単身赴任の生活費はいくらかかる

単身赴任の生活費は平均いくら?夫婦で家計を節約する方法

単身赴任の生活費はいくらかかるのでしょうか?旦那の転勤で家族が二重の生活をすると家賃や食費、ガス、電気、水道代のほか、一人暮らしを始めるための費用や毎月のお小遣いも必要です。上手にやりくりしなくては、赤字になってお金が足りないと困ることもあります。節約しながら家計を支えましょう。

単身赴任の生活費は平均いくら?夫婦で家計を節約する方法

単身赴任の生活費はいくら?

単身赴任が決まった時に気になるのが生活費です。手当に対して生活費が多ければ赤字になってしまうこともあるので、単身赴任の生活費をしっかり把握し、上手にやりくりしていきましょう。

目安となるのは統計での平均

家を買った場合や、子供が受験を控えている場合、夫の単身赴任を選択する家庭が少なくありません。単身赴任者の1ヶ月の平均生活費は10~14万円程度ですが、家電の購入や家賃など様々な生活費がかかります。

物価が高い東京での生活費はいくらかかる

東京での生活費は14万~16万

都内は家賃や物価が高いため、生活費が多めにかかります。地方の家賃が3~5万円程度なのに比べて、都内の家賃は平均7万円前後と高くなっています。そのため、都内での単身赴任は月に14万~16万程度は生活費がかかると考えておきしょう。

単身赴任でかかる初期費用と節約方法

単身赴任が決まると、引越し代や家具代などの初期費用がかかります。単身赴任でかかる初期費用を節約方法する方法を知っておきましょう。

最初は家電や家具に費用がかかる

単身赴任を始める際に意外とお金がかかるのが家電の購入費用です。単身赴任で購入することが多い家電は冷蔵庫、掃除機、テレビ、電子レンジ、アイロン、洗濯機、炊飯器となっており、すべて購入すると10万円以上かかることもあります。

一方でエアコンや照明は備え付けになっていることが多いので、必要な場合のみ購入を検討しましょう。テーブルやテレビ台などのちょっとした家具を買うことも視野に入れておきましょう。

リサイクルショップやアウトレットなどでセット購入すると安く済ませることができますが、単身赴任が長期に渡ることが確実な場合は、良いものを長く使った方が節約につながります。

単身赴任が短期の場合は、家具家電のレンタルサービスを利用するのも手です。レンタルサービスを利用すれば、赴任先から戻ってくる場合に処分する費用や手間を省けます。

引っ越し費用の節約方法

引っ越しの時期や時間帯で節約する

引越しをする際には、荷物を少なくすると引っ越し費用の節約になります。まずはいらないものを処分することが大切です。

趣味のコレクションを持っている男性も多いので、どれを持って行くか、旦那さまとよく話し合っておきましょう。いらないものがある場合には、フリマサイトやリサイクルショップに買い取ってもらえば引っ越し代の足しにもなります。

引っ越し業者を決める際には、数社から見積もりを取るようにしましょう。交渉次第でおまけしてもらえたり、割引をしてくれることがあります。忙しい場合にはネットから一括で相見積もりの申し込みができるのでぜひ活用してください。

3月、4月は新生活シーズンなので引越しの費用が高騰します。午前より午後、休日より平日の方が安くなります。時間に融通が利く場合には、安い日時はどこなのか、引っ越し業者に聞いてから決めるのもポイントです。

日常の生活でかかる生活費の内訳と節約方法

単身赴任になると生活費がかさみがちです。これまでは同じ家に家族で過ごしていたのが、バラバラに生活することで二重生活となり赤字になってしまうケースもあります。単身赴任の生活費の内訳と節約方法を知って旦那様と一緒に家計のやりくりの仕方を考えてみましょう。

家賃

マンションの廊下

生活費の中で最も大きな割合を占めるのが家賃です。家賃手当がある場合には、家賃手当を目安に決めましょう。

同じ場所でも敷金礼金によって差があるので、家を探す場合は、敷金礼金がいくらかしっかり確認しておくといいでしょう。

条件が良ければ良いほど家賃は高くなりますので、家選びの条件に優先順位をつけることも大切です。高望みすると家賃がどんどん高くなってしまい、後から大変な思いをします。自分の優先順位が高い条件を満たしておけばOKという程度に考えて部屋を選びましょう。

食費

コンビニエンスストアの弁当

家賃手当や借り上げ社宅がある場合に、最も費用が高くなるのが食費です。食費を下げたいなら、家を決める前に安いスーパーが近くにあるかチェックしておくことも大切です。近くに商店街がある地域も、買い物がしやすいのでおすすめです。

単身赴任の場合、スーパーから近いなど買い物に便利な場所を選ぶ方が多いです。女性と違って値段よりも便利さや近さを優先する男性が多いので、最寄りのスーパーの値段を事前に確認しておきましょう。

忙しい時も外食ばかりに頼らないよう、冷凍食品や牛丼の具、レトルトカレーなどのすぐに食べられる食品を充実させておくと節約になります。夫が買い物に行く時間がない場合、ネットで注文して赴任先に届けると良いでしょう。

妻が時間に余裕がある場合は、1週間分の食事を冷凍してクール便で送るという方法もあります。節約になる上にバランスの良い食事ができるので、夫の健康管理にもなります。

光熱費

コンロの上の鍋とフライパン

単身赴任でも光熱費は結構かかるもの。特に注意しておきたいのがプロパンガスです。都市ガスに比べるとプロパンガスは費用がかなり割高になります。そのため、住む家を決める際にはプロパンガスか都市ガスか確認しておきましょう。

照明はLED電球を使うことをおすすめします。初期費用は高めですが、使用電力が抑えられて長持ちするため電気代の節約につながります。

電気ケトルがあるとガス代の節約になります。コーヒーやカップラーメンを作るために、少量のお湯を沸かす際には、やかんを火にかけて沸かすよりも素早く沸かすことができるので、時間とガス代を節約できます。手頃な価格で購入できるので、ぜひ揃えておきましょう。

電力会社によっては、単身赴任の家族がいるとポイントや割引がつく場合があります。契約している会社に確認して、サービスがあれば利用するとお得です。

通信費

スマホでメールを見る男性

離れて暮らしているとどうしても通信費がかかってしまいます。家族同士が違う携帯会社だとさらに費用は膨らんでしまうので、家族で携帯会社を統一しておくといいでしょう。

LINEやSkypeを利用すれば、無料で電話や画像のやり取り、テレビ電話が可能です。フェイスブックやインスタグラムなどのSNSも公開範囲を限定に擦れば子供の写真を共有できて便利です。無料で使えるサービスを最大限に活用して通信費を下げましょう。

通信費を格段に安くするために、格安スマホも検討してみましょう。自宅のWi-Fiを使えば、2,000円程度で動画や通信が可能です。

クリーニング代

コインランドリー

ワイシャツやスーツなどデリケートな服が仕事着の場合はクリーニング代もかかります。クリーニング店に洗濯物を出すと、人の手がかかる分やはり高額になってしまいますので、工夫して費用を抑えるようにしましょう。

ワイシャツを形状記憶の物に変更し、枚数も10枚程度と多めに用意すると、洗濯やクリーニングの頻度を下げることができます。

ホームクリーニング用の洗剤と、ホームクリーニング機能がついた洗濯機も役立ちます。ニットやスーツなどのデリケートな素材を優しく洗い上げてくれるので、しわにもなりにくく、クリーニングに出す頻度が少なくなるでしょう。

自宅の洗濯機で洗えるタイプのスーツもあるので、汗をかきやすい夏場は洗えるスーツを用意しておくと便利です。

理美容費や被服費

男性の化粧品は女性と違って化粧水と乳液程度ですが、散髪代がかかります。近所に安い理容店があれば、そこを利用してもらうようにしましょう。ヘアスタイルにこだわりがない場合は、家庭用のバリカンやすきバサミでセルフカットに挑戦してみるのも一つの方法です。

被服費は欲しいものを買ってしまうといくらでも使ってしまうものです。洋服にこだわりのある場合は、なるべくお小遣いの中でやりくりしてもらいましょう。

日用品費

シャンプーやリンスなどの日用品は、安い時にまとめ買いして送ってあげると節約になります。夫にリクエストを聞いて、送料無料のネット通販を利用するといいでしょう。

詰め替え用を買う場合には、数回分入った大容量の物がお得です。詰め替えの手間はありますが、頻繁に買い出しに行く必要が無くなるので時間とお金の節約になります。

交際費・娯楽費

ある程度年齢を重ねると、お祝いを贈ったり後輩におごってあげたりと飲み会での費用もかさみがちです。しかし、飲み会には会社の付き合いの面もありますので「お金がかかるから飲み会には行かないで」と言うのは少々酷というものです。

単身赴任では1人で過ごす時間が多い分、ゲームを買ったりバッティングセンターに行ったりして寂しさを紛らわせることもあります。その場合も、娯楽費はお小遣いの範囲でやりくりしてもらうようにお願いしておくと使い過ぎを防ぐことができるでしょう。

お小遣いが少なすぎて夫のストレスが溜まってしまうのは避けたいところです。お小遣いの額を決めるときは夫婦でしっかり話し合って、少しゆとりをもった設定にしておくと安心です。

単身赴任の生活費を仕送りする場合

単身赴任の生活費を夫に渡す際、振り込みかキャッシュカードを渡すか迷いますよね。こちらでは、それぞれの方法のメリットとデメリットをご紹介します。

口座振込にする

振り込みをする際におすすめなのが定額自動送金です。このサービスを利用すれば、毎月決まった日に指定した金額を自動で振り込んでくれます。うっかり振り込みを忘れることがないので、忙しい妻にとっては安心です。

定額なので夫が生活費を無駄に使いこんでしまう心配もありません。夫の無駄遣いが心配な場合、単身赴任の生活費は振り込みがおすすめです。

振込先が他行の場合や、銀行の条件によっては振込手数料がかかってしまうことがあります。そのため振込出金口座と受取口座を同じ銀行で作っておくと便利です。

銀行によっては口座が同じ銀行であっても手数料がかかることがあります。銀行に条件を確認しておくことが大切です。

キャッシュカードを渡す

ATMで現金を引き出す男性

単身赴任の家庭ではいちいち振り込みをせず、夫にキャッシュカードを持たせることもあります。この場合、通帳自体は妻が管理していることが多いです。

生活費が足りなくなった時に、いつでもキャッシュカードでお金をおろすことができますので、夫としては気楽な面もあります。

この方法のデメリットは、口座にお金が少なくなったときに妻が銀行に出向いて入金にしに行かなければならないことと、時間帯によっては手数料がかかってしまうことです。夫が単身赴任している家の近くに、無料で下すことができるATMがあるかチェックしておきましょう。

コンビニと提携していて24時間手数料無料のネットバンクもあるので、使い勝手が良いでしょう。うっかり使いすぎてしまうことのないように、口座にお金を入れすぎないこともポイントです。

二重生活で家計が赤字!どうすればいい?

夫との二重生活で家計が赤字で大ピンチ!という家庭も多くあります。家計のピンチを乗り切るための方法をご紹介します。

夫の赴任先へ引っ越す

夫の赴任が長期に渡りそうな場合は、夫の赴任先へ引っ越すことも検討しましょう。家を購入している場合には、一時的に貸し出すことで家賃収入を手に入れることができます。

一緒に暮らせば二重生活を解消することができ、浮いたお金を学費に回すことも可能になります。子供の受験が近い場合には早めに引っ越すのも選択肢の1つです。

妻も働きに出る

パートタイムで働く女性

専業主婦やパートのみの場合は、新たに仕事を始めたりパートの時間を増やしてみましょう。収入を増やすことで家計のピンチを救うことができます。

子供が小さくて働きに出るのが難しい場合は、在宅での仕事もおすすめです。パソコンがあれば、データ入力や記事作成など、自分のペースで働ける仕事を探すことができます。実家の両親の手を借りられるようであれば、時給が高い土日だけの単発の仕事をしてみるのもおすすめです。

パートの場合は派遣社員や正社員に切り替えるのも手です。派遣社員や正社員の仕事は大変ですが、時給が高い分、稼ぐ額が上がります。子供がある程度大きい場合には、現在のスキルを活かして働ける場所はないか探してみるのも手です。

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家計に無駄がないか見直す

家計に無駄がないか見直すことも大切なポイントです。子供がいる場合は小さいうちから習い事をさせたり、いいものを食べさせようと食費がかさんだりと支出が膨らみがちです。

ネットや奥様雑誌に掲載されている家計の比率を見比べて、支出が多すぎる項目がないかチェックしてみましょう。多すぎる支出があるなら節約の方法を探しましょう。

工夫して単身赴任の生活を乗り切ろう!

旦那が単身赴任になってしまうと、夫の手が借りられないだけでなく生活費も二重になるので困っている奥さんはとても多いです。

単身赴任は子供に影響する?パパ不在の育児を乗り切るコツをあわせて読んで、旦那や子供と協力しあって単身赴任を上手に乗り切りましょう。

まだ夫の転勤についていくか悩んでいる方は、転勤族の妻ならではの悩みを解決へと導く方法も参考にしてみてください。辛い時期を乗り越えれば、きっとこれまで以上に家族の絆は深まります。