ママ友ランチが気が抜けない理由&戦慄のランチ会を制する方法
ママ友とのランチは、学生のときの友だちのランチのような気軽さはないと感じているママたちは少なくありません。つまり、多くのママがママ同士のランチは気が重いと感じている…ということ。
実はママ同士がお互いに「ママ友付き合いって疲れるわ」と思っていること自体がなんだかおかしな話ですが、それにしてもランチ会は親睦を深めるために行うのですから、楽しくポジティブであってほしいもの。なぜ、ママ友とのランチを負担に感じるママが多いのでしょうか?
ママ友とのランチはココが苦手1 探り合いが嫌
「心を開いて楽しむというよりは、家のレベルや夫の職業、学歴等を探り合っているような感じがして苦手」「本当のことを誰も言わずに、上辺だけの付き合いをしていると思う」と感じるママも珍しくはありません。
ランチを一緒にするというのは、本当は仲良くなるための手段の1つであるはずなのに、特に4~5月ごろのお互いをあまり知らないときに催されるランチ会では、幼稚園の3年間のを一緒に過ごす人、小学校生活を共に送る人がどのような人なのか、その母親はどのような人なのか、どのような家庭で育っているのかの探り合いのようなイメージを受けてしまうでしょう。
しかし、どこか身構えてしまうことから探り合うようような反応も普通だと感じる人もいますが、それでもママ友カーストにも準ずる派閥が生まれるきっかけにもなることから、やはり探り合うような言動は苦手だ・嫌いだと感じる人のほうが多いと言えます。
『ママ友』へある種の危機感を感じ、人の地位を生活レベルで細かく順位付けするかような探り合いが苦手あるいは嫌いと感じるママにとっては、ランチ会のお誘いはなるべく受けたくないものとなります。
ママ友とのランチはココが苦手2 噂の元になりかねない
ランチ会で発した何気ない一言が噂や悪口の原因になることもあります。
例えば、一般的にステータスの判断基準となる学歴や家柄の話題は、あからさまにやっかみ対象となります。
ママの出身校の話になって「どこのご出身なの?」と尋ねられて、つい何気なく「○○大学(←超有名一流大学)」と答えただけが、次の日から、「○○さんは出身大学を鼻にかけているのか知らないけど、人を見下すような態度を取るわ!」など勝手な話をまき散らされ、何気ない話の流れで「父の会社がそこにあって・・・」と話しただけで、「社長令嬢気分が抜けないのねぇ、偉そうに」と悪く言われてしまうこともあるのです。いえ、本当に…。
その他にも、「お宅のお子さん、本当に美人さんね」と褒められて、なんと返して良いか分からずに口ごもっただけで、後から、「子供がかわいいと思っていても普通否定するよね?」などと言われているものなのです。
自分の発言で意図せず人を不快に陥れてしまっているのか、何か勘繰られてしまいそうのではないか、自慢と思われるような発言は絶対にしないようにしなきゃ…!と考えると、ランチ会が重荷になってしまいますよね。
ママ友とのランチはココが苦手3 話題が困る
普段からよく話すママたちや仲の良いママたちと話すのは問題なくても、あまり話したことがない人と雑談をしなくてはいけないと思うと、「どのような話題をすれば良いのか」「後で悪く思われないためには、どのような話題がベストか分からない」と苦しくなってしまうママもいるでしょう。
特に、クラス替えがあったばかりや進学したばかりの4~5月に開催されるランチ会は、探り合いの場になることもあり、話題のチョイスをちょっと間違っただけで思わぬ地雷を踏んでしまいかねません。ランチ会のメンバーが錚々たるママ揃いの場合、神経を尖らせすぎて胃が痛くなってしまうことも…。
ママ友とのランチはココが苦手4 悪口や陰口が多い
もちろん全てのランチ会で悪口や陰口があるわけではなく、錚々たるママ友達だって本来は誰も傷つけない話題がしたいはず。ですが、何故かこの世の中は、誰かが一度(その場にはいない人の)悪口を言い始めると、「私もそう思っていた!」「あの人は、こんなこともするのよ!」と、悪口が活気づくこともあります。
そのような雰囲気の中では「そんなことないよ。本当はとっても良い人よ」とはなかなか言えません。押し黙っていることしかできない自分に嫌悪感を感じ、悪口の対象になってしまったママに対して何だか申し訳なくなってしまうもの。ですが、まかり間違って、一緒になって悪口を言ってしまったら同じ穴のムジナ、自己嫌悪に陥ってしまえる段階で引き返しましょう。
メンバー次第である程度の予期ができることもありますが、親睦を深める体の『ママ友ランチ会』がふたを開けると悪口大会でした…というのは、ランチに参加する前にはわかりにくいものですので、事前に完全回避できなかったのなら巻き込まれてしまうことになります。
もちろん、ママ友界に蔓延る悪口や陰口は、いうなれば日常茶飯事な面もあるために、「悪口や陰口の応酬になりそうな場面には参加しない」と心に強く思ってママランチに参加しない方もいますが、「私が悪口の的になるのは避けたい」と思って、行きたくなくても参加するママも少なくはありません。
ママ友ランチ会を無事生還するディフェンスの基本
もちろん、ママ友とのランチは悪いことばかりではありません。
出席して辛いママ友ランチも多くて困りますが、純粋に楽しいママ友ランチも圧倒的に多いのは事実です。では、楽しいママ友ランチをもっと楽しくするために、どのようなことに気をつけることができるのか見ていきましょう。
ママ友ランチでの話題&会話術
話題は余計なことを言わないように細心の注意を払う必要がありますが、基本的には周りに合わせた話題をチョイスしていれば、その場を楽しく乗り切れるはずです。
トークの姿勢を見直して
例えばみんなが『今度の運動会』について話しているのに、突然、「ねえ、新しく出来たあのお店、行って見た?」と言うなら、誰しも「え?」「KY?」と思うでしょう。相手の話を遮って、「ねえねえ聞いて、こんなことがあったのよ!」と自分の話題に強引にすり替えてしまうのもNG。ちょっと今後のお付き合いは難しいかもと思われてしまうかもしれません。
ママ友ランチは自己主張の場ではない
例え話題にうまく乗れずに「うんうん」と聞いているだけでも、他ママのマシンガントークに滅多打ちにされて自分のしたい話が出来なくても、それもお付き合いの一環なのです。
ネタ提供は『みんながわかる話題』
誰もが楽しく参加できる話題、子どもの行事やイベント、最近子どもに人気のテレビやおもちゃ、お稽古ごとや教室の評判(あまりにもネガティブなモノは避ける、通っている人もいるかもしれないのでできればポジティブな評判)などは、比較的誰も傷つることなく気軽に話すことができる話題ですね。
話題のNGチョイスとしては、仲の良いママ友といつも話す話題があったとしても、普段あまり話さないママ友がランチのメンバーに居るときは、みんなに通じるネタでない話題には敢えて触れない方が賢明です。普段あまり話さないママ友にとってはあなたの話題は『知らない話』ですので、「ついていけない…」「場違いなところに来てしまったかも」とつまらなさや不快感を覚える可能性があるからです。
ママ友ランチはランチ会場に応じた服装で
ママ友付き合いには『服装チョイス』も必要スキル。ランチ会の場所に合わせて服をチョイスしましょう。
例えば、普段はカジュアルな雰囲気の幼稚園や保育園・小学校であっても、ランチの会場が高級レストランやホテル内のレストランである場合には、気持ちドレスアップしていかなくてはなりません。
三千円台のランチ提供を行うお店に普段通りあまりにもカジュアルな格好をして行くと、「こんなちゃんとした場所なのに・・・KYだったとは一緒にいるのが恥ずかしい」と他のママたちに思わせてしまうかもしれないからです。
また、反対に千円台のランチを提供するお店やファミリーレストランでママ友ランチを行うときは、普段のカジュアルな感じがしっくりと周囲にマッチしますのでベストです。
個室やお座敷での食事の場合は、インソール(靴の内側)がある程度きれいな靴を履き、ストッキングもはかない素足にサンダル履きのときは、お座敷に上がるためのフットカバーや短い靴下等を持っていくようにしましょう。裸足でお座敷に上がって、「ちょっと常識に欠けるお母さん」と思われてしまわないように注意します。
ですが、いくらカジュアルなお店でも、不潔感漂う服装や汚ない靴、ぼさぼさの髪で出かけるのは止めましょう。その団体(幼稚園や保育園・小学校・お稽古ごと・教室)の品位を落とすような格好をするのは、決して望ましいことではないのです。
ママ友ランチの幹事になったときの注意点
ママ友ランチの幹事になった場合は、どのようなことに注意をする必要があるでしょうか?
お店の選び方
普段の仲間との気軽なランチなら、予算やお店のランクなどを話し合ってからお店を決めることができるのですが、初めて会う人も多いランチや進学時・進級時の顔合わせ的なランチのときは、そうはいきません。
あまり話したことがないメンバーもいるランチ会なら、皆が気兼ねなく話すことができるような、貸し切れるお店や個室を借りられるお店をチョイスするのが正解。進学時・進級時等の特別な意味合いのあるランチの場合は、3,000円~5,000円のちょっと高級なランチもあり(学校の雰囲気や参加するママの意見にも因りますが)です。
委員会やサークルなどの比較的気取らなくても良い小規模な集まりのときは、もう少し気軽な値段と雰囲気の方が良いかもしれません。1,000円~1,500円くらいで探してみましょう。
もちろん、予約は必須です。みんなで出かけて行ったのに、定休日だったり満員だったりするならば、責任は幹事さんにありますよ。
メンバーの選び方
特に名目のないランチの場合は、メンバー選びがランチ会の運命を左右する大切なポイントになります。気軽に声をかけてみたママが、他のメンバーと喧嘩中…ということもあるからです。「そんな事情まで知らないわよ」と言いたいところですが、『みんな仲良く』という趣旨である以上メンバー選出に無頓着ではいられません。
ここは、幹事でもメンバーを勝手に決めるのではなく、ランチに行くことが決まっているママ友たちに「誰か他も誘う?」と率直に尋ねてみましょう。
日時の選び方
ある程度、メンバーが固定されているママ友ランチの場合は、初めから3日ほど候補日を選定して、「どの日が良い?」と尋ね、もっとも参加者が多い日に決めてしまうのが、トラブルが少ない方法かもしれません。ですが多くの参加者が見込まれるクラス単位のランチの場合は、初めから特定の日を選び、「参加できる方は参加して下さい」と伝えることがスムーズです。
仕事を持つ母親が多い保育園の場合では、ランチ会決行は至難の業となります。
土日にママ友ランチを開こうとしても、スケジュール的に負担になってしまうこともあるので、必ず確認を取るようにし、十分な余裕をもってスケジュールを予定・告知しましょう。子どもも参加できるように取り計らったり、プレイスペースが設置された場所を選んだり、天気が良い日は屋外でケータリングを活用したりするのも良いですね。
戦慄のママ友ランチ会を楽しむ強者になろう!タフなスピリットを身につける
いくら日本中が震撼する戦慄のママ友界にあっても、ランチ会はママ友の交流の場であり本来の目的通りに親睦を深めるチャンスであることには間違いありません。ですが、ママ友ランチを気負わず楽しむためには、多少のことには動じず笑顔で応えるタフなスピリットと攻めの姿勢、少々の気品が必要です。
攻めの姿勢!服装やメイクは念入りに
オシャレをしなくてはいけない場面で普段モードの服装でランチに参加してしまうなら、バカにされるきっかけを作っているようなもので、ランチの間中気が滅入ってしまうことに…。また、普段よりも至近距離で話しますので、メイクも念入りに、かつ、厚化粧にならないように気を付けましょう。
がっちり気合いを入れすぎるのも「いや、合コンじゃないし…」と思われてしまう要因となりますし、ママ友ランチですのでそこまでして参加する必要はないものの、あまりに手も気も抜いて参加すると、ファッションのせいで楽しむことができない可能性は高いといえます。
「いつもよりちょっと可愛く」「いつもより丁寧なメイク」「いつもよりちょっと手を掛けたヘアスタイル」でランチに参加するのが、気持ちに余裕を生み笑顔で接することができるコツとなります。
気品を演出!声の大きさに注意
つい話が盛り上がると声が大きくなってしまいますよね。ですが、自分の声が大きいことは気付きにくくても、他人の声が大きいことは気付きやすいものです。また、会話の声の大きさには気品も現れます。同じような声の大きさで話しているつもりでも、「ちょっとこの人、声大きすぎ!一緒にいるのが恥ずかしい・・・」と思われている可能性もあるのです。
個室や離れの場合は少々の声の大きさは構いませんが、それ以外の場所では盛り上がっても大きな声にならないように、気を抜かないことが大切です。声の大きさは無意識によるところもありますので、普段から注意して過ごすとコントロールしやすいですよ。
また、相手の声が大きいとしても、面と向かって「ちょっと声が大きいよ!」と注意するのはやめましょう。素直に「ありがとう」と思えるママは100人中1人いれば良い方です。ほとんどのママが「なんか恥をかかされた気分・・・」とあなたに対して不快感を覚えてしまうことも知っておきましょう。
特定の人ばかり話さないように!
「仲の良いママ友と話していたい」というのは素直な気持ちであったとしても、その他のママたちが参加するランチでは、「新しい友達を作りたい」「ママ友の輪を広げたい」「他のママたちとも仲良くなりたい」というスタンスで臨むべきです。
1対1で話すなら、2人でランチをすれば済むことです。大勢のメンバーで参加するときには、そのメンバーならではの話で弾むべきなのです。
ですが、実はこれは『他者に気を配るスキル』があってこその言動。余程場慣れしている人以外にとっては簡単なことではない部分もありますが、「たくさんの人と話したい」という気持ちでランチにでかけることを忘れないようにしてくださいね。
また話したい!と思わせる方法
ママ友ランチがそれ一回きりにならないように、相手のママたちにも「またこの人とお話ししたいわ」という印象を残しておくことが大切です。ママ友に「また話したい!」と思ってもらえるポイントは2つ。
笑顔で話を聞く(へらへらとではなく、しっかりと意思をもって!)
あまりにも深刻かつネガティブな話題以外には、基本的には笑顔キープで相手の話を聞きますが、ここで重要なポイントは、「相手の言葉を受け止めて、真剣に話を聞く姿勢を忘れずに、かつ笑顔でいる」ということ。
少し難しい技ですが、ママ友は表情からも相手の弱さを見抜きます。何に対してでもへらへらと笑ってしまうのは「また話したい」とは思われにくい言動です。
1対1で話をするときは相手と話すことができて嬉しいという素直な気持ちを表現しましょう。
言葉の端はしに親密さを表現(相手に半歩踏み込むが馴れ馴れしさは封じ込めて!)
私はあなたに打ち解けていますよ!と話し相手に示すために、会話の端はしに親密さを表現しましょう。
いつまでも「○○くんのお母さん」と呼ぶのではなく、「○○さん」と下の名前で呼んだり、「そうよね」等の丁寧な友達口調を使って話すのもほどよい親密さを表現できます。
イメージで言えば相手に半歩~1歩踏み込む感じです。
ずけずけとあまりにも馴れ馴れしい態度を取ると、引かせてしまって当然です。『品を忘れず、少しだけ自ら打ち解ける』がママ友界を生き抜くコツと言えるでしょう。
ママ友ランチを制して社交場を作りましょう!
ママ友ランチは苦手と感じる人も少なくはありませんが、ママ友ランチをきっかけとして、ママ自身が楽しく過ごせたり、学校生活や普段の地域生活で欠かせない情報を交換することができたり、子どもの様子を詳しく知ることができたりします。
デメリットもあれど、うまく制することができたら多くのメリットがあるママ友ランチ、おしゃれや話題に注意して、楽しく参加していきましょうね。