言うことを聞かない子ども
言うことを聞かない子どもの聞き分けが悪い理由や接し方
何度言っても言うことを聞かない子どもについイライラ!寝なさいと言っても寝ない、予想通りの失敗をする、だから言ったのに!と発狂寸前になってはいませんか?子供が親の言いつけを聞かない理由と言うことを聞かない子どもにどう接していくべきか、親は作戦会議タイムを設けましょう!
言うことを聞かない子ども・・・どうしてこんなに言うことを聞かないの?
子供画いつまでも寝ない、何度言っても片付けない…親が言っても言うことを聞かないから、いつも子供を叱ってばかり。
- 「やめなさい」ということをやる
- 約束を守らない
- 予想した通りの失敗をする
- 何度も失敗しているのに気をつけない
隣で見ている親は、「だから言ったでしょ!」と叫びたくなりますが、叫んだところでやっぱり子供はいうことを聞かないでしょう。
子供は何故、親の言うことを聞かないのでしょうか?そして、いったいどのように対応していけば良いのでしょうか?
子供が言うことを聞かない理由
子供が言うことを聞かないのは、ざっくりいえば「自我があるから」。
言うことを聞かない子どもには子供なりの考えや意見があるわけですが、経験値が低いために、思考がうまくまとまらなかったり、浅かったりすることはしょっちゅうで、大人のように先々まで予想した行動はできません。
言うことを聞かないと子供がワガママなあまのじゃくのようにも見えることもありますが、自分の意思意見を上手く大人に伝える術を持たないためにそう見える部分もあるのかもしれませんね。
いくつかの子どもが言うことを聞かない理由から、子どもの心境を探ってみませんか?
やりたいことがいっぱいだから!
子供は好奇心のかたまりでやりたいことがいっぱい。小さな子も大きな子もついつい夢中になっているうちに他のことを忘れてしまいます。
子供が言うことを聞かないのは、目の前にある魅力的な何かが親の言いつけ以上の価値があるからです。テレビや本にくぎづけで目が離せない、「今良いところなのに!」といった具合です。
テレビや本が終わったあとで言いつけを聞いてくれればまだしも、そうは行かないのが子供。親の反抗期なども重なると、一生言いつけを守ってくれる気配はしないでしょう。
一日のリズムが崩れやすい
ちなみに子供のうちは、日中に起こったこと親や友達に言われたことに影響されてあがったりさがったり、気分が高揚しやすく、これがあると「寝なさい!」と言って布団に入らせたところで子供はなかなか寝付けません。
夜更かしにつながると睡眠が不足し、起きる時間が遅くなって今度は「何度言っても起きない!」と叱る羽目にもなります。成長期の子供にとって規則正しい睡眠はとっても大切です。
成長期にある時期は、子供の生活のリズムを崩さないように日頃から気を付けてあげることが大切です。
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親の言うとおりにするのが子供にとって良いとは思えない
子供の世界が家庭から幼稚園、学校へと広がっていくと、次第に子供は自分の思考を持つようになります。親の影響は大きくとも、友達や先生など親以外の人物の影響も受けながら子供の人格はつくられていきます。
つまり、成長とともに、親の言う意見だけがすべてではなくなるということ。例えば、親に「ダメ」と言われたことがあったとしても、自分のやろうとしていたことの何がそんなにダメなのか、叱られる理由が理解できず、どうして親の言う通りにしなければいけないのか疑問に思ってしまうことも。
子供は「これをやったらいいだろうな」「これ楽しいだろうな」と言う程度にしか考えていませんが、だからこそ親の反応のギャップにびっくりしてしまうことだってあるのです。
「反抗期」真っ只中でとにかく自己主張がしたい!
特に反抗期に差し掛かっているなら、「自分の意見を試したい!」という面が行動に色濃く反映されるようです。
第一次反抗期
第一次反抗期は2歳くらいからはじまります。
自我が芽生えて自分で何でもしたくなる頃。何でもイヤイヤと言う「イヤイヤ期」とも言われますが、上手くできなくて泣いてはイヤイヤばかりで困ってしまった経験があるパパやママも多いのではないでしょうか?
イヤイヤ期の子供のイヤイヤは「パパママの言うことが嫌」というよりは、「こっちがいい!」という自己主張。ですが、この時期は言葉も思考も未熟ですので、うまく自分の意思を伝えられる子ばかりではありません。
あれもイヤこれもイヤで「じゃあ何が良いの!」と思うときは、理解できる言葉をいくつか投げかけながら、子供本人にも表現できない「こっちがいい!」をじっくり探してあげましょう。
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中間反抗期
第一次反抗期と第二次反抗期の間にある中間反抗期は、小学校2年生後半から3年生くらいに見られることがあります。
イヤイヤ期が終わりしばらくは素直に「はい」とパパとママの話を聞いていたのに「うるさいな」「わかってる!」「今やろうと思ってたのに嫌になった!!」と一丁前に口答えばかり。「そのくらい知ってるよ、バカにして!」となぜかちょっとしたことで怒ってしまったり…。
この頃は少し大人を意識しはじめた時期でもあるため、反抗したときは今までのように素直に言い聞かせられないことも。中には「私の育て方が悪かったのかな」と落ち込んでしまうママもいますがそんなことはありません。
パパママに頼ってばかりだった心にほんの少しの自立心が芽生え(精神的自立はまだまだ先ですが)、親のいいつけに疑問を持ったり、自分の意見を聞いて欲しい、自分を認めて欲しいといった言動が見られるようになります。
もちろん本人は無自覚で、「親の言ったことを当たり前のように聞くのは嫌」とただ反抗的な態度をとったりしますが、押さえつけるのではなく子供の話に耳を傾けるスタンスで対応してあげるようにしましょう。
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第二次反抗期
小学校高学年から中学生の終わりにかけて親への反抗心がエスカレートする第二次反抗期に入ると、「うるさいな、私のことはほっといてよ!」と、これまで以上に冷たい態度を取る子供は多くいます。家族がうっとうしく感じ、親に干渉されるのをとくに嫌がって家よりも友達や学校生活に重きがシフトされていく年頃で、心も身体も自立にむかって大きく成長している段階です。
どう対応して良いのか迷うこともありますが、パパやママがオロオロしてしまうのではなく、子ども扱いしすぎないのが上手く反抗期を乗り切るコツ。高校生になると自然に落ち着きを取り戻していきますよ。
中にはまったく反抗期のない子供もいて、逆に「反抗期がないけどウチの子は大丈夫かしら?」と心配されるパパやママもいますが、子供の気持ちの変化をしっかりと受け止めて見守ってあげましょう。
- 反抗期の中学生は思春期もあり親に素直になれない傾向があります。反抗期は男子も女子も何かとイライラしているので接し方がわからないこともありますよね。反抗期の中学生に対する親の接し方です。
「子供が言うことを聞かない」原因は親の中にある?
子供が言うことを聞かないのは、もしかしたら親の自分に原因があるのかもしれません。
無理やり子供を自分の思い通りにしようとしてはいませんか?叱って言うことを聞かせようとしていませんか?それでもダメだからと、もっとキツく叱ってはいないでしょうか?
ただ頭ごなしに子供を叱るだけでは叱られ癖が付くだけで、本当に叱らなくてはいけないときに親のメッセージが伝わりにくくなることもあります。また「子供は言うことを聞くものではない」とは聞きますが、それでも言うことを聞いてもらわなければならないときもあります。それは、どんなときでしょうか?
叱っても言うことを聞かない子どもを変えようとする前に、ご自身の叱りかたをチェックしてみてください。
親(自分)の言うことを聞かせようとしてしまう理由
子供が納得していなくても、とにかく叱って自分の思い通りにしようとしてはいけません。
繰り返しになりますが、子供の安全等を守るのは親でも、ただ言いつけを守っていてはロボットと一緒。
子供にも自我があり感情があるので、親の言いつけといえど「そんなのイヤ!」「それはおかしい!」と思えば反抗して当然ですよね。その反抗が認められなければ「親の言いつけには空返事で、言うことは聞かない」選択をする子もいるでしょう。
親の価値観や都合は子供には関係のないこと
外出や来客の予定があると、大人はそれに合わせてやるべきことや準備を進めていけますが、先々を考えた行動の苦手な子供は、のんびりしたマイペース。朝ごはんも終わらずついイライラして「早く食べなさい!」「置いていくわよ!!」と怒鳴ってしまうこともありますよね。
早く片付けたいというママの考えは子供には読み取れず「まったく忙しいのに!」と怒っても進捗はありません。
子供に早くご飯を食べてほしいのなら子供にもわかるように説明を試みましょう。一度ではなく、何度もです。気持ちに余裕が持てないときは、時計を見せて「お出かけの準備をする時間も必要だから、あなたは頑張ってココまでにごはんを食べてちょうだい!」と的確に指示を。
また、「こんな子供に育って欲しい」という親の希望や期待が大きいと、思ったような成績が残せない子供に対して叱ってしまうでしょう。それも親が少し自分本位と言えますね。
- 自分勝手な親が急増中?「子どもは大切だけど、自分の時間も大切」という言葉を盾に自分勝手な言動に開き直っていませんか?目線は子供ではなく常にスマホ、叱るときも感情任せ…このような親の言動は改めるべき!
「子供に言い聞かせる」ことで心理的に満たされている
普段、子供を注意したり叱ったりアドバイスするときを思い浮かべてみると心理的に、子供が言うことを聞くと、上の立場である親の優越感が満たされている面はありませんか?心理的に、子供が言うことを聞かないと周りの目が気になってしまうことはありませんか?
こういった自分の内面に気付くことができたら、もうけものです!これを機会に子供を注意するときの指針を見直しましょう。いつも言うことを聞かせようとするのではなく、子供主体で困ったときは正しい道に導くスタイルが望ましいですね。
子供はただ親の言う通りに行動し考えなくなる
親の言いつけには絶対!という態度で接していると、子供は自分の行動を自分で考えず常に指示待ちをする大人に育つ可能性があるので要注意。子供の行動のみをコントロールすると押さえつけてしまうので、感情をセルフコントロールできるようにしてあげることで、自分で考えて行動できる大人に育ちます。
子供に言うことを聞いてほしいなら
子供が言うことを聞かないと言う前に、親が接し方を改める必要があります。
親の言いつけは子供にとって「取り組み」と考え、子供の成長に合わせてわかりやすく、楽しんでできるように工夫してみましょう。子供は、今までと違う行動を取るようになります。焦らずゆっくり余裕を持って子供に接してくださいね!
理屈で畳み込まずに話を聞きましょう
一方的に叱るのではなく話し合いをするイメージで接しましょう。子供の話をまっさきに否定したり理屈で畳み込んだりするのではなく、子供の話を聞く姿勢を持つ、なかなかうまく言葉にまとめられない子供の意見を聞き出す力をつけることが求められます。
場合によっては「そうだったんだ」「わかる、そうだよね」と共感してあげながら話を聞いてあげられるようになるのが理想的。
子供は成長に伴い思考力がつき、口も達者になるので、お互いに言い合いになると埒があきません。親が感情的になると子供は戸惑ったり、親と同じく感情的になって反発したりすることも。話し合いで実りある解決に導く冷静さは親が誘導しましょう。
言うことを聞かせるのではなく、親は考える手伝いをしよう
子供に「こんなことをしたらダメでしょ!」「今度から気を付けなさい!」と言ったとしても、子供にはその理由はひとつも伝わりません。つまり、このような叱り方をしていては、子供は親の言いつけが理解できないので、また同じことを繰り返す可能性は高くなります。
「何がいけなかったのか?」を自分で考えることができる子供に成長させるためには、まず親が具体的にわかりやすく話すことが大切です。
ポイントを明確にする
子供を叱るとき、子供には理解しがたいワードを用いていることが良くあります。例えば「いい加減にしなさい」や「ちゃんとしなさい」がそれ。
何がどういけないのか、どうして言われているのかの理解を導き、伝えたいことは「どうしたら良いのか?」が子供にもわかるように具体的に伝えていきましょう。
「どうしてダメなのか?」を考えた
いい加減にしなさい、ちゃんとしなさいは理解されない!
「いい加減にしなさい」「ちゃんとしなさい」と叱るのではなく、「どうしたら良いのか?」のヒントとなる情報を含めましょう。
・いい加減にしなさい…「あなたがそうされたらどう思う?粘土の続きは御飯の後にしましょうね」など優しく年齢に応じたアドバイスをしましょう。
・ちゃんとしなさい…「お行儀をピッとなおすとおねえさんみたいで素敵よ!」と言ってあげるとイメージがしやすいので子供はどうすればよいのかわかります。
また、叱ったついでにいろいろな話に広げてしまうのも良くありません。
考える時間を与える
叱ったり注意をするだけがしつけではありません。何かいけないことをしたらほんの数分でも子供に考えさせる時間を与えましょう。小さな頃から考えるトレーニングをさせることが大切です。
子供を考えさせるときは、場所も大切。
テレビの付いていない静かな部屋や、兄弟姉妹に邪魔されずに落ち着いて考えられる場所を用意しましょう。できればひとりにさせてあげられると良いですね。
いつも同じ場所と決めておくとその場所に連れてこられたときは、一人で考える時間だと子供は理解します。
あくまでも考える時間であり、罰を与えるわけではないので暗い場所やトイレなど狭い場所や恐怖を感じる場所は避けてあげて。
その気にさせる
どうしても子供の行動を誘導したいときは、叱るのではなく「ママは、こうだったら嬉しいな」など、子供をその気にさせるフレーズを使ってみるのも手です。
今まで叱っても効果がなかったことが、あっと言う間にクリアできてしまうパパやママもびっくりのゲームです。
パパママと子どものどっちが一番?ゲーム
ママ(パパ)と子どもでどっちが早く出来た、どっちがキレイに食べた、どっちがお箸の持ち方が正しくできているか?など、いちいちゲームにしてあげると小学校中学年くらいまでは楽しんで取り組んでいけます。
兄弟がいるときは誰が一番?となると子どもはより本気を出しますが、本気になりすぎたあげくにおへそを曲げてしまう子もいるので、ゲームの着地の仕方は予め親がコントロールしておくのがおすすめ。
叱るべきときと叱りかたを考えよう
基本的には叱って子供の行動をコントロールしようとしないことが大切ですが、子供や周りの安全が危険にさらされるシーンなどでは叱らざるを得ないときもあります。
こういったときに親の言いたいことが子供に伝わりやすくするためにも、普段から「叱るべきときとそうでないとき」は子供にもわかるように線引きしましょう。
叱るべきときの一例
道路への飛び出しなど重大な危険があるとき
他者へ危害を加えるとき
レストランでのマナー違反等は叱るよりも毅然とした態度で接する場と考えられますね。
子供の成長から見る言うことを聞かないときの対応
2、3歳のとき
子供が2、3歳のときといえば、ちょうどイヤイヤ期真っ盛りでしょうか?
思考力が低く、集中力も少ないので「眠い」「お腹すいた」といった生理的欲求に左右されやすいところがあるので、基本的にゴネはじめたらそれらの引き金となっている部分が満たされないことにはご機嫌ナナメと思っておきましょう。
かんしゃくに対しては甘やかすのではなく、一歩引いて冷静かつ穏やかに対応するのがコツ。
子供が落ち着いたら「いまのはあっぷだったね」「イヤイヤしたら悲しいね」など落ち着いた声で話してあげて。
4、5歳のとき
2、3歳とは違った勢いを持つ年中さんから年長さんの年頃の子供ですが、普段は気分を乗せて接していきましょう。
いけないときは少しずつ「どうしていけないか?」を考えさせるようにしていきましょう。叱るときも感情的になるより目線を合わせ、わかりやすい言葉を使って「伝える」ようにすることで、子供の理解が深まります。
小学校1~3年生
自分の意思を伝えたい、自分の意見を尊重させたいと思っていても、思考や話はいまいちまとまらないことはまだまだ多いお年頃です。
あれもダメこれもダメという大人の言いつけが子供を混乱させてしまうこともあるので、子供のチャレンジ精神を育てる目的でも、大抵のことは良いこと悪いことの線引をした上でチャレンジさせましょう。「ここは頑張ったね」と具体的に褒めたり抱きしめてあげることで子供は自分に自信を持ち「もっと次はがんばろう」と前向きになって成長していきます。
いけないことをしたときに、叱ったのならフォローは必須です。何故叱ったのかをきっちり理解させましょう。
自分の小さい頃を思い出して子供の成長を見守ろう
子供は親の言うことを聞かなくて当たり前とはいえ、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。そんなときは、自分の小さい頃を思い出してみて。「私にもこんなことがあったな」と思い当たることがあるかも知れません。
子供は成長をしているからこそ親に反発をして言うことを聞かないのです。ときには優しく冷静に、ときには大人と同じように話し合いをしながら子供の成長を見守っていきましょう。