怒らない育児はやめよう!怒ると叱るは違う
怒らない育児、叱らない育児についてどう思いますか?ほとんどのお母さんがそんなことはただの理想で不可能だと思うのではないでしょうか。
また、怒らない育児という言葉だけを耳にして、本来の意味を知らずに間違えた自己流の怒らない育児をしているお母さんが多くいます。「怒らない育児」と「叱らない育児」を混同していることから、しつけとして「叱る」べき場面でも「私は怒らない」と、子供を放置していることがあります。
本来の「怒らない育児」の意味を理解して、こだわりすぎずに子供一人一人に合う育児をしていかなければなりません。
怒らない育児はいつからはじまったの?
怒らない育児は、教育者の方が出した本や芸能人、有名人のお母さんが実践していたことなどがきっかけに広まりました。怒らない育児についての本も沢山出ています。
子育てをしているとつい子供に怒りすぎてしまったという経験はあるものです。怒りすぎてしまったと反省をしたお母さんが、なるべく怒らずに子供を育てる方法を求め辿り着いたり、自分自身が幼少期に厳しく怒られて育ったために、子供はなるべく怒らずに育てたいという思いからはじめたお母さんもいます。
怒らない育児の本当の意味
怒らない育児の本当の意味は、子供に対して自分の感情に任せて叱ったり、八つ当たりや、怒鳴るということをせずに子育てをしようという意味です。怒らないで済むように事前に準備をしたり、子供悪いことをしたら、その都度子供の目をしっかりと見て冷静に理由を説明したり、諭すことが必要です。ただ怒らないのではなく、褒めて伸ばすことを大切にした育児とされています。
怒らない育児で子供にどんな風に育って欲しいのか
怒らない育児をするお母さんは、子供に対してどのように育って欲しいと願っているのでしょうか。どのお母さんにも、子供にこんな風に育って欲しいという理想があるのではないでしょうか。
お医者さんになって欲しい、世界に出て活躍して欲しいと言うような大きなことではなくても、ただ健康に育って欲しいと思って食材にこだわってみたり、友達や仲間に恵まれて育って欲しいと思ってスポーツの習い事をさせてみたり、少なくとも何か理想としているものがあるでしょう。
そんな時に育児本などを参考にして子育てをするのであれば、薦められている本当の意味を理解して、子供がどんな風に育って欲しいのか、その子にそれが合っているのか、子供の意思も尊重して取り入れるようにしましょう。
怒らない育児で子供の成長に願うこと
- 穏やかな子に育って欲しい
- 自分で考えて動く自主性を身につけて欲しい
- 怒るのではなく褒めて良い面を伸ばしたい
怒らない育児の周りから見た結果
怒らない育児や叱らない育児の結果として、実際に親戚やママ友、子供の友人関係で見聞きした周りのお母さん達は、怒らない育児の結果をこんな風に感じ、考えていました。
- 自己中心的な考え
- わがまま
- 空気が読めない
- 思いやりがない
- 常識がない
- 成功した例を見たことがない
- 中学になりひきこもってしまった
- 交友関係が上手くいかない
怒らない育児の本来の意味を間違えたまま子育てをした結果、挫折を知らず、否定されたり注意をされると立ち直ることができなかったりと、上手く人間関係を築くことができない例が多く挙げられています。
怒らない育児と怒る育児の何を成功とするのか
怒らない育児の成功が、何をもって成功とするのかは、それぞれの家庭によって違います。高学歴だから成功なのか、元気に育ち社会に出て働いていれば成功なのか、社交的で明るく育てば成功なのか、基準は違います。何歳の時点成功とするのかも変わってくるでしょう。
ただ、人に迷惑をかける大人になっていたり、上手に人間関係が築くことができない大人になってしまうのは悲しいことです。親も十人十色でその子供も十人十色です。この子育てが成功したという意見や育児書は参考にする程度で、お母さん自身にも子供にも合う育児方法を試行錯誤して行く必要があります。
怒らない育児をしているお母さんに対して世間は冷たい
怒らない育児を目の当たりにした周りのお母さん達は、その育児方法をどのように思っているのでしょうか。「うちは怒らない育児をしているから」と怒らない育児を公言していたり、他の子供のいる中で迷惑をかけても怒らないことで、周りの子供がなぜあのこは怒られないの?と疑問を持つことや、周りのお母さんから距離を置かれたり呆れられることもあります。
怒らない育児をするからには、外出先では特に目に付くことが多いので、目を離さないことや、しっかりとマナーを教えておく必要があります。
- 酷く叱る必要はないが、何も言わないのは違うと思う
- あまりにも子供のすることが酷く、注意をすると怒らない育児をしているのに邪魔をしたように言われた
- 怪我や命に関わることは最低限は教えるべきだと思う。
- 怒ったり叱ったりせずに子供が言うことを聞くとは思えない
- 子供を甘やかしてほったらかしにしているようにしか見えない
怒らない育児は外で迷惑をかけていることが多い
怒らない育児をしている家庭では子供を叱らない為に、子供が外で人に迷惑をかけているというように、周囲には見られています。
怒らない育児をしている家庭の子供の、代償を払わされていると感じている人も多くいます。ほとんどのお母さんが怒る育児をしている中、子供が悪いことをしても怒らない場面を見ると、疑問に思ってしまいます。
怒らない育児が親のエゴにならないようほどほどに
怒らない育児にこだわりすぎて、周りが見えていないお母さんになっていませんか?周りのお母さんやママ友が、他人の育児に口出しをすることは出来ませんが、怒らない育児にこだわりすぎて、空気が読めず周りが見えなくなったり、迷惑をかけているようではいけません。
親のエゴを押し付けていると言われることのないように、怒らない育児をするのであれば、「うちは怒らない育児をしているのに勝手に怒らないで」と、周りのお母さんに自分の子育て方針を押し付けてはいけませんし、子供のとった行動には責任をとれるように動きましょう。
怒らない育児には2パターンある
怒らない子育てには2パターン存在します。迷惑をかけてしまっている怒らない育児や、周りから反感をかう怒らない育児は、子供を放任しているパターンです。
怒らない育児は、まず子供の言い分を聞き、理由を知ることが大切です。怒らないかわりに、子供としっかりとコミュニケーションを取ることです。怒る必要がないからほったらかしでは、本来の怒らない育児が出来ていないということです。
- 子供が何かした時に怒らないけれどしつけはするパターン
- 子供が何をしても怒らない好きにさせているパターン
怒らない育児をするなら育児書で勉強しよう
怒らない育児や叱らない育児の意味を分からずに、ただ怒らないという放任の育児をしている人が多くいます。怒らない育児で子供を育てようと思っているのであれば、怒らない育児についてしっかりと学ぶ必要があります。怒らない育児についての育児書を数冊読んでしっかり知識を身につけてから始めましょう。
怒らない育児は決して楽ではない
怒らない育児は、決して怒らなくて良いから楽な育児ではなく、怒らない分負担もあります。怒らなければいけない場面をさけるために、行けない場所も増えますし、できないことも増えます。
家族や周りが協力をして、子供と向き合ってコミュニケーションを取っていく必要がありますし、お母さんが耐えなければいけないこともあるでしょう。子供に怒らない分、話をするための時間を費やすることになります。
怒らない育児と甘やかすことや放任は違う
怒らない育児で、子供のやりたいように放任している家庭がありますが、怒らない育児と放任は違います。怒るのに疲れたから、怒らない育児をしようと思う人がいますが、ただ怒らないだけの育児は放任しているだけで、怒らない、叱らない育児とは別のものです。
怒ることより、子供と常に向き合って諭すことの方がかなりの労力を使います。子育ての方針を変えるのであれば、それだけの勉強をして正しい知識を身につけることや、子供と向き合う覚悟を持って行いましょう。
怒らない育児はしつけをしないという意味ではない
怒らない育児は、しつけをしないという意味ではありません。しつけをしないと常識やマナーが身につきませんし、相手の気持ちを考えることができない、わがままな子供に育つ可能性があります。
ダメなことはダメ、イエスかノーかをはっきり教えること、家の外でのマナーや常識を子供にしっかり教えてあげる必要があります。悪いことをしたのにそのままにしておくと、何故それが悪いのか理解しないまま育ってしまいます。大きくなって本当に困るのはお母さんではなく子供自身です。
子供のことを考えて怒らない育児を選択するのであれば、してはいけないこと、言ってはいけないことを子供が理解できるように、その都度話しをする必要があります。
怒らない育児は叱る前に確かめること
怒らない育児やその他の育児方法でも、子供が何かした時に頭ごなしに怒るのではなく、怒る前にそれが適切なのか考えるようにしましょう。子育てをしていると冷静に怒ることができない場面もあるでしょう。一呼吸置いて、子供がなぜそんなことをしたのか、子供の言い分も聞き、どうすればそれがしてはいけないことだと分かるのかを考えてから話をしましょう。
一呼吸置くことで、お母さんも怒りに任せて怒ったり、感情的にならずに済みますし、子供の意見も聞いてから話をするので、子供も理不尽に怒られることがなく嫌な思いをしません。
怒らない育児は怒ったり叱るではなく教え説明すること
怒らない育児では、善悪の区別を教えることが大切です。子供がダメなことをした時に、お母さんはまず一呼吸置いて感情的に怒るのではなく、なぜそれがダメなことなのかを子供が理解できるように説明して諭すことをしなければなりません。
叱ったり怒る方が子供に伝わりやすく楽だとう意見も多く、怒らない育児、叱らない育児はお母さんの忍耐力も必要になります。
怒らない育児で常識やマナーを教えてあげられるのは親だけ
怒らない育児で、常識やマナーを教えてあげられるのは親だけです。外で迷惑をかけているようではいけませんし、子供に怒ることをさせたいのであれば、迷惑にならない場所や時間を考えて行動しなければいけません。信念を持って子育てをしていても気がつかないうちに周りが犠牲になっている可能性があります。
うちの子育てはこうだからと言い切るのではなくケースバイケースで時には周りに合わせることをしたり、柔軟に対応できるようにしましょう。
怒らない育児が我が子に合うのか見極めよう
怒らない育児が全ての子供に向いているわけではありません。十人十色で子供にはさまざまな個性があります。怒らない育児では、手に負えない場合もあるでしょう。
お母さんが私は「怒らない子育てをするんだ」と意気込んで揺るぎない意志を持ってしまってはいけません。子供と向き合って、この子には向いているのだろうか?としっかり様子を見ながら子育てをする必要があります。
合わない子育てで無理に押さえ込んでも上手くいきません。お母さんにも子供にも無理のない育児ができるようにしましょう。
怒らない育児には子供にも向き不向きがある
怒らない育児がどの子供にも合うわけではありません。怒らない育児が失敗例として挙げられることが多いですが、中には上手く育てることができたという例もあります。
怒らない育児をして、上手く育ってくれたという例で挙げられているのが「怒る必要がないくらいおとなしい子だった」ということです。怒る必要がないから怒らなかったということです。
同じお母さんとお父さんから産まれた兄弟でも性格は全然違います。手に負えない程元気な子もいれば、おとなしくあまり手のかからない子もいるのです。
手に負えない程元気で言うことを聞かない子供に、怒らない育児が果たして合っているのか、話を聞かない子供に話諭すことが可能なのか、子供の反応を見て怒らない育児が子供ひとりひとりに合っているのかお母さんは考える必要があります。
怒らない育児を参考にして子育てを学ぼう
怒らない育児は理想的ですが、筆者は朝から順番にハプニングを起こす3人の子供を怒り続けて、気が付いたら1日中怒っていたという経験があります。怒ることも体力を使いますので、できれば怒らずに穏やかに過ごしたいと思っています。このままずっと怒っていたら、歳を取って酷い顔になるのではないかと悩んだこともありました。
子育ての中で一呼吸置いて冷静さを取り戻すことや、たまには息抜きをすることは大切です。怒らない育児を実践することは難しくても、子育ての参考に育児書を読んでみたり、たまに頭に思い浮かべて、優しい気持ちを取り戻す手段にするのも良いのではないでしょうか。