布団の正しい洗い方
布団の洗い方・自宅の洗濯機で洗う方法と手洗いする手順
布団の洗い方は、知っているようで案外間違っていることがあります。洗濯の方法やコインランドリーを利用するときの注意、クリーニング店に出した方がいい布団についてまとめました。毎日使う布団は、清潔に気持ち良く使いたいものです。布団の正しい洗い方を確認しておきましょう。
布団の洗い方・自宅でできるコツ
日ごろ私たちを優しく包んでくれる布団を洗濯したくなることはありませんか?人は寝ていると間に大量の汗をかくので、いつも清潔にしておきたいものです。
布団は自宅で洗うこともできますが、ポイントを知っているだけで簡単に布団を傷めず洗うことができます。布団の洗い方のコツを把握しておきましょう。
洗える布団か事前にチェック
布団のタグを見て、桶(洗濯機)マークにバツがついていないか洗濯表示を確認してください。(注1)バツがついているものは洗濯できません。また桶マークと一緒に手のマークが表示されていたら、手洗いのみ可能という意味で、洗濯機は使えません。
40などの数字は水温を表しています。布団を洗う時はこの表示の水温以上にならないように気をつけましょう。四角の中に丸印の表示は、コインランドリーやドラム式洗濯機で乾燥できるかどうかの表示です。バツがついていたら、回転式の乾燥はできません。
洗濯できない布団は、自宅では無理して洗わない方がいいでしょう。どうしても洗いたい場合は、クリーニング店に頼みましょう。
洗濯機に入るか調べる
洗濯機で洗える布団でも、洗濯機に入らなければ意味がありません。以下を目安に、お持ちの洗濯機で洗いたい布団が洗えるか確認してください。
洗濯機の容量が5kgで洗える布団
- 子供用薄手の掛け布団
- 肌掛布団(シングル)
洗濯機の容量が7kgで洗える布団
- 子供用の掛布団
- 掛布団(シングル)
- 肌掛布団(セミダブル・ダブル)
洗濯機の容量が8kgで洗える布団
- 掛布団(ダブル)
洗濯機の取扱説明書があれば、洗える大きさの目安が記載されている場合がありますのでチェックしてみましょう。布団が洗濯機に入らない場合は、浴槽洗いやコインランドリーを活用してください。
洗濯機に容量以上の大きさの布団を入れると、故障の原因になるのでやめましょう。洗濯できたとしてもキレイに洗えないことがあります。
布団の洗濯は天気のいい日に
布団はしっかり乾かさないと、カビが繁殖する原因になったり悪臭が発生することがあります。必ず天気のいい日に洗うようにしてください。
前日に雨が降っていると、湿度が上がっていて乾燥しづらいこともあります。天気予報をチェックして晴れの日が続くタイミングを狙うといいでしょう。
どうしても曇りの日や雨の日に洗濯しなくてはいけない場合は、コインランドリーでしっかりと乾燥させてください。
布団から生乾きのニオイがすると、気持ちよく眠れません。洗ったことが逆効果にならないよう、しっかりと乾燥させましょう。
洗濯機で洗うときはネットを準備
布団の生地を傷めないためにも布団用の洗濯用ネットを使用しましょう。ネットを使うと、洗濯機に布団を出し入れするときも楽になります。
ネットの大きさに合わせて布団をたたみ、クルクルと丸めながら入れるとスムーズにネットに入れることができます。
布団を長く使うためにも洗濯ネットを使用しましょう。布団が入る大きいネットは、ホームセンターや量販店にも置いてあります。
洗剤は水で薄めてから投入
洗濯機に布団を入れると、それだけで洗濯漕がいっぱいになってしまうでしょう。この状態で洗剤を入れても、全体に行き渡らず汚れが落ちないことがあります。
布団を洗う時は、洗濯槽に水を張り液体洗剤を入れて溶かしておくか、洗面器を使い洗剤を水に溶かしたものを全体に回し入れるといいでしょう。これでまんべんなく洗剤が行き届き、きれいに洗うことができます。
大物を入れると洗濯機の水流も弱まるので、粉の洗剤では溶け切れず残ってしまうことがあります。できるだけ液体洗剤を使用するか、粉洗剤を使う際は水かぬるま湯で溶かしてから使用してください。
ボールタイプの洗剤も布団洗いにはあまり向いていません。せっかく洗濯するので、全体がキレイになるよう洗剤もひと手間かけてみてください。
羽毛布団はおしゃれ着用の洗剤を使用
羽毛布団を洗う場合は、おしゃれ着用の洗剤を使用しましょう。普段使っている洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多く羽毛を傷めてしまうことがあります。
羽毛布団を洗濯機で洗う場合は、布団用の洗濯ネットに入れるひと手間を忘れないことが大事です。布団が傷みにくいだけでなく、布団が破れていて羽毛が出てしまったときの掃除も簡単に済みます。
羽毛布団の場合、日陰干ししなくてはいけません。晴れていて適度に風のある日を選んで洗うと、しっかり乾燥できて安心です。
手洗いならお風呂の浴槽で洗う
洗濯機に入らない布団や手洗いしかできない布団は、お風呂の浴槽を使って丸洗いできます。布団が乾くまでかなり時間がかかることがありますので、たっぷりと時間が取れる天気の良い日に行いましょう。
浴槽で洗う場合の手順
- 布団が隠れるくらいの量の水を浴槽に入れ、浴槽の大きさに畳んだ布団を入れます。
- 足で軽く踏み洗いして水になじませ、表面の汚れを軽く取ったら水を流します。
- 布団を浴槽のふちによけて、同じ量の水と洗濯洗剤をいれて混ぜます。
- 布団が重くて持ち上げられない場合は、そのまま水を足し、洗剤を洗面器で溶かしてから回し入れましょう。
- 足で踏み洗いして、布団の汚れを出していきます。
- ある程度踏み洗いしたら、水を流します。水がなくなった状態で軽く踏むと、布団の中の水が出てきます。
- もう一度同じ量の水を入れ、踏み洗いしながら「すすぎ」をします。
- 水の濁りがなくなるまで、何度かすすぎを繰り返しましょう。
- 足で軽く踏んで布団の中の水を出し、浴槽のふちに布団をかけて1時間ほど自然脱水します。
- 移動する際に水が垂れてくるので気をつけながら、ベランダや屋外の物干しで乾かしましょう。
水を含んだ布団は重く、女性一人では大変な作業になります。旦那さんに手伝ってもらうなど家族のコミュニケーションの一環として挑戦してみましょう。
敷布団も踏み洗いできる
上記でご紹介した浴槽で洗う方法は、敷布団にも使えます。重さがある敷布団は、洗濯機に入らないことが多いので、自宅で洗う場合は浴槽を使うといいでしょう。
毎日寝ている敷布団もたまにはスッキリとキレイにしたくなるものです。自宅で定期的に洗って清潔に使いましょう。
洗濯機に入らなければコインランドリーへ
コインランドリーは布団洗いの強い味方。コインランドリーでの布団洗いのメリットは、手軽なだけではありません。高温で乾燥させることで、布団の中のダニを死滅させる効果も期待できるのです。アレルギーがある方やお子さんがいるご家庭でも、ぜひ高温乾燥を利用してみてください。
洗濯から乾燥までの工程が一台で終わる機械が設置されているコインランドリーもあります。洗濯機から取り出して乾燥機に入れる手間が省けてさらに楽に布団を洗うことができます。
自宅でお手上げならクリーニングへ
布団を洗いたいけど自分ではできそうにない…。そんな場合はクリーニング店を利用しましょう。クリーニングから帰ってきたお布団は、自宅で洗った布団とは比べ物にならないほどキレイでふかふかの仕上がりになります。忙しい主婦や妊娠中で力仕事ができないときには思い切って利用してみるといいでしょう。
洗える布団を購入する
布団を購入するときは、洗濯機で洗える布団を購入するとクリーニング代の節約になります。「洗える布団」を購入する時に気を付けたいのが「洗える」という言葉の意味です。
洗える布団の例
- 自宅の洗濯機で洗える布団
- クリーニング店で洗える布団
- コインランドリーで洗える布団
- 自宅のふろ場などで洗える布団
これらすべてが洗える布団と言うことになります。「洗える」と書いてあるのだから自宅の洗濯機で洗えるだろうと軽く考えず、しっかり確認しておきましょう。
布団乾燥機を使う
布団を洗うことができない場合も、ふとん乾燥機をつかえばフカフカの布団で眠ることができます。布団の乾燥だけでなく、冬場の布団の暖めやダニ対策をしてくれるモードもあるので重宝するでしょう。
電気代が高いのでは?と心配される方も多いですが、布団乾燥を60分行っても電気代は10円~15円程度とリーズナブル。靴や洋服も乾かせる多機能なふとん乾燥機でも1万円前後から購入することができます。
使っている寝具が布団乾燥機を使用していいものか、事前にしっかり確認しておきましょう。
布団の洗い方はしっかりと確認しましょう!
洗濯機で洗える布団であれば洗濯自体は簡単です。しかし、水を吸った大きな布団は想像以上に重く、乾きにくいのが現実です。自宅で洗ったことがない人は、布団の洗い方をしっかりと確認したうえで挑戦するかを決めましょう。
女性一人で布団を洗うのはかなり大変なので、天日干しや布団乾燥機を利用するのも一つの方法です。洗濯をする場合は旦那さんに手伝ってもらったり、ふとんクリーニングに出すことも検討しましょう。
子供が布団でおねしょをしてしまった時の対処法が知りたい方は、子供がおねしょしたときの布団の洗い方も参考にしてみてください。
参考文献
- 注1:消費庁:新しい洗濯表示