読書感想文の書き方のポイント
読書感想文の書き方のコツ!宿題をスムーズに終わらせよう
読書感想文の書き方が分からないと、子供の苦手意識に繋がります。子供が最後まで読み切る事のできる本を選び、書き方のポイントを押さえて、読書感想文をスムーズに書くことができるように準備して教えてあげましょう。読書感想文の書き方のコツを得て、子供の成長に繋げましょう。
読書感想文の書き方をマスターして夏休みや冬休みの宿題に生かそう
読書感想文の書き方が分からないため、夏休みや冬休みの宿題に困ってしまう小学生が多いです。本を読む習慣がついている子供はスムーズに読書感想文の作成にとりかかれますが、苦手な子供にとっては数日かけて集中して本を読む事は大変な事です。
時間のかかる宿題なので後回しにしがちですが、早めに終わらせておくと残りの夏休みや冬休みも安心して楽しめます。子供が上手く読書感想文に取り組めるよう、ママがサポートしてあげましょう。
読書感想文を書かせる理由
読書感想文を書くことで、理解力をより深めることや、感動したことを記録しておくためです。1冊読み終える力もつきますし、文章の内容を読み取る力や理解する力が向上すれば、他の教科の勉強にも役立ちます。
本を読んだあとの考えや気持ちを言葉で表現することで、コミュニケーション能力も上がりますので、小学校の宿題に読書感想文がある理由も理解できるでしょう。
読書感想文の書き方が分からないから苦手と思う
読書感想文の書き方が分からないから書くことができず、苦手意識に繋がります。基本的な書き方さえマスターしてしまえば苦手意識も薄れるでしょう。こうやって準備して書いていくのだよ。と言うことを子供に教えてあげましょう。
読書感想文の書き方には準備が大切
読書感想文は夏休みや冬休みの宿題として出されるだけで、学校では読書感想文の書き方までの指導がなく、原稿用紙を前にどうしたら良いのかとまどう子供も多いでしょう。
まず、読書感想文を書くには準備が大切です。準備をせずにいきなり本を読んで感想文を書いていくことは、大人でも難しいものです。どんな内容か、何度も読み返しながら書いていくのも時間がかかります。子供が憂鬱にならずに読書感想文に取り組めるよう、準備してあげましょう。
読書感想文のための本を選ぶ
読書感想文を書く時に読む本は、どのようなものが良いのでしょうか。課題図書から選んでも良いですし、夏休みや冬休みが近くなると書店などでも「推薦図書」としておススメの本を紹介していますので参考にしてみましょう。
また、本を購入せずに図書館で借りる方法もあります。返却期限がありますので読書感想文を先延ばしにせず、図書館に本を返す前に集中して取り組むことができるでしょう。
本を選ぶ基準としては、子供の年齢に見合ったものを選ぶようにしましょう。物語やノンフィクションなど、本にも種類がたくさんのジャンルがあります。自分の知らなかったことを知るきっかけになったり、世界が広がります。夏休みや冬休みに子供の成長を感じられる1冊を探してみましょう。
本選びは、本に記載されている対象年齢だけが基準ではありません。もともと読書が嫌いな子供にとって、本を読むことは苦痛です。読書が嫌いな子供にはあまり長編ではないものや、挿絵や写真がたくさん入っている本などを選んであげるのがいいでしょう。
子供が飽きずに最後まで読み切れる本を選ぶ
読書感想文のための本は、一気に読むのではなくても、最後まで内容に引き込まれ読めるような本を選びましょう。あらすじやみどころを見て、最後まで読み切ることが可能な本を子供と選びましょう。
あまり集中力がない場合や読むことが苦手な子供に、ページ数の多い本は大変です。短いお話でもしっかり内容のあるものを選んであげましょう。
本の内容も、文字が小さいというだけで活字だらけの印象になって読む意欲がそがれますので、大きめの文字で適度な間隔で挿絵が入っている内容だと子供でも読みやすいでしょう。
興味のある内容の本を選ぶ
最後までスムーズに本を読んでいくことができるのは、本人が興味を示している内容の本でしょう。自分で選んでこれが読みたいと言った本や、シリーズ化していて、以前に他の巻を読んだことがあって続編が気になっているもの、登場人物やだいたいの内容が分かっているものなど、ママが、子供の興味がありそうなものを数点ピックアップした中から選ばせてあげるのも良いでしょう。
ママが子供に読んで欲しい本
日常の子供の様子を見ていて、これを読んで欲しいと思う本、読むことで子供が学べる部分があると思われる本が良いでしょう。兄弟に優しくないと感じている時は兄弟との物語にしてみたり、友達との関係を学んで欲しい時は友情の物語にしてみたり、ママが今子供に学んで欲しいものをチョイスしてみましょう。読んだ後に子供の心に何か響くものがある内容の本を選ぶのがコツです。
課題図書を選ぶ
全国学校図書館協議会が選んだ本で、多くの感動や新しい知識を得られるものを年齢別に毎年4冊ずつ選んでいます。本を選ぶときに、あらすじやみどころを少し読んだだけではなかなか子供にあったものを選ぶのは難しいですが、課題図書としておすすめされている本の中から選べば、ママも子供も選びやすいのではないでしょうか。
課題図書を題材にして書いた読書感想文で出来がいい場合、青少年読書感想文全国コンクールに出品される可能性があります。読書感想文の書き方をマスターして目指してみてはいかがでしょうか。
読書感想文の書き方の基本:本を読む
本を読む時は、子供が集中して読める場所と読める時間を確保しましょう。読み始めた時から時間が経ってしまうと記憶も薄れてしまいますし、子供の読書感想文を書く意欲も下がってしまいます。なるべく続けて読むことができるように心がけましょう。
読書感想文を書くことを意識して読む
ただ本を読んいくのではなく、読み終わったら読書感想文を書くことを頭に入れて読みましょう。そうすることで、書く時に必要なキーワードや場面を頭で認識することができます。書くための準備をしながら本を読むことができるというわけです。
読んでいて気になった箇所に付箋を付ける
本を読み進めていくうちに、この場面の出来事は後で書きたいなと思ったり、材料になりそうな印象的な場面があれば付箋をつけておきましょう。後で書き出す時に探す手間が省けますし、何度も見返すことができます。
キーワードをメモしておく
本を読みながら面白いと思った時、感動した時にメモをとりましょう。読書感想文を書く時にポイントとなるキーワードがあれば文章を書いていく時のヒントになり、スムーズに書くことができます。
読書感想文を書く前に考えをまとめておく
読書感想文はだらだら書き始めてしまうと、まとまりがなくなってしまいます。用意したキーワードや文章を元に、どのような順番で書くのか、書き始める前に考えておきましょう。
読書感想文の構成を考える
読書感想文を書く順番を意識して考えましょう。書き出しだ内容がどの場所に当てはまるのか、考えてから書いていきましょう。
- はじめ:本を選んだ理由やきっかかけなど
- あらすじ:おおまかな内容
- 感想:自分の感動した場面や感じたことなど
- おわり:どんな人に読んで欲しいか、どう成長できたか、本から学んだことなど
読書感想文の表現方法はいろいろある
文章を書くと、どうしても文末が同じ表現になりがちです。同じ言葉にも他に表現がある事を教えてあげ、たくさんの言葉を使って読書感想文を書く事を心がけてみましょう。
例:思いました
考えました、気が付きました、学びました、頭をよぎりました、強く感じました、深く知りましたなど
読書感想文の書き方:いよいよ書き始めよう
準備が出来たらいよいよ読書感想文を書いていきましょう。原稿用紙を前に、感想を自由に書いてよいと言われると余計に難しく感じます。子供に書くルールを提示してあげることで、読書感想文が書きやすくなります。
読書感想文に読みたくなる題名をつけよう
書き始める時に悩むのが題名です。「○○の本を読んでみて」などの題名にはせず、「○○の本で学べたこと」「○○の本が私に教えてくれたこと」など、タイトルを見て本を選んだように、他の人がその題名を見て読んでみたいと思うものをつけましょう。
読書感想文を書いた本を選んだ理由
読書感想文を書いた本との出会いや、本を選ぶきっかけになったことを書きましょう。いろんな理由が考えられます。
- 表紙の絵が好みで手に取ってみた
- 勧められたから
- 興味のあるジャンルだったから
- タイトルが気になったから
- 自宅にあったものを選んだ
読む前の本の印象
手に取った本の読む前の印象を書きましょう。本のタイトルや見た目、聞いたことのある作者だったからなど、どんなことでもかまいません。
- 表紙がカラフルで楽しそうと感じた
- 分厚くて読むのが大変そうだ
- 主人公がどうなっていくのか楽しみだ
- 人気がある本のようでどうしてなのか知りたい
本を読み始めた時の印象
本を数ページ読み始めた時の印象はどうだったのか、最後まで読み切った時に最初に思ったことと比べてみてどう違ったのかを書いてみましょう。
本のあらすじ
本のあらすじは最小限に抑えましょう。内容を何行にもわたって説明してしまうと、感想にならず、本の内容の説明になってしまいます。読んだ本がどのような物だったのか、簡潔に述べるように心がけましょう。
本の登場人物について
読んでいて気になった登場人物を書きましょう。その登場人物と自分を比べると似ている点はあるのか、真逆の性格なのか、登場人物を凄いと思ったこと、駄目だと思ったことなどを書き出していきましょう。
自分だったらどうするのか
登場人物や物語の出来事を自分はこう思った、自分だったらこうしたなど、自分の目線で物語を見たらどう思ったかを書いてみましょう。
印象に残った場面は何か
物語を読んで印象に残った場面や面白かった、感動した場面、印象的だった言葉などを紹介してみましょう。
自分が感じた作者が伝えたかったこと
作者の目線で伝えたかったことは何か考えてみましょう。作者はこの物語を通してこう考えていたのではないか、読者にこう伝えたかったのではないかなど、目線を変えて物語を見てみましょう。
本から得た気持ちの変化や学んだこと
本を読んで感動した気持ちや、読む前との変化はあったのかを書きましょう。本から得られたことや自分の心の成長など、本を読んで学んだことや自分のプラスになったことは何か考えてみましょう。
こんな風に思うようになった、こうしようと思えたなどの次に繋がる何かや、ステップアップしたことがあれば書いてみましょう。
本を読んでいない人に伝えるなら?
本を読んでいない人に自分が読んだ本を紹介してみましょう。おすすめするポイントや理由を考えてみて、どんな人におすすめかを書いてみましょう。
小学生にはインタビュー形式で引き出してあげる
読書感想文を書くことが苦手な小学生にはインタビュー形式で引き出してあげましょう。質問に対して子供の回答が弱い時は「どうしてそう思ったの?」と、もう少し掘り下げて聞いていきましょう。出て来た言葉をノートに書き出させて、読書感想文を書く時に活用しましょう。
- どうしてこの本を選んだの?
- この本を見てどう思った?
- どんなお話だった?
- 誰が出て来た?どんな子だった?
- どの場面が好き?
- 自分だったらどうした?
- 読んでみてどう思った?
- 勉強になったことはあった?
読書感想文を自分で書く事が出来るなら手出し不要
中には自分で考えて文章を書いていくことができる子供もいるでしょう。その場合は手出し不要です。子供の思うように自由に書かせてあげましょう。せっかく想いがあるのに口出ししてしまっては、本来の気持ちを書き出すことが出来なくなってしまします。ママはアドバイス程度にしておきましょう。
大きな成長にしましょう
読書感想文は夏休みや冬休みの宿題としてだけではなく、子供が数日かかって頑張って読む本は、読み終えた後に子供の世界の広がるものや、何か良い影響を与える本を選びましょう。
読書感想文には一つの本を読み切ること、それについて書き上げることで子供にとってたくさんの学びがあります。さらに、本から得られるものがあれば夏休みや冬休みの間の大きな成長になります。子供が苦手に思って読書感想文を嫌がってしまわないように、準備をしてあげることが大切です。