勉強しない子の特徴・対処法

勉強しない子の特徴を知りやる気を引き出すための親の対応

勉強しない子だとママもパパも困ってしまいますよね。勉強しない子に勉強するためのやる気を引き出すには、何故勉強しないのか、子供の特徴をよく知る必要があります。将来が不安なママパパのための勉強へのやる気を引き出す方法、子供の地頭を鍛える方法です。

勉強しない子の特徴を知りやる気を引き出すための親の対応

うちの子は勉強嫌い!勉強しない子の特徴・対処法

「うちの子は勉強しなくて困る」と思ったことはありますか?確かに進んで勉強してくれればこれほど楽なことはありません。しかし、勉強をしない子には共通した特徴があるのです。ここではその特徴についてご紹介します。

勉強をしない子に共通するのは勉強が嫌い

勉強が嫌いで遊びだした男の子

勉強しない子の特徴としてまず上がるのは「勉強が嫌い」ですよね。しかし、勉強が嫌いなのにも理由があります。ここではその理由について説明します。

勉強がおもしろくない

勉強が嫌いな理由の最大のものは勉強が面白いと思えない=興味が向かないからですよね。勉強がおもしろくなければ勉強はしません。勉強がおもしろくないのですから、勉強をおもしろくするのがひとつの解決策ですが、勉強をおもしろくできる子供はそもそも勉強に苦手意識がなく興味を見出せるというのがあります。
子供の興味を引くような授業をしてくれる先生がいればいいのですが、なかなかそれは難しいようです。

宿題がイヤ

学校は楽しい、しかし、宿題はやりたくないという子供もいます。確かに家に帰ってまで勉強するのは嫌かもしれないですね。
宿題をやらないのですから、授業の内容が分からなくなってさらに勉強が嫌いになるということはあるでしょう。

教えてくれる先生が嫌い

小学生には少ないのですが中学生になると先生が嫌いだから勉強が嫌いという子供もいます。先生が変わった途端に勉強をし出す子供もいますよ。

集中力がないのも勉強しない子の特徴

勉強よりもスケボーに夢中の中学生

勉強しない子の特徴として集中力がないことがあげられます。ひとつのことに集中できなければ勉強も集中できないですよね。集中力がない子にはじっとしていられない、友達が気になってしまうという特徴があります。

じっとしていられない

勉強をするためにはじっといすに座っている必要があります。しかし、集中力がないと椅子にずっと座ってはいられずすぐに立ち歩くことがあります。
また、駅などの公共の場でもじっと待っていることができないことが多くあります。ひとつのことをどれだけ出来るかは勉強にとって大変重要な要素です。

友達が気になってしまう

学校へ行くと友達と遊ぶのは楽しくて良いのですが、休み時間も授業中も同じように友達と遊んでいては勉強ができるようにはなりませんよね。授業中と休み時間の区別がなく、授業中であるにもかかわらず友達が気になってしまい、ついつい話してしまう、遊んでしまうという状況では勉強ができるようにはなりません。
先生に注意されても、すぐに友達と話し始めてしまうこともあります。自分の勉強よりも周囲のことが気になってしまう、つまり集中していないという状況になっています。

勉強しない子の小さいころは?家庭環境の特徴

勉強しない子は最初から勉強しなかったのでしょうか?それとも育っていく過程において勉強しなくなったのでしょうか。
これは遺伝か環境かという問題になり、どちらもありうるので一概にどちらかに決定することは難しいのですが、勉強しない子には少なくとも以下のような特徴が小さいころにあります。

興味をもつものが少ない

寝る場所にも興味がない子供

子供は好奇心が旺盛で、いろいろなことに興味があるという話は聞いたことがありますよね。しかし、うちの子は…と思うママもいるようです。勉強しない子には次のような特徴があります。

珍しいものにも興味を示さない

勉強しない子は無関心な子が多いです。他の子供たちが興味を持っているものに対して関心を抱きません。例えば外で遊んでいて、「なぜ○○が起こったのか」と興味を持つものがたくさんあるはずですが、そういうものには関心を示さず、遊んでいるだけとうことがあります。

「なぜ」という興味があまりないようで、これは勉強でも同じで「なぜこうなるのか」ということに関心がなければ勉強はつまらないもので苦痛なものになってしまいます
結果として、勉強しないということになるわけです。

自分の好きなことしかしない

興味の幅が狭く自分が好きなことしかしない子供がいます。こうした子供の場合、勉強が好きなことでなければ勉強をしない子供になります。
しかし、勉強以外のこと、もしくは勉強でも特定の教科にだけ関心を抱く場合があり、その関心がかなり高いもので、長期間にわたり保つことができればその世界で成功することも可能です。

例えば皆さんはさかなクンを知っていますか?さかなクンは小さいころから魚に興味があり、ずっと勉強してきました。今ではその世界で立派に活躍していますよね。自分の好きなことしかしないは一方で自分の好きなことで一流になれる可能性もあることは忘れない方が良いでしょうね。

親との触れ合いが少ない

両親の帰りが遅くてテレビを見る子供

勉強しない子は家でテレビやゲームを見て過ごしているだけの場合が多いようです。小さいときに外に出て遊ぶことが楽しい、本を読むのが楽しいと思えなければ勉強が好きになることはないと思います。
小さいときには外で親子いっしょに遊んだり、本を読んであげたりする時間がとても貴重ですね。

親子で遊ぶ時間が少ない

親子で遊ぶ必要がなぜあるかというと、親子でコミュニケーションをとることがとても大事だからです。何かを考えたり、相手に質問したりするためにはことばをしっかりと話せるようにならなければなりません。
そうしたコミュニケーションを取る時間が少ないと、ことばがうまく使えず勉強もできずに勉強嫌いになってしまうことがあります。

また、外で遊ぶことで様々なものに興味を持つことができます。知らないことが分かるようになる、考えることが面白いと感じるようになれば勉強も同じように面白いと感じられるようになるものです。

読み聞かせをしていない

読み聞かせをすることで本に興味をもつようになります。本に興味を持つことで新しいことを知ることが楽しいと分かったり、言葉の使い方を勉強したりします。
そのため小さいころから読み聞かせをしてもらって育っている子供は勉強意欲が高いことが多いです。
本に興味を持ってほしい場合は今からでも遅くはないので、家に本棚を買って本を置くようにしましょう。そして自然と本を読む習慣をつけるようにしていきましょう。

どうすれば勉強するようになる?勉強しない子の対処法

勉強しないから仕方がないでは終われないですよね。やはり勉強はしてほしい。そんな思いは皆さんお持ちだと思います。
勉強しない子に勉強をしてもらうには生活習慣から改めていく必要があります。ここでは、学習環境や生活習慣、さらには勉強を好きになってもらう方法までご紹介します。

身の回りの学習環境を整える

お絵かきする環境が整っている家庭

勉強しない子にはまず学習環境を整えてあげる必要があります。テレビがある部屋で勉強しなさいと言っても難しいですよね。
また勉強をしない子に自分の部屋で勉強させようとしてもしません。ここは食卓で勉強してもらうようにしましょう。また、子どもとの接し方も強制的なものではなく、うまく勉強するように促す接し方にしましょう。

食卓で勉強する

食卓で勉強するとよいという話を聞いたことがありませんか?食卓で勉強すると親が常に目が届くところで勉強することになりますので、今、何をしているかがすぐに分かります。
また、何か躓いたときには質問もできます。さらには親子のコミュニケーションも取れます。勉強だけでなく親子で会話をすることで勉強に対しても前向きになってきます。

子供との接し方を変える

「勉強しなさい」と言うと「今しようとしたところだよ」と言われたことはありませんか。小学校低学年の頃は脳のつくりが命令されるのを嫌がると言われています。
そのため、勉強しなさいと言われるとさらに勉強したくなくなります。

子供に勉強の楽しさを理解してもらう

パパと一緒に宿題をする小学生

勉強をしない子は勉強は楽しくないものだと思い込んでいます。確かに計算や暗記だけをさせられていたら勉強は面白くないですよね。様々な体験の中に勉強の要素を入れていくことが求められていると思います。

覚えなさいは止めましょう

暗記は面白くありません。「覚えなさい」「練習しなさい」ではやる気は出ませんよね。覚える際にも遊びの要素を入れて覚えると良いかもしれません。最近ではカードで覚える教材や歌で覚える教材もあります。
親といっしょに遊びながら覚えることもできるでしょう。やり方を少し工夫するだけで面白く覚えることができますよ。

さまざまな体験をさせましょう

例えば理科。理科は自然に触れることでその仕組みが理解できます。社会も外に出ることで初めて実感できるものですよね。
旅行に行けばその場所がどんなところから分かると思います。このように体験を勉強の中に取り入れることで何回も覚えることなく、暗記することができるようになります。実際に体験することで勉強がその人の身になることは間違いありません

生活習慣を整える

勉強をするようになるためには生活習慣を整える必要があります。特に早寝早起きはとても大切です。
夜遅くまで起きていると寝不足で集中できません。授業中も眠くなってしまいます。早寝早起きの癖をつけることで勉強にも必ずよい影響が出てきます。

子供の脳と心を育てて地頭を鍛えよう

勉強ができるようになるためには子供の脳と心を鍛える必要があります。脳を活性化して、心を鍛えることで勉強に対しても前向きになります。そして勉強した成果が出れば、さらに結果を出すために勉強しようと頑張ります。

脳を活性化するためには親子のスキンシップが大切

パパと手を繋いで坂を上る女の子

脳を活性化するにためには親子でスキンシップをとり、会話をすることが大切です。そうすることで脳も刺激され、頭も良くなります。結果として勉強もするようになります。

親子のスキンシップ・会話を増やそう

親子でいっしょに遊ぶことの必要性は先ほど述べました。親子で一緒に遊んだり会話をしたりすることで勉強にも良い影響が出てきます。
また、会話を積極的にすることで物事を理解する力、言葉の使い方が身につきます。会話をする際に因果関係というのはとても重要です。「~ので~だ」という文をひとつとってもなかなかうまく使えません。「嫌だ」「やりたくない」とは言うのですが、なぜそうなのかの理由が言語化できないのです。
理由をしっかり言えるということは物事の因果関係を理解しているわけですが、それだけで勉強ができる子と言われる要素を持っていると言えるでしょう。

外遊びをたくさんしよう

外遊びをたくさんすることで遊び方に工夫がうまれます。「どうやったらうまくいくか」を考えるだけで考える力が身につき、その後の勉強にも役立ちます。
遊んでばかりいて困ると思うかもしれませんが、小さいときは特に遊びから学ぶことの方が多いです。外遊びをたくさんして、考えて遊ぶ力を身につけましょう。

豊かな経験で心が育つ

感性が良い子は頭が良いと聞いたことがありませんか?芸術に小さいころから触れていると感性が育ち、脳の成長もよくなります。結果として頭もよくなり、勉強もできるようになります。勉強ができるようになると勉強が好きになりますよね。

感性が育つと頭もよくなる

感性が良い子は頭が良いと言われています。小さいころから音楽や美術に触れていると「いいものとは何か」という基準ができるようです。
そうしたいいものを作りたいという欲求が努力を促し、勉強をするようになります。

失敗はいっぱいさせよう

一人でスキーに挑戦する小学生

失敗をすることで失敗してもへこたれない精神力が身に付きます。また、工夫しようとする気持ちも生まれます。
失敗を恐れず何にでもチャレンジし、また成功するために工夫することは勉強にも通ずるところです。

失敗することで精神力が強くなる

失敗を極度に恐れていると、出来ることしかやらなくなります。つまり間違えるかもしれない問題にはチャレンジしないということです。
これは勉強にも通ずるところで、間違える可能性がある問題はやらず丸になる問題にだけチャレンジするようになります。それでは勉強もできるようになりませんし、出来る問題がないときはやらないということになります。

工夫しようとする気持ちが生まれる

工夫しようとする気持ちは勉強にも必要です。どうやったらもっと簡単にできるかと考えることで、勉強もできるようになります。
工夫して勉強すること、工夫して問題を解くようになれば問題を解くことも面白くなりますよね。

勉強をしない子にはたくさん褒めてあげましょう

勉強をしないとついつい「勉強しなさい」といってしまうものです。しかし、勉強しなさいと言われると子供はますます勉強しなくなるものです。
勉強してほしい場合は怒るのではなく、褒めることが必要です。たくさん褒めることでやればできるという自信を感じ勉強が大好きになりますよ。