3歳のわがまま時期はかわいいけれど育児が大変
子供が3歳を過ぎるころ、自我がパワーアップしてわがままな面も一緒にパワーアップします。子供がかわいい反面、ママのしつけや育児の大変さも増します。ダメと言っても楽しい気持ちや好奇心で辞める事が出来ないのが3歳児です。
色んな事に興味を持ち、吸収して行く大切な時期ですが、思い通りにいかないと泣く、癇癪を起こすなど、手がつけられない状況になったり、好き嫌いが激しすぎて気に入ったものしか食べない、何に対しても反抗するなど、ママは対応に困ったり悩みを抱える事も多いでしょう。かわいいけれど大変な3歳のわがまま時期を親子で上手に乗り切る方法を考えていきましょう。
3歳児のわがままに困っている事は?
3歳児を育てる中でママが困っている事、解決したい事はどのような事でしょうか。どれも些細なことですが、ママはこのわがまま時期がいつまで続くのかと参ってしまいます。
- 自分で履ける靴が履けないと言い怒り出した
- お菓子を買ってくれないとスーパーで泣きわめく
- ダメだよと言っても聞き入れない
- 外で大声で泣かれると周りの目が気になる
- 気に入らない服は着てくれない
- とにかく全てに文句をつけられる
- 外では良い子なので大変さが分かって貰えない
- とにかくしつこい
- ご飯を食べなかったり好きなものしか食べない
3歳はこんな時期!ただのわがままではなく大切な成長過程でもある
3歳を過ぎるころの子供は、自我が芽生えて自己主張をし始める時期です。自分の気持ちを言葉で表現できるようになりますが、まだ上手く表現出来ない事や、思い通りにならないと気持ちのコントロールが出来ない為、癇癪を起こして泣く、言われたことに反抗する、また、手が出てしまったりします。
魔の2歳児からパワーアップ
ママたちの間で手のかかる2歳頃を「魔の2歳児」と呼ばれる事があります。それだけ大変な時期という表現です。第一次反抗期と言われる時期で、赤ちゃんから幼児への大事な成長過程ですが、3歳児はその2歳頃よりさらに自我が強くなり身体の成長に伴い力もパワーアップしています。
3歳児は魔の2歳児よりママの思う通りにいかない場面も多く、「魔の2歳児」という呼び方から、3歳児は「悪魔の3歳児」とママたちの間で呼ばれるようになります。
嫌と無理の繰り返しで反抗的な態度をとる
3歳のわがまま真っ盛りの子供に、何を言っても「嫌」と返ってくる返事に悩むママも多いでしょう。今まで自分で出来ていた事も「無理」と言い張ってママがするように要求してきたり、ひとつひとつに手がかかります。ひとつ終わってまた次が始まり、振り回されて続けているママもいるでしょう。
何でも自分でしたい欲求強くなる
赤ちゃんから少しお姉ちゃん、お兄ちゃんになった3歳児は、何でも自分でしたい年頃でいろんな事に興味があります。ママがまだ無理だろうと思う事も自分だけでやってみたいのです。欲求はあるのに自分の思うようにいかないことが多いのが3歳児です。
物を投げたり手が出てしまう
3歳児はまだ言葉を覚えたばかりの為、上手に気持ちを伝える事のできない時や自分の思い通りにいかなかった時に、手が出てしまう事があります。オモチャで機嫌よく遊んでいても、上手くいかないと怒って放り投げてしまったり、ママや一緒に遊んでいるお友達のことを叩いたりすることがあります。
思うように物事ができなくて、悲しい、悔しい、表現できないなどの、いろいろな気持ちが子供ながらにあるのでしょう。でも、これも仕方のないことで、成長過程のひとつでもあり、誰もが通る道なのです。
3歳のわがままに対して子育ての方針を統一しておく
3歳のわがままに対して、ママはダメだけれど、パパは良いと言う。ママはダメだけれどおばあちゃんは良いと言う。などと、子供が同じことをしても対応が人によって違う場合、何がダメで何が良いのか子供も混乱してしまいますし、覚える事が出来ません。子育てにかかわる大人で、子育ての方針を統一しておきましょう。
3歳児がわがままを言っても諦めない・折れない
子供が外出先で、大声で泣きわめく、床に転がっていう事を聞かない。周りの目もありますし、ママにとってとても辛い場面です。ここで折れてしまうと同じ事を繰り返すようになってしまいます。頑固にわがままをし続ければ思い通りにいくと思ってしまいます。
ママは、わがままを言う子供に怒鳴りつけたり、力ずくで言うことを聞かせようと感情的にならずに、冷製に対応できるようにしなければいけません。
ダメな時は叱る・できたら褒めることが大切
ダメな時は叱っても、普段の何気ない生活の中で、子供が何かできたら褒めてあげることを忘れていませんか?叱ってばかりではなく、しっかり褒めてあげること、愛情を伝えてあげるようにしましょう。わがまま放題の子供でも、褒めると素直になる瞬間があります。
子供と行動を起こす前に約束をする
子供と何かをする時は、事前に必要になると考えられる約束をしておきましょう。公園などに遊びに行くときには「何時になったら帰ろうね」スーパーやコンビニに買い物に行くときには「今日は、お菓子は一つだけ」などと、事前に約束をしましょう。
約束をしても、その時の気分や機嫌で「嫌」と言ってくる事もありますが、約束は守るということを少しずつ教えていくのが、3歳のわがままに対する上手なしつけになります。
子供が嫌がって反抗したら一緒にやってみよう
3歳のわがままを発揮して、「嫌」「無理」と言っていることでも、ママと一緒にすると泣くこともせず、わがままも言わずにできる事があります。わがままが過ぎるとは言え、3歳と言えばまだまだ甘えたい時期ですので、ママも面倒な事と思わずに「一緒にやってみようか!」「少しお手伝いしてあげるね」と声掛けをして子供と一緒にする事を心がけてみましょう。
子供に自分で選択をさせてあげる
3歳になって自我が芽生え、ママが選択したものを否定したり、怒って泣いたりしてわがままを言うようであれば、自分で選択させてみるのもいいでしょう。「自分で選んだのだから文句はなし」ということを一貫して貫き、結果できなくて癇癪を起こすこともあるでしょうが、自分で決めたことだと言い聞かせるようにしましょう。
癇癪を起こしているときは気分転換をさせてみる
3歳のわがままが大爆発し、癇癪を起こして手が付けられない時は、気分転換をさせてみましょう。他のことで気をひいてみたりすると、さっきまで大泣きの子供が意外とケロッと会話をしてきたりします。
子供が落ち着いたときに話をしてみる
3歳児がわがままを言って泣きわめいている時に、何を言っても子供の心には届きません。少し落ち着いてからママの気持ちを話してみましょう。わがままにママが困ってしまったこと、約束を守ってくれなくてママが悲しかったことを優しく伝えましょう。
子供はママのことが大好きです。中にはママの気持ちを聞いて納得してくれる子供もいるでしょう。落ち着いてから伝えることが大切です。
甘えさせて愛情を注いでいることを伝えてあげよう
子供とのスキンシップも大切です。忙しくて子供との時間が少なくなっていたり、他の兄弟に気が向いていたりすると、子供も寂しくなり、ママの気を引こうとわがままを繰り返します。子供と向き合う時間を作り、沢山抱きしめてあげることを心がけましょう。
3歳のわがままが爆発する理由が他に考えられないか
3歳のこの時期に限らず、子供がわがままになったり、機嫌が悪くなることには様々な理由があげれます。自分の子供結びつく理由はないか振り返ってみましょう。
子供は疲れているときや眠いときにグズってわがままになる
子供が赤ちゃんころ時、眠くなるとグズグズとグズッて大変だったと言う経験は誰にでもあるでしょう。走り回るようになってお話もするようになり、すっかり人間らしくなってきましたが、まだまだ生まれてからたったの3年、赤ちゃんからほんの少し大きく成長しただけです。
眠くなるとぐずぐず言いますし、疲れるとわがままにもなります。「疲れて来たんだね。眠いんだね」と言う風に解釈できると、ママも理由が分かり、対応しやすくなります。
保育園や幼稚園へ入園する等の環境の変化
3歳になると、保育園や幼稚園に通いはじめる子供も少なくありません。子供は初めてママのいない環境で緊張しながらも頑張っている分、ストレスが溜まっています。
特にこの時期は、同じ歳の子供にも成長の差はありますし、友達についていこうと必死に頑張っている子供もいるでしょう。園では聞き分けも良くお利口さんでも、自宅へ帰るとわがままになっていたり、ママに甘えている事はありませんか?頑張っている子供を認めてあげ話を聞いてあげる事が大切です。
妹や弟ができた環境の変化
3歳くらいになると、弟や妹ができることも多く、赤ちゃん返りをしてわがままになったり、ママの気をひこうとします。お兄ちゃんお姉ちゃんになろうと頑張っている分、ストレスも溜まっているのでしょう。子供と二人で過ごす時間が少しでもとることができれば、目一杯甘えさせてあげたり、抱きしめてたくさん愛情を伝えてあげましょう。
育児は育自!子供と一緒にママも成長していく
育児は子供を育てるだけではなく、自分も育てるのだと言います。育児によってママも成長します。精神力、忍耐力はもちろんですが、些細な事でも料理が上達した、知識が増えた、交友関係が増えたなど、色んな成長があったのではないでしょうか。
ママなった時から自分も育てています。上手くいかない育児にイライラするのは当たり前で、それを乗り越える術を試行錯誤してお互いに成長していくものです。
ママの心に余裕がない場合
毎日の育児の中で、普段なら笑って許せることも、ママの気持ちに余裕がないとイライラしてしまったり、怒ってしまったりすることがあります。余裕がない時に子供にわがままを言われて泣き叫ばれ、癇癪を起こされたり反抗されるとママもストレスが溜まり、精神的に追い詰められてしまいます。
子供にものごとの理解はできないものです。怒りすぎてしまったなと思う時は、ママもいきなり起こったり怒鳴るのではなく、一呼吸おいて深呼吸するなど、上手に気持ちをコントロールしましょう
子育てには年齢別の悩みや大変さがある
赤ちゃんの時は3時間おきの授乳や、何故泣いているのか分らず大変だったり、小学生になって勉強が始まり、学校生活の悩みが出来た。中学生になって反抗期が来て、親子のコミュニケ―ションが大変だったなど、子供の成長によって色んな悩みは出てきます。
今の悩みがいつまでも続いていくわけではありません。それぞれの悩みも終わりが見えなければしんどいと感じてしまいますが、期間限定のものと考えると、気持ちが楽になります。
3歳前後のわがままにはみんな同じ思いをしている
子供の性格や成長にもよりますが、どんな子供でも同じ、手のかかる時期があります。外で泣きわめいたりわがまま放題されてしまうと、周りの目が気になるママも多いですが、迷惑そうにしているその人にも間違いなく、そんな時期があったでしょう。
すれ違う見知らぬママが心の中で「大変だね、頑張れ!」とエールを送ってくれていることもあるでしょう。周りの目を気にしすぎて叱る事を辞めてしまったり、出かけることを躊躇せずに、今のわがままも成長の証しだと思って、子供を上手く導き、見守ってあげましょう。
3歳でわがまま放題でも今がかわいい時です
筆者が子供を連れて外を歩いていると「今が一番かわいいときね」と年配の方に話かけられていたのも3歳頃で、子育ての先輩たちが、育児は大変だったけれど、振り返るととてもかわいく、愛おしい時間だったと思えるのがこの時期なのでしょう。
子供がママの顔を見て、笑顔で喜んで駆け寄ってくれるのはいつまででしょうか。今がとてもかわいい時です。ママも怒ってばかり、悩んでばかりでは今のかわいい時を見逃してしまいます。
大変な子育ての中、かわいい寝顔やかわいい笑顔、かわいい声も今だけなのだと思って、「悪魔の3歳」と呼ばれる3歳児のわがままに、頑張って向き合っていきましょう。
3歳のころのわがままは一時的なことが多いですが、年齢を重ねてもわがままな子供にならないよう、わがままな子にしない育て方・甘えとわがままの違い&接し方を参考に、子供としっかりと向き合っていきましょう。