おまるはいつから必要?補助便座とどっちがいいの?
おまるをいつから使うべきなのか、おまるを使ったトイレトレーニングを開始する時期は、実はその子供に合わせて行うのが理想的で明確に基準はありません。「〇〇ができるようになったら」「〇歳になったら」というハッキリしたものがないだけに、ママはいつからトイトレを始めるべきか悩んでしまいます。
子供の成長には個人差があり、同じ1歳でもできることとできないことがあります。 トイレトレーニングも同じで、子供に合ったタイミングで始めるのが最適です。そこで、おまるをスタートするタイミングや、補助便座との違いなど、トイトレに必要なことを見てみましょう。
おまるをいつから使い始めるのか最適なタイミング
おまるを使ったトイレトレーニングを始めるのに、最適なタイミングを見ておきましょう。いくつかのタイミングを挙げているので、子供の成長に合わせてスタートしましょう。あまり神経質になりすぎず「試しにやってみるか」という気持ちで始めてみてください。
トイトレの年齢の目安は1歳後半から2歳
おまるをいつから使い始めるという年齢には、明確なラインはありませんが、目安としては1歳後半から2歳を過ぎたあたりから始めるとスムーズです。理由は、子供が尿意や便意を感じられるようになることと、言葉でのコミュニケーションが取れるようになるからです。
しかし、1歳や2歳といえば身体が未発達な状態なので、完璧におまるで排泄できるようになるまでには至らないことがほとんどです。この時期にスタートしても、焦らず気長に待ってあげましょう。
多くのママは、2~3歳頃までにおまるを使い始め、徐々にトイレでの排泄に移行するという人が多いです。タイミングが分からない場合は、この時期を目安にスタートしてみてください。
トイレやおまるに興味が出てきたらスタート
テレビや絵本の影響などで、トイレに興味を持ち始めたらおまるスタートの良いタイミングです。1~2歳頃になると、そのような時期が来ることが多いので、子供を観察しておきましょう。「〇〇ちゃんもトイレしてみる?」と遊び感覚でおまるでの排泄を促してみてください。興味を持っているテレビや本を見ながらだと、子供もスムーズに排泄できるようになるでしょう。
歩けるようになったらそろそろトイトレ
おまるをいつから使うか迷った場合、子供が歩けるようになる時期も、おまるデビューには良い時期ということを頭に入れておきましょう。足腰や内臓が発達してくるので、自分で排泄することが可能になる時期です。しかし、まだ立ったり座ったりといった行動が不安定な場合は、試しに座ってみる程度で抑えておいてもいいでしょう。
あまり急がず、おまるに馴染ませておいて、たまたまできたらラッキーくらいに考えておくとストレスになりません。
意思疎通ができるようになるとトイトレは加速
言葉のコミュニケーションができるようになると、トイトレは加速します。「しーしーしたくなったら言ってね」と伝えておくと、タイミングが合えばおまるでの排泄が成功するようになります。
ただ、遊びやテレビに集中しているときは、子供はそれを中断してまでトイレをしようとしません。そんなときに失敗しても叱らず、気長に付き合ってあげましょう。
トイレトレーニングに最適な季節は春から初夏
おまるをいつから使い始めるのかというと、最適な季節は春から夏にかけてです。冬は寒くなるので、おまるをリビング以外の場所に置いている場合、子供が行きたがらなくなることがあります。また、おまるのヒヤッとする冷たさを嫌う子供もいます。失敗して服が濡れることも増えるので、風邪の心配も出てきます。
また、ママもおまるを洗ったり、失敗して服を洗う手間が増えるので、水を使うのにストレスのない季節にする方がいいでしょう。北国の場合、冬でも室内の暖房がかなりしっかりしているので、寒さが気にならない場合もあります。子供もママも、気持ちよくトイトレを始められる季節を選んでください。
どんなおまるにするかは使ってみないと分からない
明確に「このおまるなら間違いなし!」というものはありません。人気が高いのはキャラクターもののおまるですが、遊びに夢中になり、排泄に集中できない子もいます。逆にシンプルなものだと、座っていることに飽きてしまう子もいるので、正直なところおまるは使ってみないと分からないのです。
おまるを買いに行くときには、子供と一緒に買いに行き「どのトイレでウンチしたい?」と聞いて購入するのもいいでしょう。「自分専用のトイレ」という嬉しさで、トイトレがスムーズに行く場合があります。
最初はおまるに座るだけでOK
おまるを使い始めるときは、そこで排泄できなくてもいいので、まずは座る練習をさせてみましょう。「しーしー」や「ウンウン」など、それぞれのご家庭で使っている言葉で排泄を促します。出ないのが当たり前なので、排泄しなくても気長に付き合ってあげてください。
長時間、排泄するまで座らせていたり、排泄できなかったら叱ったりすると、おまるに座ることが苦痛になりトイトレが上手くいかなくなります。子供が楽しいと思えるような工夫をし、できなくても笑顔で次のチャンスを待ちましょう。
おまるを使わせるタイミングを逃してしまっても、まったく心配はいりません。上記はキッカケにすると良い時期というだけです。何もなくても、今日からスタートして構いません。子供と一緒に楽しくおまるライフを始めましょう。
おまると補助便座を比較!
トイトレを始めるときに、まず悩むのがおまるを使うか、補助便座を使うかではないでしょうか。どちらにも一長一短はありますし、子供によってはデメリットがメリットになることも、その逆もあります。
実際に試してみないと分からない部分も多いですが、メリットとデメリットを把握しておくと、選択のヒントになります。
おまるのメリット・デメリット
おまるは子供の足が床について安定しやすいので、早めにトイトレをスタートするママの多くが選んでいます。メリットとデメリットを見てみましょう。
おまるのメリット
- 移動ができるので寒い季節でも安心
- 家族がいる場所で安心して排泄できる
- サポートがなくても自分で座れる
- 排泄中に転倒の危険がなく安心
おまるのデメリット
- 排泄の度におまるの掃除が必要
- トイレに移行するのに時間がかかることがある
- 場所を取る
- 排泄中部屋に臭いが充満することがある
デメリットは、少し手間がかかる程度なので、慣れてしまえば大変な作業ではありません。安心して排泄できるという点では、おまるの方が優秀でしょう。
おまるの上部がそのまま補助便座になるものもあり、トイレへの移行もスムーズにできやすくなります。おまるに座っている我が子の可愛さは格別です。親も楽しみながらトイトレしましょう。
補助便座のメリット・デメリット
おまるのようにお手入れがいらないので、補助便座を使うとママはとても楽になります。メリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
補助便座のメリット
- 排泄物をそのまま流せるので、お手入れが楽
- 親と同じトイレでできることに安心感を覚える子がいる
- 場所を取らない
補助便座のデメリット
- トイレへの乗り降りに、踏み台やサポートが必要になる場合がある
- 足がつかないため不安定になる
- トイレ自体を怖いと感じる子がいる
年齢次第では、足のつかない不安定さがデメリットになります。3歳くらいになると、自分で上手に登ってトイレができるようになりますが、それまでは親のサポートが必要です。トイレでの排泄に移るときが、おまるよりスムーズにできるのが嬉しいポイントです。
補助便器は壁掛けできることが多いので、慣れてくると子供が自分で便座をセットするようになります。トイレを「ジャー」と流す行為が好きな子もいるので、その場合は補助便座の方がトイトレはスムーズに進みます。
おまるでのトイトレを楽に進めるコツ
おまるをいつから使い始めるか決めてトイレトレーニングを始めるとき、上手くいきやすくするコツや注意点を知っておくと、よりスムーズにトレーニングが進みます。これからトイトレを考えているなら、一度見ておいてください。
おまるのお手入れは簡単に済ませて楽にトイトレ
おまるを使うようになると、ママの仕事がひとつ増えます。それはおまるのお掃除です。できるだけ簡単に済ませられるように、おまるお手入れグッズを揃えましょう。といっても、準備するのはたった2つだけです。
- トイレに流せるシートorおしりふき
- 除菌スプレー
子供がおまるに排泄をしたら、まずはトイレに排泄物を流します。そのとき、トイレットペーパーで簡単におまるをぬぐっておきます。その後、トイレに流せるシートでおまるを拭いて、シートをトイレへ流し、後は除菌スプレーをするだけで終了です。
1日に1回、もしくは汚れがひどいときには、お風呂でおまるを洗うと常に清潔に使えます。除菌スプレーを赤ちゃんに使うのが嫌な人は、クエン酸スプレーを使うと安心です。
クエン酸小さじ1に対して、水200mlを市販のスプレーボトルに入れたら完成です。アルカリ性の尿を酸性のクエン酸が中和してきれいにしてくれ、臭い防止にもなるので、一度試してみてください。
おまるで排泄できたら大げさに褒める
おまるでの排泄ができたら、大げさに褒めてあげましょう。子供は、周囲の人に褒められるのが大好きです。おまるでウンチやおしっこができると、ママが褒めてくれると理解すると、子供は率先しておまるで排泄するようになってくれます。
また、排泄が成功したときに、ママが家族に「今日は〇〇ちゃんトイレが上手くできたんだよ」と知らせてくれるのも、子供にとっては嬉しいものです。家族に協力してもらって、子供のトイトレをみんなで応援してあげましょう。
絵本やDVDを活用しておまるがどんなものか理解させる
子供がおまるで排泄することをあまり理解していないようなら、本や幼児番組、育児DVDなどを利用して教えてあげましょう。可愛いキャラクターがおまるでウンチをしているのを見れば、徐々に理解してくれるようになります。
ただ、おまるの使い方を理解していても、何か理由があっておまるを使いたがらない子もいます。そんなときは、無理に使わせずタイミングを待ちましょう。言葉でコミュニケーションができるなら、どうしてしたくないのか、機嫌が良いときに聞いてみるといいでしょう。
おまるにお気に入りのシールを貼る
子供がおまるを気に入ってくれると自然と使いたくなり、トイトレもスムーズにいきます。おまるがシンプルな場合はお気に入りのシールやステッカーを貼って、子供の使いたくなる気持ちを高めてあげてください。
度々お手入れが必要なので、洗う際邪魔にならないようなものを選ぶといいでしょう。汚れが付着しやすいシールは避け、水に強い素材を選ぶとおまるの掃除がしやすくなります。シールがない場合は、子供に油性ペンで絵を書かせるのもおすすめです。
トイトレの進み具合を他の子と比較しない
子供の成長には差があり、できることが違って当然です。ハイハイやおしゃべりも、同じ年齢なのにできる子とできない子がいます。トイレも同じで「後から生まれた〇〇ちゃんはできるのに」などと、他の子と比較して心配する必要はありません。
子供の成長のペースに合わせてできないことを心配せず、できるようになったことを喜んであげましょう。また、我が子ができるようになったからといって、同じ年齢の子供はできて当然と思わないことも、ママ同士のエチケットです。
ママが神経質になりすぎない
子供のおむつはいつか必ず外れます。トレーニングが上手くいかず、大人になってもおむつをしている人はいません。ママは、おまるでの排泄が上手くいかなくても、神経質にならずゆったりした気持ちで待ってあげましょう。
例えば、私たちがトイレをしているとき、扉の前で人が待っていたら安心して排泄できません。もしその人がイライラしているようなら、出したかったものが引っ込んでしまうような焦りを感じることでしょう。
同じようにママが神経質になると、子供は安心して排泄できなくなります。「できなくてもいいんだよ」という姿勢でいてあげると、子供も安心しておまるに座っていられるようになります。それこそが、トレーニングの成功を早めるコツでもあります。
トイトレをしていると、昨日までできていたのに急に上手くできなくなることもあります。子供にとって、おまるへの排泄は難易度の高いことなので、少々上手くいかなかったり、トイトレが進まなくても心配せず、大らかな気持ちでいてあげてください。
おまるはいつから始めてもOK!楽しみながらスタート
結論を言えば、おまるをいつから使い始めるかは、ママが「今だ!」と思ったら、いつでもOKです。ただし、進み具合が子供によって個人差があるので、それを理解しておく方が大切です。上手く行かなくても、急にできなくなっても、ママはドンと構えて待ってあげましょう。おまるを使う時期は一瞬です。その時期を大切にして、ママも子供も楽しくトイトレしましょう。
トイレトレーニングをはじめると、外出時はどうすれがばいいのか悩むママも多いですが、 トイレトレーニング中の外出時に必須の持ち物を参考に、おまるがなくても安心できるおでかけをしましょう。