子供がスケジュール管理をする方法
子供がスケジュール管理をできるようになる方法やアイデア
子供にスケジュール管理をさせるには、スケジュール帳やホワイトボード、時計やテンプレートを使ったものなど、たくさんの方法があります。子供が自己管理できるようになれば、ママがガミガミいう機会は劇的に減ります。1ヶ月・1週間・1日のスケジュール管理ができる方法をまとめました。
子供にスケジュール管理をさせてガミガミ小言から卒業しよう
子供にスケジュール管理をさせ、やらなければいけないことの自己管理ができるようになると、ママはとても楽になります。
ママは時間のない朝やダラダラしがちな夕方、時間に追われて「学校の準備しなさい」「お風呂入りなさい」と子供にガミガミ言っていませんか?できれば穏やかに過ごしたいのに、決まった時間に送りだしたり就寝させたりするには、どうしても子供を追い立てなくてはいけなくなります。
そんなガミガミ小言から卒業するために、子供にスケジュール管理させませんか?子供自身が、自分のすべきことをできるようになり自己管理が上手くなれば、ママは助かり、イライラすることも少なくなります。子供にもできるスケジュール管理法やメリットを紹介します。
子供にスケジュール管理させるアイデア8つ
子供にスケジュール管理させる場合、毎週や毎月の習い事や行事のスケジュール管理をさせる方法と、毎日のタスク管理をさせる方法、の2つのパターンに分かれます。
どちらかだけ実行するのではなく、子供に合っている管理法をいくつか組み合わせて、全体のスケジュールと毎日のタスク管理を実行できるようになると、子供にもママにも大きなメリットがあります。
3歳~中学生くらいまで使える、スケジュール・タスク管理のアイデアを8つ紹介するので、ママや子供に合った方法を選んでカスタマイズして活用してください。
1.カレンダーでシンプルに行事のみを確認
子供がスケジュール管理をする簡単な方法です。忙しいママは、スケジュール管理をさせたくても手の込んだことができないことが多いので、初心者でも取り組みやすいカレンダーとシールを準備して、子供と一緒にスケジュールを書き込んだり、シールを貼ったりするだけでもじゅうぶん管理できます。
日々のタイムスケジュールを管理させたい場合は、月間カレンダーの横に手書きでタイムスケジュールを貼っておくだけでもOKです。ママが定期的にカレンダーを確認するように促すと、子供は自然とカレンダーでスケジュールをチェックするようになります。
方法がシンプルなだけに、貼りっぱなしになることが多いので、必ずカレンダーをチェックさせる癖をつけてあげることが大切です。
2.ホワイトボード+マグネットで簡単タスク管理
子供のスケジュール管理で多く行われている方法が、ホワイトボードと自由な形にカットできる両面マグネットを準備して、マグネットには朝と夜にすることを表に書き、裏に「よくできました!」といった言葉を書きます。このスケジュール管理法は、多くのママが実践している方法のひとつです。
ホワイトボードには、「あさすること」「よるすること」と書き、該当する場所にマグネットをそれぞれ貼ります。朝なら「かおをあらう」「がっこうのじゅんび」といった項目が入りますし、夜なら「おふろにはいる」「あしたのじゅんび」などを貼ります。
子供が自分のやった項目を裏返すことで、したこととすべきことが可視化されるので、タスク管理が簡単にできるようになります。しばらく続けていると習慣化できるので、タスク管理しなくても自分のことは自分でできるようになります。
3.時計に直接色を塗って子供のタイムスケジュール管理
子供がまだ時計に慣れていない年齢なら、時計の読み方の勉強も兼ねて、時計に直接スケジュールを書き込む方法があります。時計は白くてシンプルなものを準備して、表面のガラスを外します。ガラスを外すと文字盤に書き込みができるようになるので、帰宅後のスケジュールを円グラフのように色分けしてみましょう。
働くママが大変なのは、仕事が終わって帰宅した後です。子供も外で気を使っているだけに、家に帰るとダラダラしたくなるので、食事やお風呂の時間が徐々に遅くなってしまいます。それを防ぐために、夕方から夜にかけてのスケジュールを明確にしておきましょう。
時計に「あそび=赤」「おふろ=青」「ごはん=緑」などと色分けして、やって欲しい時間に色を塗ります。例えば、17時から18時は遊びの時間にするのであれば、その間を赤のマーカーで塗りつぶします。今何をする時間なのか一目で分かるので、ざっくりしたスケジュール管理にはオススメです。
4.壁新聞のように子供のスケジュールを貼りだす
子供が楽しめるように壁新聞風にスケジュールを貼りだす方法もオススメです。イラストやシールを使って、一か月の行事や習い事の日程、一週間の予定や1日のタイムスケジュールなどを書き出しておくと、子供は楽しくスケジュール管理できるようになります。
ママだけで作るのもいいですが、子供も一緒に新聞作りに参加させると、子供はよりスケジュールを守りたいという気持ちになります。書くことが好きな子供なら、すべて任せてみてもいいでしょう。
5.テンプレートを無料でダウンロードして子供のスケジュール管理に活用する
インターネットには、スケジュール管理をするためのテンプレートがたくさん紹介されています。最初から自分で作成するのは大変ですが、テンプレートをダウンロードして使うと簡単なのですぐできます。
テンプレートを参考に自分流にアレンジするのもいいですし、新しいアイデアが湧いてくることもあります。無料で使えるツールは積極的に使って、効率よくスケジュール管理をスタートしましょう。
6.ノートと付箋で自由に子供にスケジュール管理させる
子供がスケジュール管理をするのに、ひと目でやったことがわかる管理方法です。文字や絵を書くのが好きな子にはノートを一冊準備して、スケジュール管理させてみましょう。スケジュール管理としては、「あさのスケジュール」に見開きを使い、付箋に「かおをあらう」「あさごはんをたべる」と書き左側に貼っておきます。
できたら右ページに移動すると、残っている作業が分かりやすいので、小さい子供でも効率的に動けるようになります。家に帰ってからのスケジュールも同じように管理させましょう。他のページでも同じように付箋を使って以下のようなことを管理させてみます。
一冊のノートで管理させること
- 毎日持っていくもの(付箋に書き、準備したら付箋を移動する)
- イベント時に必要なもの・しなくてはいけないこと
- 1週間以内にすること
- 1ヶ月以内にすること
- 休日にしたいこと
- 日記
用途をしっかり決めずに、すべきことやしたいことをイラスト付きで自由に書き込むことで、スケジュール管理が楽しくなります。また、子供の思考や行動などが一冊のノートにまとめてあると、ママも子供の管理がしやすくなります。
子供の発想を自由に書けるように、リングタイプのノートで無地か方眼のものを選びましょう。線があるノートは、どうしても線に沿って書こうとするので自由度が減ります。文字が大きくてもはみ出してもいいので、自由にスケジュール管理させましょう。
7.子供用のスケジュール帳を持たせてヤル気アップ
子供は「自分専用」が大好きです。小学生高学年以上になれば、お気に入りのスケジュール帳を見つけて、自分で管理させてみましょう。スケジュール帳を買ったら子供に任せっきりにせず、毎月1日、15日などとチェックする日を決めて、ママと一緒に定期的にスケジュールチェックをするようにしてください。
子供は、日々色んなことに興味が出るので、スケジュール帳の存在もすぐに忘れてしまう子が多いです。ママと定期的にスケジュール帳を開く機会があると、予定が入ったら書き込むクセがついてきます。
子供が飽きないように、シールやイラストを使ったり、手帳を好きなようにデコったりして、ママと一緒に楽しくスケジュール管理をしましょう。
8.一歩進んでPDCAサイクルを活用する
子供がスケジュール管理に慣れて来たら、仕事でよく使われる「PDCAサイクル」を取り入れて、子供の目標達成に活用してみましょう。PDCAとは、以下のような意味があります。
PDCAサイクルとは
- P(PLAN)=計画
- D(Do)=実行
- C(Check)=評価
- A(Action)=改善
まず子供にスケジュール帳を使って計画させます。次に自分で決めた計画を実行に移します。次に、定期的にしっかり実行できているか評価して、できていなければ改善するというサイクルを繰り返すのが「PDCAサイクル」です。夏休みの宿題や、習い事の目標達成などで使えそうです。
これを繰り返すことで、効率的に物事を進められるようになるので、子供のうちに使えるようになっておくと、目標や計画を達成できる力がついていきます。ただ、少し難しい作業なので無理にさせず、少しずつ慣れさせるようにしてください。
ママは家族全体のスケジュールを管理しなくてはいけません。一番便利なのはスマホのアプリで管理することです。ママはデジタルで便利にスケジュール管理して、子供は書く力をつけるためにもアナログな方法で管理させるのがオススメです。
子供にスケジュール管理させる5つのメリット
子供がスケジュール管理をするのは、慣れるまで少々面倒な作業になりますが、続けることで得られるメリットはたくさんあります。子供やママにとって、どんな良いことがあるのか5つ紹介します。
1.子供の自己管理能力が身につく
子供がスケジュール通りに決められた時間に決められたことをする。そんなシンプルなことですが、帰宅した子供は自分のしたいことを優先して、なかなかスケジュール通り動いてくれません。ママは子供が帰宅すると「宿題は?」「お風呂に入って」「もう8時だよ!」と、常に子供を追い立てていませんか?
一度スケジュールをしっかり決めて、子供にそのスケジュールに慣れてもらえれば、ママがいちいち言わなくても、子供が自発的に動いてくれるようになります。時間が掛かる場合もありますが、スケジュール通りに動く自己管理能力が身につけば、ママも子供も楽になります。自己管理能力は、大人になっても大切なスキルなので、子供のうちに身につけておくと便利です。
2.スケジュールを管理すると忘れ物や提出遅れが減る
子供がスケジュール管理を始めると、忘れ物が減る、提出物が期限通り出せるというメリットがあります。ホワイトボードなどで簡単に管理するときも、スケジュールの中に「翌日の準備をする」という項目を入れてしまえば、それだけで忘れ物が大幅に減ります。
また、カレンダーや手帳などで、数日間のスケジュールを把握できるようになれば、提出期限のあるものに対しての予定が組みやすくなります。さらに提出予定を書き込むことで、自然と達成させようというモチベーションもアップするので、計画的に作業できるようにもなります。
言葉でどんなに「前日に学校の準備をしなさい」「忘れ物しないで」と伝えても、子供は他のことに興味が向いているとすぐに忘れてしまいます。スケジュールに書いてあげることで、忘れず行動に移しやすくなるので、忘れ物が多い子や提出物がよく遅れる子供にはおすすめです。
3.子供とスケジュール管理することで親子関係が良好になる
子供自身が進んで自分のことができるようになると、ママはガミガミ怒ることが少なくなります。ママが穏やかだと、それだけで子供は伸び伸びと過ごせますし、すべきことを終わらせているという達成感で子供のストレスも減ります。
また子供とスケジュール管理をすることで会話が増え、親子の意思疎通がしやすくなるのもメリットです。家族の予定を組む際に、スケジュール帳を開いて子供も一緒に家族会議に参加させると、自立心を高めることにもつながります。
4.子供のスケジュールから1年間の記録ができる
子供のスケジュールから出来事を振り返ることができます。日記を毎日書くのは面倒ですが、カレンダーや手帳に予定を書き込んでおくと、翌年に1年間を振り返ることができます。子供の行事や折々で必要なものなどが記録されていると、その年のスケジュールも立てやすくなります。
子供も1年間を振り返って、どれだけのことを達成したか可視化できるので、自信につながります。スケジュール管理はその時を効率的に過ごすだけでなく、記録として残して、その後に役立てることもできるのです。
5.子供が自分のスケジュールを管理することで自立心が育つ
子供自身でスケジュールを管理できるようになると、事前に準備をしたり計画を立てたりすることができるようになるので、自然と自立心が育ちます。ママに言われないと動けなかった子供も、スケジュール管理が身に付けば、言われる前に準備できるようになるのです。
ママは子供が自分で準備できたことには、大げさに褒めてあげましょう。「凄いね」「偉いよ」と言われると、子供は益々自分でスケジュール管理することが楽しくなります。慣れるまでは忍耐強く待ってあげることも必要なので、口出ししたくなっても我慢してサポートに徹してあげてください。
子供がスケジュール管理をすることは、他にも目に見えないメリットがたくさんあります。神経質にならずに、子供に合った管理法を探し、楽しみながら進めていきましょう。
子供のスケジュール管理は家族が仲良くなる最高のツール
子供がスケジュール管理をすることは、毎日を気持ちよく過ごすための最高のツールです。大人の私たちも計画通りに1日を過ごせたら、とても良い気分になります。子供も同じで、スケジュール通りに毎日を送れるようになると、自分に自信が持て日々気持ちよく過ごせます。
家族でスケジュールを共有して、楽しく管理することで子供だけでなく家族みんなが気持ちよく過ごせるようになります。上手く子供にスケジュール管理をさせて、家族が仲良くなる最高のツールにしましょう。