢や便秘などの症状が見られることもあります。

胃腸の働きは、リラックスしているときに活性化される副交感神経によって保たれています。そのため、興奮や緊張状態に活性化する交感神経が高ぶりすぎると、消化不良を起こしたり、便秘がちになります。

子供が何度もトイレに通うときは、緊張状態が続いているのではないか疑ってみましょう。

5.爪噛み

爪を噛む癖も、子供のストレスサインです。特に10歳前後の子供によく見られる行為ですが、習慣化してしまうと、爪の形や指の形が変形したり、雑菌が身体に入りやすく病気の原因になります。

6.おねしょや頻尿

おねしょした子供と布団のイラスト

小学生以上で月に何度もおねしょする場合は「夜尿症」の疑いがあります。夜尿症は、膀胱が小さいなどの体質も影響しますが、自律神経と尿を制御するホルモンのバランスが崩れることも原因ともされています。

ストレスは自律神経に影響を与えますので、急におねしょの回数が増えたときは注意して子供の様子を観察しましょう。おねしょをしても決して怒らず、優しく接してあげてください。

夜尿症そのものが新たな精神ストレスになってしまう可能性もありますので、週に何度もおねしょを繰り返すときは、病院を早めに受診し、治療にあたりましょう。

7.湿疹などの皮膚症状

疲れやストレスからアトピーが悪化することがあります。また、アトピー性皮膚炎ではない子供も、ストレスによって蕁麻疹などの湿疹が見られることは少なくありません。

8.睡眠障害

ストレスせいで、なかなか夜に寝付けない子供もいます。昼夜が逆転してしまったり、反対に睡眠時間が異常に長くなってしまったりすることもあります。

「最近、夜更かしが多い」「生活リズムが乱れている」ようなときは、もしかしたら眠りたくても眠れない状態にある可能性も考えられます。

9.無気力

無気力に座り込んでいる女の子のイラスト

読んでも返事をしない。ぼんやりと過ごす時間が増えた。
これらも子供がストレスを抱えているサインです。

人の話を最後まで聞くことができなくなったり、何事も続けられなくなったりなど、外からみると「やる気が感じられない」状態で、親や教師からは叱責の対象となります。

しかし、ストレスにより集中力が低下しているため、1つのことに取り組むのが難しい状態に陥ってしまっている可能性もあります。休息のための時間を多くとり、必要であれば専門医を受診した方がよいでしょう。

10.引きこもり

身体には特別な症状が見られなくても、「学校に行きたくない」「部屋から出たくない」などと引きこもってしまうことがあります。小学校高学年~高校生の子供に多く見られる症状です。

子供がストレスを感じる理由!年齢別に見られる原因

子供もまた多くのストレスに囲まれて生きていますが、その原因は親と同じように人間関係であることもあれば、しつけや学校生活など、子供ならではの理由もあります。

子供が大きなストレスをかかえる原因となりがちな出来事や環境を年齢・学齢別にまとめました。

未就園児

まだ幼稚園や保育園に行かない子供も、ストレスを感じることがあります。

妹や弟が生まれた

下のきょうだいが生まれて、お父さんやお母さんの関心が一時的にきょうだいの方に移ってしまったときや、下のきょうだいが生まれることが分かって、「もう大切にしてもらえない」と感じた時などは、子供ながらに大きな不安や寂しさを抱え込みます。

今まで1人でできていた着替えなどの行動ができなくなったり、言葉遣いや行動が幼くなるなどの赤ちゃん返りが見られるときは、やはりストレスが原因となっている可能性が高いでしょう。

赤ちゃん返りの症状とは?子供が不安な気持ちを表すサイン
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夫婦喧嘩・夫婦仲の悪さ

年齢に関わらず家族間の不和は、子供に深刻なストレスを与えます。
まだ赤ちゃんとしか思えない年齢の子供でも、お父さんとお母さんが言い争いをしたり、会話もなくだまっていたりすると、心に深く傷がつきます。

お父さんとお母さんの喧嘩に憂鬱な表情をする子供

時には喧嘩することも夫婦ならあると思いますが、できるだけ子供の前での言い争い、いがみ合いは避けましょう。もし喧嘩してしまった後は、子供へのフォローも忘れないようにしましょう。

夫婦喧嘩のくだらない理由から分かる喧嘩の真の原因
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トイレトレーニング

2歳前後から始めるトイレトレーニングが子供のストレスとなっていることもあります。
最初は「次、頑張ろうね」と優しく言ってくれていたお母さんも、何度も失敗すると「どうしてちゃんとトイレに行きたいって言えないの?」とイライラをぶつけてしまうかもしれません。

しかし、子供は子供なりに頑張ろうとしていても、つい遊びに夢中になってトイレを忘れてしまうことがあります。怒ってもトイレトレーニングが進むわけではないので、「いつかはみんな外れる」とおむつ卒業を焦る必要ないと気楽に考えましょう。

トイレトレーニング進まない!トイトレあるあるを切り抜ける
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保育園児

保育園に入園すると、子供が起きている時間の多くを保育園で生活することになります。
保育園は楽しい場所であり、子供も徐々に馴染んでいくはずです。しかし、やはり家とは異なる環境ですし、「保育園も楽しいけれど、本当はママやパパと過ごすのが一番楽しい」というのが本音だったりもします。

親と過ごせる時間がない

鉛筆を持って寂しがっている女の子

親との時間が減ってしまうのは、やはり幼い子供にとっては大きなストレスです。
本来ならその分、一緒にいる時間に親子の触れ合いをしてフォローしていくのが理想です。しかし、復職直後で母親もストレスや疲れが溜まっていたり、父親も子供との関わりが薄く、休日も子供にあまり構ってあげられないと、言葉にはできなくても子供には「さびしい」という気持ちが積もっていきます。

まわりに馴染めない

4月に一斉に入園する幼稚園とは異なり、保育園は親が職場に復帰するタイミングでの入園となります。
0歳児、1歳児では大きな問題になりませんが、2歳以上になると「みんなの輪に入れない」と孤立してしまい、不安を抱える子供は少なくありません。

また、命令ばかりする子供やすぐに暴力を振るう子供、思い通りにいかないとすぐ泣く子供など、色々な子がいますので、家にいたときのように自分中心の生活が築けず、ストレスを感じることもあります。

幼稚園児

お友達との関係

幼稚園に入ると、そろそろ親以外の子供や大人とも独自の人間関係を築けるようになります。幼稚園の先生やお稽古ごとの先生、幼稚園のお友だちなどとの人間関係から、思い通りにいかないことや自分の気持ちを無視されるような経験をすることもあるでしょう。

行事へのプレッシャー

年長になると、責任感も生まれてきます。そのため、運動会や音楽会、発表会などの度に「上手にできるかな」「失敗しないかな」とストレスを感じる子供もいます。

小学生

1日のスケジュールの大きな変化

小学校に入学すると、一日のうちの長い時間を学校で過ごすことになります。
保育園での長時間保育に慣れている子供にとっては、保育園が学校と学童に分けられただけで1日のスケジュールに大きな変更はないかもしれません。

しかし、幼稚園から小学校へと進んだ子供にとっては、初めて家以外の場所で長時間を過ごす経験となります。入学して数ヶ月は生活リズムを掴むのが大変で、疲労やストレスを感じるのは無理のないことです。

勉強

ムスっとした顔で本を読んで勉強する女の子

勉強に楽しさを感じられない子供や、勉強するときにいつも「間違っている」「そんなことも分からないの?」と否定的な言葉を浴びせられる子供は、勉強することが徐々に苦痛になっていきます。

勉強が嫌いになると、学校では1日に何時間も苦痛な時間を過ごすことになりますので、大きなストレスとなります。

また、例え勉強が好きな子であっても、多すぎる宿題や家庭学習は、子供から徐々に勉強する楽しみを奪っていくでしょう。

人間関係

小学校は、幼稚園や保育園と比べて規模が大きく、出会う子供たちや教師たちも多く、色々な考え方や行動にストレスを感じてしまうこともあります。

小学校高学年になると、人間関係もさらに複雑になります。仲間に入れてもらえずに疎外感を味わったり、仲間内で損な役回りを演じさせられたりすることもあるでしょう。人間関係が辛くて「学校に行きたくない」と言うようになる子供もいます。

まわりとの体格差や能力差などが気になる年齢でもあります。自分だけ身体が成長していないと感じたり、反対に早く成長しすぎて恥ずかしいと感じることもあります。また、どんなに勉強しても成果が出ないなど、他人と比べて自分が劣っている人間のように思えて、自分に自信を持てず悩む子もいます。

中学受験

中学受験がストレスになることもあります。ほとんどの子供が人生における初受験となりますので、「これで人生が決まってしまう」と極端に深刻に考え、自分で自分を追い込んでしまう子供もいます。

中学生

人間関係

やはり小学校高学年以降は、子供も人間関係へのストレスがとても大きくなります。
クラス内は当然、中学校に入学すると、部活動などを通して先輩や後輩などとの関係維持が求められます。

成績

テストで0点を取ったので母親に怒られている男の子のイラスト

中学校に入ると、ますます勉強が重視されるようになります。テストの結果による学年順位もはっきりと通知されますし、成績上位者のみ貼り出す学校も存在します。

思うような成績が取れない場合、周囲に「もっと勉強しないと」と注意される場合は強いストレスを感じることもあります。

放課後は、部活動だけでなく学習塾に行く子供も増えてきます。学校生活や部活動で疲れてしまって、思うように勉強に身が入らないときも、子供はストレスを抱えてしまいます。

高校受験

小学校・中学校と公立高校に進んだ子供たちは、中学3年生で人生において初めての受験を経験します。親の希望と本人の希望が異なることがストレスになることもありますし、教師や親から「もっと頑張らないと」と言われることがストレスになることもあります。

高校生

人間関係

人間関係もさらに複雑になります。クラスの友人や部活動の仲間、アルバイト、学習塾など多岐に広がりますので、それぞれにおいて不快な出来事や疎外感を感じる子供もいるでしょう。

将来の進路

大学に行くのかそれ以外の道を進むのか、人生を左右する岐路に立たされます。
大学に行く場合は、成績や受験のプレッシャーがありますし、それ以外の道の場合は、自分がなにをしたいのか、なにができるのかなど、現実に即して考えなくてはなりません。

お金

中学生までと比べると視野も広くなりますので、「楽器が欲しい」「お洒落な洋服が欲しい」「留学をしたい」などの要望を持つことも多くなります。

この年代では、家庭の経済状況と親の価値観によって、自分の要望が通る子と通らない子の差がはっきりでます。そのため、「お金があれば、自分はもっとオシャレになれるのに」「お金がないから将来の選択肢が限られる」など、お金に関連する悩みやストレスを抱える子供も増えてきます。

子供がストレスを感じているときに親ができること

身体的な症状や普段の行動から、子供がストレスを感じていることに気付いたとき、親は何をしてあげられるのでしょうか。

話しやすい雰囲気を作る

紅茶を飲みつつ娘に語り掛ける母親

親に相談したり、悩みを共有することができれば、ストレスを大きく軽減できます。
無理に「何を悩んでいるの?」と聞いても答えてくれないことが多いので、子供から自然に話したくなる雰囲気を作るようにしましょう。

「お母さんは小学校のときに学校に行くのがイヤだったの」などと、自分の子供時代の話をするのも効果的です。

子供を気遣っていることを態度に示す

いつも子供のことを気遣っているということを、態度に示しましょう。子供の顔をしっかりと見て話すように心がけたり、子供の好きなお菓子を一緒に食べたり、「どうしたの?」「大丈夫?」と子供の変化に敏感に気づいて声をかけるようにしてください。

見守る

場合によっては親が口を出さない方が、子供のストレス軽減に効果が高いこともあります。
中学生や高校生の場合、親の介入は控えた方が良いケースも多くありますので、学校や部活動、友人関係などの問題については、子供が自発的に言ってくるのをまずは待ちましょう。

子供のストレス発散方法

子供のストレスをどのように解消することができるのでしょうか。ストレス軽減に効果的な発散方法をいくつか紹介いたします。

子供の意見を重視しながら環境改善

学校や習い事などで深刻な問題を抱えている場合は、親として子供の環境改善に立ちあがる必要があります。

子供に「どうして欲しいか」「何が問題なのか」を尋ね、親にどのような助けを望んでいるのかについても優しい口調で聞き出します。

必要なときは学校側と話し合ったり、習い事をやめたりするのも1つの解決方法になるでしょう。

一緒に身体を動かす

外で子供と一緒に走る母親

身体を適度に動かすと、ある程度ストレスを発散させることができます。特に受験を控えて勉強時間が増えているために、運動の機会が減っている子供には、少しでも時間が空いたら、ジョギングをしたり、バドミントンをしたりと、一緒に身体を動かすことを提案してみましょう。

運動すると気分も晴れやかになりますので、子供の方から、どんなストレスを抱えているのかについて話してくれることもあります。

会話をたくさんする

ささいな会話でも、とにかく毎日たくさんしゃべる習慣をつけてください。

「学校で何があったの?」と尋問口調で尋ねるなら子供は本当のことを言い出しにくく感じますが、「今日は寒かったね。お菓子でも食べよう」とテレビの話やきょうだいの話などの他愛のない会話をするなら、子供は本音を小出しにするかもしれません。

できれば毎日一回は子供と1対1になる時間を取るようにしましょう。

子供もストレスがたくさん!

子供も大人と同様ストレスを抱えて生きています。経験が少ない分、どう対処して良いか分からないため、ささいなことでも大人以上にストレスを感じることもあります。
子供の小さなSOSを見逃さないようにし、早めに対処できるようにしましょう。

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