圧力鍋の使い方と使用時の注意点
圧力鍋の使い方や注意点を解説!おすすめの簡単レシピ3選
圧力鍋の使い方を把握して料理の時短ができると、育児をしながら料理をするママの負担が格段に変わり、時間に余裕を持つことができます。圧力鍋を使いこなすことでレシピの幅も広がり、時間に追われて料理をすることもなくなるでしょう。圧力鍋の使い方をしっかりと頭に入れておきましょう。
圧力鍋の使い方!正しく使って料理の時短を目指しましょう!
圧力鍋の使い方の正しい知識を持っていますか?「圧力鍋を使うと短時間で美味しい料理ができるみたいだけど、使い方が難しそう」と思っている方「圧力鍋を使うと短時間で美味しい料理ができるみたいだけど、使い方が難しそう」と思っている方は、意外と多いのではないでしょうか。夕食の支度に圧力鍋を使うと料理がかなり時短になります。
今回は、圧力鍋の使い方を知りたいという方のために、使い方のほかに圧力鍋を使う前に確認しておくことや圧力鍋を使う時の注意点などについて詳しく説明していきます。さらに、圧力鍋の初心者でもできる簡単な圧力鍋レシピもご紹介していますので、ぜひお試しください。
圧力鍋の使い方をマスターすると、お料理のレパートリーも増えて、家族も喜んでくれることでしょう。
圧力鍋ってどんな鍋?調理時間が短縮できる超便利なお鍋
圧力鍋とは、お鍋を密封状態にすることによって調理する器具のことです。お鍋の中が高圧高温になることによって、普通のお鍋で作るよりも短時間でお料理を調理できるのが特徴です。また、鍋の中が密封されていますので、食材のうまみを逃がさずにお料理を完成させることができます。
圧力鍋での調理時間は、普通のお鍋での調理に比べて1/2~1/4に短縮されます。そのため、カレーやシチューなど、普通のお鍋では野菜やお肉を柔らかくするために、長く煮込む必要があるメニューを頻繁に作る方にもおすすめです。
圧力鍋を使う前にしておきたい3つの点検ポイント
圧力鍋の使い方として、使用する前には毎回圧力鍋の部品の点検を行うようにしましょう。圧力鍋は、お鍋の中を密封し高圧状態にするために、普通の鍋と比べて複雑な構造になっています。部品が一つでも欠けたり、きちんとセットされていなかったりすると事故につながることから、十分に注意しましょう。
圧力鍋は、高温高圧での調理になりますので、安全性を確保するために、圧力鍋を使用する前には、以下の3つのことを忘れずに確認するようにしてください。
1-圧力鍋についているネジがゆるんでいないか
圧力鍋には、いくつか部品がついていますので、圧力鍋を使用する前に各部についているネジがゆるんでないか確認してください。ネジがしっかり締まっていないと、加圧調理している最中に部品が外れてしまう可能性があります。
調理中の圧力鍋の中は非常に高い圧力がかかっていることから、過去に鍋の蓋が飛んだり、高温の蒸気が噴き出したりした事故が発生していますので、ネジのしまりについては必ずチェックしておきましょう。
2-ふたについている蒸気口が詰まっていないか?
圧力鍋の使用前には蒸気が噴き出す部分(蒸気口)は詰まっていないか、確認するようにしましょう。調理中は、蒸気口から蒸気を逃すことによって鍋の中の圧力が調節されますが、蒸気口が詰まっていると、お鍋の中の圧力が高くなりすぎてしまい事故が起きる原因になります。
比較的に新しいタイプの圧力鍋であれば、蒸気口に異常が生じた場合、安全装置が稼働して事故の発生を防ぐ構造になっています。安全装置に不具合がおこる可能性もありますので、蒸気口の詰まりのチェックは忘れずに行いましょう。
3-内側についているパッキンが劣化していないか
圧力鍋を使用する際には、必ずパッキンの劣化についても確認しておいてください。圧力鍋は、お鍋を密閉するために蓋の部分にパッキンがつけられていますが、パッキンが劣化していたり、亀裂が入っていたりすると、鍋が密封されず鍋の内部の圧力が高くなりません。
また、パッキンに汚れや異物がついていると、蓋がきちんと閉まらなくなるため、鍋がしっかり密封されないとため、注意しましょう。パッキンは消耗品のため定期的に確認し、劣化がみられる場合には新しいものと交換しましょう。
圧力鍋の使い方~正しく使うことで調理が楽になる
圧力鍋は、誤った使い方をすると大きな事故につながる可能性があります。次の方法を参考にして、正しい使い方を身につけましょう。
圧力鍋に具材・水・調味料を入れる
まず、圧力鍋の中に、調理に必要な具材や水、調味料を入れます。お鍋に入れる水の量は、加熱時間により異なるため、お使いの圧力鍋の使用説明書を読んで、水分量を決めてください。
なお、お鍋に入れる具材や水、調味料の総量は、お鍋の容量の2/3までとするのが基本です。ただし、豆や穀物のように、加熱すると容量が増える具材を使用する場合には、お鍋の容量の1/2までとする必要があります。
2.圧力鍋の本体に蓋を正しくセットする
お鍋に材料や水を入れたら蓋を正しくセットします。種類によって蓋とお鍋に目印がついているものもありますので、間違いのないように目印の位置にセットしてください。
蓋が正しくセットされていないと加圧している最中に蓋が外れたり中身が拭き出し、調理中の人が怪我をする恐れがあるほか、逆にすき間から蒸気がもれてしまうことで加圧されないため、鍋の内部が加圧されないこともあります。
3.おもりをセットする(おもり式圧力鍋の場合)
おもり式圧力鍋の場合には、蓋をしめた後に蒸気口におもりをセットします。おもりが正しくセットされていないと圧力の調整がうまくできなくなってしまうため、必ず正しくセットしてください。
4.圧力鍋を適切な火にかけて加圧する
蓋を締めておもりをセットしたら、いよいよ圧力鍋を火にかけます。圧力鍋は、初めは強火で加熱し、鍋の内部に圧力がかかって蒸気口から蒸気が噴き出してきたら弱火にします。ここから加圧がスタートします。タイマーをセットして加熱する時間を計測しましょう。
加圧時間が変わると必要な水の量も変わってきます。レシピよりも加圧時間を長くする場合には、水の量も増やしてください。
5.火を止めて圧力が下がるまで待つ
必要な時間の加圧が終わったら、圧力鍋の火を止めます。ただし、鍋の中はまだまだ高圧状態のため、圧力が下がるまで蓋を開けずにそのまま放置します。この時間は、中の具材が蒸らされことによって、圧力鍋の中では調理が進んでいます。食材に味がしみるのを待ちましょう。
6.必ず圧力が下がってから蓋をあける
鍋の中の圧力が下がったことが確認できたら蓋を開けます。圧力が下がったかどうかはおもりやピンなど、圧力鍋の種類によって異なりますので、お使いの圧力鍋の使用説明書を読んで、しっかり確認しておく必要があります。
安全に圧力鍋を使うための絶対守るべき注意点
圧力鍋は、正しく使用していると便利な調理器具ですが、使用方法を誤ると大きな事故につながる可能性があります。圧力鍋を使う時には、事故や怪我を防ぐために、以下の5点に十分に注意する必要があります。
1-圧力鍋をはじめて使用前に必ず取扱説明書を読む
圧力鍋は具材を入れて火にかけるだけの一般的な鍋と違い、安全に使用するために決められているルールがいくつかあります。そのため、圧力鍋を使う前には必ず取扱説明書をよく読んで、使用上の注意を確認しておきましょう。
2-圧力鍋の中には正確な水分量を入れる
圧力鍋に入れる水の量は加熱時間から計算して、正しい量を入れるようにしましょう。水の量が少なすぎると、加熱途中で鍋の中の水分がすべて蒸発して、空焚き状態になってしまいます。逆に、水分の量が多すぎると蒸気口の方まで水分があふれて、蒸気口を塞いでしまう恐れがあります。
圧力鍋の水分量の目安
圧力鍋は、10分加圧するのに対して約200mlの水が必要です。水分の量により加圧できる時間が異なるため、あらかじレシピを読んで、調理時間にあった量の水分を用意しておきましょう。
3-加熱途中で絶対に蓋を開けない
加圧している最中は危険なため、絶対に圧力鍋の蓋を開けないでください。ほとんどの圧力鍋は加圧している時は蓋をあけることができない仕組みになっていますが、高圧状態で無理に蓋を開けようとすると、蓋が吹き飛んだり、中身が拭き出したりする可能性があります。
4-圧力鍋の内部の圧力が下がるまで蓋をあけない
火を止めても圧力鍋の中の圧力が下がるまでは、蓋をあけないようにしてください。高圧状態の鍋の内部は時間をかけて徐々に圧力が下がっていきます。そのため、圧力鍋を火から下ろし、確実に圧力が下がるのを待ってから蓋をあけてください。
PSCマークがついている圧力鍋は、減圧してからでないと蓋があかないように安全装置がつけられています。ただし、安全装置が万全とは限らないことから、蓋をあける前には必ず圧力レバーやおもりの位置をチェックして、完全に減圧されていることを確認します。
5-圧力鍋を火にかける際の蒸気口は人の居ない方に向ける
圧力鍋を火にかける時には、圧力鍋の蒸気口を人がいる方に向けないよう注意してください。圧力鍋を加圧している時には、蒸気口からかなり高温の蒸気が出ています。蒸気口に近づいて誤って火傷をする恐れがありますので、蒸気口の向きは必ず人がいない方に向けることを心がけましょう。
圧力鍋に絶対に入れて調理してはいけない食材
圧力鍋は、短時間で美味しい料理を作ることができるすぐれた調理器具ですが、中には圧力鍋での調理に適さない食材もあります。圧力鍋で調理する際、次のような食材はノズルを詰まらせる危険性がありますので圧力鍋での調理には適していません。
- 加熱すると容量が増える食材
- 加熱すると泡立つ食材
- 加熱すると膨らむ食材
- とろみが強い食材
- 皮膜に覆われている食材
特に、次のような食材には十分に注意してください。
圧力鍋のNG食材例
- 豆類
- 麺類
- お餅
- ちくわ
- ルーを入れた後のカレーやシチュー
- 大量の酒や油
豆は、圧力鍋での事故が多い食材の一つです。加熱して膨らみ過ぎると蒸気口を塞いでしまい、圧力鍋の内部の圧力が高くなりすぎて、事故が起こることがあります。また、カレーやシチューの調理を行う場合、具材を煮込むまでは圧力鍋を使うことはできますが、ルーを入れてとろみがついた状態では、加圧調理はできません。
圧力鍋での調理に不安がある食材がありましたら、おつかいの圧力鍋メーカーに問い合わせてみましょう。
圧力鍋を使ったおすすめレシピ~簡単な料理からチャレンジ!
圧力鍋で作ることのできるオススメのレシピを紹介します。圧力鍋を使い始めたばかりの方でもできる簡単なものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。
炊き忘れたときでも慌てない!「白ご飯」
ご飯を電気炊飯器で炊くと40~50分かかってしまいます。夕食の準備で、炊飯器のタイマーをセットし忘れてしまって、帰宅後にご飯が炊けてなくて困ったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。圧力鍋なら、10分あれば美味しいご飯が完成します。
材料
- お米:2合(360cc)
- 水:360cc
作り方
- お米を洗った後、ザルにあげて水気を切ります
- 圧力鍋にお米と水を入れて蓋をします
- 5分加圧してから火を止めて、そのまま放置します
- 圧力が下がったら、蓋をあけてざっくりと混ぜれば出来上がりです
色んな料理にアレンジができる「ゆで豚」
圧力鍋の魅力は、火の通りにくい食材を短時間で調理できることです。ブロックの豚肉を普通のお鍋で調理すると中まで火が通るまで長い時間がかかってしまいますが、圧力鍋を使えばかなり調理時間を短縮することができます。
材料
- 豚かたまり肉(もも肉):約800g
- 長ネギ(青い部分):1本分
- しょうが:1かけ
- 酒:1カップ
- 水:1カップ
作り方
- 煮崩れを防ぐため、豚肉をたこ糸で縛ります
- 圧力鍋にすべての材料を入れてから、蓋をします
- 10分加圧してから火を止めて、そのまま放置します
- 圧力が下がったら、蓋をあけて豚肉を取り出します
- たべやすい厚さにスライスして、器に盛りつけます
子供も大人も大好き!「肉じゃが」
白いご飯との相性が抜群の肉じゃがは、おかずに欠かせないお料理です。肉じゃがにも圧力鍋を使えば、あっという間にじゃがいもに火が通ります。
材料
- 牛肉(薄切り):300g
- じゃがいも:大3個
- 玉ねぎ:大1個
- サラダ油:大さじ1
- 酒:大さじ3
- しょうゆ:大さじ2
- 砂糖:大さじ3
- だし汁:1/2カップ
作り方
- 牛肉は、3~4cmの長さに切ります
- じゃがいもは皮をむき、食べやすい大きさに切ります
- 玉ねぎは、くし切りにします
- 圧力鍋にサラダ油を熱して、じゃがいも・玉ねぎを入れて炒めます
- 次に牛肉を加えて、色が変わるまでさらに炒めます
- 他の材料をすべて入れて軽く混ぜ、蓋をします
- 5分加圧してから火を止めて、そのまま放置します
- 圧力が下がったら、蓋をあけて盛り付けます
圧力鍋の使い方をマスターして時短料理に挑戦!圧力鍋を使いこなそう!
圧力鍋は、使い方をマスターして正しく使うことができれば、とても便利な調理器具です。忙しい主婦の時短の強い味方になるほか、具材を柔らかく煮込む際にも活用できます。圧力鍋に興味がある方や、キッチンに圧力鍋を眠らせたままにしているという方は、ぜひ使ってみてはいかがですか?
また、圧力鍋は短時間で調理できることから、ガス代を節約することができます。そのほかにも、鍋の使い方を工夫することでもガス代を低く抑えることができます。ガス代を節約するために今日からできる方法14選を参考にして、圧力鍋を使いこなしてガス代も節約してみましょう。