子育てHOWTO

小1プロブレムの原因と対策

小1プロブレムってなに?就学前の子供にできること3つ

小1プロブレムは子供が小学校に上がる前の対策が重要です。小1プロブレムになる原因を見ると、事前対策が大切なことがよくわかります。小1プロブレムは子供本人だけではなく、親も気持ちが不安定になってしまうので、事前に対策をしておきましょう。

小1プロブレムの壁に立ち向かおう!

小1プロブレムという言葉、聞いたことがありますか?稀に「小1ギャップ」と呼ばれることもある言葉で、子供が小学校の新1年生になったとき、親や子供が陥りやすいものです。子供が小学校に入学してほっと一安心…、と思っていたのに授業中に立ち歩いたり、登校時に行き渋ったり、いけないことばかり!そんなふうに、悩んではいませんか?

実はそれ、“小1プロブレム”の可能性があります。小1プロブレムは、小学校に入学したばかりの子供が学校生活に馴染めない状態が続くことを指します。

プロブレムには「問題」「課題」などの意味があり、「小1プロブレム・中1ギャップ・高1クライシス」などといわれています。

東京学芸大学の調査では、全国のおよそ4割の地域で、小1プロブレムについて「現在もある」「過去にあった」と回答したという統計が出ています。そこで今回は、小1プロブレムで悩まないために、就学前にできることについて考えてみましょう。

小1プロブレムとはどんな状態?

小1プロブレムの対策方法を考える前に、まずは小1プロブレムとは何かを説明します。小1プロブレムとは、小学校に入学したばかりの1年生の子供が、「グループ活動ができない」「授業中に座っていられずに立ち歩く」「先生の言う通りにしない」など、学校生活に馴染めない状態が続いていることを指します。

小1プロブレムによる行動は問題行動と受けとられやすいのですが、子供の感情を読み取るチャンスとも言えます。

小学1年生ではまだ自分の感情や意志を言葉で表現しきれず、子供の抱えているストレスや不安は見逃されがちです。なぜそのような行動をするのか、いつするのか、誰に対してするのかなど、細かく観察し、子供への声掛けや働きかけに生かしましょう。

小1プロブレムで具体的に取る行動

小1プロブレムによる行動には、「家庭内で起きるもの」と「学校内で起きるもの」があります。小1プロブレムで起こす行動に時強く叱責してしまうと、子供が「否定された」と感じ、大人への不信感を募らせたり行動が悪化したりする可能性もあるので、学校の先生や専門家と相談しあいながら、子供との接し方を考えていきましょう。

家庭内で起きるもの

  • 学校に行くことを嫌がる
  • 宿題に取り組めない
  • 朝学校に行く時間に起きられない
  • 次の日の準備が進まない

学校内で起きるもの

  • 決まりやルールを守れない
  • 授業中に席に座っていられない
  • 授業とは関係のないことをする
  • 先生の話を聞けない
  • グループ活動で他の子と協力できない

小1プロブレムが起きる原因はどんなこと?

小1プロブレムの原因になることは、子供によってさまざまです。家庭内のしつけや教育力の低下が要因とも言われていますが、一概にそうとは限らないのです。

小学校に入学すると、保育園や幼稚園での「遊び」が中心だった生活から、一気に「学び」が中心の生活に変わります。保育園や幼稚園では自由におしゃべりしたり、お友達と歌ったり遊んだりして過ごしていたのに、小学生になると私語を謹んで授業中は席につき、先生の話をじっと聞かなくてはいけません。また、勉強で考えるということが必要になり、就学前のように、「皆と一緒」「皆と同じ」ではなくなります。

そういった生活環境の変化に適応できなかったり、ストレス耐性の低い繊細な性格が影響したりと、小1プロブレムの原因はさまざまなのです。

仮に自分の子供に小1プロブレムが起こったとしても、「自分のしつけが悪かったのでは」「もう学校には行けないのか」と考えこまずに、冷静に対処することが大切です。

小1プロブレムはどう対策する?就学前に準備しておきたいこと3つ

小1プロブレムの原因はさまざまなのは先述したとおりで、家庭環境がきっかけになることもあれば、もともと子供自身が、集団活動が苦手な気質を持っている場合もありますし、担任の先生やクラスメイトとの相性が良くないこともあり得ます。

また、小1プロブレムが起こったとしても、何かのきっかけで回復することも考えられますから、「うちの子は大丈夫かしら…」と、心配しすぎずに堂々とかまえるのも必要です。とはいえ、心配は尽きません。就学前にできることはあるのでしょうか。

1.先輩ママパパとつながりを作っておく

小1プロブレムの対策で重要なのは、同じ小学校に通う生徒の保護者の方とつながっておくことです。予め学校の情報を仕入れることで、小学校に馴染みやすくするためのアプローチの糸口がみつかる可能性があります。

その学校特有の行事やルールなども、入学前に知れると小1プロブレムにならないよう、対応しやすいでしょう。PTAや自治体、子供の会などの集まりに参加してみるのも良いですし、地域のつながりが薄ければSNS等で、近い年代の子供がいるママを探してみるのもおすすめです。

また、こういった親同士のつながりだけでなく、近くの相談機関や公的施設も調べておくと、入学後の心配や不安を軽減できるのではないでしょうか。

2.子供との距離感を程よく保つ

小学校は、幼稚園や保育園等と比べて、子供に対して多くのことが求められます。コミュニケーション力はもちろん、自主性や自律性も必要ですし、集中力もないといけません。

家庭内で過保護に育てすぎたり、逆に放任したりするとこれらの力が育たず、結果として子供が学校に馴染めなくなってしまい、不登校につながりかねません。子供自身に考えさせ、行動させる機会をつくりつつ、いろいろな人と意見交換ができるように働きかけてあげてください。

もちろんすべてのことができる必要はありませんし、生活にメリハリをつけることも大切です。小学校入学時から子供が安定するまでは、家庭内では積極的に子供に声がけをし、逃げ場として多少甘えさせてあげるのも良いでしょう。

3.子供と別々に過ごす時間をつくる

小1プロブレムにならないか子供のことを心配するあまり、両親が精神的に不安定になり、それを感じ取って子供も不安になってしまう、というケースがあります。大切な我が子ですから、心配になる気持ちは十分分かります。しかし、小学校入学は、子供にとって「自立」へ向けての大切な一歩なのです。

子供を信じ、子供に任せることが、成長する機会につながります。子供の状態を確認しながら、時には別々に過ごす時間もつくってみましょう。急に離れると子供が大きな不安を抱えるおそれもありますから、日々の積み重ねが大切です。

小1プロブレムになっても大丈夫!両親も相談先を探そう

「うちの子、小1プロブレムかも?」と感じた時、ほとんどの両親は大きな不安を抱えることになるでしょう。

一時的なものならいいけど、このまま学校に馴染めないのかも…。
うちのしつけの仕方が間違っていたのかも、自分は母親失格だ…。

しかし、“小1プロブレム=子供が悪い”とは限りません。すべての子供に合う環境なんてものはないのですから、習い事やスクール、学童など、他の場所で居場所を見つけるのも選択肢の1つなのです。

もし子供が「学校に行きたくない」などと言ったり、小1プロブレムだと思しき行動があった場合には、真摯に受け止め、不登校にならないためにはどう対応すればいいのかをご家族の方や先生、時にはスクールカウンセラーなどの専門家も交え、一緒に考えていきましょう。

授業中は「立たないで」ではなく「座ってお話しを聞こうね」など、否定的ではなく肯定的な声掛けにするなど、些細な気遣いで解決できることもあります。

小1プロブレムを恐れずに向き合っていこう

小1のプロブレムについて、考えすぎないことも重要です。まずは両親が相談先を見つけ、安心して日々子供と向き合えるようにしましょう。

学校でどんなことがあっても、両親が子供の味方になって逃げ場を作っていれば、子供はきっと大丈夫です。その子らしい将来を歩んでくれることを願い、おおらかな気持ちで子供と向き合ってあげましょう。

著者情報
フリースクールRiz代表
たかれん

自分自身の半年以上の不登校と引きこもりを経験を生かし、不登校の当事者だけではなく、周りの家族もサポートしたいと思って活動しています。「どんなお話でもうかがいます」「どんなお話でもいたします」「考え方のヒントを一緒に考えます」

HP:フリースクールRiz