子供の転校をスムーズに進める方法

子供の転校が決まったら~ストレスの影響を最小限にケア

子供に転校をさせなければいけなくなった場合、親は手続きなどで忙しい中、子供が受ける影響やストレスを考えて、しっかりとサポート&ケアしてあげましょう。友達のいない学校へ転校するのは子供にとって不安やストレスを感じます。子供の転校先で前向きになれるように事前準備をしましょう。

子供の転校が決まったら~ストレスの影響を最小限にケア

子供を転校させることへの影響は?転校する最適なタイミングや上手くいくコツ

子供にとって転校という出来事は、これまで築いてきた友達関係や周りの環境が変わるということなので一大事です。家の購入や実家での同居をきっかけに引っ越す場合、子供を転校させる時期を選ぶことができますが、夫の転勤などの引っ越しは、大人だけでも大変ですが時期を選べないことも多く、子供の転校が重なると親としては以下のようなことが心配になります。

  • 子供にお友達はできるか
  • 学校での勉強の進み具合は同じか
  • いじめられたらどうしよう
  • 周囲に意地悪な子がいたら嫌だな
  • 先生は何かあったら味方になってくれるだろうか
  • 子供は地域に馴染めるか

他にも、引っ越し先独特の心配や不安が出てくるでしょう。

そこで、子供を転校させるベストなタイミングや、子供にできるだけストレスなどの負担をかけないコツを紹介します。子供を転校させる際の参考にしてください。

子供が転校することでの影響やストレス

教室で一人座る小学生

子供にとって、転校するということは多少なりともストレスを受けます。これは、大人でも感じることなので理解できるでしょう。新しい場所や新しい職場に行けば、大人の私たちも緊張の日々をしばらくの間、味わうことになります。

ただ、大人と子供では、引っ越しや転校での影響には違いがあります。子供が転校で感じることや、心に与える影響などを見てみましょう。

引越し前は友達との別れに対する寂しさや不安がある

転校前、子供は友達と離れることに寂しさを感じます。住み慣れた土地や家を離れることも、とても寂しいものです。感受性の強い子は、泣きだすこともあるでしょう。愛着のある人や場所と離れるのは、小さな子供であれ、寂しさを感じるものです。

ただこれは、ずっと引きずる感情ではありません。子供は大人が思うほど過去を引きずりません。子供の性格にもよりますが、新しい環境に飛び込むと、前向きにその場に馴染もうと努力します。

大人が思っているより子供は強い

仲良しになる小学生

子供は今を生きています。子供が引っ越し前に不安になるのは、お友達や親しんだ家との別れがあるからです。大人のように「新しいお友達を見つけよう」と未来に期待したり、「あの時もこんなことがあったからこの引っ越しも大丈夫」と過去の教訓を活かすことも少ないのです。

今を生きている子供は、転校前は悲しんでも、転校してしまえば「今」を生きるようになります。すぐに新しい友達を見つけて、転校して数日後には「今日〇〇ちゃんと遊んだよ」という嬉しい報告が聞けるようになるでしょう。

子供は大人が思っているより柔軟性があり、環境に適応する能力に長けています。心配しているのは親だけという状況になる人も多いので、ゆったりした気持ちで見守ってあげることが大切です。

転校する前はどんな子でも寂しさや悲しさはあります。それを受け入れてあげた上で、親は黙って見守ってあげることが大切です。

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子供を転校させる最適なタイミング

大手引っ越し業者の調べでは、子供の転校のピークは年度の切り替えである3~4月となっています。次いで、夏休み時期の7~8月になります。もし、子供を転校させる時期をある程度選べる場合、子供の負担が少ないタイミングを選んであげましょう。転校するのに最適なタイミングをいくつか紹介します。

地域や学校によっては、越境通学できる場合もあります。送迎などで大変にはなりますが、最適なタイミングまで待つという方法もあります。その際は、今通っている学校に相談すると、アドバイスしてもらえます。

小学生でも中学生でも転校は一年生になるときがベスト

教室で転校生が挨拶する

子供の転校時期は、小学校でも中学校でも、入学するタイミングで転校するのがベストでしょう。入学時は他のクラスメイトも初対面が多いので、それほど子供に影響がありません。引っ越しを計画的にできるのであれば、小学校や中学校の入学式のタイミングを狙ってください。

筆者は、息子が小学校に入学するときに引っ越しをし、誰も知らない中で入学式を迎えました。1年生で、まだみんなが学校に馴染めていなかったので、とてもスムーズに学校生活がスタートできました。入学してすぐお友達もでき、心配は無駄足に終わりました。

学年が変わる年度始めで転校する

教室で新任の先生が挨拶する

入学のタイミングでの転校が難しい場合は、年度初めで学年が変わるタイミングを狙いましょう。新学期は、クラス替えで馴染みのない友達が多い環境です。コミュニティーができ上がっていない分、転校後に友達を作りやすくなります。学習面でも、勉強の進行が他の子供たちと一緒なので安心です。

転校が決まっていれば早い方が良い

小学校も高学年になると、さまざまな面で苦労が増えることが予想されます。勉強の面では、転校先の方が先に進んでいることがあります。低学年なら追いつくのは簡単ですが、高学年になると難しい場合もあります。

また、お友達作りも、小学校低学年までの幼い方がクラスに馴染みやすいので、子供のストレスが少なくて済みます。とはいえ、いくつでも子供はちゃんと友達を作り、たくましく過ごします。無理だからと心配せず、何かあればすぐサポートできる体制をパパとママで作ってあげていれば大丈夫です。

イベント後より前の方がいい

運動会で小学生が走る

運動会や修学旅行など、クラスメイトが打ち解けあうイベントが転校先で予定されていれば、その前に転校するのがいいでしょう。子供たちはイベントを通じて団結力を高めていくので、できるだけ参加しておいた方がいいでしょう。

転校前後にこうしたイベントがあることが分かれば、可能ならイベント前の転校を考えて手続きを進めましょう。もちろん、親が無理をしすぎて余裕がなくなると子供も不安になってしまうので、無理はしすぎないことも大切です。

急な転勤や離婚などでタイミングを見計らっている余裕がない場合もあります。そんな時は子供を信じて、ママは前向きにどっしりと構えて笑顔で学校へ送りだしてあげてください。

子供の転校をスムーズに進めるコツや負担を軽くする方法

友達と二人並んで下校する小学生

子供の転校は、多少なりとも子供に影響や負担がかかることが考えられます。大手引っ越し業者の調べでは、転校前57%の子供が「嫌だった」と答えています。友達と別れるのが嫌だという理由が、全体の8割にものぼります。

しかし、転校後は「新しく友達を作ろう」と努力し、約9割の子は成功だったと回答しています。これを見ても、親が心配するほど子供は弱くないということです。しかし、親としてはできるだけ子供への影響を最小限に減らしてあげたいと思うものです。子供の負担を最小限にするための方法を、一緒に考えてみましょう。

ママが明るく元気に過ごす

子供を転校させる理由は、決して前向きなものばかりではありません。両親の離婚やいじめが原因で、やむを得ず引っ越しや転校が必要になることもあります。そんなとき、子供にとって大きな心の支えになるのは、ママやパパの笑顔です。

特に、ママが落ち込んだり悲しんでいる姿を見せると、子供はとても不安になります。ママがどんなに不安や心配を抱えていても、子供の前ではドンと構えて常に笑顔でいれば、子供は自然と前向きになれます。

自宅に帰れば、家族が笑顔で迎えてくれて安心して過ごせると思うのは、子供にとって大きな安心感です。ママも大変なときがありますが、転校前後はできるだけ踏ん張って、笑顔でいることを心がけてあげてください。

子供の転校先でのいじめの心配をしすぎない

小学生が廊下に並んで立っている

子供を転校させると決まったら、転校先でのいじめを心配するのが親心です。しかし、心配しすぎると逆に周囲と馴染めず、いじめを誘発する危険もあります。前の学校でいじめられていたとしても、転校先では新しい気持ちでスタートを切りましょう。

とにかく、親が必要以上に心配しすぎないようにしてください。また、いじめられないように「こうするのよ」「対処法はこうよ」とアレコレ言わないことも大切です。相談や質問されたら答えるというスタンスでいてあげてください。

子供の変化に一喜一憂しない

転校が間近になってくると、子供の性格にもよりますが、日によって不安定になることもあります。それに一喜一憂せず、ママはどっしりと構えて子供に振り回されないようにしましょう。どんなことでも前向きに考えて、「大丈夫」と言ってあげると、子供は安心します。

不安を解消しようとするより、新生活で得られる楽しいことを探してみましょう。「〇〇に引っ越したら海が近いから夏は海水浴三昧だね」「〇〇遊園地が近いからたくさん遊びに行こう!」など、引っ越し先に待っている楽しめることを増やしてください。

子供に転校に関してアレコレ言わない

口に指を当てて自重する母親

転校前は、友達との別れで悲しくなったり、転校の不安でふさぎ込むこともあるでしょう。しかし、親は子供の精神面のことについて、あまり言及しない方が親子関係を良好に保てます。

引っ越し先の楽しみを探してあげるのはいいのですが、「前向きになりなさい」「しょうがないんだから」といった説得は不要です。

逆に「辛い思いをさせてごめんね」「寂しくない?」などの言葉も逆効果です。子供は、悲しんだり不安な気持ちを抱いているとき、親にアレコレ言われると反発したくなるものです。

子供は小さくても本人なりに転校を受け入れ、これからの生活を乗り切る心の準備をします。そんなタイミングで親は口を出すべきではありません。子供から聞かれたら答える程度にとどめ、転校に関しては口を出さないようにしましょう。

引っ越し予定の場所に出向いて遊ぶ

可能であれば、転校する前にできる限り引っ越し先に出向き、学校の近くの公園などに遊びに行きましょう。ゆっくり散歩をしたり、家族で楽しく散策するのもおすすめです。子供は引っ越し先のイメージが分かると、精神的な負担が少し減ります。

また、学校の近くに行けば子供やママたちと会える可能性もあります。そこで、周囲の人と少し顔見知りになっておくのもいいでしょう。

実際に私は、新学期前に引っ越ししたばかりのママと学校の近くで出会い、声を掛けられて仲良くなった経験があります。引っ越ししたばかりというママに、学校のことや地域のことを色々教えて、何かあれば声を掛けてと伝えて別れました。その後も学校行事では仲良くしています。

ママが先にお友達を作って周囲に馴染む

買い物帰りの主婦同士が会話

引っ越し先が決まったら、まずはママが近所の人と仲良くなると、子供も自然と周囲に溶け込みやすくなります。無理をする必要はありませんが、できる限り笑顔で挨拶をして、会話ができそうなら地域のことについて質問するなどしてみるといいでしょう。

転校先に子供を通わせているママと知り合えたら、正直に不安だということを打ち明けてみると、味方になってくれることがあります。人は自分に相談してくれる人や、自分を頼ってくれた人に対して、親近感を持つものです。

転校先近くの習い事に通わせる

転校先の近くに、子供が興味を持っていることを教えてくれる教室やスタジオがあれば、転校前に通わせてみるのもいいでしょう。また、転校前にやっていた習い事の教室を転校先の近くで探すのも子供がなじみやすいです。習い事の教室に転校先の学校の子がいれば、個人的に知り合いになれるので、心強さが違います。

今はSNSやインターネットなどで事前にさまざまな情報を調べることができるので、積極的に転校先にはやく馴染めるよう動いてあげましょう。とはいえ、パパやママも引っ越しとなれば、さまざまな手続きでとても忙しくなります。決して無理をせず、頼れる人やサービスにはどんどん頼って、引っ越しや転校をスムーズに終わらせましょう。

早めに転校先の地方の方言に慣れさせる

地方に転校する際は、方言の違いで孤立することがあります。できるだけそうならないよう、方言に早めに慣れさせるようにしましょう。地元のテレビやラジオ番組を積極的に見聞きすると、イントネーションや言葉使いに馴染みやすくなります。

子供は、自分と違う人を仲間外れにすることがあります。言葉は毎日必ず必要になるので、できれば地方の言葉に合わせた方がいいでしょう。嫌なことを強要する必要はありませんが、親子で「〇〇はこっちでは△△って言うんだね」という会話を増やす程度でもいいでしょう。

どの方法もパパやママが無理をしない程度で実行してください。家族で協力して行う引っ越しで、親が心に余裕をなくしていると子供は敏感にそれを察知して不安になります。笑顔で過ごせる範囲でやってみましょう!

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子供の転校を心配しすぎないのが一番のポイント

子供のことを愛していれば、転校をするときに心配になるのは親として当然です。しかし、子供にとって一番必要なのは、安心できる家庭です。転校に限らず、子供は学校で多少なりともストレスを抱えて帰って来ます。帰ってきた家が、安心感で満たされていれば、子供は少々のことではくじけなくなります。

心配な気持ちはパパや周囲に相談して解決し、子供の前では不安な顔を見せないようにしてください。子供が元いた学校のお友達からもらったお別れのプレゼントを見て寂しそうな顔をしていることもあるでしょう。少しでも子供が悩みを抱えているようなら、声を掛けて話しを聞いてあげましょう。子供は親が思っているより強く柔軟です。子供を信じて、転校を楽しく乗り切ってください。

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