人の話を聞かない子供の理由

人の話を聞かない子供の育児!話を聞ける子供にする子育て

人の話を聞かない子供にイライラしたり、何度も「話を聞きなさい」と叱っているママへ。子供がちゃんと話しを聞かない理由や原因と、子供への接し方をご紹介します。また、今後話しを聞ける子になる子育て法もまとめています。育児に疲れてしまう前に、上手に対処して親子でストレスを減らしましょう。

人の話を聞かない子供の育児!話を聞ける子供にする子育て

人の話を聞かない子供をちゃんと話が聞ける子にする子育て

親と会話ができるようになる3歳から、小学校低学年の子供に対して「どうしてこの子話を聞かないのかしら?」「言うことを全然聞いてくれない」と感じているママは多いでしょう。話を聞かない子供の特徴や原因、そんな子供への接し方が分かると、ストレスは減っていきます。

大人やママの話を聞かないのは、子供の方が一方的に悪いわけではないのです。ママのちょっとした工夫で、話を聞ける子供にできるので、その方法もご紹介します。

人の話を聞かない子供が心配!いつから聞くようになる?

子供が人の話を聞けるようになるのは何歳くらいからなのか?話を聞かない子供に困っているママは、知りたいことのひとつでしょう。まだ小さいから話を聞かないのか、もしくは年齢は関係なく話を聞かない子供に育ててしまったのか、心配なママはまず下記をチェックしてみましょう。

子供が大人の言葉を理解できるのは3歳ごろ

糸電話で聞く幼児

大人の話していることを理解できるようになるのは、おおよそ3歳くらいからです。だからといって、この年齢から大人の言うことを聞くようになるかといえば、まったく関係ありません。

会話が成立し始める4~5歳でも、「話を理解すること」と「言うことを聞くこと」は別です。子育てをしていると、会話が成立している子供に対して、大人は「こちらの言葉を理解している」と思ってしまいます。

しかし、すぐに行動に移せるほど理解できていないことも多いので、子供に悪気があって言うことを聞かないわけではありません。

話を聞けるようになるのに子供の年齢は関係ない

耳を塞ぐ女の子

子供がママや大人の言うことを聞いたり、話や言葉を理解して行動するのに、年齢はあまり関係ありません。理由は、その年齢によって抱く感情が違い、それぞれの理由で話や言うことを聞かないからです。

例えば、4~6歳の頃は周囲に合せたり、ママの言うことを聞くより、自分のしたいことや興味をもったことが優先です。それは成長の過程で必要なことなので、決して悪いことではありません。

小学校低学年になると、今度は軽い反抗期になる子もいます。そうなれば、親や先生の言うことをわざと聞かないことがあります。子供次第で成長過程は違うので、他の子と比較して良し悪しを決めることはできません。

〇歳くらいで親の話を聞けるようになると決めつけると、親子でストレスを抱える原因になります。子供はそれぞれ個性があるので、子供をしっかり観察し、どうして話を聞かないのか見極める必要があります。

人の話を聞かない子供の特徴と原因

人の話を聞かない、聞けない子供にはどんな特徴があるのでしょうか。また、話を聞かなくなる原因は何でしょうか。考えられるものを見てみましょう。

基本的に、子供は人の話を聞けないのが普通です。色んなことに興味を持ち、良いことも悪いことも経験しながら成長します。そんな理由から、大人が聞いてほしい話を聞かなかったり、何度言っても繰り返しいけないことをしたりするものです。話を聞かないからといって「家の子はダメな子」と決めつけないようにしましょう。

集中力がすぐに途切れてしまいすぐに周囲のことに興味が移る

スマホに夢中な子供

子供の集中力は、そう長く持ちません。すぐに興味が他に移ってしまうので、本来子供は人の話をしっかり聞くのは苦手なのです。ママが話していても、他のことに興味が移ったり、全く別のことを考えていることもあります。

集中力がありすぎてそれ以外のことがまったく耳に入らない

テレビを見ているときや集中して遊んでいるときは、他人の声は子供にまったく届いていません。集中力があることは良いことなのですが、何かしているときには何度呼んでも返事をしない、話をまったく聞かない子供には、ママもイライラしてしまうでしょう。

甘えや構って欲しい心理でわざと人の話を聞かないふりをする

泣いて拗ねる子供

何度言っても同じことを繰り返す、一度注意したのに全く聞いていない、そんな子供は親にかまって欲しいと思っている可能性があります。

子供の心のどこかに放っておかれているという意識があると、怒られているときが唯一、親が自分に大きな関心を寄せているときだと、子供が勘違いすることがあります。

言われた通りにしたくないさまざまな理由が隠れている

実は、子供はちゃんと大人の話しを聞いていて理解もしているのに、素直に言われた通りにしたくない子供もいます。そのときの子供の心理や年齢によっても、話を聞かない理由は変わります。意地を張っている、注目して欲しい、何か言いたいことがあるなどの理由が隠れていることがあります。

ママや大人が口うるさくいうことで話を聞きたくない環境になっている

常にママや特定の大人から「ああしなさい」「こうしなさい」と言われ続けると、子供は話を聞かなくなってしまいます。また、自分の言いたいことを聞いてもらえない場合も、相手の言葉が入ってこなくなります。

子供には子供なりのペースがあり自分のペースを乱されたくない

子供でも、自分の心地よいペースがあります。セカセカしている子もいれば、おっとりしている子もいて、それぞれが素晴らしい個性を持っています。そんな、自分のペースを乱すようなタイミングで話をされると、話を聞かない子供になってしまいます。

ストレスを感じていて嫌なことをシャットアウトしたい

ストレスで心を閉じる幼児

子供はストレスを感じると、防衛本能から相手の話を聞き流すことがあります。特に、強く叱られているときや、自分にとって嫌なことを言われているときなどです。こうしたことが何度もあると、子供は人の話を聞き流すのがクセになることがあります。

話を聞かない子供にも、ちゃんとした理由や原因があります。そこをしっかり理解することで、話しを聞ける子供に育てるヒントが見えてきます。

人の話を聞かない子供への上手な接し方

人の話を聞かない子供が話をちゃんと聞くようになるには、どう接するといいのか?まずは、そこから理解しておかなくてはいけません。ママや周りの大人がついやってしまっていることが、子供が話を聞かない原因になっていることがあります。それらを見直していくことで、徐々に子供が話を聞いてくれるようになります。

子供を大声で叱ったり怒鳴ったりしない

大声で叱ったり怒鳴ったりすると、脳の防衛本能が働き、人の話が入ってこなくなります。大人でも、同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか。子供に過度なストレスを与えると、かえってママの言うことを聞かなくなるので、思い当たる場合は叱り方を変えてみましょう。

子供に対して感情的にならない

感情的になって子供に対して声を荒げることも、上記と同じ理由で子供にストレスを与えます。何度もママがヒステリックになると、子供はママが感情的になっていないときでも、話を聞き流してしまうようになります。

子供にも恥じらいがあるので人前で子供を叱らない

恥ずかしくて顔を手で隠す女の子

人前で叱られると、子供でも「恥ずかしい」「嫌だ」という気持ちになります。その気持ちは、言っていることが理解できないほど大きくなることもあります。また、恥ずかしいおもいをさせられたことに傷つき、素直に言われたことをしたくないという気持ちが芽生えることもあります。

子供だからと、場所を考えずに叱ってはいけません。それが例え兄弟であっても同じです。内容次第では、人がいない場所に連れていって叱る配慮をしてあげましょう。

子供に聞いてほしいことは分かりやすく伝える

子供に聞いて欲しいことは、できるだけ簡潔に分かりやすく伝えましょう。「宿題しなさい!先生からも言われなかった?何度言ったら分かるの?宿題を忘れると…」このように、長々と話をしても子供は聞いてくれません。

「宿題が終わったら遊ぼうね。よし、すぐ始めよう!」と分かりやすく伝えてみてください。言い方を色々と変えてみて、子供の反応が良い伝え方を理解しておくと、長々と説教をする必要もなくなります。

前にあったことをあとから蒸し返さない

腕組みして以前の出来事を蒸し返す女性

女性は、前のことを蒸し返して相手を責めるクセがあります。「この前もそうだったでしょ?」「昨日もしていないよね?」「あの時も同じように…」という具合に、前のことを蒸し返していませんか?

もし、このような話しを子供にしていたら、今目の前のことについてのみ話すようにしてください。子供の反応が変わってくるはずです。

あまりにも人の話を聞かなくて心配な場合は専門家に相談する

どうしても話を聞いてくれない場合や、どんな人とも交われないように感じて心配な場合、専門家に相談するのもひとつの方法です。色んな子供を見ている専門家に相談すると、その子に合ったアドバイスをくれるので、解決法が見えやすくなります。親子で、ストレスの少ない環境を作る工夫をしましょう。

話を聞かない子供にも、ちゃんとした理由や原因があります。そこをしっかり理解することで、話しを聞ける子供に育てるヒントが見えてきます。

人の話を聞ける子供にする育児法や子育てのコツ

人の話を聞ける子供にするために、ママや周りの大人ができることを見ておきましょう。日常生活でどのようなことに気をつけると、話を聞ける子供になるのでしょうか?

親が子供の話をしっかり聞くことで子供も聞いてくれるようになる

子供の話を聞かない親

子供にも、言いたいことや話したいことがたくさんあります。ママや先生に、自分の気持ちや起きたことを伝えたいと常に思っています。その気持ちを無視して、親の言いたいことばかり一方的に話しても、子供は自分の言いたいことが消化できず相手の話が入ってきません。

まずは、親が子供の言いたいことをじゅうぶん聞いてあげて、子供の話したい気持ちを満たしてあげなくてはいけません。私たち大人にも、このような現象は日常的に起きています。

例えば、パパにとある不満を聞いてほしいと思っているとき、パパが目の前で仕事の悩みを打ち明けてきたとします。ママは、自分の話したいことがあるので、パパの仕事の悩みなどほとんど上の空で聞いているはずです。ママにとってパパの仕事の悩みは重要なことのに、耳に入ってこなくなるのです。

自分が話したいことを言った後なら、聞き方は全く違ってきます。子供も同じ気持ちでいるので、まずは子供の話をたくさん聞いてあげましょう。また、親が聞き上手だと、親の真似が大好きな子供も、自然と聞き上手になっていきます。

子供に理解できるように大切なことだけ簡潔に伝える

ママは、子供に対して言いたいことは無限に出てきます。お片付けひとつをとっても「お片付けして頂戴」という一言だけでなく、どうしてお片付けが必要なのか、ママがどれだけ大変なのか、次から次へと言いたい言葉が出てきます。

ずっと続けていると、子供は大切な言葉でも聞き流すようになります。子供にとって、ママの言葉は心底理解できるものではありません。理解できない内容の話を、クドクドとされても話を聞く気にはなれません。これは、私たち大人でも同じです。

子供に何か伝えるときは、簡潔に大切なことだけ話すようにしましょう。分かりやすく簡潔に話を伝える癖を、ママ自身が身に付ければ、子供は徐々に話を聞ける子になっていきます。

子供に話すときは質問を交えて会話をする

子供と会話する母親

相手の話を聞くか聞かないは「話し手」の力量が大きく影響します。例えば、自分の言いたいことを一方的にダラダラと話されるより、こちらに質問をしながら話をされると、話を聞かなくてはいけないという意識が高くなります。

ママが、食べ物の好き嫌いの多い子供に話を聞いて欲しいときを例に挙げてみます。ママが子供に、いかに好き嫌いが体に悪いのかを一方的に話しても、子供は話を聞かないでしょう。黙って聞いている子でも、内容は全く耳に入っていないでしょう。

「どうしてお野菜を食べなくちゃいけないと思う?」「どうしてニンジンを食べたくないの?」などと質問しながら話をすると、子供はママの言葉をしっかり聞こうとします。この練習を家庭で行っていれば、保育園や学校でも話を聞ける子供になります。

子供をしっかり褒めると人の話を聞けるようになってくる

子供にとって、褒められることはとても嬉しいことです。嬉しいということは、もっと言って欲しい=聞きたいと思うようになります。子供が話を聞きたくなるように、ちゃんと褒めることが大切です。叱るときも、最終的には良かった点を褒めるようにすると、話を聞いてくれるようになります。最低でも、叱った3倍は褒めてあげるようにすると、子供はママの言葉をすんなり聞けるようになります。

相手が子供だと忘れがちですが、話を聞きたくなるかどうかは、大人が抱く感情とさほど変わりません。長く説教されたり、分かりにくい指示を出す上司の話は、耳に入ってこないでしょう。「自分なら?」と自問しながら、子供への話し方を工夫してみましょう。

人の話を聞かない子供は少しの工夫で変わる!

人の話を聞かない子供にイライラしたり、不安を感じているなら、ママが少し話し方を工夫してみましょう。そうすることで、子供は徐々に変化していきます。

子供と接していると、自然と命令口調になったり決めつけて話すことが多くなります。これこそが、話を聞かない子供になる原因でもあるのでそこを見直し、子供が素直に話しを聞ける子になるよう、ママが工夫してみてください。子供の個性を理解して、あなたの子供に合った方法を見つけましょう!

人の話を聞かない子供というよりも、言うことを聞かずに反抗的な態度をとる子供の場合には、言うことを聞かない子どもの聞き分けが悪い理由や接し方を参考にして、子供と向き合ってみましょう。