リトミックの効果とは?

リトミックの効果とは?0歳~6歳までの教室での活動例

リトミックとはどのような習い事なのか、身体を使って音楽を表現するリトミックの効果を解説。音感やリズム感が身に着くのはもちろん、子供の想像力や感受性も育てられます!一般的な教室の費用や0歳~6歳までの年齢によるレッスン内容、普段の生活や遊びにリトミックを取り入れる方法をご紹介。

リトミックの効果とは?0歳~6歳までの教室での活動例

リトミックとは?音楽は聴くだけじゃなく、身体で楽しむ!

リトミックとは、もともとはスイスの音楽教育家エミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の方法です。ダルクローズが活躍した20世紀は、音楽教育といえば、楽器の演奏訓練や楽譜の読み方を覚えさせる方法が大半でした。

しかし、ダルクローズは闇雲に楽器の練習をさせるより、「身体を使って音楽を表現することの面白さを教えよう」と考え、音楽の基礎を身に着けさせるためのトレーニング手法「リトミック」を生み出します。その後、リトミックの手法は日本にもわたり、音楽教育の分野にとどまらず、舞踏や演劇の世界にも影響を与えました。

習い事としての「リトミック」

現代では、幼児向けの習い事として『リトミック』が人気です。リズムに合わせて手を叩いたり、音楽に合わせて身体を動かしたりなど、身体全体を使って表現することで、子供の感性を育みます。

教室でダンスをする子供達

習い事としてのリトミックは、教室によってはダルクローズ本来の理論とは異なる点も多くありますが、単なる演奏訓練や楽譜の読み取りに終わらない「身体を使ったダイナミックな音楽表現」というものが根底に置かれているのが特徴といえます。

リトミックで得られる4つの効果

リトミックを習うと、どのような効果が期待できるのでしょうか?リトミックを通して身に着けられる子供の能力をご紹介します。

1.リズム感が身につく

玩具のタンバリン

リトミックでは、音楽を聴きながら体を動かしたり、踊ったりする活動が多くありますので、自然とリズム感や音感が身につきます。リズム感が優れていると、幼稚園でのお遊戯、小学校でのダンス、ピアノなど楽器系の習い事にも役立つことは間違いありません。

またリズム感が優れているというのは、音楽の分野以外でもメリットとなります。実はサッカーやバスケットボール、野球のバッティングなど、スポーツの中にはタイミングが鍵となり、リズム感があるほど能力が伸びやすいと考えられているものもあるのです。

2.想像力・表現力が豊かになる

リトミック教室では、音楽や旋律を聴きながら、「体を使って表現すること」が重要視されます。

例えば、音楽に合わせて動物の真似をするレッスン。低音がなっているときはのしりのしりとゾウをイメージしてゆっくりと歩き、軽快なリズムや音に変わったらねずみのようにちょこちょこ歩きます。

「音楽を聴く⇒想像する⇒自分なりの解釈で表現する」という思考をするため、想像力や表現力が自然と豊かになります。

3.集中力がつく

集中する子供

リトミックは、即時反応力と呼ばれる力が身につくレッスンが行われています。音が聴こえたら動き、音がなっていなければ止まるといったレッスンがあり、常に音に耳を傾けて行動するので、集中力が高まります。

それ以外にも、「音を聴いて表現する」というのが活動の主流なので、聞き逃さないように子供の集中力は必然的に高まっていきます。

4.楽器に興味を持たせられる

ピアノを弾く幼児

リトミック教室の中には、ピアノなど講師が生の演奏をしながら行うクラスもあります。また、タンバリンやカスタネット、太鼓など子供でも扱える楽器を使ったリズム遊びの時間もありますので、自然に子供の楽器への興味が高まっていきます。

リトミックを導入として、将来的には子供にピアノなどの楽器を習わせたいと思っている親御さんも多くいますので、親同士の情報交換の場としても有益です。

リトミック教室のレッスン内容

リトミックはいつから習わせることができるのでしょうか?
また、リトミック教室では年齢ごとに行うレッスンが異なってきます。もちろん教室によっても違いはありますが、一般的にどんなレッスンを行っているのか確認してみましょう。

0歳児のリトミック

リトミックは0歳から、生後2~3カ月で首が座っていれば習うことが可能です。0歳児向けの教室は「ベビーリトミック」という名前になっていることもあります。

0歳児はママやパパと一緒にレッスンを行います。ママやパパが赤ちゃんを抱っこしながら、赤ちゃんの手や足を軽く動かしてあげるレッスンが中心です。

赤ちゃんはお腹に中にいた頃から外の音が聴こえるぐらい聴覚は発達しています。リズムに合わせて体を動かしてあげることはスキンシップにもなりますので、赤ちゃんの機嫌も良くなり、ママやパパの育児も楽しくなる効果が期待できます。

1歳児のリトミック

歩く1歳児

1歳を過ぎると本格的に歩ける子が増えてきますので、音楽に合わせて身体を動かすレッスンが多くなります。リズム遊びなどはママやパパと一緒に行い、子供が真似をする活動が中心です。

子供はママやパパの真似をするのが大好きです。ママやパパも楽しそうにレッスンに取り組みましょう!

2歳児のリトミック

2歳児がハンドベルを持っている

2歳になると、言葉も発達し、物の名前などもたくさん覚えているため、歌の内容と関係する動作を取りいれた「手遊び」なども本格的に行われます。

自我も芽生えてくるので、真似っこではなく自分なりに身体を動かし、保護者から少しだけ離れて友達と交流する機会も増えてきます。

3歳児のリトミック

カスタネットでリズムをとる女の子

3歳になると、音楽を聴いて自分なりの身体表現をするレッスンが多くなり、親が一緒にレッスンに参加しない方針の教室も増えてきます。

リズム打ち、手遊びなどにプラスして、カスタネットや太鼓など、楽器を使う機会も増えてくるでしょう。

創造力を高めるという目的で、クリスマスなどの季節行事に合わせて、紙やハサミを使った工作活動が行われることもあります。

4歳児のリトミック

4歳頃は、子供の自立心が飛躍的に伸びる時期です。自分で考えたことを体を使って本格的に表現する力を身に養います。また、仲間同士で協力しあって表現する楽しさも学びます。お友達とコミュニケーションを取ることで、積極性を養う効果も期待できるでしょう。

楽器を使うレッスンに加えて、楽譜を学ぶレッスンもはじまります。

5歳児・6歳児のリトミック

一般的にリトミックは未就学児専門の習い事であり、5歳・6歳で終了となります。子供の興味によっては、その後にピアノなどの楽器やダンスなどの習い事に移行しても良いでしょう。

今までの集大成として、リズム打ち、ダンス、身体表現、楽器を使った活動などが行われます。
文字や数字を取りいれたレッスンもあり、小学校入学前に勉強に興味を持たせることができます。

エレクトーンを弾く女の子

リトミック教室に通わせる費用

リトミックに通わせたいと思った時に、気になるのが入会金や月謝など、教室に通う際にかかる費用です。
リトミックはピアノや水泳などのように「曲が弾けるようにある」「クロールができる」などの明確な目標や成果が見えにくく、また未就学児のみを対象としている教室も多いので、期間限定の習い事となることも多いのが特徴です。

なぜ子供に習わせたいのか、いつまで習わせるのか想定して、費用を計算しましょう。

リトミック教室の月謝は4000円~7000円!

リトミック教室は、週1回・40分程度のグループレッスンが月3~4回ほどあり、月謝は4000円~7000円の教室が主流です。

入会金が5000円前後かかったり、CD・DVD付きの本など半年~1年間程度使える教材費が3000円~7000円程度かかるケースもあります。また、別途暖房費が別途かかることもありますので、忘れず確認しましょう。

1回500円~1500円?回数制のリトミックもあり

子育てサロンや公民館などに講師がやってきて、レッスンを行う形式もあります。子育てサロンなどでは保護者が主体となり、サークル活動としてリトミックを行い、グループで講師代を割り勘するケースなども見受けられます。

誰でも参加できるリトミック教室だと1回500円の単発払いや回数(チケット)制の教室もあります。
本格的な習い事としては不向きですが、気軽にリトミックを体験する方法としてはおすすめです。

体験レッスンには必ず参加しよう

本格的にリトミックを習いたいなら、事前の体験レッスンには必ず参加しましょう。

NPO法人としてリトミック指導者を育成している「リトミック研究センター」系列の教室、ヤマハやカワイなどの大手音楽教室、個人で活動されている講師など、リトミック教室にはそれぞれ特徴がありますし、かかる費用も違います。

費用は高いが、先生が2人で見てくれて、ピアノの生演奏がある教室。
費用は安いけれど、お家でDVDをかけているのとあまり変わらない教室。         

なにを重視するかは人それぞれですが、まず体験しないことには教室の特徴は見えてきません。
教室や先生の雰囲気はどうか、子供が興味を持って続けられそうかなど、事前の確認は必須です。

普段の生活や遊びにもリトミックを取りいれよう!

本格的なリトミック教室に通わせたいけど、時間や費用の面で悩んでいるという方は、自宅でリトミックを体験してみましょう。

もちろんリトミック教室の内容とは異なりますが、子供の音楽への興味を確認したり、リズム感や音感を育てるために、実践して損はありません!

リトミックの本やDVDを利用する

音楽を聴く幼児

習い事としてリトミックが流行していることもあり、最近では親子で楽しめるリトミックの本やDVDが多く販売されています。

子供が大好きなキャラクターがテレビの中で踊ったり、リズム遊びや体操をして、「一緒に身体を動かそう!」と促してくれます。

雨の日など、外に出かけられないけれど、身体を動かしたいときなどにもおすすめです。DVDを見ながら一緒にリトミックを体験し、子供が興味を示すか、楽しめるか確認してみましょう。

「おかあさんといっしょ」などの教育番組も活用

NHKのEテレで放送されている「いないいないばぁ!」は、放送から20年経つ人気乳幼児向け番組です。同じくNHKのEテレで放送されているテレビ番組「おかあさんといっしょ」も50年以上の歴史を持ち、日本の子育て家庭にとっては馴染み深い存在でしょう。

番組を見たことがある方はわかると思いますが、両番組とも季節の歌や童謡、オリジナルの歌が流れ、とても良質な音楽を子供たちに提供してくれています。また、音楽を聴きながら身体を動かす体操のコーナーが必ず存在します。

親子で楽しみながら番組を見て身体を動かせば、リトミックに近い効果が期待できます。幼児の発達にとって、音楽を聴く、歌う、身体を動かすという行為はなくてはならないものですから、ぜひ積極的に活用しましょう!

童謡など普段から音楽に親しませる環境づくり

童謡は、平易なメロディとわかりやすい歌詞で、子供にも理解しやすいのが特長です。1曲そのものは短いですが、わずか1分程度の曲にも物語があり、子供の想像力を働かせるためにはとてもおすすめの教材です。

最近は、童謡と触れ合うことが少なく、歌える童謡がほとんどないという子もいますが、幼少時代こそ日本の四季や自然をテーマにした童謡を聞かせてあげてください。

週1回のレッスンの時しか音楽を聴かないと、せっかく子供が音楽に興味を持っていても、音感やリズム感、表現力が伸びていきません。普段から良い音楽がそばにある環境を用意してあげましょう。