おむつはずしをスタートしよう!スムーズにおむつを卒業するコツ
おむつはずしとは子供がおむつを卒業して、トイレで排泄ができるようになることです。赤ちゃんのころはいつもおむつをしているため、どこでもおしっこができますが、いつまでもそのままではいられません。成長とともに、おむつからトイレに排泄の場を移して、徐々におむつをはずしていくことが必要になってきます。
おむつはずしをどう進めればいいのか、いつから、何歳からどの時期に始めればいいのかなど、おむつはずしのコツや注意点について紹介しますので参考にしてみてください。
おむつはずしはいつからスタートすればいいの?
おむつはずしをいつからはじめればいいのか、悩んでしまう方も多いでしょう。おむつはずしは2歳を過ぎたころくらいからはじめる場合が多いのです。
子供の成長には個人差がありますので、必ずいつからいつまでと決まってはいません。子供の成長に合わせて、その子のペースで進めるようにしましょう。
時期としては、汚した洗濯物が乾きやすい春から夏にかけてスタートすることが多いです。だからと言って、寒い時期にはじめてはいけないわけではありません。
早くおむつはずしを始めたからと言ってすぐにトイレでできるわけでありません。早く始めても成長に合わず、トイレができるまでの時間がかかってしまうものですのでママは焦らないようにしましょう。
おむつはずしスタートのサインを見逃さないように!
子供は成長に合わせておむつはずしのスタートサインを送ってくれますので、ママは見逃さないようにしてあげてください。おむつはずしスタートの目安には次のようなことがあります。
おしっこの間隔があいてくるのでおむつの濡れ具合をチェック!
おむつはずしをスタートさせるためには、膀胱がしっかり成長できていることが重要です。膀胱が未発達の状態ではおしっこをためることができませんので、おむつはずしにはまだ適していません。
おしっこの間隔が2~3時間空くようになったときや、朝起きたときにおむつが濡れていない場合、膀胱が十分に成長してきているのでおむつはずしをスタートしてみましょう。
足腰が安定してきて自分で立って歩ける
おしっこをしたくなったら自分でトイレに行く必要があるため、歩行がしっかりとしていることが必要になります。また、自分で歩けるようになっていれば足腰がしっかりしてきているので、おまるやトイレにまたがることができるようになります。
自分の気持ちの表現ができて相手の言葉も理解できる
おしっこをしたいとママに伝えることが必要になりますので、自分の気持ちをある程度相手に伝えられるようになっている必要があります。また、ママが教える言葉を理解できるようになっている必要もあります。
おむつが濡れると不快感を覚えて気にするようになる
おむつが濡れると子供がもぞもぞして気にしているようなら、おしっこをして濡れている状態を不快に感じられるようになったサインです。
おむつはずしをスタートする前にするべきこと
おむつはずしを始める前にはしっかりした準備が必要です。準備ができていると子供もスムーズにおむつはずしに取り組むことができ、ママも余裕をもつことができます。準備しておきたいことには次のようなことがあります。
しっかり遊んで筋力をアップしておく
おしっこをするためには、膀胱周りの筋肉やおまるに座らせるための足腰の筋肉など、いろいろな筋肉を使います。体をスムーズに動かせることができるように、遊びなどを通してしっかり体を動かし筋力をつけるようにしておきましょう。
トイレがどんな場所なのかイメージをつけておく
トイレがどんな場所なのか子供は分かりません。小さくて狭い場所なので、恐怖心を抱いている場合もありますので、興味が持てるようにしておきましょう。トイレの絵本などを読み聞かせたり、トイレの遊びができる人形を使うなどして、トイレのイメージを持てるようにしましょう。
子供は大人の真似をするのが大好きです。大人がトイレに行くのを見せていると自然とトイレの真似をするようになりますので、見せることもおすすめです。
子供のおしっこのタイミングの動きを把握しておく
おむつをしているとおしっこのタイミングを知らなくても大丈夫でしたが、おむつはずしをするためにはタイミングを知ることが大事になります。子供がおしっこをするときはどんな時で、どんな動きなどのクセがあるのかを知るようにしておきましょう。
そわそわしはじめる、動きが止まる、寝起きにするなど、その子によっていろいろなタイミングがあります。
おむつはずしの前に環境を整えておこう
おむつはずしを始める前に環境を整える必要があります。準備しておきたいものには次のようなものがありますので、子供や家庭の環境にあったものを準備して余裕をもって始められるようにしましょう。
- おまるやトイレの補助便座などの排泄グッズ
- 排泄しやすい服装
- 汚れてもいい部屋づくり
おまるや補助便座などの排泄グッズの準備
トイレグッズとしておまるや補助便座、踏み台などを準備しましょう。おまるを使うか、補助便座を使ってトイレでするべきか、どちらからという決まりはなく、家庭環境に合わせて準備すをしましょう。
おまるにするかトイレにするかの目安には、次のようなことがありますので参考にしてみてください。
- 子供の過ごす場所からトイレが遠いならおまる
- トイレが寒い時期ならおまる
- トイレに入るのを怖がるようならおまる
脱ぎ着しやすく子供が排泄しやすい服装をさせる
パンツやズボンを脱ぐ機会が増えますので、子供には脱ぎ着しやすい服装をさせましょう。ジャージなどの伸び縮みする素材や、ウエストがゴムのものなどがおすすめです。
また、子供は裾をめくって排泄するのが難しいため、上着の裾を気にしなくてもいいように、丈の短いものを着せるようにしましょう。
おむつはずしにトレーニングパンツって必要?
トレーニングパンツとは、おむつよりも肌への濡れた感覚が伝わりやすくできていて、おむつにおしっこをすると不快だと覚えやすくなりますので、トイレトレーニングで使うとスムーズにトイレの間隔が分かるようになります。
布製のものや紙製のものがありますので、吸水性や使い捨てかどうかの手間や、子供との相性を見て選ぶようにしましょう。さまざまなデザインのものがありますので子供と一緒に選んでも楽しいです。
いろいろ試してみて子供も喜ぶぴったりのトレーニングパンツを見つけるようにしてみてください。
おもらしして汚れてもいい部屋づくりをしておく
おむつはずしを始めると、失敗してしまいおもらしすることが多くなります。特にトレーニングパンツを使わずに通常の下着でトイレトレーニングをしている場合、洋服だけではなく、部屋の床を汚します。
部屋の敷物を撤去したり、汚してもすぐに拭いたりできる素材のものに変えておきましょう。
カーペットなどを失敗で汚してしまい、ママやパパから怒られてしまっては子供も嫌になってしまいます。子供が失敗を気にせずに練習できるように、部屋の準備をしてあげましょう。
おむつはずしのすすめ方5ステップ
子供のおむつはずしができるまでには、次のようなステップがあります。どんなステップを踏んでおむつが外れるのかを理解していることで、無理なく進めることができますので参考にしてみてください。
- トイレを教える
- おまるやトイレに慣れさせる
- トイレの回数を増やす
- トレーニングパンツを使う
- トイレを我慢できるようになったら完了
1.トイレがどんな場所なのかを教える
おむつはずしができていない子供はトイレを使うこと習慣がないため、トイレで排泄するという意識がありません。まずは、トイレがどんな場所なのか、何をする場所なのか、トイレの意味を教えてあげましょう。
トイレが登場する絵本などを使ってトイレのイメージを付けてあげると、どんな場所なのかりやすくなります。
2.おまるやトイレに慣れさせて不安感を持たないようにする
最初は排泄させることではなく、おまるや便器に座ることに慣れさせるようにしましょう。このときママがしっかり体を支えてあげるようにしましょう。ママが支えていてあげると子供も安心します。
子供が不安に感じてしまうとトイレを怖いものと感じてしまうので、子供が安心できるようにサポートしてあげてください。トイレでは子供の体が安定するように、必ず補助便座が必要です。
3.トイレに座らせる回数を増やす
トイレの意味が分かってきたら、徐々に座らせるの回数を増やして、トイレの習慣をつけるようにしてあげましょう。子供がおしっこをしたそうにしているときは、ママが声をかけてトイレに誘うようにしてあげてください。
4.トレーニングパンツを使って濡れてしまう感覚を覚えさせる
子供がトイレに慣れてきたら、おむつからトレーニングパンツに変えてみましょう。すぐにできるわけではなくおもらしなどが多いですが、根気よく慣れるようにしてあげましょう。
5.トイレに行くまでおしっこを我慢できるようになったら完了
トレーニングパンツでも失敗しないようになり、トイレでしないといけないと子供自身が分かり、また、トイレまで我慢できるようになったらおむつはずし完了のサインです。
おむつはずしを成功させるための5つのコツ
おむつはずしをスタートしても、最初はなかなかうまく進みません。焦らずゆっくり子供のペースで進んであげるようにしましょう。スムーズに進めるためのコツには以下のことがありますので、参考にしてみてください。
1.朝起きたらすぐトイレにつれて行く
朝起きてすぐに子供をトイレにつれて行くようにしましょう。起床後は寝ている間におしっこがたまって排泄しやすい状態ですので、トイレでしてくれることがあります。
また、朝起きたらトイレに行くという習慣をつけるとおしっこを意識しやすく、トイレの習慣がつきやすくなります。
2.トイレでできたときは偶然でもたくさん褒めてあげる
上手にトイレできたときは思いっきり、大げさなほど褒めてあげることで、子供はトイレが楽しくなり自信がつくようになります。
また、ご褒美シールなどご褒美アイテムを使うと子供のやる気もアップしますのでおすすめです。
3.トイレが楽しい場所だと思わせる
トイレに行くのが楽しいと思わせるのも大事です。トイレの壁に好きなキャラクターの絵を貼ったり、トイレの絵本を読んだりし、トイレに行くことが楽しいと思えるようにしてみましょう。
ただ、トイレを遊ぶ場所だと勘違いしないように、排泄以外でトイレに入るようならすぐに出るようにしましょう。
4.就寝時はおむつでも大丈夫!昼間に成功できていればOK!
いきなり夜もおむつをはずした状態でいようとすると、気が休まらずに子供にもママにもプレッシャーになってしまいます。昼間はトイレを我慢できても、夜はおねしょをしてしまうことはよくあることです。
夜のおねしょは仕方がないと割り切って、しばらく夜はおむつにして、余裕をもってトレーニングできるようにしましょう。
5.トイレにつれていく時間を決めておく
2時間おきにトイレに行くなど、時間を決めてトイレの練習をするようにしましょう。はじめのうちはトイレに行っても出ないことが多いですが、徐々にトイレに行くと出来るようになりますので、繰り返しトイレに行く習慣をつけるようにしましょう。
おむつはずし中に気を付けたいこと
おむつはずし中は、早くおむつが外れるようにしたくてママも焦りがちです。ですが、ママの言葉や態度次第では子供のおむつはずしがうまく進まないだけでなく、子供を傷つけてしまうこともあります。気を付けたいことには次のようなことがあります。
焦らずイライラしないようにしてときにはおむつはずしをストップすることも必要
今までおむつで過ごしてきた子供が、いきなりトイレでできるわけがありません。おむつはずしを始めると必ずおもらしをするもので、トイレでできるようになるまでには時間がかかります。子供が嫌がるようならいったんおむつはずしをストップすることも必要です。
トイレでできないからといってママが焦ってしまい、子供やママ自身を責めることがないようにしましょう。ゆっくり時間をかけてできるようになるのが当然ですので、無理してストレスをためないように注意しましょう。
子供が嫌がっているときは無理にさせない
子供の体調や気分は変わりやすく、昨日はできても今日は嫌がるなんてことはしょっちゅうあります。子供が嫌がるのに無理矢理トレーニングを進めないようにしましょう。
無理に進めるとトイレが嫌な場所だと思うようになり、おむつはずしに時間がかかってしまうようになります。
おもらしして当たり前!失敗しても叱らない
おむつはずしは根気がいるもので、失敗は必ずあります。失敗しておもらしをしてもママは叱らないようにしましょう。失敗したことを叱られると、排泄をすることを怖いと感じてしまい、隠れておむつに排泄するようになってしまいます。
「トイレ行こう」「シッコでない?」などとしつこく声かけをし過ぎない
トイレを早く覚えてほしくてつい「トイレ行きたい?」、などとこまめに声をかけてしまうママも多いです。適度な声掛けでトイレを促すことは大事ですが、あまりに声をかけすぎると子供にとってプレッシャーになってしまいます。
朝起きたときや寝る前、ご飯前に外出の前後での確認くらいにとどめてそれ以外での声掛けはあまりしないようにしましょう。
声かけをしたときに出ないと言った直後におもらしをすることが多々あります。まだ自分で尿意を感じられなかったり、したいのに遊びに夢中で出ないということもあります。
一人でトイレに行かせず必ず一緒に個室に入るようにする
子供を一人でトイレに行かせてしまうと、間違って内側から鍵をかけてしまったり、水の事故にあってしまうこともあります。慣れないうちは、必ずママやパパが一緒にトイレへ行くようにしましょう。
子供のペースでおむつはずしをすすめていきましょう
おむつはずしには子供の成長にあったペースで進めることが大切です。ほかの子のおむつが外れていたり、幼稚園や保育園の入園前などはママが早くおむつはずしをしたいと焦ってしまいがちですが、あくまで子供のペースに合わせることが大事です。早く始めたからといって早くおむつが外れるわけではありません。子供の成長は一人一人違うものですので周りに左右されずに、またママも焦らずに気持ちに余裕をもって子供が喜んでトイレできるようにサポートしてあげてください。
おむつはずしのトレーニング中の外出時はどう対応すればいいのかは、トイレトレーニング中の外出時に必須の持ち物を参考にし、スムーズにおむつはずしが進むよう、工夫しましょう。