今すぐできるカビ対策の方法

カビ対策をしよう!部屋・窓・風呂に生やさない防止策と除去方法

カビ対策の方法を知っていると、結露や換気不足でカビが発生するのを防いだり除去したりできます。部屋・押入れ・エアコン・冷蔵庫・窓など、カビができやすい場所別に、カビ対策の方法をまとめました。今すぐできるカビ対策の方法を見てみましょう。

カビ対策をしよう!部屋・窓・風呂に生やさない防止策と除去方法

今すぐできるカビを防止する対策とできてしまったカビを取り除く方法を教えて

梅雨時期や気温が上がり始める時期に、私たちを悩ませるカビ。水回りでは、年中発生することもありますし、冬場には室内外の気温差で結露が発生しやすく、カビの原因になります。カビは、単に見た目が悪いというだけでなく、放置していると家族の体に悪影響を及ぼします。

カビは、できてから対処すると遅い場合があるので、繁殖する前に対策を取るのが一番です。しかし、もしカビができてしまったときのために、カビを除去する方法もおさらいしておきましょう。カビの原因や特徴を理解していれば、安全に除去できます。防止と除去の両面の対策をまとめました。

カビを防止する10の対策

カビが発生しやすい環境とは、カビのエサになるホコリ、皮脂、石鹸のカスなど、カビの養分になるものが存在することが大きな原因です。適度に暖かく適度に湿度がある環境が一番カビの繁殖力を強めると言われているので、これらの原因を取り除くことでカビの発生を抑えられます。具体的な対策をするために、カビを発生させない対策を場所別で紹介します。

1.部屋・壁(壁紙)

部屋の換気

部屋に多く発生するカビは、黒カビです。黒い汚れのようにも見えますが、洗剤で拭き取っても取れない黒いシミのようなものはカビの可能性が高いでしょう。よく発生している場所は、窓際や水回りの壁やフローリング、日の当たらない家具の下、背面の壁などです。

これらのカビを発生させないためには「換気」をすることです。空気中に浮遊するカビの胞子を換気して、できるだけ外に出しましょう。もし壁やフローリングが濡れた場合は、早めにふき取り乾燥させてください。

また、家具と家具や家具と壁と間は、5~10cmの隙間を空けて空気が通りやすくしておきましょう。どうしても風が通らない場所があれば、サーキュレーターなどを使って頻繁に空気の入れ替えをしてください。

2.窓(サッシ)・ガラス・窓枠・木枠

窓の結露を取る

カビの発生する場所で代表的なところといえば窓や窓枠で、窓周辺にカビが発生する大きな原因は結露です。結露によるカビ対策の基本は拭き取りと乾燥させることが有効です。面倒かもしれませんが、結露しやすい窓はこまめにふき取るようにしましょう。

毎日拭き取りに時間を取られたくない場合は、冬場の暖房の設定温度は低めにして、着るもので体温を調整しましょう。他にも、結露のひどい時期だけ窓の下にタオルを置いておき、垂れた水滴を吸わせる方法があります。置いておいたタオルは、窓を拭いて洗うとOKです。

濡れたタオルを置きっぱなしにするとカビの原因になるので、必ず毎日取り換えてください。結露の程度にもよりますが、市販されている結露対策アイテムを試してみるのもいいでしょう。結露防止シートや給水シートなどがあるので、100均やホームセンターで探してみてください。

3.浴室(ユニットバス)・お風呂・風呂蓋・浴室天井

熱湯のシャワーをかける

浴室も、カビの発生しやすい代表的な場所です。お風呂のカビは、皮脂汚れや水垢、石鹸カスなどが主な原因です。浴室のカビで厄介な点は、初期のカビは目に見えないくらい小さなもので、私たちが確認できるようになったときには、浴室の壁やパッキンに根を生やしているという点です。

カビを防止するには、こまめな掃除と換気が必要不可欠です。とはいえ、毎日入念に掃除をするのは大変なので、お風呂上がりに次のことを試してみてください。

浴室にカビを繁殖させない工夫

  • お風呂上がりに熱湯(50℃以上)でお風呂全体を流す(水はNG)
  • お風呂にお湯が残っていれば蓋を閉める
  • 窓を開ける、換気扇を閉める
  • スクイージーで壁の水気を切る
  • 洗剤を使って定期的にお風呂全体の掃除をする

これらのことに気を付けておくと、カビの発生はかなり軽減します。私はダイエットのため、お風呂に最後に入り、あがるときに壁をマイクロファイバークロスで拭き取っています。かなりの運動量になるので、体を動かしたいならおすすめです。

4.洗面所・洗面台

洗面所や洗面台で悩ましいのは、パッキンに付着したカビです。パッキンに入り込んだカビは、一度根を生やすと完全に取り除くのが難しくなります。それを防ぐには、水分の拭き取りが一番有効です。とにかく濡れたままにしないことです。気が付いたらサッと拭き取れるよう、取り出しやすいところに雑巾などを置いておくと手間がかからず、継続が容易になります。

5.キッチン・シンク

キッチン・シンク

キッチンやシンクでカビがつきやすいのは、シンク下の収納や三角コーナー、シンクの角やカランの接続部分などです。キッチンのカビを防止する基本は、掃除と乾燥です。こまめに掃除をして、カビのエサとなる食べ物カスを残さないようにしましょう。

汚れをサッと洗い流すだけでも効果的なので、毎日のルーティンにすると楽にキレイなキッチンをキープできます。シンク下のカビの原因は、湿気や調味料の液だれによる汚れなどが原因です。カビが繁殖しないようにするには、乾燥と掃除をするのが最善です。

月に1~2度はシンク下の扉を開き、中の空気を入れ替えましょう。調味料で汚れているところがあれば、早めにふき取りカビを繁殖させないようにします。汚れている物があれば、洗うか漂白剤で除菌するとカビが繁殖するのを抑えられます。

6.押入れ・クローゼット

クローゼットを風通しよくする

押入れやクローゼットといった狭い空間では、カビが繁殖しやすいので湿気を取り除くことが大切です。最低でも月に1度は天気のいい日に扉を開き、中を換気しましょう。湿気を取り除くためには、物の下にスノコを置くか、壁や物の隙間に新聞紙を丸めたものを置いておくと湿気取りになります。また、物の詰め込みすぎもカビの原因になります。適度な空間ができるように収納し、風の通りを良くしておきましょう。

7.エアコン

エアコンのカビの原因は、温度と湿度、エアコン内の汚れが原因です。まずは、エアコン内の汚れを取り除くことから始めましょう。それだけでカビの発生を抑えられます。冷房をつけた後は、内部に結露ができやすいので、切った後は30分程度送風運転し内部の結露を解消しましょう。エアコンを使用する際には、部屋の換気も必要です。部屋の中にカビの胞子が飛んでいれば、エアコン内に入り込んでカビを繁殖させる原因になります。部屋の湿度をあげすぎないこともカビ防止に有効です。

8.空気清浄機・除湿機

空気清浄機

室内環境を良くするための空気清浄機や除湿機も、カビを発生させることがあります。エアコン同様、内部の汚れを取り除くことと、使わないときは水分を拭き取ることが大切です。外せるパーツは外して、きれいに洗った後完全に乾燥させて取り付けます。

カビを繁殖させないために使っているものが、カビを発生させるというのは皮肉です。しかし湿気や温度、ホコリなどの条件が揃えば、カビはどこでも発生します。清潔に保つことと、水気を残さないことに気を付けてください。

特にシーズンオフで使わなくなる前には、しっかりと乾燥させてから収納するようにしてください。除湿機など水分が少しでも残っているとカビの原因になります。

9.冷蔵庫

冷蔵庫の中を拭く女性

冷蔵庫もカビが繁殖しやすい場所です。冷蔵庫は開け閉めすることで、中の温度が一定にならず結露が発生しカビの繁殖につながります。また冷蔵庫内には、カビの養分となる汚れや食品カス、調味料の液だれなどがたくさんあります。まずは、これらの原因を取り除くことがカビの防止につながります。庫内の掃除を徹底し、仕上げにアルコールをスプレーした布で仕上げ拭きしましょう。特にパッキンはカビが繁殖しやすいので、手垢や汚れはこまめに拭き取ってください。冷蔵庫の側に、専用のタオルかウェットティッシュを常備しておくと、掃除への手間が減るので汚れが気になったらすぐ取り除けます。

10.マットレス・布団・寝具・カーテン

カーテンを洗濯する

布製のものはカビが繁殖すると除去するのが難しい場合がありますので、できるだけカビの発生を未然に防ぐのが一番です。特に寝具にカビが発生すると、そこで寝る家族の人体に悪影響を及ぼします。カビが繁殖する前に、防止策を徹底しましょう。

まず、汗を含んでカビが発生しやすいマットレスには換気が一番です。立てることができれば、風の当たる場所で乾燥させましょう。汗をかきやすいなら、除湿シートを敷くのも有効です。また、ベッドを壁から離して風が通るようにするのも、カビの防止になります。

カーテンは、浮遊するカビの菌が付着しやすいので、できるだけこまめに洗うようにしてください。最低でも年に3~4回、カビが繁殖したことのあるカーテンなら1~2か月に1回洗うのがベストです。洗った後は吊るして風を当て、しっかり乾燥させましょう。仕上げにアルコールスプレーをしておくとより効果的です。

カビは、できてしまうと面倒ですし、放置するとすぐ繁殖します。できてから対策するのではなく、カビが発生する前に対策をするのが一番楽です。よけいな仕事を増やさないよう、未然の対策をしておきましょう。

カビが繁殖してしまった!除去する方法は4つ

どんなにカビ対策をしていても、カビは気付かない間に繁殖することがあります。カビは放置していると増えるばかりですし、体にも悪影響。家をキレイに保つためにも、家族の健康を守るためにも、繁殖してしまったカビを除去する方法を知っておくと安心です。それぞれの場所別で、除去方法をまとめました。

1.水回りのカビ除去方法(浴室・洗面所・キッチンなど)

浴槽を掃除する主婦

カビに塩素系漂白剤をスプレーしても取れない場合は、スプレーをした後にラップをして数時間パックしておくと取れやすくなります。お風呂のカビに大きく影響しているのは、天井に付着しているカビです。天井のカビは浴室全体にカビの胞子をまき散らし、何度もカビに頭を悩ませることになります。

浴室の天井や高所の壁の掃除には、ペーパーモップが最適です。ペーパーモップにキッチンペーパーをセットし、ペーパーにアルコールをスプレーし天井全体を拭き取ります。少し手間が必要ですが、定期的に換気扇を洗っておくと、カビが発生しにくくなります。

お風呂掃除のコツ!カビと水垢を発生させない方法
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2.カーテンなど布製品のカビ除去方法

クッションにスプレーをかける女性

カーテンや寝具などの布製品にカビが発生した場合、洗える大きさのものであれば漂白剤に浸けて除菌します。洗うことのできないマットレスは、エタノールを使って雑巾でつまむようにカビを除去します。こするとカビが広がったり奥に入り込んだりしますので気を付けてください。

マットレスのケアは他にも「カビ除去スプレー」が有効です。カビをキレイにするだけでなく、黒ずみもきれいになります。購入したい場合は、インターネットが簡単です。どうしてもカビが取れない場合は、専門業者に頼みましょう。

3.畳のカビ除去方法

畳のカビは、目が細かいので除去するにはコツが必要です。絶対にやってはいけないのが、ゴシゴシと拭き取ることです。目の中にカビが詰まっていくので、ブラシで軽く乾いたタオルで拭き取ります。この時、体の中にカビが入らないよう、マスクと手袋をしてください。

カビがある程度取れたら、排気口を窓に向けて掃除機で吸い取ります。ある程度キレイになったら、エタノールをスプレーして完全にカビを除去します。掃除後は、しばらく窓を開けてカビが部屋の中に留まらないようにしましょう。

4.窓や窓枠のカビ除去方法

窓枠のカビ

窓や窓枠のカビは、食器用洗剤を塗布してしばらく置き、よく絞った雑巾で拭き取るとキレイに取れます。それでも黒ずみが取れない場合は、漂白剤を塗布しラップを貼ってパックした後、30~1時間ほどして拭き取りましょう。専用のカビ取り剤を使用すると安心です。細かいサッシ部分には、歯ブラシや綿棒を使うと便利です。カビ取りをする際は、換気をじゅうぶん行うようにしましょう。

カビができてしまったら、繁殖が進まないうちに早めに対処するようにしましょう。広がったり根が深くなったりすると、除去できなくなることもあります。カビ取りをする際は、カビを吸い込まないように必ずマスクをするようにしましょう。

窓の結露対策をするのはサッシのカビ対策にもなる!
窓の結露対策をするのはサッシのカビ対策にもなる!

カビは繁殖させない対策を!繁殖したら早めに除去を!

カビはできる前に事前に対処するようにしましょう。どの箇所でも当てはまるのは、カビの養分になるホコリや汚れを溜めないことと、換気をじゅうぶんに行うことです。忙しいママにとって、家全体を毎日掃除するのは大変ですが、できるだけこまめな掃除をしておくと安心です。

もしカビが発生した場合は、放置せず早めに除去しましょう。以前、我が家では畳にカビが発生したのを見つけたのですが、「明日しよう」と放置したら、翌日は範囲が広がっており掃除に苦労した経験があります。忙しくてもできるだけ早めに対処するのが賢明です。