子育てHOWTO

子供の指しゃぶりをやめさせるには

子供の指しゃぶりをやめさせる目安は5歳ごろ

子供の指しゃぶりは5歳頃を目安にやめるように導いていきましょう。指しゃぶりを無理にやめさせる必要はありませんが、指しゃぶりを何年も続けているとデメリットがあります。指しゃぶりで子供がSOSを出している可能性がありますので、原因や理由を考えてその子にあった対処方を考えましょう。

指しゃぶりは5歳頃を目安にやめさせよう

指しゃぶりを赤ちゃんの時からいつまでもやめられずにいる子供は多くいます。指しゃぶりがやめられない原因や理由は様々ですが、指しゃぶりを長く続けることのデメリットを考えると、小学生になる前、乳歯が生え替わり始める5歳頃を目安に卒業するのが理想です。そろそろかな?と思ったり、指しゃぶりをする姿をよく目にするようになったら、指しゃぶりをする原因や理由を考え、指しゃぶりをやめられるように子供を上手く導いてあげましょう。

子供の指しゃぶりはやめさせた方がいい

指しゃぶりは無理にやめさせる必要はないとされています。しかし、日本小児歯科学会では、指しゃぶりが、乳歯から永久歯に生え替わると歯並びに影響したり、噛み合わせが悪くなったり、言葉の発音にも悪影響がある可能性を指摘しています。自然とやめていくことが理想ですが、指しゃぶりが癖になりなかなかやめることができない子供も多いです。

子供の指しゃぶりはダメなこと?

指しゃぶりはダメなことなのでしょうか。指しゃぶりは赤ちゃんのうちは可愛いものですが、お母さんは、子供が少し大きくなると、このまま続けていて大丈夫かな?と心配になります。周りの子供が指しゃぶりをやめていく中、自分の子供だけがいつまでもやめられずにいると周りの目が気になりますし不安にもなります。

指しゃぶりは無理にやめさせる必要がないとされながらも、指しゃぶりをすることでリラックス効果を得ている子供もいます。歯並びや噛み合わせに影響するなどデメリットがありますので、子供の様子を見て判断していく必要があります。

子供が指しゃぶりの原因や理由は?

子供が指しゃぶりする原因は様々です。ただリラックスする為にしている場合もあれば、ストレスから指しゃぶりをしている場合もあります。普段の子供の様子を見ながら原因を見抜き、指しゃぶりを卒業する方法を探していきましょう。

緊張している

子供は、緊張する場面で指しゃぶりをすることがあります。みんなの前で発言する、はじめての場所へ行く、いつもとは違う変化に戸惑い無意識に落ち着こうと指しゃぶりをしてしまいます。

ストレスを感じている

子供は、極度のストレスを感じた時、悩みがあったり、家庭環境が良くなかったり不安を感じた時に指しゃぶりをしてしまうことがあります。

リラックスしたり安心する為

子供の指しゃぶりは、お母さんのお腹の中にいる時から母乳を飲むための練習として行っています。赤ちゃんの時から繰り返してきた行動でリラックスすることができ、無意識に指しゃぶりをしていることがあります。

寝るときに指しゃぶりしないと眠れない子供がいる

寝るときに指しゃぶりしないと安心して眠れない子供がいます。指しゃぶりをすることでリラックスでき、安定剤のような役割をはたしているのでしょう。特にやめさせなければならない理由がない場合は、眠りにつくまでの短い時間ですので、無理にやめさせることなく見守ってあげましょう。

子供の指しゃぶりにはデメリットがある

子供が指しゃぶりをすることで考えられるデメリットは何でしょうか。指しゃぶりを無理にやめさせる必要はありませんが、指しゃぶりを長く続けているとデメリットもありますので知っておきましょう。

歯並びや噛み合わせが悪くなる

指しゃぶりをやめさせたい理由として大きいのが、子供の歯並びや噛み合わせが悪くなることです。日本小児歯科学会では乳歯のうちの影響は少ないとされていますが、乳歯が生え変わり始める5歳頃には指しゃぶりを卒業出来ているようにするのが理想です。あくまでも「歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性」があるということですが、親としては少しでも影響があるのであれば、やめさせたいものです。

ただ、子供の癖になっている指しゃぶりをやめさせるのは大変なことですし、やめることがストレスになる場合がありますので、原因として指摘されたり、吸いだこができるほどのものでない場合は無理にやめさせずに様子を見ていきましょう。

歯並びの悪さの原因が指しゃぶりと言われたらやめさせよう

歯科検診で歯並びが気になることや歯並びの悪さが指しゃぶりが原因と言われたら、指しゃぶりをやめさせましょう。主治医の先生に相談するとアドバイスが貰えたり、お母さんに言われるより「指しゃぶりをやめなければいけない」という真実味が増しますので、先生から直接、指しゃぶりが原因になっていることや、指しゃぶりのデメリットを子供に話をしてもらい、やめるように促してもらうのが効果的です。

指しゃぶりは子供が出したSOSの可能性がある

子供が指しゃぶりをしているのはどのような時ですか。怒られている時、寂しい時、緊張している時、子供は指しゃぶりをすることでSOSを出している場合があります。一度指しゃぶりをやめていたのに、最近は指しゃぶりをする姿を見ていなかったのに急に指しゃぶりをする姿をよく目にするようになった時、幼稚園や保育園で友達と上手くいっていない、家族で過ごす時間が少なく寂しい思いをしているなど、思い当たることがないか考えてみましょう。

指しゃぶりを怒るのではなく子供と向き合うことが大切

子供が指しゃぶりをしているのをみかけるとつい怒ってしまったり、いつまでもやめられない子供に不安を感じることもあるでしょう。子供が指しゃぶりをする原因に心当たりがあったり、精神的なものだと感じたら、指しゃぶりを怒るのではなく、子供と向き合う時間を作って、子供が抱えている不満や不安を聞いてあげましょう。

不安が軽減されると指しゃぶりの回数が減ったり、やめることができる可能性があります。幼稚園や保育園へ通っている幼いうちは子供同士のコミュニケーションが上手くいかず喧嘩になったり、仲間に入れなかったり、子供なりに悩みを抱えています。まだ幼く自分達だけで解決することが難しく、助けが必要です。

大人が子供の話を聞いてあげて少しのアドバイスをおくることで気持ちが変わったり、解決することができますので、毎日幼稚園や保育園での話を聞くことを習慣にして、いつもと違う様子ではないかを確認するようにしましょう。

指しゃぶりがくせになると止めることが難しくなる

子供は、指しゃぶりだけでは止まらず、爪を噛んだり、指を噛んでしまうことがあります。原因は様々ですが、強いストレスを抱えているかも知れませんので、子供の様子を注意して見ていく必要があります。

筆者の場合、次女を出産後、長女がストレスで爪を噛むことが酷くなりました。構ってもらえない寂しさからきていたものと思われます。爪や指を噛むことを一度覚えてしまい癖になってしまうとやめることが難しくなります。指しゃぶりだけで留めておけるように日頃から子供の変化に気をつけておきましょう。

子供の指しゃぶりをやめさせる対策

子供の指しゃぶりをやめさせるためにできることは何でしょうか。ただ声かけや注意をしていくだけでは指しゃぶりをやめることは難しく、子供の状態によって試行錯誤する必要があります。

指しゃぶりは嫌なことだと感じさせる

子供は、指しゃぶりを嫌だと感じることができればやめることができます。指しゃぶりが癖になっていても、子供は不快を感じることは続けません。嫌な味がする、周りの目が恥ずかしい、指しゃぶりをすることが嫌になってしまえばスムーズにやめることができます。

指しゃぶりをやめさせる為の塗り薬を使う

子供の指しゃぶりをやめさせる為の塗り薬やマニュキュアの様に塗るタイプのクリームがあります。赤ちゃん用品店で取り扱いがあり、子供が指を口に入れると苦い味がするものです。子供の指しゃぶりは無意識にすることが多いので、口に指を入れて苦い嫌な思いをすると、同じことにならないように学習をしますのでやめることができます。

指にテーピングをしたり絆創膏を貼ったりする

子供の指にテーピングをしたり絆創膏を貼ったりするグッズを使った方法も効果的です。子供の好きなキャラクターの絆創膏だと子供も喜んで付けてくれますし、お気に入りの絆創膏が取れないように大事にしながら過ごすことが考えられます。テーピングをした指をくわえると口当たりが悪いのでテーピングや絆創膏の上から指しゃぶりをすることはありませんし、テーピングや絆創膏を付けている間は指を守ることが出来ます。指のかぶれが気になる場合は、指しゃぶりが気になる日中だけ、寝る時だけと時間を限定して使ってみてください。

指にわさびやしょうが等の刺激のあるものを塗る

子供の指しゃぶりをやめさせる方法として、わさびやしょうが等の食品を塗る方法があります。卒乳の時に利用した経験のある方もいるでしょう。口に指を入れた時に子供には馴染みのない味に驚き、指しゃぶりが嫌になりやめることが考えられます。

スキンシップを増やして安心を与える

子供が指しゃぶりをいつまでもやめることが出来ない原因として、不安を抱えていることが挙げられます。眠る時に手を繋いであげる、抱きしめてあげる等、意識して子供とのスキンシップを増やしてみましょう。構ってもらっている間は指しゃぶりをすることはありませんし、安心することができると指しゃぶりの回数が減ります。

言葉をかける

指しゃぶりをやめさせたい時、子供にやめるように怒るのではなく、何かきっかけになるようなことを提案したり、やめる事を意識させてあげたり、やめられるように導くことができる言葉をかけてあげましょう。

  • 指しゃぶりをしているままだと小学生になれないよ(ランドセルが買えないよ)
  • 指しゃぶりで指から菌が入って病気になってしまうよ
  • 周りのお兄ちゃんやお姉ちゃんは誰も指しゃぶりをしていないよ
  • 〇歳のお誕生日までに指しゃぶりをやめようね

周りの大人に協力をお願いする

指しゃぶりが歯並びや噛み合わせに影響していたり、吸いだこ、傷が出来ている、爪や指を噛むなど、子供の指しゃぶりをやめさせたい時に、お母さん1人では目が行き届かず、力不足なことがあります。幼稚園や保育園の先生に懇談の時に相談したり、健康状態を確認する書類等で記入したり、お母さんの目の届かないところで、一言声かけをしてもらえるようにお願いしてみましょう。夫や祖父母にも話をして、家族みんなの目で見守っていけるようにすることが大切です。

指しゃぶりがやめられず5歳を過ぎてしまった時はどうする?

指しゃぶりをやめることができないまま、目安となる5歳を過ぎてしまった場合どう対処すれば良いのでしょうか。幼いうちは指に苦味のある薬を塗ったり、わさびを塗ったりすることでやめさせることができますが、同じように対処しても知恵が出てきた5歳頃の子供はその薬やわさびを洗い流すことを考えます。幼い時と同じように対処してもやめることができませんので、他の方法を変える必要があります。

やめるように話をする

指しゃぶりが続いていても子供は成長していますので、やめるように話をしてみてください。手にはばい菌が付いていて風邪などの病気の原因になること、周りのみんながしていないのにいつまでも続けていたら恥ずかしいことだよと教えてあげましょう。お母さんの話を聞けば子供も指しゃぶりをやめようと意識するようになりますので、幼稚園や保育園が注意できないようでも自分で考えて指しゃぶりをやめることができます。

指しゃぶり小学生は恥ずかしいと自覚させる

指しゃぶりが恥ずかしいことと認識すれば、子供は指しゃぶりをやめることができます。指しゃぶりをしている子が周りにいなくなり、同級生に指しゃぶりを指摘されたり、自分だけが指しゃぶりをしていることに気が付いたり、周りの目が気になるようになれば指しゃぶりを自然とやめるようになります。子供が無意識に指しゃぶりをしていて気がついていないようであれば、声かけをして指しゃぶりをしていると恥ずかしいということを教えてあげましょう。子供が自分で意識してやめることに繋がります。

子供の指しゃぶりは心と体の成長を見てやめさせよう

子供の指しゃぶりは、2~3歳の頃は特別な理由がなければ暖かく見守り、続くようであれば、3歳から5歳にかけて乳歯が生え替わることを前提に少しずつやめられるように導いてあげましょう。指しゃぶりの原因が、リラックス効果を得る為なのか、ストレスなのか、日々の子供の様子を良く観察し、状況に合わせて導いてあげることが大切です。