ママHOWTO

重曹×洗濯で頑固汚れを落とす技

重曹でお洗濯!肌に優しくシツコイ汚れも落ちる重曹テク

重曹を洗濯にも活用!肌にも環境にも優しい重曹で衣類の清潔と安全を守る!重曹をいつもの洗濯に加える方法、重曹を洗濯洗剤代わりに活用する方法、重曹で汗染みや血液汚れ、気になる衣類のにおいを効果的に除去するために重曹の特徴をおさえて効果的に重曹を使いこなせるようになりましょう!

重曹で気持ちよく洗濯しよう!環境にもお財布にも優しい重曹洗濯のススメ

衣類の清潔は誰しもにとって大切!ですが、赤ちゃんから小学生までの間はことさら服を汚してくれやすく、日々のタスクに頑固汚れとの格闘が組み込まれているのが子育ての日常・・・。いつのまにやら「洗濯機にポイ!で落ちる汚れなんて汚れのうちに入らない!」とすら思っているものです。
また、衣類はキレイに洗濯して気持ちよく過ごしたいとも思いますが、子供がいると逆に洗濯洗剤や柔軟剤の化学成分の影響が気になったりもするもので・・・。

特に赤ちゃんや肌が敏感な人と一緒に暮らしているならば、「洗剤や漂白剤の成分が肌を刺激したら・・・」と、できるだけ肌や人体に優しい洗剤選びをしたいと考えるでしょう。

日々のお洗濯で強力な頑固汚れと戦い続けている人、できるだけ肌に優しくお洗濯したい人は重曹の力を借りてみませんか?
食用としても使われる重曹がお料理だけでなく、お掃除やお洗濯にも役立つことは周知の事実。重曹ひとつで掃除や洗剤に加え頼れる消臭力も持つわけですが、重曹を洗濯に活用する方法を学ぶ前に、まず、重曹を洗剤として使用すると、特にどのような汚れを重点的にきれいにできるのか知っておきましょう。

家事をやる気にならないときはありますよね。でもそれが毎日だと自分でも困ってしまいます。家事がやる気にならない原因は人それぞれ。まずその原因をしっかりと把握して、どうすれば家事をやる気になるのかその方法をご紹介します。

重曹で洗濯!衣類についたこんな汚れに効果的!

掃除や洗濯、オーラルケアなど、生活のありとあらゆる場面で活躍する重曹ですが、特に次の汚れに多大な効果を発揮します。

皮脂の汚れ・血液の汚れ

重曹は、衣類に付着したヒトの体から作られる汚れを効果的に落とすことができます。
下着やシャツの襟・首周りについている皮脂汚れも、キレイに分解して落としてくれますので、コツさえ押さえれば漂白剤では落ちなかった汗じみも重曹ですっきりと落とすことができるのです。

皮脂汚れだけではなく、血液汚れもヒトの体から出る汚れのひとつであり、お洗濯する側にとっては厄介な敵です。子供の頃はアレルギー体質なら鼻血が出やすかったり、アトピーや乾燥肌のために、皮膚をひっかいて血を流してしまったり、毎日、元気に遊びすぎて、すり傷や切り傷が絶えない子もいたり…。
ですが、血液が服につくと、茶色い輪染みができてしまったりとなかなかすっきりとは落とすことができないですよね。そのような血液による汚れも、重曹なら比較的キレイに落とせます。

消臭効果もあるので赤ちゃんのうんち汚れにも!

赤ちゃんのおむつからうんちがはみ出て下着や服を汚してしまったときや子供がお腹を壊して服やベッドを汚してしまったときは、意外としぶというんちの着色汚れに驚きます!
特に布おむつを使っていたなら、赤ちゃんのうんち汚れがなかなか落ちない!という経験を持つ人も多いのでは?

うんちの着色汚れもなかなか落ちない頑固な汚れですよね。どんなに洗っても薄―く茶色のシミが残ってしまったり、なんだか臭いが布に残っているような気がしたり・・・。そのような赤ちゃんのうんちの汚れやにおいも、重曹できれいにすることができますよ。

子供の食べこぼしにも効果を発揮!

子供と言うものは、食事用のエプロンをかけても、エプロンで覆った部分までも食べ物をこぼすものです。ブランドの服やお出かけ用の服であっても、子供にはおかまいなしだから、食事の度に親はひやひや・・・。毎回クリーニングに出すのではなく、できれば家でキレイに洗濯したいですよね。
重曹はタンパク質を効率よく分解しますので、食べ物などのシミにも特に効果を発揮してくれますよ。

時短家事で楽しく自分時間を作りませんか!時短と聞くと手抜き?と思いがちですが、ここで紹介する時短家事術や時短料理レシピは家事効率をあげる考え方。効率が良いのです!手を抜いているだなんて言わせません!

重曹お洗濯のやりかた

汗じみや皮脂汚れ、血液汚れ、赤ちゃんのうんち、食べこぼし・・・どれも衣類に付着するとなかなか落ちにくい頑固汚れの代表格ですが、ポイントを押さえるなら重曹でこれらの汚れを効果的に落とすことができます。重曹ならではの特性をしっかりと理解した上で、洗濯に活用していきましょう。

お洗濯に活用する前に知っておくべき【重曹の特性】

汚れ落としに効果を発揮し、お洗濯に有効活用できる重曹ですが、いくつかの特性を知っておく必要があります。

重曹は水に溶けにくい!お湯に溶かしてから使用しよう

重曹自体は、水に溶けにくい物質です。ですが、水に完全に溶けていないと、汚れを落としたり臭いを取ったりといった効果を発揮できません。どんなにたっぷり重曹を使っても、水に溶けずに排水されるなら、配管が詰まってしまうこともあるのだとか!これを回避する方法は二つ。

重曹をいったんお湯で溶かしてから使用する

重曹を洗濯に使用するときは、30℃から40℃の温水でいったん溶かしてから使用するのが最大のポイントです。

重曹の代わりに洗濯はセスキ炭酸ソーダを使用する

重曹と同じくアルカリ性でありながらも比較的水に溶けやすい『セスキ炭酸ソーダ』を重曹代わりに使用するという方法もあります。
洗濯に使用する工業用重曹もセスキ炭酸ソーダも、ドラッグストアやスーパーの家庭用洗剤の棚に置かれていますので、水への溶けやすさを重視するならセスキ炭酸ソーダを使用するのも良いでしょう。

重曹とセスキ炭酸ソーダには以下の違いがあります。使い分けポイントとして押さえておくと良いでしょう。

重曹とセスキ炭酸ソーダを比較

・水への溶けやすさは、セスキ炭酸ソーダが優れている。
・セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりも強アルカリなので、汚れ落ち効果もセスキ炭酸ソーダの方が優れている。
・消臭効果は、重曹もセスキ炭酸ソーダも同程度。
・店舗によって異なるが、セスキ炭酸ソーダの方が重曹より値段が高い。
・セスキ炭酸ソーダの方がアルカリ性は若干強い。取り扱う際にはゴム手袋着用を推奨します。

ただし、重曹を取り扱うときも、肌が弱い人や手指にけがをしている人は、ゴム手袋等で肌を覆うようにしてくださいね。

重曹は弱アルカリ性です!酸性の成分と併用すると中和されてしまいますよ!

重曹は弱アルカリ性。
洗濯では、重曹のアルカリ性の働きに着目して使うから、酸性の皮脂汚れや食べ物などの汚れに特に効果を発揮します。「汚れが落ちそうだから」とクエン酸などの酸性よりの成分を同時に使用して、せっかくの弱アルカリ性が中和されてしまうために汚れ落としの効果も消滅してしまいます!

クエン酸も重曹と並んで掃除や洗濯、消臭の目的で使われる成分ですが、2つの成分は性質が正反対!
クエン酸を柔軟剤の代わりに使用したい、おしっこの消臭をしたい、除菌をしたい等、酸性の働きによる効果を得たいときは、混ぜて使うのではなく、重曹で十分に汚れを落としてから酸性の物質を投入するなど使うタイミングを分けるようにしましょう。

重曹お洗濯1.汚れ落としがメインの使い方

では、重曹を実際に洗剤として使用する方法を見て行きましょう。軽い汚れなら重曹を洗剤代わりに使用しても良いですし、通常の洗濯での汚れ落としパワーを強化したいときは普段使用している洗剤に重曹をプラスしましょう。

洗剤として重曹を使う

頑固な汚れでなければ、重曹を洗濯洗剤の代わりに使うことができます。洗濯機で洗う場合と手洗いの場合の重曹洗濯の方法を見ていきましょう。

◆洗濯機で使う場合

毎日の着替え程度の軽い汚れなら、通常の洗濯洗剤代わりに重曹を使っても良いですね!
重曹がしっかりと溶けるように、40℃程度のお湯を使用するか、お風呂の残り湯を利用するようにしてください。

洗剤投入口に重曹を投入します。目安は洗濯もの5kgに重曹大さじ2です。
いつも使っている洗濯洗剤や洗濯石鹸が粉末タイプなら問題ありませんが、液体タイプの場合は直接洗濯槽に入れたほうが良いかも知れませんね。
洗濯機によっては重曹を使ってはいけない機種もあります。取り扱い説明書をしっかりチェックしておきましょう。一般的に、ドラム式の洗濯機は重曹使用不可となっているようです。

重曹お洗濯のコツ1

酵素系漂白剤の主成分である『過炭酸ソーダ』を大さじ1程度入れると、洗濯ものをさらに白く(漂白はしません)、色柄くっきりと仕上げることができます。

重曹お洗濯のコツ2

洗濯の仕上がりにごわつきが気になるときは、柔軟剤を投入するタイミングで小さじ1杯程度のクエン酸を入れてみると良いでしょう。クエン酸が残った重曹を中和してくれるだけでなく、フワフワ感もアップしてくれますよ。

◆手洗いで使う場合

ウールのセーターやシルクのブラウスなどは手洗いを!
大きめのたらいに30℃程度のぬるま湯を張り、大さじ1杯程度の重曹をよく溶かしてから、ウールやシルクの衣類を押し洗いします。服の型崩れが気になる場合はセーターやブラウスをきれいに畳んでから洗濯ネットに入れ、洗濯ネットの上から重曹溶液で押し洗いをしましょう。
2、3度押し洗いをしたら、15分ほどそのまま重曹溶液につけておき、きれいな水ですすぎます。汚れは重曹できれいに落とせますのですすぎは1回で十分です。

干すときには服を引っ張りすぎないように注意し、ハンガーにそのまま服を掛けるのではなく、ハンガーを2、3本平行にならべ、ハンガーに服を横置きするように平干しをしましょう。

普段使用している洗剤に重曹を加える

重曹はお洗濯に特化した成分というわけではないので、「重曹だけで洗濯するのは、汚れ落ちがなんとなく不安・・・」と思ってしまう人もいるでしょう。

そういった場合には、普段使っている洗剤に重曹を加えてみましょう。
使い方は簡単、普段使用している洗濯用粉せっけんや液体石鹸と一緒に重曹を1カップ加えるだけです。

重曹だけで洗うよりも重曹投入量が多いのは、同時に使用する粉せっけんや液体せっけんなどの石鹸カスを除去するためにも重曹が作用してしまうため。「汚れを落とす」という本来の働きをキープするべく重曹を多めに投入するのがポイントとなります。

もちろん、重曹だけを使用する場合と同じく、30℃から40℃程度のぬるま湯を使って、重曹がしっかりと溶かしてから使いましょう。

重曹お洗濯2.重曹を漂白剤や消臭剤の代わりに使用する

重曹の性質を把握しコツを抑えたうえでお洗濯に使ったなら、食べこぼしや皮脂汚れ、汗汚れ落としの強力な助っ人となってくれるでしょう。
重曹は洗濯洗剤代わり以外にも染み抜き剤や消臭剤としても利用することができるのです。

重曹を染み抜きに使おう!

重曹にお湯を少量加えて高濃度の『重曹ペースト』を作り、襟やそで口などの汚れがひどい部分に直接塗ります。重曹を布の奥まで染み込ませるように重曹ペーストを塗った部分をよくもみこみ、10~15分ほど放置し、洗濯機に入れてそのまま洗いましょう!
もちろん、洗濯水は40℃程度のお湯を使い、衣類に残った重曹ペーストはしっかり溶かすように!

しみ抜き効果をさらにアップさせたいときは、重曹と過炭酸ソーダを1対1で混ぜ合わせせた『重曹&過炭酸ソーダペースト』にアレンジしてもOK。重曹ペーストと同じように使用することができ、いずれも1回のすすぎでしっかりと落ちますので、肌が敏感な方や弱い方にも問題なく使うことができるでしょう。

重曹には工業用、食用、医療用といった3種類のグレードがありますが、工業用の重曹は粒子が粗い分、衣類の繊維も傷めやすいと言えます。重曹ペーストは成分を完全に溶かすわけではないため、食用や医療用グレードを用いると良いかもしれませんね!

重曹で強力消臭!梅雨時期など室内干しが多い季節におすすめ

せっかく洗った洗濯物がジトッと臭うのなら、衣類やタオルを気持ちよく使えないもの・・・。
気温が低い季節や梅雨時などには洗濯物を室内に干すお家も多いものですが、洗濯ものが乾いても室内干し特有のイヤな臭いが残る現象は洗濯ものに雑菌が繁殖したために起こります。

特に室内干しは屋外とは違い風通しがないために洗濯物に雑菌が繁殖しやすい環境と言えます。ですが、重曹には、においの原因である雑菌の繁殖を抑える効果があるために、消臭効果にも定評があります。

洗濯にも活用するには、洗濯前の乾いた衣類に軽く重曹を振りかけてから洗濯機に入れてみると、結構においを押さえられますよ

衣類に染み付いてしまった臭い

加齢臭などといった汗と体臭が混じった臭いは、洗濯をしても、香りが強い柔軟剤を使用しても、なかなかすっきりと落とすことができませんが、衣類に染み付いてしまった臭いには、大きめのたらいに30℃から40℃のぬるま湯を張り、重曹を大さじ3~5杯ほど溶かしこんでから、衣類を2、3時間浸け置きして対処できます。
浸け置きをしたら、軽く絞り、そのまま洗濯機に入れていつものように洗濯します。

柔軟剤としても重曹が活躍します!

すすぎのときに柔軟剤代わりに重曹をカップ半分(大さじ5~7杯)入れると、洗濯ものをふっくらと仕上げることができます。重曹には消臭効果もありますので、服を柔らかく仕上げたいけれども柔軟剤特有の香りが苦手な方にもオススメです。
洗濯物が乾いたあとの静電気を防ぐ効果も期待できますので、冬、服を着る度にバチバチして困っている方はお試しあれ!

おまけ的効果!重曹お洗濯で洗濯槽までキレイ

重曹はそれ1つで洗剤や消臭剤、柔軟剤、染み抜き剤として活用できるのでアレコレと洗剤を用意することなく衣類の清潔をキープできますが、重曹の効果は洗濯物に対してのものだけではありません。衣類の洗濯をしながら洗濯機自体もキレイにする効果があるのです。

石鹸カスや皮脂汚れが残って雑菌が増えると洗濯槽自体が匂ってくることがあります。このような状態の洗濯機で洗濯をしても、洗濯の度に洗濯槽の汚れが衣類についてしまう・・・そんなのイヤですよね。

石鹸カスや皮脂汚れにも弱アルカリ性の重曹が大活躍します!
洗濯に重曹を使うなら日々のお洗濯でもある程度きれいな洗濯槽を保てますが、汚れが気になるときは洗濯機の最大水位まで40℃~50℃ほどのお湯を張り、重曹を1カップ入れてそのまま一晩放置します。通常の洗濯コースのボタンを押し、排水すればOK!
洗濯している途中に水の上に汚れが浮いてくることがありますので、縦型洗濯機の場合は、一時停止のボタンを押し、蓋を開けて網で汚れをすくい取りましょう。

重曹でのお洗濯は赤ちゃんやアレルギーのある子供への刺激も少ない

衣類の汚れはすっきりと落としたいけれど、強い化学成分が入った洗剤や漂白剤を使うのは抵抗があるという方も多いでしょう。特に赤ちゃんがいるご家庭やアレルギーを持つ子供がいるご家庭などは、できれば自然派の洗剤で衣類の清潔と安全を保ちたいですよね

環境問題が気になる人にとっても重曹は安心成分。合成洗剤を溶かした水を、そのまま排水してしまっては環境に影響がありますが、重曹は生分解されますので洗濯に使用した水をそのまま下水に流しても環境を汚染しません。重曹で安心・安全な洗濯を実践していきましょう。