トイレトレーニングはいつから始める?何歳がくらいが適齢なのだろう
大人と同じような食べ物を食べ始め、一人遊びをしたりママと一緒に遊んだりと子供の成長が著しく感じられるころ、トイレトレーニングをいつから始めようかとママの頭の中に浮かんでくるでしょう。
平均的には1歳半を過ぎてから、3歳までに始めることが多いと言われていいて、あいだの2歳という年齢は、トイレトレーニングを始めるのに必要な発達が整ってくる時期です。
しかし、この時期は子供の発達の個人差も大きいころ。何歳からではなく、身体の発達を見てはじめると意外とスムーズに進みます。
このコラムでは、トイレトレーニングを始めるために必要な身体の発達が整ってくる時期です。トイレトレーニングを終えたママたちが実際どのような経過をたどったのか、ためになる体験談などをご紹介します。
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トイレトレーニングを急かされても気にするべからず!
ママが気にしてしまうのは、同じくらいの子供を持つママ友のトイレトレーニングの進み具合もあるでしょうが、もっと気になるのは身内の声ではないでしょうか。
おばあちゃん世代では子供が1歳を過ぎたころからおまるでのトイレトレーニングを始めていることが多かったので、「まだおむつなの?」と身内故の遠慮のなさで言われたりすると若干の焦りを覚えるママも少なくありません。
昔は紙おむつの性能も今ほどいいものではなかったこともあり、子供自身が不快感を覚えておむつがとれるのが早かったというのが理由の一つとして挙げられます。
育児経験者であるおばあちゃんの話は参考になることも非常に多いので、耳を傾けることは大事ですが、今は風潮的にも“年齢というより子供の発達に合わせた子育て”が主流でもあるので、ママに余裕がないときには「そうなんですか、すごいですね」などと同調してその場をやり過ごしストレスにしてしまわない工夫をしましょう。
トイレトレーニングを始める目安を見極めてからスタートしよう
毎日が成長の我が子。
その成長を見て、「昨日はできなかったのに、今日はできた!」そんな感動がたくさんありますよね。
できることが一つ一つ増えていく中で、トイレトレーニングへのステップを考えるきっかけとなる発達の目安をご紹介します。
自立歩行ができるようになっている
トイレトレーニングを始めるのには、まずトイレに一人で歩いていけるようになることが大事です。
よちよち歩き、ではなく、平坦な道では転ばないでまっすぐ歩けるようになることが一つの目安と言われています。
自立歩行ができるということは足腰が発達しているということで、便座に座らせても、しっかりと安定して座ることができます。
言葉が理解できてコミュニケーションがとれるようになっている
ちゃんとした言葉、いわゆる二語文などが出ていなくても、こちらの言うことを理解して何らかの反応を示すようになり、意思疎通が図れるようになっていることが目安です。
これまでおむつを交換する際に、「しっこ出たね」「うんちでたね」と声をかけていたでしょう。まずは、おしっことうんちを教えてあげなければいけません。
「おトイレいこうか?おしっこでるかな?」と問いかけて、「いや」「うん」の反応が返ってくるかも大事です。
こちらの言うことをある程度理解していれば、トイレトレーニングを始める前に、「いついつになったら、トイレでおしっこする練習をするんだよ」などと言い聞かせて準備期間に入ることもできます。
おしっこやうんちが出たというのを本人がわかるようになる
おしっこ、うんちが出たというのがわかり、それをママに伝えてくれるようになったらトイレトレーニングをはじめる目安です。
おしっこより、うんちを教えてくれる子が多い傾向にあります。出た感覚がつかみやすいのでしょう。
子供が教えてくれたら、、「うんちでたね」「おしっこでたね」と言葉にして体験したことを感覚としてつかませてあげましょう。
お風呂だと視覚も手伝って排泄の感覚をつかみやすい
おしっこやうんちを教えてくれない子供でも、お風呂でおしっこをしてしまうことがあるでしょう。裸でおしっこをしてしまったとき、子供は必ず出ている瞬間を見ています。
すかさず「今、おしっこ出ているね」と言い、自分は今おしっこしてるんだ、この感覚がおしっこが出ているということなのだと分かってもらえるよう、声をかけてあげましょう。
お風呂でおしっこが出るという子は一定数いますので、そのような瞬間があったら、声をかけてあげてください。
おしっこやうんちの間隔がある程度あくようになっている
赤ちゃん時代はおむつを替えたばかりなのに、1時間経たずにまた出た…とおしっこ、うんちの回数が多かったことでしょう。それはまだ膀胱が小さく、おしっこをためておけない状態だからです。
しかし年齢が進むと膀胱が大きくなってくるので、おしっこも2~3時間の間隔があくようになります。
これくらいになると、そろそろおしっこが出るのでは?とトイレに誘いやすくなるので一つの目安とされています。この時間帯はおむつが重い、うんちはこの時間帯にすることが多い、子供の中でも習慣がついてくる子も多くなってきます。
トイレトレーニングを始める前に、一日のおむつ替えでのおしっこ、うんち状態をメモして我が子の排泄傾向をつかんでおくといいでしょう。
スタートは早い方がいい?遅い方がいい?
結局は個人差やタイミングと言われているけど、実際はどっちでトイレトレーニングを始めるのがいいの?と始める前に悩んでいるママのために、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。
2歳前後でトイレトレーニングを始める場合
3歳から保育園や幼稚園の入園を考えている場合は、2歳前後でトイレトレーニングをはじめようと計画するママが多いです。入園直前だと焦りを感じるためです。
2歳前後でのメリット
- 入園前にと考えている場合は、時間の猶予がある
- 大人と同じことをしたいという気持ちが強く出てくるので、比較的スムーズにトイレに行ってくれる
2歳前後でのデメリット
- 排泄する前の感覚をつかむのに時間がかかる
- 自分でズボンやパンツを下すという動作が未熟なため、もたつくことがある
3歳以降でトイレトレーニングを始める場合
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3歳から保育園や幼稚園に入園した場合では、園の手を借りながらトイレトレーニングを進めていくことになります。3歳以降のスタートは一般的にトイトレ完了までの期間が早いとされています。
3歳前後でのメリット
- 言語能力が発達しているので意思疎通がしっかりできる
- できたらご褒美、シール作戦などが通用する
- おむつでするより、トイレでした方が気持ちいいと比較し、自覚することができる
3歳前後でのデメリット
- 自我が強くなり、反発心が出てくるので、トイレに誘っても拒否することがある
- 3歳までのおむつ代がかさむ
男の子はトイレトレーニングのスタートは遅い方がいい?
よく「男の子は小さいうちは体が弱い」「女の子に比べると発達が遅い」などと言われています。実際には性差よりも個人差が大きいところでありますが、女の子は幼少期、人の動作や日常生活に興味をもつことが多く、男の子は人よりも物に興味を持つことが多いとされています。
この影響は男女の遊びの傾向の違いとなって、女の子はお人形のお世話遊びが好きな子が多く、男の子は車や電車を転がしたりするのが好きな子が多いと言われています。このような影響から女の子は言語の発達が早い、意思疎通がとりやすくトイレトレーニングもスムーズと言われる所以でしょう。
女の子に比べると相手の意志を感じ取る、伝える、ということが比較的遅い男の子は、日頃のコミュニケーション状況から判断して取り組む時期を決めても良いでしょう。
イヤイヤ期がトイレトレーニングを妨げる…
“イヤイヤ期”“魔の二歳児”という言葉を聞くことも多いですが、これは成長する上で、程度に差はあれ、多くの子供に見られる発達過程です。
多くが1歳半~2歳頃に見られ、ちょうどトイレトレーニング開始時期と重なると、全然トイレトレーニングが進まない!それどころじゃない!という人も少なくありません
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トイレへ誘っても「嫌だ!」と癇癪を起されたなら、「じゃあ気が向くまでやらなくていいよ」などと真逆なことを言ってみると、天邪鬼にもやる気を出したりすることもあるので、トイレへ誘導するときの言い回しは非常に重要なポイントと言えます。
しかし、ママも人間ですから、癇癪ばかりで全然いうことを聞かない子供にイライラしてしまうことはあります…。
イヤイヤ期は、自分の感情を言葉でうまく表現できるようになったり、成長とともにおさまっていくものですので、我が子のイヤイヤがひどく、思うようにトレーニングできないときには落ち着く時期まで待ってみましょう。
無理やり続けるのではなく中断する勇気も必要
ずっとイライラしたまま無理やりトレーニングを進めるよりも、工夫してもダメ、疲れた!というときには“今は時期じゃない”と割り切ってトイレトレーニングを中断しましょう!「小学生になってもおむつはつけていない」と割り切り、ストレスをためない向き合い方が大切です。
トイレトレーニングに適した季節
トイレトレーニングを行うには、発達とともに季節も一つのきっかけになります。
一般的によく言われるのは、“夏”です。
なぜ夏がトイレトレーニングを行うのに適しているのかは以下の通りです。
- 夏は洗濯物も良く乾くので、おもらしが続いてもすぐに洗濯物も乾いてママもストレスが少ない
- 薄着なので脱がしやすい
- 気温が高いので、パンツ一枚、はだかでも過ごせる
- 夏は暑いので、汗で水分などを発散し、おしっこの間隔があく
- おむつは蒸れるので、パンツの方が快適だと思ってくれる
上記のような理由があげられます。
しかし、実際にはいつ始めても子供のタイミングさえ合えば、スムーズにいくことが多いようですので、季節はあくまで参考としてとどめておくといいでしょう。
トイレトレーニングが完了するまでどれくらいかかる?
早い子は、数日~1週間でおむつが外れてしまう子もいますが、こういうケースは稀でしょう。平均的には半年くらいかかることが多いです。
始めた年齢が2歳前後で、ゆっくり進めた場合は1年くらいかかることもあります。
スタートが3歳に近い、もしくはそれ以降だと、排泄の感覚をつかむのが早く、完了するのが早い場合があります。
いつから始めた?スムーズにいった?みんなのトイレトレーニング体験談
トイレトレーニングをいつからはじめたか、3人のママの体験談を見てみましょう。子供がトイレに興味を持つように、トイレの中を飾ることも大切です。
成功したら、これでもかと言うほどほめてあげましょう。
1歳半スタートで2歳半で日中のトイレトレーニング完了
ペンネーム Gさん
育児グッズのお店を見ているときに、補助便座が目につきました。
早生まれの娘だったので、トイレトレーニングは早く済ませなくては、と漠然と考えていました。
その補助便座の対象年齢が1歳半からとなっていたので、「あ、もうできるんだ」と思い、購入。試しにと帰ってきて座らせてみると、なんといきなり成功。あ、これはスタートどきなのでは?と思い、その日からトレーニングパンツにしてタイミングを見て連れていくトレーニングを開始しました。
私のタイミングをつかむのが下手だったので、当たり前ですがおもらしばかりで、自己申告でトイレに行ってできるということもなく、二人目の出産があったのでいったんお休みしました。
二人目も落ち着いて、2歳4ヶ月頃にトイレトレーニングを再開。
すると、何回かのおもらしのあと、出る前に教えてくれるようになり、2歳半には日中のおむつが外れました。
1歳半の段階では偶然成功しただけで、まだ娘の準備が整っていなかったんだな、と思いました。
2歳過ぎからやりたかったのに断固拒否。3歳を過ぎて始めたものの、難航…
ペンネーム Kさん
周りがトイレトレーニングを始めた、おむつが外れた、と聞いて焦ってトイレトレーニングをしようと2歳過ぎから補助便座に座らせようとしてました。しかし座ることすら嫌がってトイレトレーニングどころではありませんでした。
お人形遊びで「おトイレいきたいのー?」など話していたし、トイレが何をするところなのか、とかはわかっているようだったので、なんで嫌なのかがわからず、トイレを可愛くしたり、楽しいところだよー、とアピールしたのに拒否する我が子…もういい加減私が参ってしまい、春生まれで幼稚園入園まで猶予もあったので、いったん諦めました。
3歳を迎えた月に「あと1年しかないし、やろう」と決心し、トイレに誘ってみると前ほど嫌がる様子もない…。お友達がおトイレしているところを見せてもらったら、その日初めておしっこに成功!涙が出るほどうれしくてたくさんほめました!
ところが、うんちがでるときだけおむつをしないとだめでした。
パンツのままでいさせるとどうしてもしなくて、なんと頑固な便秘になる始末で><。
3歳半の今、おしっこだけは完了しましたが、タイミングってやっぱりあるのだなと思いました。うんちはあと半年で子供のタイミングと体調を見てはずれたらなと思っています。
2歳後半、気に入ったおまるを発見してスタート
ペンネーム Aさん
周囲の声は聞いていましたが、子供を見るとまだまだトイレに興味がなさそうで、2歳半まで一切トイレトレーニングをしませんでした。
ところがある日、子供の好きなキャラクターのおまるを発見。使用用途もわからないのに欲しがったので、「これはおトイレのかわりで、おむつの代わりにここでおしっことうんちをするんだよ。使うなら買うよ」と言ってみたところ「うん」というのであまり期待もしないまま買いました。
帰宅するとさっそくまたがりなんと成功。びっくりしてその日からタイミングを見て連れて行くと、おお!できておる!!しかしおまるからトイレへの移行は嫌がって苦戦しました。
思い切ってトイレも子供の好きなキャラクターだらけにしたら、3歳を迎える直前になんと昼も夜も外れました。うちの子には自分が選んだキャラクターというのが決め手だったようです。周りの声に流されず、子供のやる気を待ったのも良かったかなと思いました。
トイレトレーニングの成功は一進一退!焦らないで!
トイレトレーニングは、昨日できたから今日もできるというものではありません。遊びに夢中になっておもらししてしまったり、床を汚すこともあるでしょう。
ですが、失敗しても絶対に叱らないでください。トイレトレーニングをはじめるまえに、汚してもすぐに拭けるようにカーペットをはがし、フローリングの状態にすればいいですしパンツ1枚にしていれば洗濯物もそれほど増えません。
ただ声をかけるだけではダメなんです!
少しでもトイレの失敗を少なくしようと、頻繁に声をかけていませんか?2~3時間、おしっこの感覚が開いたらトイレトレーニングを始める目安とはなっていますが、時間通りにはいかないものです。
頻繁に声をかけすぎると子供が声かけを気にしなくなってしまいますので、様子を見て、もじもじしている仕草が見られたら声をかけてあげましょう。
時にはトイレトレーニングを中断することも必要
トイレトレーニングが思うように進まずに、ママはイライラして子供はトイレに行くことを嫌がるようになることがあります。
こうなったら無理にトイレに座らせるのは逆効果になりますので、きっぱり諦めておむつに戻すことも必要です。やがてパパやママ、お友達がトイレでおしっこをしているのを見て、自分からトイレに行くと言い出すときがきます。
スタートが早くても遅くてもゴールは同じ!子供の性格や発達を見て方針を決めよう!
なんとなく、周囲のトイレトレーニングを始めた、おむつがとれた、という声を聞くと焦ってしまう気持ち、子供を育てる親ならだれにでもあります。一般的な目安とされる身体的発達が整っていても、その子にとってのベストタイミングというものがきっとあり、それは始めてみないと分からないことなのでしょう。しかし、いつかはゴールはやってくるものです。
どんなに努力してもダメなときは、きっとそれは親子のタイミングではなかったということなのでしょう。ママが肩の力を抜いたときに、子供の肩の力も抜けて好転することがあります。失敗して当たり前、子供には子供のペースがあると割り切りましょう。
おまるではできるけれどトイレでできない場合、トイレが怖い場所だと思っている場合があります。トイレの壁に好きなキャラクターのポスターを貼ったり、成功できたときにご褒美シールをあげるなど、トイレは怖い場所じゃないということを教えてあげましょう。
トイレトレーニングはシールで楽しく子供のやる気を引き出す!を参考に、トイレトレーニングを進めてみましょう。