子供がピアノを上手く続けて行く方法
子供のピアノは楽しく続けるのが鍵!上手くサポートしよう
子供にピアノを習わせるのはメリッが多いです。継続して続けることに意味がありますので、子供のやる気が続くように、親がサポートし、教室選びでは先生との相性も考慮しよう。子供が毎日のピアノ練習を嫌がらないように続けていく工夫や、発表会やコンクールの衣装の選び方や注意点等も紹介します。
子供のピアノの習い事は男女問わず人気がある
子供にピアノを習わせるのは、今も昔も人気です。子供に習い事をさせようと考えた時に、ピアノが頭に浮かぶ人も多いでしょう。ピアノは一つの曲を毎日練習して仕上げることで、そのたびに喜びや達成感が味わえます。継続する力を身に着けることができ、将来様々な分野で力になります。
しかし、練習する曲が難しくなると挫折してしまう子供も多いため、子供がピアノを楽しく続けていけるように、親のサポートが必要です。
子供がピアノを習うメリットは?
子供がピアノを習うメリットは何でしょうか。両手を別々に動かし、目で見て耳で聞き、1度に沢山のことをするピアノは、子供にとっていろいろなメリットがある、人気の習い事です。
ピアノが弾けるメリット
- リズム感が良くなる
- 音感が良くなる
- 楽譜が読めるようになり、将来ピアノだけではなくいろいろな音楽の分野で役立つ
- 音楽の授業で活躍できる
- ピアノの発表会で人前に立つ度胸がつく
- ピアノのコンクールで世界が広がる
- 芸術的な表現力が身につく
- 行儀作法が身につく
- 継続して練習し、積み重ねる力がつく
子供がピアノを弾けると音楽の授業で活躍できる
子供にピアノを習わせるのは何歳からがいい?
- 子供の手の大きさが鍵盤を弾くことができる大きさか
- 座ってきちんとレッスンを受けることができるのか
- 子供にピアノを習いたいという意思があるか
- トイレなど自分のことは自分でできるか
子供のピアノ教室の月謝はいくらくらい?
子供のピアノ教室の月謝は約6,000円〜8,000円です。別途テキスト代や楽譜代がかかります。施設の中に教室がある場合は施設利用料や冬になると別途暖房費がプラスされる場合があります。
ピアノ教室の入会金が500円〜1,000円、発表会に約10,000円を費用として考えておきましょう。月謝は年齢やレベルによっても変動しますので、月謝が上がることも頭に入れておくといいでしょう。
ピアノと電子ピアノやキーボードの違いを知っておこう
子供にピアノを習わせるには、自宅で練習ができる環境を作らないといけません。ピアノは高価なものですので、本当に続けていけるのか分かってからの購入が無難です。
同じ鍵盤があることから、電子ピアノやキーボードの購入を検討される家庭も多いですが、本物の音に触れて練習することで、ピアノを耳で学ぶことにも繋がります。電子ピアノやキーボードは、ヘッドフォンを付ければ時間を気にせず練習ができる点が支持されていますが、電子ピアノやキーボードは鍵盤が軽く、ピアノとは別の物です。
普段の練習を電子ピアノやキーボードで行なっていた場合、ピアノを弾く時に鍵盤が重く感じてしまい、上手く弾くことができなかったり、逆に電子ピアノやキーボードの鍵盤が軽いことで指が滑ってしまったりと、ピアノとは違う感覚に戸惑うこともあります。
電子ピアノやキーボードではピアノと比べて音の強弱をつけることも難しく本格的な練習には向きません。電子ピアノやキーボードはピアノより手頃な価格で購入できますが、長くピアノを続けて行くことが決まれば、ピアノの購入を検討しましょう。
電子ピアノの中には、本物のピアノの鍵盤のタッチとほとんど変わらない重さのものもありますので、実際に弾き比べてみて購入を検討しましょう。
子供のピアノ教室はどう選べば良い?
子供のピアノ教室は2パターンあります。大手のピアノ教室か、個人で開いているピアノ教室のどちらかです。月謝や自宅からの通いやすさ、教室の雰囲気、先生との相性、教室の方針等を考えてピアノ教室を選びましょう。
大手のピアノ教室
子供のピアノ教室を選ぶ時に、実態が分かりやすいのが大手の音楽教室やピアノ教室です。教室を紹介しているホームページや実際に通った人のレビューを参考にすることができます。
方針がはっきりしていたり、通わないと分からない部分を知ることができるので便利です。幼いうちはグループレッスンで他の子供たちと楽しみながらレッスンを受けることができます。
個人のピアノ教室
先生の自宅でピアノレッスンが行われる教室です。最近ではホームページを作っていたり、活動や内容が分かる教室もありますが、実際に通ってみたレビューは見ることができません。
大手のピアノ教室より月謝はお手頃な教室も多くありますので、予算内で探すこともできます。先生によってはレッスンの回数を相談できる場合もあり、他の習い事との兼ね合いが難しい場合は相談してみるのも良いのではないでしょか。
筆者は自宅でピアノを教えていたのですが、教室の宣伝はせず、口コミで生徒が集まっていました。発表会がないので衣装やかかる費用を気にせずに済み、純粋にピアノが弾けるようになりたいという気持ちの子供たちが多かったです。
個人のピアノ教室選びは周りのお母さんの意見を参考にしよう
子供のピアノ教室で、個人で開いているピアノ教室を選ぶときは、実際に習っている周りの親の意見が一番参考になります。大きくピアノ教室を宣伝していない場合が多く、自宅前に小さな看板があったり、ピアノ教室ということを公表していないこともあります。
個人でされているピアノ教室の実態は分かりにくいものです。実際に、子供を個人のピアノ教室に通わせている家庭のお母さんに先生を紹介してもらうのも、先生とスムーズに連絡が取れたり、話を聞くことができます。
子供のピアノ教室は子供との相性を優先してあげよう
子供のピアノ教室は子供と教室や先生との相性を見て、教室を変えることも検討してあげましょう。ほとんどの教室が個人レッスンですので、先生との相性は大切です。
個人のピアノ教室へ行く場合は、先生の自宅でレッスンを行いますので、レッスン中のやりとりを見ることができません。子供に今のピアノ教室を続けていけそうなのか、時々確認をしましょう。
せっかくピアノの習い事にやる気を出しているのに先生との相性が悪く、ピアノが嫌いになってしまうことは悲しいことです。子供が「他のピアノ教室へ行く」という選択肢があることを知っていることは少なく、ピアノを辞めたいという結論へ向かってしまうことが多いです。ピアノを辞めたいと子供が伝えて来たら、理由をしっかり確認して、他の道も提案してあげましょう。
子供にピアノを練習させるには
子供にピアノを習わせることで重要なのが、毎日の練習です。はじめのうちは子供も進んで練習に取り組みますが、新しい曲に苦戦したり、飽きてしまうと練習をしなくなります。
ピアノの練習を嫌がらずに続けていけるように、お母さんも子供の様子をしっかり見てサポートしていきましょう。
子供がピアノの練習を嫌がる理由
子供がピアノの練習を嫌がる理由として、楽譜を読む「譜読み」が苦手なことがあげられます。曲をある程度最後まで弾けるようになれば、練習も楽しくなりますが、新しい曲を始める時に譜読みは避けて通ることはできません。どの音をどのリズムで弾くのかを読んでいくのに苦戦してしまい、ピアノの練習が億劫になってしまいます。
子供のピアノはなぜ譜読みが苦手なの?
子供がピアノを弾く時につまずいてしまうのが、楽譜が読めないことです。スムーズに音を読むことができなかったり、リズムを表現できないことで譜読みを挫折してしまいます。
譜読みが苦手な理由として、基礎ができていないことが考えられます。スムーズに音が分からない、リズムを表現できないのは、音符を読む基礎がしっかり行えていないこと、楽譜に書かれた音符が何を表しているのかが頭に入っていない、基礎の練習不足が考えられます。
子供のピアノは楽譜が読めないと挫折してしまう
子供のピアノで譜読みができないのに、なんとなくそのまま進んでしまうことがあります。自分ではなんとなくしか音を読めていないのに、先生がお手本に弾いた音やリズムを覚えて、ピアノを弾いてしまうことです。
それでも簡単な曲のうちはついていくことができますが、音符が増え、複雑な曲になると必ず壁が立ちはだかります。楽譜が読めないので弾くことができないのです。
筆者はこのタイプで複雑な曲になると一つ一つの音を確認しながら譜読みをしなければなりませんし、時間がかかり、譜読みが嫌になってしまいます。基礎を繰り返すことで音やリズムを覚え、スムーズに楽譜を読むことができるようになりますので、曲を弾く前にはウォーミングアップとして基礎の練習を取り入れることが大切です。
子供がピアノに飽きてしまったら大好きな歌やアニメの主題歌を提案
子供がピアノの練習を嫌がる理由として、単調な練習に飽きてしまったことも考えられます。子供が大好きな曲やアニメの主題歌もピアノで弾くことができることを教えてあげましょう。
子供のための楽譜も発売されていますので、ジャンルは違っても興味のあるものをさせてあげることでピアノ嫌いになることから避けることができます。あの曲もこの曲も、もっと弾けるようになりたいという気持ちが出てくれば、基礎へ戻ることもできます。
子供のピアノの練習に口出ししすぎない
子供がピアノの練習のやる気を失くす原因は、親が口出しをしすぎることです。特に自分自身がピアノを習っていたお母さんは絶対音感があることも多く、子供が間違えた音を見逃すことができず口出しをしてしまいます。
「どうして音を間違えていることに気がつかないの?」「どうしてそのまま弾き続けてしまうの?」せっかくやる気を出して練習している子供も、隣で口うるさく注意されてしまうとピアノの練習が嫌になってしまいます。子供のピアノの練習はなるべく見守るように心がけて、注意もほどほどにしておきましょう。
子供のピアノは毎日少しでも練習する時間を作ること
子供のピアノの練習は、毎日少しの時間でもピアノを弾く時間を作りましょう。ピアノは数日弾かないことで、指の動きが鈍くなります。少しの時間でもピアノの前に座り、子供が練習をするようにしてあげましょう。
ピアノを習うことを決めた時に毎日の練習ルールを決めておくと、言われるからするのではなく、毎日の日課としてピアノの練習に取り組むことができます。
実際、子供たちにピアノレッスンをしていると、日ごろから練習しているかどうかが分かります。毎日鍵盤を叩かないと、実際に思うように指が動かなくなります。
子供のピアノは練習時間を決めておく
子供のピアノは練習時間を決めておきましょう。学校から帰宅したら30分練習、夕飯の前に30分練習とルールを作っておくことで、今日は練習をするのを忘れていたということがなくなります。
お母さんが夕飯の準備をしている間に練習をすることは、お母さんも準備をしながら耳で練習を聞くことができます。ピアノの音は思っている以上に響きます。マンションの場合や近隣の家と近い場合は迷惑になることも考えられますので、暗くなつた時間に練習をすることはやめておきましょう。
子供のピアノコンクールを目標にする
子供のピアノで、コンクールを目標に頑張っている子供や、コンクールに出ることを前提とした指導をしているピアノ教室もあります。ピアノのコンクールは応募の人数も多く、その分、次の大会へ進める確率も減ります。
コンクールのために、一生懸命練習を重ねてきた子供たちの戦いは真剣なもので、悔しく涙する場面も見られます。頑張ってきたからこそ挫折した時の成長は大きなものですし、次へ繋がります。
コンクールで課題曲や自由曲を数カ月かけて本気で練習することで、普段のレッスンでは知ることのない曲の深いところまで学ぶことができ、表現力も上がります。
子供のピアノはメーカーによって鍵盤の重さが違う
子供のピアノで注意することは、ピアノのメーカーによって鍵盤の重さが違うことです。大人のしっかりした手では出ない誤差も、子供の小さな手では弾き方に差が出ることがあり、いつも練習していたピアノのメーカーと、発表会やコンクール会場のピアノのメーカーが違うと、指が思うように動かなかったり、練習の成果を出せない場合があります。
発表会や大切なコンクールがある場合は鍵盤の重さも頭に入れて練習をしましょう。違うメーカーのピアノを弾いて知っておくことも子供には良い勉強になります。
ピアノのコンクールや発表会ではグランドピアノを使用します。日ごろアップライトピアノで練習していることが多く、また、広い場所で弾くことは逆に少ないです。
コンクールや発表会では広い場所でグランドピアノを使用するため、普段の練習と音の聞こえ方が異なり、戸惑うことがあります。
コンクールや発表会の服装は?
コンクールや発表会は出演者にとって、練習の成果を発表する大切な日です。華やかな衣装でドレスやワンピース、入学式で着るようなスーツスタイルで舞台に立ちます。
発表会やコンクールは普段と違い多くの人が集まりますので、カジュアルな服装ではなく、子供が自信を持って舞台に立つことができる服装を選んであげましょう。
女の子はドレスで華やかにしよう
女の子がピアノのコンクールや発表会で必要になるものが、ドレスやタイツ、靴下、フォーマルな靴、髪飾りです。毎年コンクールや発表会がある場合は子供の成長に合わせて買い直して用意する必要があります。
特に買い直す頻度が多いのが靴です。ペダルを踏む曲を演奏する場合は、特に足にあったサイズの靴を履いておくことがミスを防ぐ上で大切なことです。本番は子供もとても緊張した状態です。足さばきが悪くつまずいてこけてしまったり、ペダルにドレスが引っかかってしまったり、演奏しにくいドレスや靴は避けましょう。
男の子もフォーマルな装いにしよう
男の子もピアノのコンクールや発表会では、いつもと違いフォーマルな装いにしましょう。普段着慣れていないスーツを着用する場合は、本番に着る服や靴を着て練習をして、十分に動くことができるかを確認しておきましょう。
ネクタイでビシッと決めた姿は舞台に立つと素敵です。普段あまり着用する機会がない為に、フォーマルの靴ではなくスーツにスニーカーを合わせる親がいますが、発表会後に写真撮影等がありますので、足元が悪目立ちしてしまいます。周りと服装を合わせることも大切です。
子供のピアノの習い事は将来様々な分野で役に立つ
子供のピアノの習い事は、将来音楽の道に進まなくても、様々な分野で役に立つ力を身につけることができます。子供の頃から音楽に触れて育つことで感受性も豊かになりますので、せっかく始めたピアノの習い事を挫折することがないように、親が上手くサポートをしていきましょう。