飛行機に子供が1人で乗るには

子供が飛行機で一人旅を体験!乗る時に注意すること子供に教えること

飛行機で子供に一人旅体験をさせてみませんか?子供が1人でも安全に飛行機の旅ができるよう、各航空会社では子供向けのサポートプランが設けられています。子供向けのグッズももらえ、機内で退屈せずに過ごせますし、客室乗務員が搭乗から到着空港でのお出迎えの引渡しまでを行ってくれます。

子供が飛行機で一人旅を体験!乗る時に注意すること子供に教えること

子供が飛行機で一人旅!初めての体験をさせてみよう!

飛行機に子供1人で乗ってはじめての子供一人旅に挑戦しようと計画したのはいいけれど、飛行機に子供だけで搭乗させるのは、保護者として緊張してしまいます。

おじいちゃんとおばあちゃんが住む田舎に子供だけで帰省する時に、1人で飛行機に乗せるのは「大丈夫かな?」と心配になるのが親心でしょう。

飛行機に子供1人で乗せられるのはいつからで、気になる運賃はいくらになるのでしょうか。飛行機で子供が旅するお手伝いをしてあげましょう。

飛行機に子供を1人で搭乗させるために必要なもの

飛行機に子供を1人で乗せる場合

子供1人で飛行機に搭乗するには、1.申込書、2.同意書の2つを用意しましょう。大人とは違う申し込みカウンターで申請が必要です。飛行機の搭乗券を購入する申込書のほか、保護者が1人で搭乗していいと認める同意書が必要です。

飛行機に子供が1人で乗る時の手続き

子供が1人で飛行機に搭乗する場合、専用サービスに事前に申し込んでおくことで、出発空港から到着空港までのサポートを利用することができます。出発空港までは見送りが必要で、到着空港には出迎えが必要です。

自動チェックイン機は使用できません。必ず各社のカウンターか、専用カウンターでチェックインします。その際、申込書や同意書が必要になります。空港で記入しても問題ありませんが、各航空会社のホームページから必要書類をダウンロードし、事前に記入しておくと手続きがスムーズです。

子供が飛行機に乗るとき

  • 出発空港で保護者の見送りが必要
  • 到着空港に出迎えの人が必要

※飛行機内では客室乗務員が子供の世話をし、到着空港で保護者に引き渡しをします。

子供の飛行機一人旅をサポートする各航空会社のサービス

飛行機で子供が旅をするときはいろんなサービスが受けられる

子供が保護者なしで飛行機に搭乗できるプランは、航空会社によってそれぞれ設定があります。ANA、JAL、スカイマークの大手3社の航空会社の設定を比較してみましょう。

いずれのサービスも飛行機に子供だけで搭乗できるのは満6~7歳となっていて、満8~11歳の場合は子供だけで搭乗可能ですが、希望するとサービスを受けることができます。

「ANA」ANAジュニアパイロット

ANAジュニアパイロットでは客室乗務員が、飛行機への搭乗から降機まで、子供の一人旅をサポートしてくれるサービスで、予約時にジュニアパイロットへの登録と保護者の同意書が必要になります。同意書はホームページからダウンロードできます。

座席への案内、お出迎えの人への引渡しまで行ってくれ、到着したら立たずに座席で客室乗務員が来るのを待ちます。

空港でのチェックイン手続きは自動チェックイン機ではなく、「お手伝いが必要なお客様専用カウンター」で行い、「ANAジュニアパイロット専用ホルダー」と「ひとりたびカード」を受け取ります。

ひとりたびカードは子供にわかりやすいように書かれた、出発から到着までの流れが記載されたカードです。ANAジュニアパイロット専用ホルダーは、一目で子供が1人で搭乗することがわかるホルダーで、到着空港でお出迎えの人と会えるまで身に着けておきます。

「JAL」キッズおでかけサポート

キッズおでかけサポートを予約する場合、JALスマイルサポートデスクで電話でのみ、予約を承ります。予約が済んだらホームページから「キッズおでかけサポート申込書」をダウンロードして必要事項を記入し、当日チェックイン手続きの際に提出します。

JALスマイルサポートカウンターで搭乗手続きを済ませたら、付き添い1名まで搭乗口まで子供に同行でき、到着空港では到着ロビーのお迎えの人に係員が子供を引き渡してくれます。お迎えの人は「JALスマイルサポート」の看板のところで待ちます。

「スカイマーク」スカイキッズ

スカイマークの場合、満6~7歳の子供が1人で飛行機に搭乗する場合、必ずスカイキッズの利用が必須になります。予約は電話で行い、搭乗当日は保護者の同意書が必要なのでホームページからダウンロードし記入しておきます。

搭乗口には1名まで同行することができ、搭乗口から機内の座席へ客室乗務員が案内してくれます。到着空港では、お出迎えの人に署名をもらい、引き渡してくれます。

チェックインはカウンターで行い、シール入りのオリジナルストラップホルダーをもらい、到着してお出迎えの人と会えるまで首から提げておきます。

子供の飛行機の搭乗運賃は航空会社によって違う

子供が飛行機に乗る時に、気になるのが飛行機運賃です。多くの航空会社では、大人通常料金の50%を子供料金として設定しています。

LCCと呼ばれる格安航空会社では大人と同料金の会社が多いので、料金を比較し、お得な航空会社を利用しましょう。早めに予約すると料金が割引される場合もあるので、賢く飛行機を利用しましょう。

子供が飛行機に一人で搭乗するときは体調変化に注意が必要

飛行機の中では体調を崩しがちになるので要注意!

子供が1人でいきなり飛行機に搭乗するには、リスクがつきものです。それは、飛行機搭乗で体調の変化があるからです。

大人でも気圧の変化で体調変化があるのと同じように、身体の小さい子供は体調変化をより感じやすく、1人だけで搭乗することでストレスが不調として出やすくなります。体調変化が起こった時のために、対策方法を教えておけるといいでしょう。

気圧の変化で耳づまりを起こす場合があるので耳抜きの方法を教えておく

飛行機が飛び立つとき、そして着陸する時に耳が詰まったように感じることが多いです。機内の気圧が変わったため、鼓膜奥の中耳の空気が膨張したり収縮するからです。

飛行機が離陸する時に子供が泣きだすことがありますが、これは、「小児の航空性中耳炎」といわれるもので、耳が急に痛くなります。

対策は、旅行前に風邪やアレルギー性鼻炎の治療を受けておくのが一番で、市販の点鼻薬を使っておくのも対策になります。一過性のものであればジュースを飲ませるようにしたり、飴をなめたりして唾液の分泌量を増やすことで軽減できます。

飛行機内で客室乗務員から飲み物の提供があるので、耳がつまりやすい子には「耳がつまったら飲み物をもらうように」と助言しておきましょう。

耳づまりを軽くするために、耳抜きの方法を教えておくと役に立ちます。

覚えておきたい耳抜きの方法

1.鼻をかみます。
2.息を軽く吸い込んで鼻をつまんで口を閉じ、吸い込んだ息を耳へ送り込みます。
3.つばを飲み込みます。

気圧の変化でおなかが張ることがあるので締め付ける服を着させない

胃腸には空気が入っているのですが、飛行機の上昇で膨張しやすくなり、便秘の人やガスを含んだ飲み物を飲むと、お腹が張ると感じたり腹痛を起こします。

対策は、お腹周りをしめつけない洋服で搭乗する、炭酸飲料を多く飲まない、便秘の人はトイレに行っておく、機内で便意があればトイレに行くなどです。

子供にはゆったりとした服装をさせ、機内で腹痛を起こしたら我慢せずにトイレに行くよう、言い聞かせておきましょう。

機内の空気は乾燥しているので喉や鼻が乾くことを教える

機内の乾燥により、飛行機内でのどが渇くことがあります。鼻や粘膜が乾燥したように感じたり、目が痛く感じることがあります。水分を摂るようにして、必要があればうがいをするようにします。
機内サービスではジュースを提供してくれます。機内の乾燥でのどが渇いたと感じることもあるので、マスクをつけさせておくのもいい対策方法です。

目が乾くことがあるのでこすらないように言い聞かせる

機内が乾燥していることから、目の乾きもあります。子供が自分で目薬を使えるようであれば、目の乾きを感じたら目をこすらず、目薬を使うように言っておきましょう。

飛行機に酔ってしまったら客室乗務員に連絡することを教える

船や自動車と同じように飛行機にも乗り物酔いがあり、「空酔い」といいます。気流が悪いところを通過すると飛行機も揺れやすく、酔いやすくなります。

ジュースなどの飲み過ぎを避け、乗り物酔いがしやすいのなら搭乗前に宵止めの薬を飲むようにします。その他、しめつけのゆるい服装をする、冷たい水を飲むと対策ができます。

飛行機内には酔い止めの薬が常備されているので、空酔いをしたら早めに客室乗務員に伝えるようにします。

歯が痛くなったら客室乗務員に連絡することを教える

飛行機が離着陸する時は、空気が膨張したり収縮したりするため、歯が痛く感じます。虫歯は放置せず治療しておかなくてはいけません。

飛行機で歯が痛く感じた時には、到着してから歯科医に行っておくといいでしょう。痛みがひどい時には機内にある鎮痛剤をもらってください。

座席周辺での思わぬケガに注意をさせる

飛行機の座席に慣れない子供は、飛行機特有の設備で遊んでいて、けがをしてしまう可能性があります。座席のテーブルの出し入れで指をはさんでしまったり、収納式テーブルに腕をうちつけてしまったり、トイレのドアで手をはさんでしまうことがあります。いつもとは違う機内でのケガが起こらないよう、親は注意を促しておきましょう。

子供の飛行機一人旅は子供向けの特典がいっぱい

各航空会社で子供向けの特典がいっぱい

子供1人で飛行機に乗る時は不安も多いでしょう。しかし、子供が飛行機に乗ることで特典もたくさんあり、思いのほか、快適な子供の一人旅ができます。

早めの予約で希望の座席を指定ができる

出発する前に、座席指定をすることができます。非常口座席は安全上の都合で利用することはできないのですが、出発前の時間に申し込むことで座席を指定することができます。

「窓際がいい」、「トイレの近くがいい」など、子供の希望の座席があるなら伝えておきます。座席指定ができると長時間のフライトでも快適に過ごせます。

健康状態などを客室乗務員に伝えておける

大人にはないサービスとして、子供の健康状態を伝えるカードを渡してくれます。体調の面、子供の一人旅で気になることを書いて、メッセージとして客室乗務員に伝えることができます。
空酔いをしやすいこと、虫歯があって空で痛みを感じるかもしれないこと、1人だと不安になってしまうかもしれないことなど、些細なことも伝えておけると安心できます。

航空会社のオリジナルグッズをもらえる

子供だけの特典として、航空会社のオリジナルグッズをもらうことができます。ペーパークラフト、カードホルダー、プルバックおもちゃなど各社が趣向を凝らしたおもちゃがもらえるので、子供も喜び、機内で退屈することも少ないでしょう。オリジナルグッズは非売品のこともあるので、グッズ目当てで搭乗する子供もいるほどです。

到着後のお出迎えを専用タクシーにして目的地まで送ってくれる

羽田空港指定になりますが、タクシー会社によって専門の教育を受けたタクシーが、子供を出迎えてくれるサービスを実地しています。

基本的に、子供1人で飛行機に乗る場合は出発空港までの保護者のお見送り、到着空港のお出迎えの2つが必要です。

しかし、専用タクシーを利用することで、到着空港から目的地までドアtoドアで運んでもらえます。空港まで出迎えに行くことが難しい高齢者の場合、利用するととても便利です。

飛行機で子供の一人旅をやってみた!体験談3つ

飛行機で子供に旅をさせてみた体験談

子供を1人で飛行機に搭乗させた3人の保護者の意見を聞いてみました。心配なことは多々ありますが、子供にとって良い経験になっています。

経験値になった!

Kotoko3(35歳)


飛行機に子供1人で利用できるサービスデビューを待っていました。1年生のときに初めて利用しています。

ママは仕事をしているので、夏休みも忙しいです。子供が夏休みの時、先行して実家に帰省させて田舎で自然とたわむれつつ楽しんでもらい、後から合流するスケジュールを立てています。

出発空港まで見送ることができて、客室乗務員さんに渡すことができるので安心感があります。新幹線でも行くことができる距離なのですが、新幹線は「いつ降りていいか」「新幹線内での不審者からのガード」の不安がありました。

到着空港では実家の父や母に引き渡してくれて、1年生でも充分利用できるサービスだということがわかりました。

子供1人であたふたすることもなく、機内への搭乗から到着まで客室乗務員がお世話してくれ、機内でも気にかけてくれていちょうで、子供は飛行機の旅を満喫でき、また、1人で飛行機に乗りたいと言っています。

将来の海外留学を見据えて

ふるっこ(43歳)


先輩ママが、子供を海外留学させているのを見て、我が家も将来海外留学を見据えているので、ちょっと早いですが1つの経験として、1人で飛行機に乗ってもらうことにしました。

子供が飛行機に1人で乗るプランはあるのですが、サポートしてもらえるのは小学校まで。12歳以上になってしまうとサポートなしで1人で乗るように言われるので、小学生のうちに挑戦しました。

お盆休みに親戚の家に先に子供だけで行ってもらい、ママは後から合流するようにしたのですが、搭乗口まで一緒に行くことができ、機内ではきれいなお姉さんに話しかけてもらい、お出迎えも親戚がいたので、不安な気持ちもなかったです。

もう少し大きくなったら、今度は留学も!はじめのステップとして国内旅行の1人飛行機ができて成長したような気がします。

子供の飛行機1人旅はワクワクがいっぱい!

子供が1人で飛行機に搭乗するのは、親として最初は不安な人もいるでしょう。しかし、子供にとっては大きな経験値となり成長過程としても大切です。

客室乗務員がついてくれてオリジナルグッズももらえる特典があるサービスは、12歳程度までと上限年齢があります。1人での飛行機デビューをしたいのなら、お見送り、お出迎えをしてくれるサービスがある6,7歳~11歳の年齢の範囲で挑戦してみるのがおすすめです。

車酔いしやすい子供は飛行機にも酔いやすいです。対策は車酔いと同じなので、子供の車酔い対処法・乗り物酔いしなくなる10の予防策を参考に、飛行機に乗る際の乗り物酔い対策をしましょう。