子供が職業体験を通して得られるメリットとは?
テレビに出ている芸能人、身近にいる警察官などの仕事などに憧れて「こうなりたい!」と夢を持つ子供はたくさんいます。
ですが、その仕事がどのようなことをする仕事なのか詳しくは知らないし、実際になってみない限り分かりません。
そんなときに、遊びを交えながらこんなことをしているんだと学んだり、楽しそうだと思っていたけど、こんなに大変な仕事もしているんだと、新たに知ることが出来るのが職業体験です。
小さい内から職業体験をさせると、子供が「将来の夢」や「進路を選択するための候補」が多様になります。自分に合った夢を見つけ、将来自分の好きなことを仕事に出来る可能性も高くなるでしょう!
幼稚園・小学生はテーマパークで職業体験しよう!
幼稚園や小学生のときは、テーマパークで遊びを取り入れつつ、色んな職業を体験できる経験を積ませるのがおすすめです。
まだまだ小さいので、実際の仕事の大変さは理解できない可能性もありますが、警察官など身近に目にするような職業を体験することで、「いつも守ってくれてありがとう」と感謝の心を覚えたり、「大変だけど面白いな」「自分も将来なりたいな」と努力するきっかけになります。
幼稚園・小学生の頃から1つの夢を追う子も居ますが、まだまだ選択肢がたくさんあり、「あれも、これも興味がある!」という子が大半です。
たくさんの職業を経験し、社会への好奇心を育てること、そして人の役に立つという仕事の面白さを感じられるのが大きなメリットです。
職業体験テーマパークに行ってみよう!職業体験ってどんな場所?
今、話題なのが子供に職業体験をさせられるテーマパークです。
小学生向けのテーマパークは、キッザニア(東京・兵庫)、Kando(千葉)などが代表的です。
他にも、沢山の職種は無いけれど、パン作りやものづくりなど、特定の仕事を体験できる所はあります。
職業体験テーマパークは、予約が必要なところが多いので、行く際には事前によくリサーチしておきましょう。
様々な業種から、自分が体験したい職業を選べる
職業体験テーマパークで体験できる業種はたくさんあります。
以下は、キッザニア東京で体験できる職業の一部です。
「食品」にまつわる職業
ハンバーガーショップ・ピザショップ・ソフトクリームショップ・パン屋さん・料理人・お菓子工場スタッフ・食品開発者
「乗り物」にまつわる職業
バスガイド・自動車整備士・ガソリンスタンドスタッフ・宅急便ドライバー・キャビンアテンダント・パイロット
「ものづくり」にまつわる職業
漫画家・グラフックデザイナー・石鹸工場スタッフ・鉛筆工場スタッフ
「医療」にまつわる職業
医師・看護師・薬剤師・救急救命士・歯科衛生士・動物看護士
「安全」にまつわる職業
警察官・ガードマン・裁判官・弁護士・検察官・消防士・銀行員
「エンターテイメント」にまつわる関係の職業
タレント・DJ・ディレクター・ファッションモデル・マジシャン
これ以外にも、職業体験型テーマパークでは、多様な仕事を体験できます。
子供の興味は十人十色ですが、気になっている職業がきっと見つかるでしょう!
また、自分の気になっていた職業を体験するのも大事ですが、まったく知らない職業の楽しさや大変さも体験することで、将来のための選択肢が広がります。
これから先、現実の職場体験が難しいような職業でも、テーマパークなら体験可能ですので、ぜひ挑戦してみましょう。
お金を稼ぐ手段のひとつ『給与』を知る
職業体験型テーマパークでは、仕事をすると、実際のお金の代わりにテーマパーク内で使える疑似通貨(コインやチケット)を貰えます。
小さいながらに、「頑張った分だけお給与が貰える」という仕組みを理解します。
そして、実際に働いて得たお金だからこそ、その大切さも理解でき、無駄遣いをしないなど、金銭感覚の教育にも役立ちます。
職業体験を通して、感謝の心が芽生える?
職業体験は、楽しさを学ぶとともに、仕事の大変さや難しさも経験します。
お父さんやお母さんが普段どんなことをしているのか分かり、偉大さを理解します。
職業体験をした後は、マッサージをしてくれたり、「ありがとう」と素直に言える子が増えるはずです!
小学生向けの地域イベントもお見逃しなく!
地域行事として、商店街や施設で、職業体験できるケースがあります。
テーマパークより安く、自分のしたい仕事を体験しに行けるのが特徴です。
身近なところで仕事が出来るので、知り合いが来たり、知らない人でも優しく応援してくれたりして、あまり緊張せず楽しく仕事を体験できるでしょう。
中学生・高校生は、授業の一環として職業体験にチャレンジ!
学生のうちに職業体験をすることで、大人になるために必要な経験がたくさん出来ます。
職業体験は、「働くとはどういうことなのか」「どんな人生を自分は送りたいのか」と考え、勉強する意味や意義を感じられる貴重な機会です。
中学生や高校生を対象とした職業体験を実施する目的や効果
学校で行われるものは、大きな企業や事業所、大学や行政機関など職業体験でないと経験できないものばかりです。
そんな職業体験の目的は何なのか、子供が職業体験をすることでどのような効果がみられるかを考えてみましょう。
目的
ある程度大きくなってからの職業体験は、世代の違う人達とのコミュニケーション能力の向上や、実際に体験しながら社会的なマナーやルール・実際的な知識や技術を学ぶことを目的としています。
そして、地域一体となり子供を育てていく目的もあります。
効果
就職したもののすぐに離職してしまう人の多くは、異世代とのコミュニケーションをうまく図れないことなどが原因です。
職業体験をすることで、社会人として必要なコミュニケーション能力を身に着けられます。更に、学ぶ・働く・生きることの尊さなどを実感できる効果もあります。そして、子供たちの声で大人たちも動かされるため、地域の活性化にも繋がります。
中学生は将来の進路を意識!
中学生になると、職業体験ではなく、厳密には「職場体験」と呼ばれます。遊びながら学んでいた小学生の頃とは違い、実際の職場に立ち、大人が普段していることを経験させてもらえます。
その中で、仕事の厳しさや楽しさを知り、働くことや人とのコミュニケーションの大切さを学びます。
職業によっては、学校での勉強がそのまま活かせるので、勉強の大切さも実感し、夢のために学ぶ意味を知るでしょう。実際に働いている人を間近で見ると、アバウトな夢から、「こういう人になりたい」という目標が出来る可能性もあり、将来の進路を考えやすくなります。
高校生は社会人の仲間入りへのカウントダウンが始まる!
就職するにしても、大学進学をするにしても、「社会人の仲間入り」を意識する年齢です。
高校生になると、職場実習・インターンというシステムに変わり、中学生より体験できる職業が増えます。この頃は、興味を持っていた職業を詳しく知るため、就職する前に体験しておくために行く人も多くなります。
思春期で難しい年頃ですが、働くことの大変さを実感し、「親の有難さや偉大さ」を認識する子供も多く、とても大事な経験になるでしょう。
職業体験を通して自分の夢を見つけましょう
大人になって、自分の好きなことや将来の夢だった仕事をしている人はとても少ないでしょう。
しかし、
- 小さい頃から「仕事する」というイメージを持つ。
- 世の中の仕事の種類を学び、選択肢を広げておく。
- 中学生・高校生になったら自分の興味のある分野の職業を見つける。
- 仕事内容を詳しく知るために、職場体験に行く。
こうした手順を踏めば、自分の好きなことを仕事に出来る可能性が高くなります。
大変でも、難しい仕事でも、自分が楽しいと思える仕事につくことは、豊かな人生を送るためにとても重要な要素です。ぜひ積極的に職業体験をさせたり、子供がしたいと思ったことを学ばせてあげましょう。