友達の作り方のアドバイス

友達の作り方は超シンプル!子供に伝えたい気楽に考えるコツ

友達の作り方が分からないと、子供に言われたらどうアドバイスするべき?友達作りに苦労したことがない人にとっては少し難しい質問かも…ちょっと内気な子供さんに友達の作り方を聞かれたときにパパママが伝えてあげたい友達作りのハードルを下げる考え方や超シンプルな友達の作り方の基本を伝授!

友達の作り方は超シンプル!子供に伝えたい気楽に考えるコツ

友達の作り方が分からないと子供から言われたらどうする?

「小学校の頃、とても内気だったので友達作りに苦労した」「社会人になって初めて上京。職場以外で信頼できる友達が欲しかったけど、大人になってからの友達作りは大変だった」という経験をした方もいるのではないでしょうか?友達作りが上手な人もいれば、不得意な人もいますよね。

もしあなたの大切な子供から「友達の作り方が分からない。どうやって作るの?」「友達ができない。作り方が分からないもん」と言われたら、どうしましょう??もしかしたら、友達の作り方を子供に教えるのは算数や国語などの勉強を教えるよりも少し難しいかもしれません。

そこで今回は【子供に教えたい!友達の作り方】というテーマでお話をしていきます。幼稚園・小学校の年齢別に、友達の作り方をまとめてみましたので、子供にアドバイスが出来るように確認していきましょう。

簡単に友達ができる子とできない子がいるのは当たり前のこと

幼稚園に友達がいっぱいいる女の子

あなた自身は、友達作りに苦労した方ですか?それとも、自然と友達が集まってくる人気者タイプだったでしょうか?世の中には簡単に友達ができる子供と、できない子供がいるのはその子の個性でもあり、自然なこと。ですから、我が子が友達がいないと悩んでいるときに「どうして?学校に通っていれば、友達なんて自然とできるでしょう?」などと、突き返すのはあまり好ましくありません。

簡単に友達ができることが必ずしも良いわけではない

簡単に友達ができるけれど、1人1人の友達との付き合いや関係性が希薄な子、簡単に友達を作ることは難しいけれどできた友達は本当に大切にする子など、友達の作り方は人によって違います。まずは、子供がどのようなタイプなのか把握しておくことが大切。子供の個性や抱える悩みによって、アドバイスの内容も変わってきます。

友達の作り方は難しく考えない!シンプルイズベスト

大人が子供にアドバイスをするときや、新しいことを教える場合は、出来るだけシンプルに伝えることが大切です。友達をどうやって作ったら良いのか、複雑に考えることはありません。
友達の作り方はとてもシンプルですし、シンプルイズベストと言えるでしょう。早速、以下にまとめてみましたので、確認してくださいね。

友達ができない子供…どこまで首を突っ込む?原因&ベストな対応
友達ができない子供…どこまで首を突っ込む?原因&ベストな対応
我が子から友達ができないと打ち明けられたら、いったいどのように接していけばよいのでしょうか?幼稚園から小学校までの子供たちに友達ができない原因や悩みを打ち明けられたとき、親にできることを探り解説。

友達の作り方はたった3つの基本があればOK!

少し引っ込み思案で友達ができにくい女の子

友達を作ることは難しいことではありません。「さぁ!友達を作ろう!」と思ってできるものでもありません。
友達は自然にできるものですが、引っ込み思案な子供の場合、大人が思うほど簡単に自分から友達を作るのが難しい場合があります。

1.積極的に友達が欲しい気持ちを言葉で伝える

「友達なんて、面倒くさい」「友達はいらない」とぶっちゃけて言ってしまっている人の周りに、人は集まってきません。ケンカしたいために人に近づきたい人もあまりいませんから、友達に対して否定的な考えを持っている人と、この子とは仲良くなれないかもしれない…と思ってしまいますよね。そこで、積極的に「友達が欲しい!」とアピールすることはやっぱり大切です。

仲良くなっても思っているだけでは気持ちが伝わりにくい人間関係。友達になる前段階ならなおさらです。「仲良くしましょ!」という気持ちははっきり言葉に乗せましょう。「一緒に公園に遊びに行く友達が欲しい」「たくさん友達を作りたい」「友達になろう!」と自分の口で周りの友達に伝えます。

子供が友達作りに悩んでいたら「友達になってくれない?」「友達が欲しいんだ」とストレートに自分の気持ちを伝えるべきだと教えてあげましょう。

友達になってくれないかと言われて、ハッキリと断られることも少ないでしょうが、もし断られてしまったのなら、断られた側は結構なショックを受けます。ですが、いずれは経験する避けきれない友人関係のすったもんだは個性のぶつかり合いが根本にあったりするもの。

最初から気持ちを隠さず断ってきた子との人間関係構築はより一筋縄ではいかないでしょうが、そのことでどちらかにデメリットを生じさせないように、子供には「仕方のないこともあるのよ、人を憎んじゃいけないよ」と教えましょう。

2.受身にならず積極的に何度も自分から話しかける

友達作りの基本ふたつ目は、積極的な姿勢です。誰かが自分に興味を持ってくれたり、話掛けてくれるまで待っているという受け身の姿勢は割りと気付かれないまま放置されがち。
人は誰でも自分に興味を持ってくれたり、好いてくれる人には「好印象」を抱きますから、友達を作りたいと思ったら、自ら積極的に話しかけることが大切です。

「一緒に遊ぼう」「今度一緒に公園に行かない?」「隣の席に座ってもいいかな?」「おはよう!」などと些細なことで良いので、とにかく自分から話しかけるのが友達の作り方の基本となります。

子供が友達の作り方で悩んでいるときには、「おはよう」「バイバイ」の挨拶を積極的にしていくことが効果的だと教えてあげましょう。

3.友達選びは難しく構えてしまうとハードルがあがってしまう

夫や妻などの結婚相手を選ぶときには大抵の人は慎重に選んでいきますよね。どんな人なのか、家族は自分とうまくやっていけそうな人なのか、金銭感覚は違いすぎないかなど、この先の人生をともにするわけですから気楽に選んでなどいられません。

しかしながら、友達を作るときにはそんなハードルはありません。ある程度仲良くできる人であれば誰でも良い面も。結婚相手なら、気が合わないことがわかったからと言ってすぐに関係を終わりにすることは出来ませんが、友達は「気が合わなかったら一緒に遊ばなくてもい~や~」という感覚で作っていくくらいでちょうど良いのです。

友達ができないと悩む子供には「友達は気楽に作っていいのよ~。気が合う友達が欲しいのはわかるけど、最初からそこを求めていたら、友達はなかなかできないかもしれないわね」と、気楽な友達作りをすすめてあげましょう。

友達作りは気楽に行こう!慎重になりすぎると逆効果

幼稚園の親友との2ショット写真

大人になると、家族、恋人、友達、職場の同僚など関わる人のジャンルが増えてくるので、友達関係のことばかりを考えている暇がありません。高校生大学生になって、デートに勉強にと生活が忙しくなると、逆に「最近○○って付き合い悪いよね~」なんて言われてしまうくらいです。

ですが、子供は家庭と学校という2つのフィールドが中心となりますので、どうしても友達と関わる時間が多くなり、友達関係の悩みを抱える子は多い傾向があります。

悩みが大きくなりがちな子供に「友達の作り方は気楽でいいのよ」と思い切ってアドバイスしてあげてみましょう。子供の両肩に重くのしかかっていた自分に対する自信のなさがふっと消えるかも知れません。

「言葉で伝える」・「積極性」・「気楽」―――このように考えると、友達作りはとてもシンプルですよね。ですが小学生中学生はいろいろ悩む年頃。子供に悩みを吐き出させたら、シンプルに考えられるように促してあげましょう。

友達の作り方の概念を変える!2・6・2の法則を知っておくと、もっと気楽

子供が友達の作り方で頭を抱えていたら、「もっと気楽に考えていいのよ」とアドバイスはするにしても、当の本人にとってはなかなか気持ちを切り替えられない面はあり、「親は適当な返答をして自分のことを全然理解してくれない」などと勘違いを呼んでしまいかねません。

そんなときは少し具体的な例を挙げて伝えてあげましょう。友達作りのハードルを下げてあげたいときには「2・6・2の法則」を子供に教えてあげれば、子供の心はきっと軽くなると思います。

少し難しい話になっても、子供が理解するのはちょっと難しいかな?と決めつけずに、なるべくわかりやすくかみ砕き一歩一歩子どもの理解を確かめるように話をしてあげると、悩む子どもは一生懸命聞いてくれるはずですよ。

「2・6・2の法則」

「2・6・2の法則」とは、不特定多数の人を集めたとき、いわゆる「優秀な人」が2割、「普通の人」が6割、「出来が良くない人」が2割になるという法則。
企業が社内で評価が優秀な人ばかりを集めプロジェクトチームを作ったとしても、うち2割の人はサボってしまったり、思うような仕事が出来ないという事態になってしまうといいます。

たくさん友達ができても最終的に本当に仲良くなる友達はごくわずか

子供の世界の人間関係も、この法則に当てはめてみましょう。たくさんの人がいる世の中の場合、気が合ってとても楽しく過ごすことが出来るのが2割、普通に接することが出来る人が6割、そしてどう頑張っても気が合わない人が2割です。

このように考えていくと、気が合う&普通の仲の8割の人となら基本的に友達になることが出来ます。
逆に考えれば、2割の人とはどんなに努力しても気が合わないので、仕方ありません!
10人いれば、8人とは友達になることが出来るわけですから、友達作りもそんなに難しくはありませんよね?この法則を子供に教えてあげると、もっと気楽に友達作りが出来るかもしれませんね。
嫌われてしまったりしても「あ、2割だったかもしれない」と思えば、ときには上手くいかないこともあるとすんなり受け入れることが出来るはずです。

子供の年齢で違う?友達ができるまでのハードルを乗り越える

子供に友達の作り方を相談されたときには、子供の年齢や環境を十分に考慮していくことも必要です。
子供が幼稚園・小学校の年齢別でどう違ってくるのか、友達の作り方の特徴をまとめてみました。子供の年齢に照らし合わせてみましょう。

幼稚園の子どもの友達のでき方

みんな仲良しの幼稚園の園児

幼稚園は、今まで24時間一緒にいたママから長時間離れて過ごす最初のステージです。ですから、慣れるまでは不安や寂しさがとても大きくなります。そのような子供の気持ちを失くしてくれるのが、友達です。

最初は抵抗する子も少なくありませんが、次第に慣れてきた同年代の子たちと一緒に走り回ったり、おままごとをして夢中になっているうちに、パパやママと一緒にいる時間とはちがった時間を知るようになります。成長とともに見えてくる駆け引き等もしないため、基本的には幼稚園の子供に友達の作り方について複雑なアドバイスは必要ありませんが、何か伝えるなら子供が安心できるように言葉を掛けてあげましょう!

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「一緒に遊ぼう!」と言ってみたら?の一言

幼稚園児は、とても素直なところが魅力の年齢です。誘いに対して変な理由をつけて断ったりはしませんし、基本的に友達の好き嫌いも特に考えない時期なので、比較的誰とでも仲良くすることが出来ます。
我が子が幼稚園で友だちができない様子なら、性格的に少し内気な恥ずかしがり屋さんなのかもしれません。友達と遊びたい様子が見られたら、「お友達が欲しかったら、まーぜーて!と言ってみたらいいと思うよ?」とさり気なく教えてあげましょう。

幼稚園児の場合「まーぜーて!」と言われれば、反射的に二つ返事で「いーいーよ!」と返ってくる関係性も高いため、自分からアクションを起こせばわりとすぐに友達が出来てしまいます。
2~3回楽しく遊ぶことが出来れば、「今日も○○君と遊びたい」という仲良しの関係に発展していきやすい面もあります。

「○○ちゃん△△と一緒に遊んでくれる?」と助け舟を出す

無邪気さが魅力の幼稚園児ですが、年中・年長さんになってくると自我が急速に発達して、照れも芽生え始めます。そのため、「一緒に遊ぼう」「まーぜーて!」の一言がどうしても出てこない子も。

そんなときには、助け船を出してあげてもいいかもしれません。幼稚園で面倒見の良さそうな子に「○○ちゃん。△△と一緒に遊んでくれる?」と声をかけてみましょう。声をかけらえたことで内気な子に気付いて、みんなの輪の中に引っ張っていってくれるはずです。

子供は大人に何かを任されると嬉しくて、きちんとその目的を達成しようとしてくれるところがあります。小さいけれど、幼稚園児もとても頼りになる存在です。

小学生の子供の友達の作り方

いつも一緒の仲良しクラスメイト

小学校低学年のうちはみんなで一緒に遊ぶのが基本となり、グループもハッキリしていませんが、小学校中学年・高学年になると、グループが出てきて友達関係も複雑化していきます。
小学校になると、意地悪や悪口など友達とのトラブルが起きるケースも多くなります。そのような状況で、友達作りが得意でない小学生はどのように友達を作っていけばよいのでしょうか?

好きなことが一緒の子とは自然と友達になりやすい

男女によってサッカー・野球・手芸・料理・アイドルなど好みのジャンルも違いますが、小学生になると、個々の好きなもの・興味があることもハッキリとしていきます。

もしも、我が子が友達作りに悩んでいるなら、「好きなものが共通している人に話しかけてみたら?」と提案してみましょう。自分が興味のあることを共有できる相手には仲間意識が芽生えやすいのです。
初対面でも一緒にサッカーをしているうちに自然と距離が縮まりますし、女の子の場合はメイクやアイドルなど興味のある分野が一緒だと、その話題で急激に距離が近くなることもあります。

大人にも共通することですが、特に子供は好きなことが一緒の子とは、友達になりやすい傾向はあります。クラスでの友達作りに苦労しているなら、スポーツ少年団や習い事など、学校以外の友達作りをサポートしてあげるようにしましょう。

親同士が仲良くなると子供同士でも仲良くなりやすい

親自身、ママ友・パパ友なんて面倒くさいからと、保護者の集まりに不参加でいるなら、そこも改善の余地はあるかも知れません。
子供同士の問題に大人は関係ないようにも思いますが、親同士の仲が良いなら自然と子連れで集まる機会も増えたりすることで、子供の間に特別意識が生まれやすくなります。
「ママと○○ちゃんのママは、仲良しだよね~ッ」という仲間意識が芽生えたなら、子供同士もより親密な関係を築けるようになってくるのです。

確かに保護者同士のコミュニケーションは面倒くさいこともあるでしょうが、一番身近な存在である親が同級生の子の親と仲良くしている姿を見ることで、子供同士も仲良くなるというのはよくあるパターンです。

友達の作り方にマニュアルはありません!もっとシンプルに、気楽に

友達を意識的に作って来なかった人にとっては、作り方を教えて欲しいと言われても返答に困るでしょうが、自然と友達ができてきた環境にいてとても幸せなことでもあります。年齢が小さいうちは比較的簡単に友達を作ることが出来ても、大きくなるにつれて恥ずかしさや変なプライドが邪魔をして、友達作りが難しくなってしまいがち。
友達を作るためには、相手に積極的に関わっていく姿勢が大切。とはいえ、それがカンタンに出来たら友達作りで悩まないよ!と言われてしまいそうですが、そういうときは、肩に力が入りすぎているのかもしれません。「もうちょっとカンタンに考えてみる?」と立ち止まってみましょう。

友達の作り方にマニュアルはありませんから、「焦らず、気の合う友達を見つけていけばいいよ」と伝えて、子供がゆっくりとした心構えで友達作りに臨むことができる環境を整えていきましょう。