小学生におすすめの習い事14選!
小学生になると習い事を始める子供が増えてきます。未就学児の頃に比べて、勉強系の習い事など選択肢も広がりますし、本人の希望もはっきりしてきます。スクール発着の送迎バスが出ていることもあり、親が付き添わなくても、子供だけで習い事に通えることも可能になってくるでしょう。
子供の教育のために、親にとって習い事は気になる存在です。
「そろそろ何か習い事をさせたい」と思っているママやパパに向けて、おすすめの習い事をピックアップしてみました!
運動系の習い事
「将来はオリンピック選手!」など夢が膨らむ運動系の習い事。
もちろん実際にスポーツ選手になるのはごくごく一部ですが、体力がつけば、今後の生活にも大きなメリットを実感できるでしょう。
また、大勢の友達と外で遊ぶことが難しくなってきた現代の子供たちは、スポーツ系の習い事によって、礼儀や相手とのコミュニケーションを学ぶ機会も多いのです。
1.サッカー
サッカーは試合の間、常に自分で考えながら行動を起こさないといけないため、スポーツの中でも特に判断力や自主性が養われます。また、集団競技ならではの協調性も身に付くでしょう。
地域のサッカー経験者などがほとんどボランティアのような形で教える少年団は、月謝などの費用は3,000円~5,000円と安いですが、試合会場までの送迎など保護者の負担は大きくなります。
クラブチームなどプロのコーチが教えるチームは、月謝が7,000~15,000円、別途入会金10,000円~15,000円ほどかかります。熱心な保護者が多く、遠征試合などの送迎、合宿がある場合は付き添いなどがほぼ必須というケースもあります。
2.野球
野球は上下関係や挨拶に厳しいチームが多く、その分、子供は礼儀正しくなり、走り込みや基礎練習が多いので基礎体力もつき、精神的にもタフになるでしょう。また、戦略的にプレーするので思考力も身に付きます。
費用は比較的やすく月謝は2,000円~3,000円ですが、ユニホーム代やバッドやグローブなどの道具代に4万円ほどかかり、初期費用が高いのが特徴です。
3.スイミング
現代の運動系の習い事で大人気なのがスイミングです。
水泳は体全体を使い、左右対称の動きを繰り返すので、身体の歪みが起こりにくいスポーツです。心肺機能の向上につながるので喘息の改善にもいいと言われており、体づくりのために習わせる親も多くいます。
月謝は平均6,000円~8,000円、別途入会金が5,000円~10,000円、年会費6,000円~8,000円ほどかかります。
レッスンには、水着・帽子・ゴーグル・プールバッグなどが必要になりますが、入会金や水着・帽子などは体験レッスンを受けると無料になったり、プレゼントされるなどの特典があります。別途バス代が必要となるケースもありますが、送迎バスが出ているクラブが多いのも特徴です。
4.クラシックバレエ
きれいな衣装を着て音楽に合わせて踊るクラシックバレエは、女の子にとって魅力的な習い事のひとつです。ママの中にも、かつて憧れていたという方は多いでしょう。
バレエは姿勢がよくなり、柔軟性が身に付きます。美しさを求める習い事なので、子どもにとっては少し厳しい練習になりますが、習い続けることで忍耐強くなり、精神的にも強くなります。
スポーツクラブ・カルチャーセンターと、個人の教室とでは費用は異なります。
入会金は5,000円~10,000円、月謝は5,000円~20,000円。月謝に関しては、スポーツクラブやカルチャーセンターならそこまで高額という訳ではありません。
しかし、レッスンを受ける時のバレエシューズやレオタード、タイツなどそろえるのに10,000円ほどかかります。初期費用だけではなく、タイツに穴が開いたり、子供の場合はシューズのサイズも変わるので、定期的な買い替えが必須です。
また、発表会にかかる費用が高く、参加費・衣装代などで年に50,000円~150,000円ほど、そのほかに先生方にお礼するお花代や一緒に踊るダンサーなどにもお礼をします。大きな会場で発表会を行う場合は、保護者がチケットを配る必要があることも考えられます。月謝以外でかかる費用については、事前によく聞いておいた方がよいでしょう。
5.ヒップホップダンス
最近、人気が高まってきている習い事です。中学でもダンスは必須授業ですし、アイドルやミュージシャンの影響もあり、子供たちにとってダンスは今や身近な楽しみ・趣味の一つです。
子供から「ダンスを習いたい」と言われると、「もっと別の習い事にしたら?」と抵抗を感じる親もいるかもしれませんが、ダンスは音楽にあわせて踊るのでリズム感が養われ、柔軟性や俊敏性も培われます。また、同年齢に限らず、いろいろな年齢の子とチームを組むことが多いので、協調性や社会性が身に付きます。
費用は月謝が5,000円から10,000円程度、その他に発表会やコンクールなどの参加費や衣装代などが必要です。
6.空手
現代では、礼儀作法や精神力が磨かれるということで、空手や剣道、柔道といった武道が習い事とし好評です。将来的に護身術としても役立つため、男の子だけではなく女の子にも人気があります。
空手は礼に始まり礼に終わると言われ、礼儀作法をしっかり学びます。ケガをしないために基礎運動をするため柔軟性も身に付き、形(型)の習得により体幹が鍛えられ、姿勢が良くなります。
月謝は月4,000円程度で、胴着が必要ですが、習い始めはジャージでも可としている道場もあります。スポーツ損害保険などに加入する場合や昇段試験を受けるための費用が別途かかります。
7.ミニバスケットボール
低学年のうちはゴールにほど遠いから、という理由でバスケットボールは敬遠する人もいるようですが、「ミニバスケットボール(通称ミニバス)」なら小学生の習い事としておすすめです。
ミニバスは日本では12歳以下の小学生を対象とした競技です。一般的なバスケットよりも、コートを狭く、リングを低くし、一部ルールは異なりますがパスやドリブル、シュートなど、求められる技術は同じです。
基礎的な運動能力はもちろん、反射神経や瞬発力、判断力が培われます。チームプレイが大切なスポーツですから、協調性も身に付くでしょう。
費用は月5,000円前後と比較的安いですが、地域で行っている教室などでは試合の送迎や練習の付き添いなど親のサポートが必要になります。
学習系・文化系の習い事
学校での勉強を補強するような学習系の習い事や、子供の得意なことを伸ばす文化系の習い事をご紹介します。子供の感性を育てる「情操教育」としても効果が期待できます!
8.ピアノ
習い事の中でも人気のあるピアノは、音感やリズム感が身に付きます。楽譜が読めるようになることで、将来ピアノ以外の楽器に興味を持ったときにも役立ちます。3歳ごろから習っている子もいますが、小学生から始めても決して遅くはありません。
腕前が上がると、小学校や中学校の合唱などで伴奏を任されることもあり、大勢の前で発表することで自信にもつながります。
大手音楽教室だと、1回のレッスンは30分程度、月謝が4,000円~9,000円。個人のピアノ教室は、本当にピンキリで、将来的に音大への進学を視野に入れているのか、単に楽しめればいいのかなど、目指すものによっても教室や先生選びはまったく変わってきます。
ピアノに限らず楽器を習う場合は、家での練習が必須になります。また、コンクールや発表会などの参加費用や衣装代なども必要です。
9.習字
習字は昔から人気のある習い事です。パソコンやスマートフォンが普及しているとはいえ、きれいな字はその人の印象を大きく左右します。背筋を伸ばし集中して書くので、落ち着きが出てきますし、集中力もつき、姿勢も良くなります。
月謝は3,000円~5,000円と比較的安く、道具などは小学校の授業でも使いますので無駄にはなりません。「なにか習い事を…」と思った時に、手軽にはじめやすいのが習字の魅力です。月謝の他に、墨や用紙、昇段試験などの費用が必要になります。
10.学習塾
国立や私立の中学校を目指す子もいるので、小学校高学年になると学習塾に通う子はグッと多くなります。もちろん、高学年でなくても、意欲がある子や苦手を克服したい子などは低学年から学習塾に通うケースもあります。
学校の授業では、さらっと説明されて終わりというような箇所でも、学習塾では深く掘り下げてくれることもあり、子供の知的好奇心ややる気を上手に刺激してくれる講師陣に出会って勉強好きになる子供もいるのです。塾の費用は1教科6,000円~8,000円です。
11.英語・英会話
グローバル化が進む中、英語の習得は将来の可能性をさらに広げます。また、小学校高学年で必須科目になっている英語は「授業が始まる前に慣れさせてあげたい」という思いから、人気のある習い事です。
小学校低学年はゲームや歌など遊びの要素が多く、高学年になると文法的なことを教える教室が増えてきます。小さいころから英語に慣れ親しむことで、苦手意識を持つことなく取り組めるようになります。
費用は5,000円~20,000円と教室によって大きく開きがあります。また、今後はインターネット回線を利用したオンライン英会話教室も増えていくでしょう。
12.そろばん
昔から馴染みのある習い事です。さすがにそろばんを日常的に使うことは減りましたが、計算処理能力が培われ、頭の回転が速くなります。暗算をすることで集中力が身に付きます。
費用は週2~3回で月々5,000円前後とかなり安く、初期費用もそろばんのみで他には昇段試験などの費用が数千円程度必要になります。
13.絵画・造形教室
木や粘土、絵の具などいろいろな素材を使い、のこぎりや金づちなど家では使わない道具を用い工作することで、豊かな感受性や創造力を育みます。自由に表現できる楽しさを学ぶことができ、情操教育としてもおすすめです。
誰かと競争するわけでもなく、家での練習もないので、子供がのびのびと楽しく通うことができる習い事です。作品に先生の好みを押し付けない教室選びがポイントになります。
費用は5,000円程度ですが、創作活動をするので、一回の時間設定が長いところが多いです。ほかには画材や工作時に必要な材料費などが必要になります。
14.プログラミング・パソコン教室
現代の小学生にとって、コンピューターやインターネットはとても身近なものです。エンジニアなどの人材育成を国は強化する方針を掲げていますし、2020年には小学校でプログラミングの授業が必修化されます。
プログラミング教室では、自分でゲームやアプリを考えたり、プログラミングしたロボットが実際に動くことで、創る楽しさを学びます。自分のアイデアを伝える表現力を身につけ、アイデアを実現する思考力が身に付きます。また、思い通りに作用しなかったときなど、困難なことに立ち向かうチャレンジ精神や忍耐力が養われます。
費用は8,000円~15,000円と少々高めです。
プログラミングは、習わせたい親が急増しており、教室もどんどん新設されています。
習い事を始めるときに気を付けたいこと
たくさんある習い事の中から選ぶのは大変ですが、体験教室などを利用し、子どもが何に興味を示したのかよく観察しましょう。
親の押し付けにならないようにする
興味がある習い事と、無理矢理通わせられる習い事、どちらが上達すると思いますか?やはり自分が興味を持ったことのほうが上達は早いですし、長く続けられるコツでもあります。
「子供の可能性を広げるために、習い事をさせる」というのは、悪いことではありません。
しかし、「こんなことができる子になってほしい」という親の希望や期待が強すぎると、子供は非常に窮屈な思いをします。
また、子供が「やりたい!」といった習い事に通わせているにしても、通い続けるうちに「この子はもっとできるはず」「〇〇君より上手になってほしい」など、親の方に欲が出てきてしまうことがあります。
子供の力を信じているからこその親心ではあるのですが、子供が楽しく取り組めるかがなにより大切です。
送迎の負担などをきちんと調べてから始める
サッカーや野球などのスポーツ系の習い事は、親のサポートが必要不可欠です。地域のチームなどはお父さんたちがボランティアで子供たちに教えているところもあるので、お茶当番や配車係などがあります。親もそのスポーツに興味をもち、子供と一緒に楽しめないと負担に感じてしまいます。
また、スイミングやダンスなどは、レッスン時間にも注意しましょう。低学年のうちは問題なく通えていても、中学年、高学年に上がるとクラスが変わり、レッスンの曜日や時間が変わることは珍しくありません。自宅からの距離や送迎バスがあるのかなども念のため調べておきましょう。
習い事を複数やる時に気をつけたいこと
最近の小学生は習い事を2つ、運動系と文化系の習い事をひとつずつ習わせているご家庭が多いようです。
子供は限りない可能性を秘めているので、たくさん習わせたいと思うのが親心です。しかし、たくさん習わせればいいというものではありません。
習い事が子供の負担にならないようにする
習い事が生活の中心になってしまうと、「練習で疲れて勉強に支障をきたす」「たくさん習い事をしているから友達と遊べない」など、学校生活がおろそかになってしまったり、子供の精神的な負担になってしまうことがあります。
小学生には小学生にしかできないこと、体験できないことがたくさんあります。スケジュールの詰め込み過ぎには気を付けましょう。
経済的な負担も考える
習い事の費用は決して安くはありません。いくつも習わせることで、家計を圧迫するのは問題です。
小学校低学年のうちはなんとかなっていても、子供が大きくなるにつて、教育費は上がります。また、子育て世帯は、将来的な学費の貯蓄も必要です。
習い事をたくさんやらせることが親の愛情ではありません。確かに習い事には子供の可能性を広げてくれる効果が期待できますが、子育ての優先順位を見誤らないようにしましょう。
小学生の習い事は楽しく通うのが上達への近道
まずは子供が何に興味があるのか観察し、親子で話し合ってみましょう。体験入学ができる教室もあるので、候補が絞れたら上手に利用していきましょう。
子供が楽しく通えて、親も暖かく見守ることができる習い事を見つけてください!