良い教育ママと悪い教育ママの大きな違い!3つのチェックポイント
「教育ママ」という言葉を聞くと、とにかく子供に勉強や能力を向上させるカリキュラムばかりを強要する厳しいお母さんをイメージしますが、子供に勉強させるのは子供はなかなか自発的に勉強をしなかったり、子供の将来をより良いものにと願うからで、それ自体は大きな問題ではないどころか必要でもあります。
それぞれの家庭での教育方針が違えば、教育の仕方も違うでしょう。つまり、教育ママが悪いのではなく、教育ママには「良い教育ママ」と「悪い教育ママ」がいるのではないでしょうか?
「良い教育ママ」と「良くない教育ママ」は何が違うのでしょうか?子供のために良い教育ママでいるべく3つのチェックポイントから子供にとって良い教育の在り方を探っていきましょう。
チェックポイント1.子供の自主性を重んじているか?
子供よりも約20年から大人は長く生きている大人は、間違いなく子供よりは人生経験が豊富です。
ですが、だからといって子供から失敗経験を奪うかの如く「お母さんの言うことを聞いていれば間違いないのよ!」「だから、お母さんが言ったでしょう?」と迫るなら、子供は「考えを言ってもダメって言われる」「失敗すると怒られる」と思うようになり、自分で考えることをやめていくでしょう。
言われた通りにはできても自分で行動を考えることができず自主性が持てないままだと、将来的に学校に進学してもテストの点数は取ることができるとしても、自分の考えを持ち意見をすることができないため、小論文や研究など思考考察工夫が必要な分野では良い評価が得られません。
また、就職したとしても、周囲から「使えない人」の烙印を押されてしまうことになるでしょう。
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子供の自主性で見える良い教育ママ・悪い教育ママの違い
良い教育ママは、例えば「勉強をしなさい」と命令する前に「どうすれば良い?」と子供に尋ねてみます。本を選ぶときも問題集を選ぶときも、お出かけ先を決めるときも、子供に「どうしたい?何がしたい?」と子供の意見に耳を傾けます。例え、子供の言うとおりにして悪い結果が出たとしても、「ほら、お母さんの言うことを聞かないから・・・」と責めるのではなく、「次はどうしたら失敗しないかな?」と、さらに考えを深めるよう促します。
逆に、良くない教育ママは、何が何でも自分の理想とする成績や結果などを子供に求め、勉強を促します。子供に向かないことや子供が思ったような成果を上げないときも、とりあえずママ自身が決めたことを最後までやり遂げさせるほうに重きを置きます。そこに子供の意見が入る隙はありません。教育ママが良くない形になったとき、子供の成長ではなく自分自身の満足のために行動していると言うこともできます。
チェックポイント2.子供の意見を聞いているか?
どんな人も「わたしの話を本気で聞いて理解を示してほしい」という欲求を持っているものですが、子供も大好きな親に「私の話を聞いてほしい!」と願っているのです。子供の話を「うんうん」と流し半分に聞く態度と真剣に聞く態度では、親の愛情を子供がどう感じ取るかに違いが出ます。ですが、子供の話を聞くには、多少の忍耐力が必要です。
子供が話をするとき、最後までちゃんと目を見て聞いていますか?
子供が何かおかしなこと、例えば、悪いことを良いことだと思って話したりしたとしても、途中で否定するのではなくとりあえずは最後まで話を聞いていますか?子供の話を遮って、お母さんが自分の意見を言ってしまうなら、子供も人の話を最後まで話を聞かない人間になってしまいます。
子供の意見と良い教育ママ・悪い教育ママ
良い教育ママは、子供の話を聞くときには「ちゃんと聞いているよ」と態度を示し、最後までしっかりと子供の意見を聞きます。子供も他人の意見を聞く姿勢を見て学べますし、落ち着いて最後まで意見を聞くことで、それを踏まえて自分の考えを深めていくこともできますね。
子供の話の途中が倫理的に間違っていたとしても、話の組み立てが大人のようには上手くできない子供なりの意図があるのかも知れません。その瞬間に指摘し否定するのではなく、話が終わってから「こういう風には考えられないかな?」と別の意見として提案するように接していくでしょう。
あまり良くない教育ママは、少しでも子供の話におかしな点があったら、「それは違うでしょ!」と口を挟まずにはいられません。子供の話を最後まで聞かないばかりか自分の聞きたいことしか聞かないようでは、子供は親と会話を楽しむことができません。
子供が「この本を読みたい」と言っても「それは賢くならない本だから時間の無駄でしょ!」と、子供の意見を真っ向否定し教育ママとしての願いを優先させるのは親として模範的とは言えませんね。
チェックポイント3.子供を信じているか?
子供は成長とともに徐々に親の知らない時間も過ごすようになります。
このとき、判断が未熟な子供ゆえに心配も尽きませんが、子供を監視するのではなく子供の成長を信じ見守ることも大切です。
また、子供が自分で自分を守ることができるようにするために、ある程度手が離れるようになってからは、子供をいつも見守ったり危険から遠ざけてあげるだけではなく、困ったときにはすぐに手を差し伸べられるような安心感を与える存在にならなくてはいけません。
見守る行動は、イコール目に届く範囲においておくことではありません。
子供の話から子供の学校での状況や悩み、今、夢中になっていることを知ったり、周囲の話から子供の行動を知り、子供の置かれている状況やそれに対する気持ちをしっかりと理解することが「子供を見守る行動」といえます。
親が適切に子供を見守っているなら、子供は大人になっても、親の庇護の下にいたという記憶を持つでしょう。愛情の示し方は言葉やものを与えるだけではなく、優しい目線や強い関心も、子供に必要な親の愛情の示し方なのではないでしょうか?
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子供の見守りと良い教育ママ・悪い教育ママ
良い教育ママは、子供の安心・安全のために子供を見守ります。決して子供の悪い点を探す監視ではなく、子供の褒めるべき点を伸ばしていくべく、子供の生活や態度、言葉遣いなどを見守るのです。子供が勉強をするときも、「昨日間違ったところ、今日は合っているね!」「字が上手になってきたねぇ」と子供を褒めることが多くなると、家で自発的に勉強するのが苦にはならないでしょう。
良い見守り方なら、子供は安心を感じますし、例え親と離れて暮らしたとしても、いつも親の愛情を感じるように育つはずです。
ですが、良くない見守り方をしてしまうなら、親は子供を見守る中で無意識に何か悪いことをしていないかを見つけようとします。子供の勉強を見るときも、「そうじゃないでしょ?」「そんな字を書いていたら、答えが合っていても×にされるよ!」と、正しい答えを書いているか、点数を取れる書き方なのか結果を求めるあまり、子供の成長に気付く視点は備わっていません。
母親のネガティブな小言は子供を精神的に疲弊させます子供もいつも注意ばかりされていると、だんだんお母さんに勉強させられる時間や母親と一緒に過ごす時間が苦痛になってしまうでしょう。
教育ママの子供は幸せなの?
教育ママに育てられた子供は幸せなのでしょうか?子供の残す結果で自身のエゴを満たそうとするような言動ばかりしていては子供も幸せとはいえないでしょうが、子供のための教育が間違った角度で進んだとき、子供にはどんな影響があるのでしょうか?
また、良い教育ママが最善の努力をして子供と接する場合でも、子供にとっては本を読んだり学んだりすることが苦痛な場合は、どうなのでしょうか?
教育ママに育てられることで子供に悪い影響はないのか、教育ママが子供にどんな影響を残すのかを探っていきましょう。
子供にとって重要なのは勉強や学びだけ?
テレビや雑誌でも、この手の良い教育ママがよく登場します。子供の自主性に任せた教育結果、子供が素晴らしい発見や研究をした等すると、押しつけではない正しい教育ママの在り方だと称賛されますが、子供に学ぶ楽しさを気付かせることができれば、それは良い教育ママと言えます。
子供が興味を持つものを一緒に探したり、子供が自分で調べられるようなサポートをしたり、自分で問題を解決できたりするように導くからです。
子供の興味や自主性を重んじる教育ママは素晴らしい存在ではありますが、それはたまたま親の姿勢と子供の興味・性格がマッチしただけ(または子供が親にあわせることができただけ)とも言えるのです。どんなに自主性を重んじる教育をしても、他人の話を聞いたり他人の意見に流されたりを選ぶ子供もいますし、親がどんなに教えたり促したりしようと学ぶことの楽しさをなかなか見いだせない子供もいるでしょう。
子供のための教育とは、子供が勉強に関心を持てないときや子供が結果を残せず心がひねくれそうになったときにも、子供を身捨てず、勉強だけにとらわれずに子供が自分自身の能力を最大限発揮して生活していける能力を身に付けさせることができるよう促していくべきで、勉強だけに限らず人としての幸せや生き方全体を教育と考え子供に伝えることが大切だと言えるのです。
向上心を育てることは100%正義?
教育ママの子供がたまたま勉強に苦手意識のない子供であった場合、これは理想的な出会いと言えます。ですが、ママにとっても子供にとっても良い結果を残す条件となり得るでしょうか?
勉強には終わりはありません。
例えば成績なら、「クラスで1番でなきゃ」→「学年で1番じゃなきゃ」→「全国模試でも上位でなきゃ」とか、テストの点数だけなら、「100点を取らなきゃ」→「いつも100点を取らなきゃ」→「全教科100点じゃなきゃ」などとさらに上を望むときりがないのです。
教育ママが学習意欲が強く向上心も強い子供を教育する場合、初めのうちは勉強すればするだけ成果が出ますから、ママも子供も楽しく勉強することができますが、子供が思うような結果を残せなかったとき、どのように折り合いをつけるかで子供の今後が変わってしまう可能性はあるでしょう。
「やればできるわよ!今までもそうだったでしょう?」と、子供の能力の限界やそのときの調子をまるで無視して尻を叩きながら勉強をさせるのか、子供に限界を悟らせ、目線を他に向け違うものを勉強させるのか・・・答えは1択2択ではありませんが、余りにも成績を重視しすぎるなら母子ともに大きな挫折感を覚えそうです。
向上心を持つこと自体は良いことですが、努力や向上心だけで乗り越えられない問題が生じたときに子供にどのように接するかで、教育ママの真価が問われると言えます。
子供を伸ばす教育ママになろう!
全ての子供が学習に喜びを見出せるわけではないこと、そして、努力や向上心だけでは乗り越えられない問題も発生することがあること・・・この2点を踏まえた上で、子供の能力を伸す良い教育ママの在り方を考えていきましょう。
誰のため、何のための教育かを考えよう!
学習はもちろん生き方全ての教育は、誰のために行われるのか?ということを常に念頭に置きましょう。全ての教育は子供のために行われるべきですし、子供の人生をより充実させることが教育の最終目的になるべきです。
つい教育に熱が入ってしまう傾向のある人は、「子供の成績や結果が親のエゴを満たす道具になっていないか」、「子供をあなたの理想の型に無理やりはめようとしていないか」「子供は何のために勉強するのか?」をときどき自問自答しながら、子供の教育に向き合っていきましょう。
子供に「自分は勉強ができない」ことを悟らせるためではなく、「自分には可能性がある」ことを自覚させチャレンジ精神を持って取り組めるよう子供の勉強を導いていくようにしましょうね。
子供に干渉しすぎるのはNG!でも放置はもっとNG!
子供の教育に熱心になることと、子供に干渉しすぎることは別物です。
子供が「お母さんには絶対に逆らえない」「何でも口を挟むから、うざい」「うちの親って毒母」などと考えるようでは、単に教育ママと言うよりは、行き過ぎてしまった悪い教育ママと言えるのではないでしょうか?
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自分のコンプレックスを引き合いに出す子供を追い詰める
母親自身に勉強に対する強いコンプレックスがあって、「小さいときからちゃんと勉強しておけば、もっと良い人生が送れたはずなのに・・・」と考えている人が、子供は小さいときからしっかりと勉強させなければと思うと度が過ぎた教育ママになるケースもあります。
母親自身は勉強する機会が少なく、もしくは母親の母親が勉強に対して関心があまりなかったということ、母親に学歴が残らなかった理由があったとしても、それは子供には関係のないこと。
子供が将来、自分と同じように「小さいときにもっと勉強をしておけばよかった」と後悔しないためには、「不遇だったわたしの後悔を子供で晴らす!」という考え方で子供を追い詰めてしまうのではなく、子供が納得できる形の学びを見出すことが大切です。
「勉強を強要しない」=「放置」ではない
逆に教育ママにはなりたくないという思いが強すぎるあまりに、極端に放任主義になってしてしまう親もいます。ですが、子供に勉強を強要しないことと放任することはまったく別のこと!
良いも悪いも判別できないような子供を当人の感覚任せに野放しにしまうことは、子供の将来すら不確実なものにしてしまうことを意味し、決して褒められるべき親の態度とは言えません。
子供が「勉強したい」「学びたい」という気持ちを持つことができるように、そして「勉強したい」「学びたい」と思うときに近くにいて的確なアドバイスをしてあげられるように、子供に寄り添う親でありたいものですね。
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勉強を楽しいと思える子供に育てよう
教育ママの子供が幸せかどうかは教育ママの教育方針と子供の性質・適性によって決まると言えます。自分の子供に最も合った教育を実践してあげられるためにも子供の特性をしっかりと見守って観察し、子供を深く理解していくようにしましょう。