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学童保育の料金は平均いくら?

学童保育の料金はいくら?ママが語る学童の満足度

学童保育の料金はいくらか、厚生労働省のデータをもとに解説。公立の学童保育所に子供を通わせているママの体験談を参考に、おやつ代や行事代なども踏まえて、学童保育にかかるトータル費用と利用満足度のバランスがどうなっているのか調査しました。民営の学童のサービス内容もご紹介します!

学童保育の料金はいくら?

共働きなどで、放課後に1人で過ごさなくてはいけない子供を預かってくれる学童保育所。一般的に学童の料金は、保育園などと違い、所得の低い・高いに関係なく、利用家庭は毎月同じ料金を支払う月額制です。

ただし、公立の学童の場合、生活保護世帯、住民税非課税世帯、ひとり親世帯などは、料金が免除・割引となることもあります。また、夕方や早朝など時間外の利用には追加料金がかかったり、夏休み・冬休みなどの長期休業時は預かり時間の増加に伴って、料金も変動します。

『平成28年厚生労働省 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況』によると、全国の学童保育所の月額料金は次の通りです(注1)。

月額料金
2,000円未満 2.0%
2,000円~4,000円未満 18.8%
4,000円~6,000円未満 28,5%
6,000円~8,000円未満 23.6.%
8,000円~10,000円未満 13.1%
10,000円~12,000円未満 6.5%
12,000円~14,000円未満 3.2%
14,000円~16,000円未満 1.6%
16,000円以上 2.6%

公立学童保育所の料金は、平均4000円~8000円

厚生労働省のデータによると、学童の料金は、4000円~8000円という家庭が全体の5割以上を占めています。

共働き家庭が支払う保育園費用と比較すると、学童保育所の利用料金は多くの場合「格安」といっても過言ではないでしょう。

学童保育の料金と内容~通っている学童の満足度は?

全体の80%以上を占める公立の学童は、費用が安いのが特徴です。
しかし、大切な子供を預ける場所ですから、「単に安ければ良い」と考える親御さんは少数派なはず。

徐々に法整備が進んでいますが、学童保育所にいる指導員・支援員は、必ずしも保育士や学校教諭の免許を持っている訳ではありません。また、環境面でも、子供の数に対して施設が狭い、老朽化が進んでいるなどの問題を抱えている学童もあります。

通っている学童の料金と指導内容を、学童保育を利用している保護者の方に教えてもらいました。
「低価格なのに先生方が熱心で有難い」と感じている方もいれば、「安いのは有難いけれど、トラブルに発展しそうで心配な点がある」という方もいらっしゃいました。

安心・安全な学童保育

はるまま(42歳)


学3年の長男を1年生から、午後5時まで学童保育に通わせています。利用料は、月額12,000円(おやつ代込み)で、午後6時15分以降は、別途延長保育料がかかります。土曜日は希望制で、事前に利用申請すれば追加料金なしで、朝8時より預かってもらえます。

利用している学童保育は公立公営型で、学校の中にあります。建物は同じなので、廊下でつながっているのですが、子供たちは学校と学童を区別するため、一旦昇降口から出て学童の入り口まで歩いて移動します。学校敷地内で道路には出ないので、安全に移動できます。

年間行事として、ボーリング大会・いも煮会・学童教室の清掃があります。年額3000円の保護者会費より組まれるので、行事に参加する際の参加料は無料になっています。

学童保育に通わせていると、宿題をやる時間がきちんととれるので、安心です。家では、テレビやゲームなどに気をとられて、なかなか集中して勉強できないので、勉強するには良い環境だと思います。ただ、利用者が年々増えてきて200名近い子供たちが通っているので、教室がちょっとせまく感じるのが、難点です。

公立の学童に通っています

ゆきぽよ(40歳)


うちの子は11歳、小学校6年生です。数年前、公立の学童の年限が3年生から6年生に引き上げられたのに伴い、入学当時から通っている区立の学童に放課後から午後6時まで通っています。公民館の中にあるので学童に通っている子だけでなく、公民館を利用している友達とも遊べるのが楽しいようで、高学年になって学童をやめていく子が多い中、卒業まで通う予定でいます。

公立の学童ですので、おやつ代も含めて月額6000円ですので家計の負担もあまりありません。英語やリトミックを教えてくれる学童に通っている友達は月6万前後で毎日の送迎付きと言っていましたが、我が家は必要ないと考え、今の学童に満足しています。

学童の先生も優しい方ばかりで、おやつは市販のお菓子だけでなく、時々手作りのおやつも提供してくれます。工作やダンスなども公民館のイベントと一緒にやることができ、特に料金は発生せず遊ぶことができます。

学童だけのイベントとしては毎月お誕生会があり、年度末には学童の先生の手作りアルバムを全員貰います。宿題等自主的にやるしか学習方法はありませんが、公立の学童でここまでやっていただけるのなら有り難いと思っています。

習い事として「書道教室」があります

とし(40代前半)


私の子供は、8歳で小学校二年生です。学童の利用時間は、学校が終わってから18時30分ころまでです。学童保育の料金は、月に1万3千円で、夏と冬は暖冷房代として500円追加で徴収されます。

うちの子供が通っている学童は公立民営型で学校の体育館の二階があります。オプション料金を追加することで、書道教室があり、書き方の練習などをしてくれます

年間行事として親子遠足や毎月お誕生会があります。親子遠足は希望者だけで、行く場所にもよりますが親子で5千円未満の参加料です。

通っている学童自体には特に不満はないのですが、駐車場が狭くて、あまり車を止められないので、駐車場が空くのを待つ時間や駐車場から出るのに、時間がかかることを改善してもらいたいと思っています。

長期休みは別料金だけど、それでも安い

しょうちゃん(40代後半)


現在小学2年生の息子ですが、小学1年生の時から学童を利用しています。学校から歩いて数分のところにあるので、学校が終了後、学年でまとまって歩いていきます。
自治体が運営しているので、今は使わなくなった多目的センターを使用しています。午後7時までは見てくれるので助かります。

自治体運営なので月額は5000円です。長期休みなどは15000円になりますが、夏休みなどは丸1日見てもらうことを考えると安いかなと思います。行事や特別オプションのようなものはありませんが、最初に宿題のフォローをしてくれて、それが終わった人は体育館で遊べます。平日はなかなか友達と遊ぶ機会がないので、こういった場は貴重だと思います。

一番のメリットを感じていることは先生が遊んでいる子供をみて気になったところを報告してくれる点です。学校ではなかなかそういうところまで教えてもらえないですし、毎日迎えに行く中で直接コミュニケーションが取れるのがメリットだと感じています。

新設校での学童保育

南 なな(38歳)


小3の子供が放課後から17時まで学童に通っています。料金は、月額4,500円、おやつ代1,500円です。公立公営型で、学校の敷地内に学童用の教室があります。

私の子供が通う小学校は、開校してまだ2年も経っていません。そのため、習い事を追加できたり、学童主催のイベントなどもありません。質や内容も計画段階で、今は単純に「お預かりをお願いしている」と言った感じです。

良い点は、学校の敷地内に学童がありますので、移動の際の心配がいらない事です。ただ、学童を希望する生徒数に見合った教室の広さが確保されておらず、子供達は窮屈そうに過ごしている点が、やや不満に感じます。

宿題を済ませて、後は自由遊びをしている様なので、早く充実すると良いと思っています。

低料金なのに先生方が熱心でありがたい

どんぐりママ(50代)


学童へは子供3人がお世話になりました。現在利用させて頂いているのは3番目で小学校3年生の9歳の子供です。

通っている小学校の学区域には学童が2つあり、学校敷地内と近くの保育園に併設されている所です。我が子が通っているのは自宅から近い保育園に併設されている学童。家から近いこともあり下校時から5時までの利用をしています。

利用料は自治体運営の公立ということもあり月額5,500円でおやつ代など別途徴収されることもありません。習い事をさせるようなオプションはありませんが、地域柄なのか比較的保護者会の活動や学童の行事は盛んだと思います。

ミニ運動会・縁日・けん玉大会やドッジボール大会の参加・遠足・キャンプなど盛りだくさんです。初めは面倒と思いがちですが、他学年や親同士の顔が分かると声掛けも盛んになり地域の安全につながっていると思います。

指導員の先生方も本当に丁寧に保育して下さっており、連絡帳でのやり取りや面談・行事などを通して様子を知らせて頂いたり、1人1人をよく観察し指導して頂いていると感謝しています。不満は一切ありません。

行事が豊富なのが特徴です。

りょう(30代後半)


小学2年生の娘が、小学校から徒歩1分のところにある、大きな民家を改装した公立民営型の学童保育を利用しています。利用時間は、平日は下校から19時まで、休日は朝7時半から19時までで、日曜祝日はお休みです。

月々の料金は、1・2年生が月7000円、3年生以上が6000円で、長期休みと重なる7月・8月・1月・3月は1000円増しになります。

学習フォロー等のオプションはありませんが、宿題はきっちり終わらせられる程度の指導と学習時間は確保されています。

とにかくイベントが豊富で、終業式・始業式など半日で終わる日は、お昼におにぎりやホットケーキを作ったり、長期休みに科学館への遠足や国際交流、スケッチ大会など、色々なところに連れて行ってくれてありがたいです。
ちょっと荒っぽい子が多いのが不満といえば不満ですが、大変助かっています。

楽しく学童に通えています

みゆママ(40代前半)


9歳の女の子を月曜から金曜は放課後から17時まで、土曜は8時から17時まで、学童クラブに行かせています。費用は3500円、おやつ代は別に2000円です。運営は公立民営型(自治体がNPOや保護者会に委託)で、場所は学校内の教室です。

学童クラブでの行事は、保護者レクレーションの他、夏休みには、夏祭りや誕生会、クリスマス会、初詣や初売りに行ったりします。子供はとても喜んでいます。費用は、おやつ代として2000円支払っている中から出されます。

通っている学童の良い点は、宿題を学童クラブで終わらせてくれること、ほかの学年の子供と仲良くなれること、協調性が身につくことです。不満な点は、祝日とお正月が休みなことです。

長期休みの利用が心配だったけれど…

ぺぺこ(34歳)


娘が利用している学童保育は学校の敷地内にあり、市が運営している施設です。周りの学校では、学校から児童館まで距離がある所が多く、娘の学童保育を利用する為に学区外から来ているお子さんも多いです。やはり敷地内で移動がない方が安心ですよね。

基本的に料金は無料なのですが、平日夜や休日の朝など、時間外に利用すると月に2,000円の支払いとなります。一度申請をすると時間外に利用してもしなくても月2000円を支払うこととなります。

お菓子は各自持参ですので、追加料金等は特にありません。私の娘は7歳で、学校終了後から18:30頃まで利用しています。夏休み・冬休み等はお弁当持参で、毎日のお弁当作りだけが憂鬱です。

長期休み期間に利用することを不安に思っていましたが、公園で遊ぶ、体育館で遊ぶ、本を読んでもらうお話会に参加する、など行事や遊びも多く、娘も楽しく通っています。一度プラ板作りに参加し、その時だけ有料で100円程度でしたが、とても楽しかったと満足していました。

学童をときどき利用しています

夏みかん(41才)


小学1年生、学童保育を放課後から16時まで時々利用しています。学童保育の利用料というか保全の為に年間で500円支払いました。時間の延長(17~19時)は有料です。公立公営型の学童で、子供が通っている小学校の体育館の中の空き部屋を利用した施設です。

学習フォローがあったり、工作ができたりなどの内容はありませんが、塗り絵やお絵描きやちょっとしたおもちゃで遊べるようにはなっています。晴れていて運動場が空いている時などは、外で遊ぶこともあるようです。
一応クリスマスなど行事ごとはありますが、それは参加自由でお菓子代として数百円ほど必要です。

よいところは格安で預かってくれるということと、放課後子供が自分で行って帰ってこられるところです。悪いところは、指導員の人もボランティアでやっているのでほぼ見ているだけなところもあります。でも、民間の有料施設ではないのでそこは仕方のない事だと思います。

低料金ですが、やや心配な点も。

ぱぴよん(30代後半)


小学校3年生の長男を学童に通わせています。時間は放課後から午後6時までです。料金は基本料金はなしで、おやつ代のみ1か月1500円です。形式は公立公営型で、学校から徒歩10分の児童館まで、徒歩で通っています。

学童での行事ですが、親が参加するようなものはありませんが、四季折々の簡単なもの(クリスマス、ひなまつり、端午の節句など)はあって、職員さんが行事に合わせた飾り付けをしたり、行事にあった特別なお菓子が出たりします。

公営なので料金が安いのは有難いです。ただ、なにぶん古くからある児童館なので全体的に設備が古かったり、図書室の本なども古いものが多いです。それと、なぜか学童をとうの昔に卒業しているような中学生ぐらいの男の子がいて、うちの子やほかの男の子にちょっかいを出していることです。

幸いに今のところ怪我をさせられたりはありませんが、そのうちトラブルが起こりそうで心配しています。

大きくなるほど、物足りなくなるみたい

けい(35歳)


利用時間は、学校終了から18時までです。子供は小学2年生の男児です。料金は月6000円で、おやつ代を含んでいます。公立公営型で、小学校の敷地内の別の建物です。

指導員の方は、老人の方から若い方までいろんな年代の方々がいらっしゃいます。別料金のかかる学習指導などはありませんが、クリスマスやハロウィーンなどの行事があり、お楽しみ会のような形式です。

良い点は、学校の宿題をする時間が確保されていて、しっかり見てくださることです。帰宅後は時間がないのでとても助かります。不満な点は、天気の良い日は外遊びの時間があるのですが、時間が短く遊び足りないと感じることがあり、部屋の中での遊びはすぐに飽きてしまうことです。我が子はまだ小2なので大丈夫ですが、学年があがるにつれ、なかなか学童に行きたがらなくなるようです。

学童はただ預かるだけ

ひまわり(40代後半)


小学4年生の女の子がいます。16時~19時、公立公営型で学校の敷地内にある学童を利用しています。月に5000円で、おやつはありません。

共働きのためやむを得ず学童に入れています。私の住んでる町は公営型の学童しかありません。値段が安く、学校の敷地にあり、必ず入所が保証されるのは良いですが、色々と不満な点もあります。

公営型のため融通がきかず、ゲームやテレビ、漫画も禁止で、遊びはトランプや将棋、戸外でドッチボールやなわとびがメインです。広い部屋に30人あまり入れられ、ただ危なくない様に管理されている感じです。

子供も行くことを嫌がるのですが、共働きのためどうにもならず、何とかだましだましいかせている状況です。

学童在学1年目

かおちゃん(22歳)


子供は小学1年生で、4月から学童に通っています。学童の月額は6000円でおやつ代込みです(長期休みも変動なし)。夜6時から夜7時までは延長となり、登録制でプラス2500円かかります。

学校の敷地内に学童は無く、学校から徒歩10~15分程度の場所に公立公営型である学童に通わせています。お金を追加で支払って行う学習指導や習い事等のオプションはありません。

行事は7月にお楽しみ会、12月にお餅つき、3月に進級お祝いがあり、どれも学童で行い、先生保護者子ども参加(保護者が仕事の場合は子どものみの参加も可)で無料です。

指導員の先生方は熱心な方が多く、連絡帳もあるので、連絡は密におこなってくれます。早お迎えに伴い、おやつを食べる時間を個別に早めてくれるなどの配慮をしてくれます。
時には、子ども同士のトラブルもありますが、子どもから聞いたことや面談で、随時気になった時に学童に様子を聞くことで、対策できているかと思います。

民営の学童が注目されているが、料金は高め!

最近では、学習塾や習い事教室などが運営する民営の学童が注目を集めています。
民営の学童は、以下のようなサービスを行っているケースが見受けられます。

当然のことながら、民営の学童は、公立の学童に比べて料金は高めです。また、学校から民営の学童に距離がある場合は、移動の心配もあります。

それでも、子供が学童に通うことを嫌がる。学童に行きたがらないがために習い事をたくさんさせているような家庭にとっては、民営の学童という選択肢も候補に入れて良いのではないでしょうか。費用はかかりますが、子供が放課後過ごす場所の選択肢が増えるのは、メリットも大きいでしょう。