義実家へ帰省したくないと思っている妻が多い
義実家に帰省をするお盆の時期や年末年始になると、義実家へは「行きたくない」と思ってしまう妻が多く、その理由は、家庭によっていろいろです。
夫の実家との関係が良好な家庭でも、やはり妻にとっては気を使う場所でもあるので、短時間ならまだしも、滞在日数が長いと精神的に疲れてしまいます。
義実家に帰省したくないと言っても夫にとっては自分の実家であり親でもありますし、子供にとっても大切な祖父や祖母で、帰省を楽しみにしているでしょう。
嫁にとって気になって仕方がない義実家の帰省について、避けられないことであればなるべくストレスを感じないよう、どうせなら楽しめるようにするコツをおさえておきましょう。
義実家に帰省する回数は年に何回?
義実家への帰省の回数は、義父や義母との仲の良さや地域性、住んでいる場所によって違ってきます。近隣に住んでいたり、敷地内同居だと毎日顔を合わせることもあるでしょう。逆に、新幹線や飛行機でしか行けない、海外に住んでいる場合だと会う頻度は少なくなります。
義実家に帰省してから何日滞在する?
義実家へ帰省する回数で一番多いのが年に2、3回で、その次は年に1回、3番目に多いのが数年に1回という順番になります。また、滞在期間は1~3日滞在が一番多く、次に4~10日前後の一週間程度の滞在となっているようです。
義実家での滞在期間の平均
- 一番多い滞在期間は3日以内
- 年に2、3回が多い
- 人によっては年に1回も
- ゴールデンウィーク、お盆、お正月、長期間の休みが取れる時に帰省することが多い
義実家に帰省するのは、肯定的な意見もあれば否定的な意見もあります。本当は頻繁に帰省したいものの、家族で一緒にまとまった休みが取れないから帰省できないという家族もあれば、嫁姑関係がストレスになって疲れるため、仕方なく義理を果たすために帰省している家庭もあります。
義実家に帰省する回数の理由は?
- 遠方だと交通費も高いため無理のない回数にしている
- 家族の仕事で長期休暇の合うタイミングで
- 子供の学校が長期休暇のタイミングで
- 嫁姑の関係もうまくいく回数を考えて
義実家への帰省が嫁のストレスや疲れになるのはなぜ?
義実家へ帰省することが、ストレスと感じている妻は、なぜストレスになってしまうのでしょうか。義実家で妻が疲れてしまう主な理由をまとめました。
金銭感覚が合わないから
義実家に帰省すると、どうしても金銭感覚のズレを感じてしまうことが増えます。義実家に仕送りをしている、夫の奨学金の返済をしている家庭をはじめとして、義実家からお金の援助を依頼されるケースもあり、日ごろからお金がかかっているのに、義実家に帰省することでさらにお金がかかります。
帰省をした時に宿泊費や食費、滞在費用として義実家にお金を渡す嫁もいます。わざわざ交通費をかけて行ったのに、宿泊費も渡しているのに家事を手伝うことになってしまうと、ストレスだけが増えて、結果、行ったことが心身ともに疲れるケースがあります。
お金の問題は根強いストレスになる
- 毎月義実家に仕送りをしている
- 夫の奨学金の返済がある
- 帰省のために家族分の交通費がかかる
- 帰省の時に宿泊費や食費がかかる
- 子供へのお年玉の額が少ない
このほか、五月人形や兜、ランドセルを購入してくれなかった、出産祝や入学祝がなかったことも小さなストレスになり、義実家と相性が合わないケースがあります。
五月人形や兜については、関東だと男親の実家が購入、関西だと女親の実家が購入する暗黙のルールもあり、一概に義実家が払うしきたりはありません。ランドセルも各家庭で購入する場合もあります。ただ、お金の問題は根深く、一つ一つは小さいことが積み重なって関係が悪化するケースも多いです。
義実家の環境が苦手だから
義実家の帰省が嫌な人には、家に染みついたニオイが生理的にダメだということもあります。義理実家の部屋や家が古く、独特の老人臭がするため行きたくない人もいます。
家具も長い間そのまま置かれていると、独特のニオイがすることもあります。部屋のニオイをなつかしいと感じるか苦手と感じるかは、義理実家との関係もあり、精神状態にも影響してきます。また、家の衛生環境について疑問があると、孫である子供たちに与える食事の衛生状態が、悪いのではないかと気になる妻もいます。
義実家の環境で気になることは?
- 家のニオイに苦手意識を感じている
- トイレが洋式ではなくて和式
- とにかく寒くて風邪をひきそう
- 子供に与えるお菓子やジュース(ごはんを食べなくなる)
- 賞味期限切れの食品を出してくる
生活習慣が違うから
義実家に帰省した時に生活習慣が違い、抵抗を感じて疲れる人もいます。家庭でのルールはそれぞれなので、合わせなくてはいけないことがストレスに感じます。
例えばお正月に帰省した時に、嫁としておせちを作る暗黙の義務がある、親戚づきあいの宴会ではお酌をしなくてはいけない、ご飯やお風呂は嫁が一番最後、朝は嫁が一番早く起きるといったルールを課せられて、ストレスを感じてしまう人も多いです。どうしても普段とは違う環境で過ごさなくてはいけないので、緊張感があります。
育児方法を先輩ママとして義母にアドバイスされるから
義実家への帰省をした時、義母からの育児話を苦痛に感じる妻は多いです。育児方法は昔と違っているのに、子育てのやり方を間違っていると指摘されたり、不要なアドバイスをもらったりすることで疲れる人の口コミも多いです。
子供が産まれる前だと気にならなかったことが、子供が産まれてからは気になってしまうことがあります。また、子育ての先輩として直接的な言い方をされると、余計にイライラがつのります。
産後の「ガルガル期」も要因のひとつ
「ガルガル期」と呼ばれる時期が訪れる女性も多いです。ガルガル期とは、産後すぐに起こる状態で、ママが本能的に子供を守ろうとする行為の一つです。
義実家の両親に赤ちゃんを抱っこされたりすると、自分の赤ちゃんを取られたように感じてイライラします。また、離乳食や食事においても自分なりのルールがあると、味付けや栄養バランスなど気に入らないことをされて、イライラしてしまう状態になります。
子育てにこだわりがある女性だと、子供がある程度大きくなってからも義実家の環境に慣れません。子供と義実家の両親が仲良くしていても、疲れる要因になることがあります。
義実家に帰省したくないのに帰省しなければならない時に義母と仲良くする方法
義実家に帰省する時、多くのストレス要因となっていることが義母との関係です。結婚相手の母親の元々の性格もありますが、険悪な雰囲気にならずに仲良くするためにはどうすればいいのでしょうか。
訪問のマナーを守る
義実家の帰省も、お家訪問のマナーを守りましょう。あらかじめ挨拶メールを送付しておくことは重要です。息子である夫が、義実家に帰省の日程を直前になって、あるいは当日になって報告するなら、義実家にとっても「布団の準備が必要だったのに」「掃除をしておくべきだった」など双方が疲れる原因になります。
特に、帰省時期のゴールデンウィークや夏休み、年末年始には、義実家にとってもやることが多いです。年末の帰省であれば、大掃除やおせち作り、年賀状作成、地域によっては餅つきなど12月にするべきことを考えると事前連絡は重要です。
帰省する時に大切なマナー
- 何泊するか
- ホテルなのか義実家に宿泊するのか
- 相手が気に入りそうな土産の購入
- 帰省後はお礼状も送付
我慢できるところは我慢する
一番多いのが、義実家への帰省が年末やお盆だけなら、一定期間のみだと思って我慢する方法です。口コミでも、年に1度、年末年始の長期休暇に義実家帰省をして、義務を果たすといったものがありました。
義実家との関係があらかじめあまりよくないと感じているのなら、年に1度は顔を出して、やり過ごすことで乗り越えるパターンも多いです。距離が離れた場所に住んでいるのなら、「お正月のお休みが取れなかった」「受験期だから帰省は控える」などいいわけをして、数年に1度の帰省にしてもいいでしょう。
義実家には泊まらず日帰りにするかホテルに行く
義実家の帰省時期で一番多いのが、お正月です。お正月休みが短い企業も増え、義実家の宿泊が疲れると思うのなら、日帰りで帰宅することも考えてみましょう。また、遠方で宿泊しなくてはいけない場所ならホテルを予約して、宿泊はホテルにしてみてください。それだけでもストレスを回避できます。
義実家としても、息子夫婦が泊まるために掃除や客用布団の用意をしなくていいので、メリットも多いです。ホテルを予約して宿泊する方法なら、夜寝る時間や朝起きる時間などの生活スタイルの違いのストレスも感じずに済み、義実家には数時間滞在して孫の顔を見せるだけの方法も取れ、遠方なら自由時間に観光地巡りもできます。
自分は帰省しないで子供だけで訪れてもらう
子供が大きくなってきたら、子供だけで訪れてもらう方法もあります。日本の大手飛行機会社では、お見送りとお出迎えがあれば6、7歳の小学生でも1人で搭乗できるプランを設けています。新幹線も不安ではあるものの、ホームまで入場券で入り、お見送りとお出迎えをすることで子供だけで帰省をする手段が取れます。
挨拶メールやお礼状、土産のやりとりをきちんとすれば電話やメールのやりとりだけでいいので、義母とは顔を合わせなくてよくなります。
義実家の帰省に悩んだ時はどうすればいい?
我が家では、義理の実家との仲はありがたいことにそこまで悪くはありません。義実家は近距離に住んでいるので、年末年始は孫の顔を見せています。その時に私が実践している体験談を紹介します。
義実家への電話連絡は嫁ではなく夫からしてもらう
義実家との連絡は基本的に夫からしてもらいます。実の息子との間だと、ざっくばらんに希望を言えるからです。私自身、嫁の立場なのでメールや電話連絡をする時、義実家に連絡するとどうしても気をつかってしまいます。
幸い、夫は独身時代から義実家の両親と仲がよく、結婚後も定期的にメール連絡をしているようです。そのため、孫のお遊戯会や運動会の日程も夫が伝えていて「連絡しておいたよ」と報告のみ受けています。
義実家への帰省は夫に子供を連れて行ってもらう
未就学児の2人の子供を育てる我が家では、夫が義理実家と仲がいいので、孫である2人の子供を連れて義理実家に遊びに行ってもらうこともあります。
嫁である私は、義理実家に遊びに行く時もあれば、仕事や家事などが忙しいため自宅にいたいと言う時もあります。それをありがたく理解してくれています。もしかすると、内心は夫と孫だけで来させる失礼な嫁と思っているのかもしれません。しかし、結局のところ、義理の両親が会いたいのは孫です。
嫁が来るとお茶菓子を用意したり気を遣ったりすることもあるため、行ったり行かなかったりすることでも、失礼な嫁だと怒られたりすることはなく、むしろかわいがってもらっています。
普段から孫の様子をこまめに伝えることで関係をよくしておく
夫と孫のみで義実家を訪れてもらうため、自分は行ったり行かなかったりの嫁ですが、孫の運動会やお遊戯会などの行事日程は、こまめに夫から連絡をしてもらっています。孫の晴れ舞台を見に来たい義実家は、運動会やお遊戯会に毎回来てもらっています。もちろん、その時には挨拶もして良好な関係です。
そして、ビデオ撮影をした動画をDVDにダビング、写真は焼き増しして義実家に渡しています。孫が書いた義父と義母の似顔絵を添えることもあります。嫁の役目としては、孫の様子を細かく伝えることだと思っています。
義実家へ帰省したくない時の体験談
義実家の帰省が疲れると感じてストレス要因になっている人も多いといいます。義実家帰省を少しでも楽しむために、どういった対策方法をとっているのでしょうか。
義実家帰省は卒業!一時期のことだった!
ことこ(44歳)
義実家へは飛行機での距離で、夫は年末年始も仕事でした。孫の顔を見たいと義父や義母が言うので、年末年始は私一人で子供2人を連れて義実家に帰省していました。
やはり、実家じゃないので緊張します。帰省先では生活スタイルも違い、宴会などはなかったのですが、夜に寝る時間帯も普段とは違い、義父のお風呂の時間が極端に早いので疲れることもありました。
下の子が小学校に入ったと同時に、飛行機会社の6、7歳からの1人で搭乗できるサービスを利用しました。出発空港で親の私が見送り、義父に到着空港で引き渡しをしてもらうサービスです。利用を開始してからは、子供だけで義実家に帰省してもらっています。1人で旅行できた自信にもつながったと思います。
考えると、私が義実家の帰省につきそったのは10年弱のことで、今思うと長いようでそこまで長くなかったと感じます。現在も子供だけで帰省してもらっていますが、来年は子供が受験で帰省は控える予定なので、帰省をする期間も長い目で見ると永遠に続くわけではないです。
ホテルに泊まる!疲れる気持ちがなくなった義実家帰省
せっちゃん(38歳)
夫の義実家の帰省には義理の姉夫婦も泊まりに来て、夜は大宴会が開催されます。年末年始は1週間ほどの宿泊で、その間ずっと嫁である自分は買い出しをしたり料理を作ったりしていて、休み時間もないため帰省は疲れるものだと思っていました。
赤ちゃんが産まれたタイミングで、帰省時にホテルを取りました。義実家には「赤ちゃんの夜泣きがひどいので、迷惑をかけないためにホテルを取りました」と言ったら理解してくれました。それ以降は、義実家の帰省にはホテルを取ります。義実家も、我が家は帰省しても夜はホテルに泊まるものだと自然と理解してくれるようになりました。
「子供の塾の対策授業がある」「休み明けのテストの勉強が残っている」など理由をつけて少しずつ宿泊期間も短くして、年末年始の休みも1週間から3日程度にして、年間の帰省回数も減らしています。帰省時には夜が暗くなった頃にホテルに行くことにしています。
仕事復帰によって回数を減らしてみたらストレス軽減!
兼業ママ(45歳)
義実家の帰省は、育児休暇の時にはこまめに訪れていました。年間の回数だと、ゴールデンウィークに夏休み、年末年始と最低3回は行っていたでしょうか。夏休みは、夫の休みより前に義実家を訪れ、1週間は過ごしていました。
ただ、義実家で帰省すると、子供がお菓子ばかりを食べて夕ご飯を食べないのが気になり、嫁である自分は掃除や家事や料理もしなくてはいけなかったり、疲れることもありました。
私の仕事復帰を機に、年末年始の1回だけを帰省することにしました。仕事復帰をすると、夏休みは交代制の仕事なので夫と休みが合わなくなったりしたためです。ゴールデンウィーク中も平日があると、園や小学校があるため長期休暇は取れず、帰省を諦めたりしました。その点は義実家も理解してもらえています。
年に1度の家族の休みが取れる時には義実家に帰省する、それで嫁の役割は果たしていると感じています。
お互い独立!年末年始はこう過ごす!
お仕事大好きママ(36歳)
私の実家は近距離、義実家は遠距離です。我が家では、義実家へは夫が子供1人を連れて帰省してもらいます。そして、私の実家へは私が子供を連れていきます。つまり、お互いの実家にそれぞれが孫の顔を見せに行っています。
きっかけは、私の仕事がサービス業ということもあり、お正月休みに仕事が入り、遠距離の義実家に行けないことでした。その時に、夫と子供で飛行機に乗って行ってもらったところ、思った以上に楽しかったようで、私は疲れる要因もなく「これはいい方法!」と思い、翌年からはお互いがお互いの親孝行をすることで落ち着きました。
私は義理実家へ挨拶のメールやお礼をしたりしますが、直接は出向かず、夫に行ってもらっています。反対に、夫は私の親に会わずに過ごしていて、年末年始は1人の時間をお互いに楽しむことができています。
先輩ママの助言を聞いて
やよい(36歳)
若くして子供を産んだ同年齢のママがいて、その人いわく「子供が高校生にもなると義実家に帰省したいと言わなくなるよ」とのことだったので、子供が幼稚園の今は、年に1度、年末年始は義実家に帰省しようと決めています。
周囲の意見を聞いてみると、帰省をすると緊張したり疲れる人が多いけれど、行かなくなるとタイミングを見失ってしまって、数年に1度帰省した時も話が盛り上がらなくなってきて、義実家とあまりいい雰囲気にならなくなってくるようです。
義父や義母はよく連絡をくれて、スマートスピーカーの画面ごしに子供と話をしています。嫁姑関係も悪くはなく、帰省するとおいしい料理を作ってくれたりと優しく、孫にお年玉もくれます。それを見ていると、子供が成長していく姿を見たい気持ちがあるんだろうなあと感じるので、嫁としては年に1度、孫の顔を見せることで義実家孝行をできたらいいと思っています。
義実家に帰省したくないときは夫に助けてもらおう
義実家の帰省は、嫁姑関係がうまくいっている人でも緊張すると言っている人もいて、宿泊を伴う帰省だと、なおさらストレスに感じてしまう人が多いでしょう。どうしても義実家へ帰省したくない時は、夫に助けを求めましょう。近距離、遠距離で義実家への帰省では宿泊が必要か、滞在期間が長期間かの違いはありますが、帰省するとしてもうまくいくように考えてみてください。