味噌汁の具材に悩んだら
ご飯に付き物の味噌汁は、どんな具材にするか悩みがちです。豆腐やワカメなど、いつも同じような具材になっているのでもっとバリエーションを増やしたい、今日の味噌汁の具材に悩んでいる、そんなママに、味噌汁の具材の提案をしていきましょう。
具材を選ぶとき、「まごわやさしい」の標語を見ると、具材のアイディアが浮かんできます。1日の食事で取りたい栄養素の頭文字をとった言葉で、おかずに取り入れるのは難しくても、味噌汁の具材として取り入れるのは簡単なので、ぜひ使っていきましょう。
まごわやさしい
- ま:豆
- ご:ごま
- わ:わかめ
- や:野菜
- さ:魚
- し:しいたけ・きのこ類
- い:いも
味噌汁に限らず、「まごわやさしい」を心がけた食生活を送ることで、健康的な毎日を過ごすことができます。では、こまかく素材をみていきましょう。
豆類
味噌汁の具材としてグリーンピースやひよこ豆など、まめそのものを入れる人は少数派です。しかし、味噌汁に入れる豆として、代表的な豆製品は加工製品の豆腐です。
冷凍保存ができないと言われていた豆腐ですが、最近では冷凍食品のカット豆腐が販売されています。これだと、冷凍のまま長期保存ができ、味噌汁を作る鍋にそのまま入れるだけで、豆腐入りのお味噌汁を作ることができます。
また、豆でできた加工品として、油揚げや豆麩も当てはまります。
ごま
味噌汁に合うかわかりにくいごまですが、すりごまをそのまま味噌汁に入れて食べることもできます。季節の製品だと、銀杏もごまの分類に入ります。
わかめ
味噌汁の具材として代表的なわかめは、乾物、塩蔵わかめ、生わかめがあります。ストックができる乾物わかめは使いたい時にいつでも使えます。味噌汁の具材なら、水で戻す必要もなく、長期間の保存ができます。
塩蔵わかめは生わかめを塩漬けにして保存したもので、生に近いわかめの食感が味わえます。塩抜きをして使います。
塩蔵わかめの戻し方
1.鍋にお湯を沸かす
2.塩蔵わかめを強火で10秒湯通し
3.氷水に塩蔵わかめを入れて3分そのまま置いておく
4.ざるに出して絞って水を切る
塩蔵わかめの湯通しは短時間で、あらかじめ氷水を用意して塩分をしっかり抜くことがポイントです。
野菜
野菜は、味噌汁の具材として使いやすく、火を通すとかさも減るため、多くの野菜を食べたい時の味噌汁にぴったりで、豚汁のように肉と合わせて味噌汁の具材にしても食べやすいです。
季節ごとの旬の野菜を把握していれば、味噌汁の具材のバリエーションが増えます。
春の旬野菜
春に旬を迎える野菜で味噌汁の具材として向いているのは、さやえんどう、玉ねぎ、にんじん、みつばです。春キャベツも甘味があり、ざく切りにしてしっかり火を通し、柔らかく煮ることでおいしく感じられます。
夏の旬野菜
夏の野菜ではなすが有名です。いちょう切りにして味噌汁にしてみましょう。レタスも味噌汁の具材として使え、香りもよく感じられます。定番の野菜だけでなく意外性のある野菜を入れてみましょう。
秋の旬野菜
秋は、しいたけ、しめじ、なめこといった、きのこ類が豊富にとれる季節です。きのこ類を多く入れたきのこ汁は、きのこのだし効果で、味噌汁の味に深みを出してくれます。秋の野菜としては、さつまいももありますので、野菜たっぷりのさつま汁はいかがでしょうか。
冬の旬野菜
冬の野菜は根菜類が豊富です。大根、にんじん、かぶは全て味噌汁に合います。そのほか、はくさいも相性がいいです。
魚
味噌汁に入れるだしは、にぼし、かつおなどの魚からできていますので、味噌汁と魚の相性が良いこともわかるでしょう。魚や貝も味噌汁の具材として適しています。
魚をつみれにして団子にして入れたり、鯛やあなごは焼き目をつけてから味噌汁に乗せると食べごたえのある1品になります。
鮭のあらを入れたアラ汁、蟹を入れたカニ汁もさかなの味噌汁の一種です。くさみが出やすいので、焼いてから調理するなど工夫が必要です。
しいたけ・きのこ類
しいたけは、乾燥しいたけを使う場合は水に入れて戻し、戻し汁も使います。しいたけだけではなく、秋の旬を味わえるきのこ類を使ったきのこ汁もおいしいです。
いも
いもは、さつまいもやじゃがいもなどで、煮ることにより、ほくほくした食感が出ます。豚汁のようにたくさんの具を入れた味噌汁に、いもを入れると味のアクセントになります。
味噌汁の具材を冷凍保存する
味噌汁の具材は、冷凍ができるものはしておきましょう。冷凍保存しておくとすぐに味噌汁が作れますし、長期保存ができます。
味噌汁用の野菜の冷凍方法
- ねぎ:輪切りをそのまま袋に入れて冷凍
- 大根:いちょう切りにする
- にんじん:いちょう切りにする
- ほうれん草:土の汚れを除き、小さく切って冷凍
- あさり:砂抜きしておく
ねぎは冷凍のまま味噌汁の鍋に入れるだけで使えますし、大根は冷凍すると味が染みやすくなります。あさりは砂抜きしておくと、殻付きのまま冷凍保存ができます。
味噌汁の味噌にもこだわってみよう
味噌汁で一番の鍵となってくるのが味噌です。全国の気候、風土、原料によっていろいろな味噌が作られています。
味噌汁は、具材と味噌の掛け合わせで楽しさが倍になります。味噌を冷蔵庫に2~3種類揃えて楽しみましょう。
味噌の種類
- 米味噌:大豆、米、塩で作られている
- 豆味噌:大豆と塩で作られている
- 白味噌:大豆、麦、塩で作られている
- 麦味噌:麦、塩で作られている
我が家の意外な味噌汁の具材
15人のパパ、ママに、意外な味噌汁の具材を聞いてみました。オーソドックスな具材の意外な組み合わせや、こんなものまで味噌汁に入れるの?と驚く具材までさまざまです。
試してみたくなるものもたくさんありますので、今日の味噌汁の具材の参考にしてみましょう。
そうめん
いぬのかわ(40代前半)
夏場などにお中元で、そうめんをたくさんいただきますが、毎日そうめんばかりで飽きていました。それでもそうめん流し機を使っていただいていましたが、マンネリ化が進んでいました。
そんな時、みそ汁の中に、そうめんを入れてみようということになり、早速、頂いてみましたが、しょっぱさが取れました。暑い夏などに、みそ汁というと、モチベーションが下がりますが、そんなことはなく新しい感覚でいただくことができます。
今では夏冬問わず、そうめん入りのお味噌汁を頂いております。
甘くて美味しくなる新玉ねぎ
千葉美さん(40代前半)
家族に大好評で、春になると毎年作るのが新玉ねぎのお味噌汁です。玉ねぎのお味噌汁は定番ですが、玉ねぎがない時に新玉ねぎをおみそ汁の具材として使てみたら、とても甘くて今までに食べたことがない美味しいお味噌汁ができた。
毎年新玉ねぎの季節には我が家の定番のお味噌汁になりつつあります。家族からもとても好評なので、時々新玉ねぎにプラスしてワカメを入れたり豚肉を入れて豚汁風にしたりしますが、新玉ねぎの甘みで他の具材をプラスしても甘くて美味しいお味噌汁になります。
健康的な味噌汁
そうめん(40代)
入院していた時の病院で出る食事のことです。病院というと味気なくておいしくないと思われがちですが、小学校の給食よりは全然ましに食べられました。と言っても、入院して普通に食事が摂れるようになったのが2週間くらしてからでした。
その時から毎日お味噌汁が出たのですが、その具材がキャベツとニンジンと玉ねぎをサイコロに切ったものをやわらかく煮たものでした。それが野菜の味がしみてとても美味しかったのです。
主婦になった今でもお味噌汁の具材は、キャベツとニンジンと玉ねぎです。
野菜たっぷり
かみき(27歳)
ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、ほうれん草などの野菜、それに卵(一人一個)を割りいれ、半熟にします。
食べる時は箸でつついて卵を割り、とろりと出てきた黄身をかき混ぜて、野菜と一緒に食べます。具材もカラフルで食卓に彩りが出るし、スープ感覚になるので洋食がメインの時でも浮くことがないです。
家族からはこの味噌汁一杯で、満足感を感じることができると好評でした。野菜がたっぷり取れるし、栄養もたっぷり摂ることができます。
スーパー栄養味噌スープ
ちとせや(45歳)
評判が良いか悪いかを別にして、日本人のソールフード味噌汁の具材は際限なく存在します。私の場合はブロッコリーです。
言うまでもなく、ブロッコリーは野菜の中でトップ3にランクされるスーパー栄養野菜です。蕾の部分だけでなく、茎の部分も全て具材にするので丸ごと栄養を摂取出来ます。
家族の評判は微妙です。ブロッコリーを入れると言っただけで驚かれました。味も柔らかくなるので微妙でした。
ただ茹でる時間や茎、蕾の投入のタイミング次第で美味しくなるはずです。
松山あげ味噌汁
ハマゾウ(47歳)
愛媛を訪れた際、知人から松山あげを紹介されました。もともとは松山市の名産品のようですが最近、都内のスーパーマーケットでもたまに目にします。90日間くらい賞味期限があって非常食としても使用できます。
見た目はA4サイズのさくさくしたスナック菓子のように見えますが、お味噌汁に入れるとなんともいえない弾力が出てきます。
野菜とかと煮込むと松山あげが野菜の甘みもちゃんと吸い取ってとても優しい味になります。味噌汁が嫌いな子供も喜んで食べています。
溶き卵のみ
kana(20代後半)
我が家では毎日2食味噌汁を飲みます。具がかぶると飽きてしまうし、かと言って味噌汁のためだけに買うのはもったいない。そこで、いつでも家にある卵を入れてみました。
一人1個だとたくさん卵を消費してしまうので、溶いていれてみました。卵の甘さと味噌の風味がよく合い、家族にも大好評でした。
他の料理と野菜がかぶっちゃった…なんて心配が無いですし、切る必要もないので手軽です。メインがボリュームあるときの、軽めの汁物にぴったりです。
アスパラの茎の味噌汁
うちよ(34歳)
アスパラは意外と下の方が固く、下の方はそのままゆでて食べるのには固すぎることが多いです。そこで下の固いところを皮だけむいて、薄く切って味噌汁に入れます。
アスパラは旨味の強い野菜なので、少し入れただけでも昆布で出汁をとったように旨味が増幅します。また、淡白な味なので、どんな野菜とも合うのが特徴です。
いつもの味噌汁に1つアスパラが加わるだけで、かなりおいしくなります。家族にはとても評判がいいです。娘はアスパラが嫌いですが、この味噌汁だとわからないのか、バクバク食べてくれます。
簡単栄養満点味噌汁
陽だまり(60代後半)
ワカメにアボカドを入れた味噌汁です。アボカドは柔らかくなったのがお勧めです。朝の時間がない時には乾燥ワカメを戻したのち、アボカドを1/4~1/2を入れ崩し、味噌をお湯で溶かして出来上がりです。簡単にすぐできます。
ワカメは,食物繊維豊富で、アボカドはビタミンなども豊富です。家族からも評判いいです。アボカド入り味噌汁は通常の味噌汁を作り、お椀に盛った後アボカドを入れてもOKです。
油揚げとソーメン
kusuo(50歳)
私が独身の時はこのような食べ方をしていたことはなく、妻のいろいろなパターンの中から私が一番気に入っているのが、油揚げとソーメンのお味噌汁です。
皆さんが想像しているものとは少し違っているかもしれません。ソーメンや油揚げも少なめのものを想像すると思います。私のお気に入りは、入れ物に油揚げもソーメンも入るだけ一杯に入れてもらいます。
冷たいソーメンもおいしいですが、あったかいソーメンもなかなかおいしいです。ぜひ、試してみてください。作るのは私ではなく妻ですが。
ほうれん草と油揚げ
ささみ(21歳)
冷蔵庫の中で余っていたほうれん草を、油揚げと一緒に味噌汁に入れてみました。いつもはおひたしにするのですが、同じようなサイズに切って味噌汁にしました。
ほうれん草にある苦みも感じることがなく、触感もシャキシャキしていてとてもおいしかったです。家族と一緒の食卓では普通においしいと言ってくれたので良かったです。
味噌汁の具はパターンが決まってしまっていたので、今回のほうれん草の様にまた新しい具材にも挑戦してみようと思いました。
豆もやし
まいん(30代前半)
細いもやし本体の先に黄色い豆がついている豆もやし。イソフラボンも豊富でコストパフォーマンスも優秀な食材です。ちゃんぽんやラーメンにもよく入っていますが、味噌汁に入れてもその効果は抜群です。
シャキシャキした食感が楽しめて、この豆もやしがあるだけで味噌汁のボリュームもアップしお腹も満たされます。家族も最初はその組み合わせをなかなか受け入れてくれませんでしたが、次第に病み付きになり、今では欠かせない具材となっています。
具だくさんの素材
うめさん(40代前半)
基本はたまねぎとにんじん、小松菜かホウレンソウ、しめじなどのキノコ類を入れます。これにバリエーションで鶏肉や豚肉などの肉類か魚類、豆腐や豆類、わかめなど冷蔵庫の残り物を入れます。
5種類以上は入れるので具だくさん味噌汁で栄養たっぷり、毎日同じような具材なのに、バリエーションを少し変えるだけで違った味になり、飽きずに食べることができます。
家族からは、だしや味噌と素材そのものの味が楽しめると好評でした。味があわないというより薄い野菜に濃い野菜の色がうつって見た目が悪いということはよくあります。
豆腐
みっちゃん(53歳)
我が家にとってお味噌汁は、朝食時にはかかされないものです。具材は、豆腐.ワカメ.揚げ.しいたけ.ネギ等です。香が良く、食欲が出て落ち着き、安心するひと時です。
おふくろの味とは言いますが、子供達も外出先での味噌汁は一切飲まずに、私が作った味噌汁しか飲みません。各家庭、それぞれこだわりのある味噌汁ではないでしょうか。
私自身は、外出先で食事時には意識して味わうように努めております。日本の味、味噌汁最高ですね!
揚げ玉だって具材になります
ぷちれいら(40代後半)
白菜と揚げ玉…昔読んだことのあるマンガに1シーンだけ出てきた具材でした。マンガの中では、白菜は先っちょの方が美味しいとのことだったので、柔らかい所を使ってみました。
味噌を入れる前にクタクタになるまで煮込み、揚げ玉は予めお椀に入れておきました。揚げ玉も入れ過ぎは注意です。私は大満足の内容でした。
最後に七味を少々振ると風味が良いです。家族の反応は少々微妙だったかもしれませんが特に文句もでませんでした。揚げ玉を味噌汁に入れるとは思わなかったでしょうから、その辺りが反応に困ったのかもしれません。
味噌汁の具材にこだわる
味噌汁にさまざまな具材を入れることで、健康的な味噌汁になります。定番と言われる豆腐やわかめ、ネギなども、ほかの具材と組み合わせることにより、オリジナリティのある栄養満点の味噌汁になるでしょう。
味噌汁の具材には野菜が多く使われますが、上手に冷凍保存しておけば、凍ったままの具材を味噌汁にいれるだけで簡単に味噌汁ができますので、野菜を麗容保存!解凍しても美味しく食べられる冷凍術を参考に、時短で美味しい味噌汁を毎日の食卓に出しましょう。