子供がもう勉強したくない理由

勉強したくないのはなぜ?子供のやる気を育む方法

勉強したくない子、勉強のやる気がない子、なぜそんなに勉強したくないのでしょうか?つい言ってしまう「勉強しなさい!」の言葉の影響力や子供目線での「勉強する意味」、子供がもう勉強したくなくなるきっかけに目を向けてみるとわかることがあります。勉強したくない子の意欲を引き出す方法も解説。

勉強したくないのはなぜ?子供のやる気を育む方法

勉強したくない子供の学習意欲を育てるにはどうしたらいい?

勉強をしたくないと言って、学校から帰ってくるとゲームやスマホばかりみてダラダラしている。パソコンでYou tubeをみてぼーっとしている…。たまの息抜きなら大目にみることもできますが、毎日このように「勉強する気がない様子」が続くと、いくら寛大な親だって「学校の勉強はどうなっているの?」と心配がつのりますよね。

でも子どもを勉強さようとやっきになる前に、なぜ子どもが勉強したくないのかについて、しっかり把握しておかないと、巷の「子どもが勉強をしたくなる方法」などをどんなに試しても、高い効果は期待できません。ここで一緒に子どもたちの心理から探っていきましょう。

どうして勉強したくないの?その真相を探る

勉強したくない子供の心理

分かってはいるのに、つい言ってしまう親の言葉に「勉強しなさい」「勉強しなきゃだめでしょう!」というものがあります。そのような親のちょっとした言動や勉強に対する姿勢と子どもの気持ちについて、いくつかの側面から考えていきましょう。

勉強したくないという子どもたちの気持ちを知る!

子どもたちが勉強したくないとき、勉強しなくなるときは、どういった心境なのでしょうか?子どもたちの本当の声をいくつか集めてみました。

  • 算数が全然わからない。いつからできないかもわからないけど、とにかくわからない。(小5男子)
  • テレビみてるかスマホみながら親に勉強しろって命令される。俺は親の何なんだ。(中3男子)
  • 英語についていけない。でも無視されて置いていかれている感じもして勉強する気になりません。(中1女子)
  • 中学までちょっと勉強すればいい成績とれていたけど、県内トップの高校に入ったら周りは天才ばかりで気持ちばっかり焦る。成績がた落ちだしもう無理。(高校生男子)
  • 父親との約束で医大を目指しているけど、正直医者になりたいわけでもなく医大行く意味がわからない。(医大受験生)
  • 大学に入るまでさんざん親の期待通りに勉強してきた。今はただひたすら遊びたい。(大学生)

『勉強しなきゃダメ!』子どもの勉強したくない気持ちを作り上げたもの

勉強したくないとは思っていても、勉強は多分できたほうが良いであろうことは小学生の子供もなんとなくはわかっています。でも勉強したくない…具体的にどういったことが勉強意欲をそぐ原因となってしまうのかみていきましょう。

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学習意欲を遠ざける潜在意識にある『やりたくない』

勉強があまり好きではない男の子

勉強したくないという気持ちは「勉強しなきゃいけない」という思考から生じます。

自覚している意識と無自覚の潜在意識+無意識

思考には、ざっくりと「意識(顕在意識)」「潜在意識」「無意識」があります。
「意識(顕在意識)」は普段、私達が自覚している思考で物事を考えたりコントロールしている部分で全体の思考の4~10%ほど、残りの90~96%の思考は普段意識していない潜在意識と無意識が占めると言われています。

人の行動は全体の思考の90~96%を締める潜在意識+無意識に支配されやすく、意識(顕在意識)下で「勉強しなきゃ!」と意思を持っても、意識していない部分で「勉強したくない」という思考がある以上、勉強しなきゃ!という意思は圧倒的に不利というわけです。

「勉強したくない」が潜在意識+無意識にインプットされる理由

潜在意識+無意識下で「勉強したくない」と思うには理由があります。それは「勉強は嫌なこと」とインプットされているからです。
「勉強しなさい」という言葉は「命令」です。人は潜在意識の中では命令されることを嫌うとされています。「勉強しなさい!」と繰りし聞かされる環境にあるなら、子供は潜在意識の中で「勉強は嫌だ・やりたくない」という思考がインプットされてしまうでしょう。

それでも大人になるといくらかは理性で無理やりコントロールもしますが、子供の場合はそうもいきません。インプットされた事象が如実にあらわれてるだけで、嫌なことに対して意欲を持って取り組むだなんて、超常現象にも匹敵する離れ業と理解しましょう。

『勉強』する意味や大切さがわからない

「勉強しなさい」「勉強をしなきゃダメよ」という親の言葉は、「なぜ勉強しなきゃいけないの」という子供の疑問を作り出してしまいます。
これに対して「良い高校、大学に行って、お給料をたくさんもらえる会社に就職するため」「将来、苦労しないため」なんて答えは超ナンセンス。子供が抱える真意を見ず親のエゴを押し付けているに過ぎないばかりか、子供に「良い高校大学に行って苦労せず安定企業に就職することが全て」という上っ面の思考を植えてしまいかねない言葉だからです。

勉強することの意味や大切さ、楽しさを分からない子ほど、中学・高校・大学と段階が進むごとに成績が落ちやすい傾向があるといわれています。

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子どもなりに興味(やりたいことや夢、気持ち)があることが尊重されていない

子供の興味や意欲がスポーツやおしゃれといった、一見、勉強にあまり関係がないような分野にある場合、それを尊重してあげていますか?
子供がおしゃれ好きである場合、好きという気持ちを認めおしゃれに対する意欲も応援してあげるなら、その他の学習意欲の向上にもつながりますが、それを無視し学校の勉強ばかり押し付けても子供にはその目的や意義が見えず、もしかしたら好きなことへの意欲すら奪ってしまいかねません。

学校の勉強が嫌いだとしても、将来的に嫌いなことを避け続けて生きるわけにもいかないので、学校の勉強も全く無視はできませんが、子供たちはそれぞれに違う将来の夢を持ちますので、追及していきたい分野はみんな違います。子供の興味を認め尊重するなら、学びに意欲的に取り組む精神をもってくれる可能性も大きくなります。

子どもの勉強意欲が削がれて勉強したくないとなるきっかけ

校庭を走る遊びに夢中の小学生

子供たちが勉強したくない理由といっても、子どもの年代によってその主な背景や理由は異なるようです。その真相をみていきましょう。

小学生…勉強がわからなくなっている

小学校低学年では、勉強のやり方を知らない子も少なくありません。
ある程度で「覚える」から「考える」「工夫する」と言った思考回路も育っていくと良いのですが、例えば、字や数字など何かを「覚えて」答えるのと、足し算引き算掛け算など「考えて」答えを導き出すのでは、根本的に学習の仕方が違います。

また、同じ「考える」でも国語の考えると生活(理科と社会)の考える、算数の考えるでは「考え方」の種類もちょっと違うという面も、子供が勉強に対応できなくなる落とし穴と言えます。
どちらかというと算数は論理、パズル的、生活は気付きからの調査研究、国語は情緒的な考え方をしますが、小学校低学年~中学年のうちはそんなに難しい学習はしないので、「考え方」を上手に切り替えるコツをつかめば、学びの楽しさは得られていくでしょう。

小学校高学年~中学生…反抗期まっさかり!親のいうことだけは聞きたくない!

知らないうちに「勉強しなさい」「有名校に入れないと苦労する」といった言葉ばかりをかけていると、反抗期の気持ちと重なって「オレは親の操り人形じゃない」という反発心を招いてしまいかねません。

子供が勉強したくない理由には、単純に潜在意識に「勉強は嫌だ」とインプットされてしまっている要素も大きいとはいえ、親も子供の意識に沿ってサポートしていく必要はあります。親子でいがみ合ってばかりでは、親を理由に勉強をしなくなっても不思議はありません。

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高校生…受験や将来への不安・あきらめが引き金に!恋愛関係の影響も…

高校生になって思春期も終わりかけると、子供の思考や言動はかなり大人っぽくなります。
「まだまだ子供」と思っていても、親が考える以上に大人と同じような考えや気遣いもできるものです。ですが、経験値不足、経済力もないことから、当然まだ親の力を必要とすることは多くあります。
そういった環境下で子供は「親の期待を裏切りたくないけど、自分の気持ちや将来図と違う」といったことに悩んだり、子供の頃のように「サッカー選手になる!」といった夢を持ち続けられなかったなど現実との違いに悩んだりなど、将来への不安定な思いや挫折が諦めの引き金となることもあります。

特に進学や就職に対して流されるようにコマを進めてきたならば、自分自身や自分の人生に対してわからなくなってしまっていることも多く、とりあえずの目標しか設定できないので燃え尽きやすい傾向があります。
また、思春期以前は親子で過ごす割合が多かったのが、思春期を迎えると友人関係に重きを置くようになります。友人関係や恋愛関係に気持ちのベクトルが働き、勉強がおろそかになってしまうこともあります。

深刻な問題が隠れている可能性も!

学校内での友人トラブルは、子供にとって精神的ダメージが非常に大きい問題です。ネット掲示板やLINE を使い、教師や親の目から上手く逃れながらトラブルなどが起こりやすく、深刻な問題に発展することもしばしば。

これに巻き込まれるなら、戦う術のない子供は軽いうつ状態に陥ってしまう可能性もあります。極端に元気がない、明るくふるまう、なにもかも手につかない様子がみられるなど表情や言動が気になるときには注意が必要です。

勉勉強したくない子どもを変えたいならまずは親が認識を変えよう!

勉強についてママに相談する女の子

「勉強しなさい」とほとんどいわなくても、子供が自ら勉強している、しいては優秀大学に現役合格できたという雲の上のような話が意外と現実にあるんです。
そういった子供の親の「子と向き合う姿勢」には、学ぶべきところが多くあります。子供が「勉強したい」という気持ちになるような親の姿勢について考えていきましょう。

親のエゴや単なる成績のために勉強させない!

良い大学に行くことや勉強して良い成績を取ることだけが目的になってしまっている場合、小学校・中学・高校と12年間もの間、勉強するモチベーションをすっと維持することはなかなか難しいものです。

高校・大学に通う意味や良い学校に進学するのは誰のため?

「エリートといわれる高校や大学、会社に入れた自分の子ども」を持つことは親にしてみればやっぱりちょっと自慢です。そんな親の「期待」の陰には、どうしても親としての「エゴ」が無意識のうちに隠れています。

国語辞典によると「期待」とは「良い結果や状態を予期して、その現実を待ち望むこと」とあります。
期待には2通りの結果があります。「期待通りになるか」「期待は裏切られ失望するか」。
子供に親の期待を背負わすなら、子供はそれを重荷とし、子供が親の期待通りのことを実現出来なかったなら、親は意気消沈したり、裏切られたような気持になり激昂してしまうこともあるでしょう。そして子供が親の期待に応えたなら、更に上回る期待が待っています。

ここで少し考えてみましょう。
親は親の思い通りを期待して子供に頑張らせようとします。頑張るのは子供です。親自身は声かけや金を出す程度で特に何もせず、子供が達成できなかったら「期待していたのに…」と意気消沈したり、裏切られたと激昂するのだとしたら考えものです。

子供には期待するべきではない!というと寂しく聞こえますが、期待と似て非なるものに愛情による「信頼」があります。同じ接し方のようでも、「期待」と「信頼」には親のエゴを押し付けているか、子供の意思や考えを愛情持って認めてあげられているかという大きな違いがあるのです。
あなたは子供に「期待」する親ですか?「信頼」して応援していく親ですか?子供に「勉強しなさい!」と簡単に強制するのではなく、一度向き合い方を見つめ直してみましょう。

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子どもの将来は子どものもの!学校の勉強で優秀な成績を収めることが人生ではない

勉強は高校大学就職のためにするのではありません。将来困るからするのでもありません。大切なことは「とりあえず勉強させること」ではなく、子供が夢を追い社会や地球に役立つ人間になることです。子供の夢を追うために勉強が必要なら、子供にそれを説明してあげればよく、子供がまだ夢を持っていないのなら、学校の勉強だけではない日常にあるもので「学び」への意欲を育む接し方をしてあげるべきでしょう。

先ほど「子どもの勉強したくない気持ちを作り上げたもの」の中で、「子どもなりに興味があることが尊重されていない可能性」を指摘しましたが、子どもの興味があるサッカーやおしゃれといった、勉強にあまり関係がないような分野であっても、それを突き詰めれば「スポーツ医学」「色彩学」、留学や海外赴任を見越した「語学」などの「勉強の方向性」が見えてくるものです。

子供の興味や得意分野をしっかり尊重し、見越した勉強を具体的にアドバイスすることで、子供の意欲ややる気を引き出してあげられます。これができるのは、親であるあなたなのではないでしょうか?

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子供の勉強嫌いを何とかしたい…!そんなとき親にできることは?子供が勉強を嫌いになるきっかけや親の接し方から根本的な原因を探り勉強時間を短縮する工夫をして勉強嫌いでも上手に学びと付き合って行きましょう♪

勉強したくない子供の意欲を育む親の接し方

勉強よりも大切なことを教えてくれるママとパパ

いくら子供が勉強したくないからと行っても「勉強したくないのならいいよ」とはなかなか言えません。最低でも義務教育にある期間は児童生徒として必要最低限の学習はしてもらいたいですし、「嫌なことはしなくていいよ」はただの甘やかし。将来的に子供に良い影響は与えないでしょう。
また、物事の学習意欲自体は学校の勉強だけのものではなく、それ以外の「子供の興味ある分野」の知識を深めていくためにも必要です。

少しでも子供の学習意欲を育てるために親は子供に何をしてあげられるでしょうか?

ダラダラ叱っても子供の気持ちは動かせない

大人でも、同じことをダラダラと叱るような上司がいたら、げんなりしてしまいます。親子関係であっても同じ人間同士なのでその気持ちは一緒。親だから叱る権利がある、子どもを叱ってでもやらせなきゃいけないという気持ちはちょっと脇においておき、親子であるからこそ、気持ち良く意欲的に取り組んでいける環境を整えて、子供が自信を育んでいけるようにしましょう。

「勉強しなさい」という命令型から「最近、勉強で難しくなってきたところある?」「ほしい参考書ある?」と質問型へ変えてみたリ、「一緒に宿題やろうか」「参考書を一緒に探そうよ!」と共同作業型に切り替えてみましょう。子供の勉強への取り組みをサポートするなら、「勉強したくない」とは思わないようになる時が訪れるでしょう。

率先して勉強している姿勢を見せる

勉強することは、こどもの将来の可能性を広げるための日々の挑戦ですが、いくら「勉強は大切」だと言っても子供には伝わりません。ならば「生涯学習」の概念を親が体を張って示し続けて植え付けていきましょう。
服を着て食事をして葉を磨いて寝て起きて…といった基本的な生活動作と同じレベルに「学習」を位置づけるなら、子供は自然と勉強に対する苦手意識を持ちにくくなります。

あるアンケートでは東大生の80%以上が、親は家でいつも何らかの勉強をしていたと回答しています。子供は親の背中を見て育つというように、親が率先して見本となればガミガミいわなくとも子供は勉強に取り組むことを覚えていきます。

学習は挑戦!挑戦する意欲は親が与える「小さな自信」の積み重ねが後押しする

学習意欲が高まっている小学生

テストの点数や成績や受験の合否は学習の挑戦の結果であり、単なるごほうびシールです。
親が重視してあげるべきはごほうびシールの数ではなく、努力の過程です。これらのごほうびシールは日々の小さな目標でしかありません。ではどうやって子供の自信を育んでいくのでしょう?

子供が100点満点中のテストで20点だから叱る、98点に対して褒める…のではなく、テストに向けた努力を認めるべき。頑張ったのは知っているよ、残念な気持ちはママも一緒だよ、今回失敗したけどこれは覚えたね、また頑張ろう!と、失敗を叱ることなく失敗も成功も同じように認めてあげられるなら、子供はご褒美シール以上に大切な「小さな自信」を積み重ねていくことができるのではないでしょうか?

小さな自信の積み重ねは、次のステップに挑戦する意欲となります。
段差1mの10段の階段があったとして、最初は1段のぼるのに四苦八苦し10段のぼるのに1日時間がかかっていても、失敗や苦労が糧となり、コツをつかむと半日で登れるようになります。1ヶ月後は平気な顔して20段を登り、そのうちにはるかかなた10000段上にある目標を見つけるかも知れません。
子供が1段1段に取り組む努力や工夫は、表面上の結果だけでは見えてきません。ですが1段1段の努力で積み重ねた実力と自信があるから、その上にある目標に挑みたい!という意欲となります。大切なのは1段1段の努力。それに気付いてあげられるのはあなたです。

落ちこぼれたなら立ち直ろう!子供のために親ができること
落ちこぼれたなら立ち直ろう!子供のために親ができること
子供が学校で落ちこぼれ自信を失ってしまったときには子供が落ちこぼれた背景や英語がネックになりやすい中学、高校・進学校で違う勉強の意欲を失った原因から親ができるサポートや解決の糸口を探っていきましょう!

思春期特有の不安を乗り越える

中学生から高校生にかけての子供は、いうなれば川と海の境目の河口付近にいる魚です。
なんとなく河口を目標にしていた魚(子供)達は河口付近から大洋を眺め、大洋を前に未熟な自分への不安を抱えていることでしょう。ここから「自分がどこに行けばいいのか(行きたいのか)」がわからなくなってしまっていることもあります。
経験値不足による自信のなさが拍車をかける思春期の不安は、新たに夢や希望をもつことで打ち勝ちます。一度、サッカー選手の夢を諦めてしまったとしても、他に目標が持てないわけではありません。

大洋を回遊する前に思い切って近場を冒険させてみると良いですよ!意に反して勉強を続けているのなら、一旦手を止めて、ボランティアに参加してみたりするのも良いでしょう。

優秀な学校へ進むことだけが勉強の目的ではない

「子どもの頃から、漠然とこの研究したいという思いがあったから、その手段である東大へ入るための勉強は苦ではありませんでした」というある科学者の言葉があります。

これは理想過ぎる例ですが勉強することに、進学先のブランド名、成績の優秀さだけが目的としてしまっていないか、勉強の意味や大切さについて、親子で再確認することが大切です。その上でみつけた本当の子どもの夢ならば、たとえそれが親の思い描いたものと違っても、大いに応援してあげましょう。それは、子どもの幸せこそが親の一番の希望となるからです。みなさんにとって幸せな希望が見つかるよう応援しています。