小学生のなりたい職業は?人気のお仕事
全国の今時の小学生は、将来どんな職業につきたいかのランキングが発表され、大きな話題になっています。男子はスポーツ選手、女子はケーキ屋さんなど定番の結果ではあるものの、上位にユーチューバーが入るなど、現代の特徴を表す結果となり、賛否両論の意見が飛び交っています。
では、トップテンにはどのような職業がランクインしているのか、男女別に見ていきましょう。自分の子供が憧れている職業は入っていますか?
小学生の男の子がなりたい職業ランキング10
男の子は運転士や、警察官、スポーツ選手などの男の子らしい職業が人気で、多くランクインしています。また、公務員や教師などの安定した仕事を目指している子供も多く、最近の小学生の堅実さも垣間見ることができました。
男子10位:公務員
いきなり小学生らしからぬ職業が10位に入りました。小学生にも公務員=安定した仕事、というイメージがあるのでしょうか。会社員よりも公務員という今から堅実な道を歩もうとする小学生が多いことに少し驚きです。
男子9位:運転士
乗り物の運転士は男の子の定番人気です。小さな頃から憧れている子も多いのではないでしょうか。
身近な運転士といえばバスや電車です。電車の運転をする姿を見るのが好きな子は多いです。制服に憧れている子も多いのではないでしょうか。
男子8位:ゲームクリエイター
ゲームクリエイターとは、ゲームの仕組みを作るプログラマーや、登場するキャラクター等を考えるデザイナーなどで、ゲームを作る仕事です。ゲームが大好きな、今どきの小学生男子に人気が出るのもうなずけます。
プログラミングスクールに通う小学生も増えているので、ゲームクリエイターはますます人気が出そうな職業です。
男子7位:教師
男女関係なく、いつの時代も、学校の先生は子供たちに人気の職業です。教師という職業に良いイメージを持ってくれている子供たちが多いのは、親の立場からみても安心できます。
男子6位:ユーチューバー
ユーチューバーが6位にランクインし、時代を反映しているという印象を受けます。人気ユーチューバーの影響で憧れる子供たちも多く、さまざまなことにチャレンジしてネットに配信し、多くのファンを獲得して有名になりたいという気持ちの現れでしょう。
男子5位:警察官
警察官も男の子に不動の人気がある職業です。男の子にとって、今も昔も、警察官はやはりヒーローなのでしょう。
警察官に憧れる子供は、街やテレビで見る機会が多いパトカーや白バイに、乗ってみたいという子も多く、見とれてしまうことでしょう。
男子4位:建築士
建築士が上位に入るのは少し意外でした。国立競技場を立て替える際、建築士が話題になったのでその影響もあるのでしょうか。
もしかしたら小学生の中には建築士=大工さんと勘違いしている子供もいるのかもしれません。
男子3位:野球選手
プロ野球選手も不動の人気職業です。いつの時代も野球少年は、誰もが野球選手を目指して頑張っているのでしょう。
特に、最近はメジャーリーグで活躍する日本人選手も多く、子供たちの夢さらに大きくなります。今どきの職業が並ぶ中、野球少年の夢が変わらないことに、なんだかホッとした気持ちになります。
男子2位:医師
医師は若い俳優の方がドラマで演じる事が多い職業なので、憧れる対象になりやすいのでしょうか。医師を目指している子は、小学生のころから勉強を頑張らなければいけないですね。
男子1位:サッカー選手
最近は、野球よりもサッカーが人気なのでしょうか。確かにサッカーはワールドカップなど国際試合になると注目度がすごいです。
サッカー選手は日本人だけではなく、外国人選手も子供達に人気があります。子供たちの目から見ると、サッカー選手はお洒落でかっこよく見えるのかもしれません。
小学生の女の子がなりたい職業ランキング
女子のなりたい職業はやはり保育士やパティシエなどが不動の人気です。中には薬剤師や医師が上位に入っており、手堅い職業というイメージで、早くも働き方や将来の収入などを意識した願望が、見え隠れしているように感じます。
女子10位:芸能人
いろんなアイドルグループが様々なシーンで活躍していますし、容姿やスタイルなども手の届きそうな子が多くなってきました。
私でもなれるかも、という憧れや願望を持つ子が増えているのでしょう。昔と違い、アニメ声優なども積極的に表舞台で活躍している事もあり、声優への人気も高まっています。
女子9位:薬剤師
薬剤師が小学生女子の9位という結果に驚かれた方は多いのではないでしょうか。医療系ドラマなどの影響が大きいのでしょう。
日常生活の中でほとんど接する機会もなく、存在やその職業の名前すら知っているかどうかという職業の上位ランクインは、将来の安定した暮らしを願う親の願望も、強く反映されている結果と言えます。
女子8位:料理人
ケーキ屋さんやパティシエとは別に、料理人という形でのランクインは意外でした。最近では凝った料理でも簡単にできるレシピが人気だったり、いかに写真映えする見た目にできるかなど、料理の形も変わってきています。
やはり料理というのは女の子にとって不動の憧れである事に、少しほっとする結果でした。
女子7位:お花屋さん
女子の憧れといえばお花屋さんは定番です。いつの時代でも変わらない、子供らしい発想に少し安心します。最近だと、フラワーアレンジメントの人気も影響しているかもしれません。
女子6位:教師
不動の人気の学校の先生は、男の子がなりたい職業の7位にもランクインしています。小学校で、大好きな先生がいるからこそ、こんな先生になりたいと思えるのでしょう。また、小学生とはいえ、手堅い職業としての、公務員という見方もあるのでしょう。
女子5位:美容師
美容師は、昔から上位だった職業です。ただ、現代の女子小学生にとっては、昔よりもっと身近な存在になっているのではないでしょうか。
小学生でも美容院に行くのは当たり前になっていますし、ファッション誌を読む子も多いでしょう。ファッションやおしゃれに対する追求心は、今時の小学生らしさが出ています。
女子4位:看護師
こちらも常にトップテン入りする人気の職業です。医療機関で接する機会も多いですし、大抵は、優しい女性の印象を受けるからでしょう。小学生であれば、特に憧れを抱く職業という感じです。
女子3位:保育士・幼稚園教諭
こちらも女の子ならではのトップテンの常連です。どんな時代でも、女の子は自分より小さい子をお世話したいという気持ちを持っています。
また、自分が保育園や幼稚園で接した保育士や幼稚園教諭のやさしさに、憧れを持っていることも一因になっていることでしょう。
女子2位:医師
薬剤師が9位にランクインも驚きましたが、看護師を抜いての医師が2位は驚きです。男の子でも同じく2位にランクインしています。最近では、綺麗な女優が女医を演じて活躍する医療ドラマが多いので、影響を受けているのでしょう。
女子1位:パティシエ
女子の1位はパティシエでした。昔はケーキ屋さんと言っていましたが、今ではスイーツを作る人=パティシエで通っているのも時代を感じます。
最近ではバレンタインやハロウィンなど、親子で一緒にスイーツ作りを楽しむシーンも増え、きれいなスイーツを作る仕事をしたいと思う子供が増えたのでしょう。
小学生のころになりたい職業だったのは
小学生のころに、憧れてなりたいと思った職業はさまざまですが、その夢をずっと持ち続けていたり、途中で変わったり、夢を叶えてなりたかった職業についたりと、さまざまな体験談を親目線、本人目線で集めました。
ファーストフード店の店員
がっち(20歳)
私は男で、6歳の頃にファーストフード店の店員に、とてもなりたいと思っていました。なぜなら、注文内容を聞いて、何もしていないのに商品が出てくるからです。
その頃の私はマジックや手品が大好きで、ファーストフード店の店員さんも、マジックをしていて、一瞬で商品を出しているんだと思っていました。
他にも笑顔が素敵だとか、優しい人だなどと考えたいたのかもしれません。そして、中学生になってから気づきました。ファーストフード店の店員は、アルバイトで出来るんだということに。
しかし、今もなお、ファーストフード店のバイトはしていません。あの頃は憧れましたが、タネがわかると落ち込んでしまい、バイトをしてみようとは思えなかったからです。
ですが、今考えると、親は「ファーストフード店の店員なんてすぐになれるで」なんて言わず、「そっか。じゃあ、なれるように頑張らないとね。」と僕の夢を潰さないでいてくれました。
なので、僕にも子供ができたら、どんな夢でも応援してあげたいなと思います。
獣医
bambi(30歳)
自分は女性ですが、当時12歳で小学6年生のときに、獣医になりたいと思っていました。
父親が会計士をしており、クライアントの一人にペットショップ経営の方がいたため、よくそのペットショップに連れて行ってもらっていました。
そこでたくさんの動物と遊ばせてもらっており、家にも犬が二匹とハムスターが5匹、リスが2匹と、たくさんの動物たちに囲まれて育っていました。
ある日ペットの具合が悪くなり、残念な結果になってしまい、とても悲しくて、大きくなったら動物のお医者さんになりたい!と思うようになりました。
高校までその夢は続き、獣医学部のある大学の推薦がある高校に入ることができました。ただ、その推薦枠の競争率はかなり激しく、例年になく希望者が多かったため残念ながら希望の大学にいくことができず、今は別の職業についています。
経済的な理由もあってあきらめてしまいましが、浪人生として頑張れば夢がかなっていたかもしれません。
子供の夢は突拍子もなく大きなこともありますが、すぐ否定せずに、頑張ればなれると背中を押してあげることで、成長につながっていくと信じています。
夢は大きかったです
ハマゾウ(40代後半)
息子がいます。父親である私が、昔野球をやっていたせいか、小学校4年生ぐらいから少年野球チームに入りました。そこで野球の楽しさを知ったらしくプロ野球選手になる夢を持ち始めました。
たまに練習や試合を見に行きましたが、補欠の事が多く、正直それ程素質があるという感じはしませんでしたが、本人は一生懸命練習していました。結局、中学校、高校と野球を続けていました。
中学校くらいから母親である妻が、「どうせプロ野球選手なんてなれなから、勉強しなさい」と口うるさく言っていましたが、本人はそんな言葉には腐ること無く、「ちゃんと勉強もするから野球を続けたい」と言って、両立していました。
高校ではレギュラーになりました。よく妻から「あなたからもちゃんと勉強するよう言って」と言われましたが、できる限り防波堤になるよう努めていました。
正直言ってプロ野球選手にはなれないと思いますが、まだまだ夢を追いかけてやらせたいと思います。
プロサッカー選手
ベル(40代前半)
小学1年の7歳のころ、男の子ですが、プロサッカー選手になりたいと人前で発表していました。ですが、サッカーのテレビ放送があっても全く観ません。
しかも、サッカーを習いたいか、サッカーチームに入りたいかと聞いても、行きたくないと言います。
どうしてサッカー選手になりたいと言ったのかと聞くと、周りの男の子がみんな言っていたからという理由で、周りに流されただけだったようです。でも、サッカー自体は好きみたいで今は友達とサッカーをして遊んでいます。
もしサッカー教室に行きたいと自分から言ってきたら、積極的に連れて行きたいと考えています。
現在は小学4年生になりますが、まだなりたい事を明確には持っていないようで、もうプロサッカー選手になるのには遅いかも知れませんが、本気でなりたいなら、全面的にバッグアップしていきます。
ケーキ屋さん
ゆいちゃん(29歳)
女の子ですが、5歳の頃、猛烈にケーキ屋さんになりたがっていました。女の子のなりたい職業としてはかなりオーソドックスでありがちだと思いますが…。
家ではあんまり手作りのお菓子を作ったりしなかったので、その反動でなりたいと思ったのかもしれません。
成長して小学校中学年になり、スポーツなど他にも関心のあることが増えていくにつれ、ケーキ屋さんという職業選択はいつの間にか消えていったみたいです。
今ではケーキ屋さんになりたいなんて、一言も言わないようになってしまいました。男の子がサッカー選手になりたいとかって無邪気に言う時期を過ぎて、だんだん、お医者さんやサラリーマンになりたいと言うふうになるのと同じかな?という気がします。もちろん、どんな夢でも応援します。
お寿司屋さん
雪(40代後半)
幼稚園の頃から調理の手伝いをしていた息子は、10歳位から「お寿司屋さんになりたい」と言いはじめました。
体育も勉強もイマイチな子でしが、家庭科と図工だけは、先生や同級生たちに褒められていました。
小学校の卒業の寄せ書きには同級生たちが「料理人になっているだろう」と書いてくれていました。
中学時代は、部活の朝練に工夫を凝らしたおにぎりを20個とか、自分で大量生産して持って行っていました。
高校は、私立高校の調理科に進学し、片道11kmを自転車で通い、卒業と共に調理師免許を取得でき、就職は、東京・銀座の老舗のお寿司屋さんに決まり、親元を離れてお寿司屋さんの寮に入りましたが、ある日突然引っ越し業者と帰って来ました。
給与明細には残業が144時間ついていました。話を聞くとサービス残業が日に2時間あったそうで、合わせると勤務時間が1日に17時間でした。
夢の華は咲いたけれど、見事に散ってしまいました。今、息子は身の丈にあった仕事探しをしていて、ハローワークのトライアルをいくつか体験しているようです。
小学生のなりたい職業に時代を感じる親世代
親世代だと、聞きなれない職業もある現代の小学生がなりたい職業ランキングですが、エンジニアやクリエイターはまさに今から需要がどんどん増える職業で、これからもっと人気が出そうです。
子供になりたい職業があり、その分野を伸ばしてあげようとするのであれば、それに見合った習い事をさせてあげるのもいいでしょう。
小学生におすすめの習い事14選に、運動系と文科系に分けて、その習い事にどんな効果があるのかが紹介されていますので、ぜひ参考にして、子供の能力を伸ばしてあげましょう。