子供をモデルにする方法や注意点
子供をモデルに!目指す前に知っておくべきことや事前準備
子供をモデルにしたいママへ、事前に把握するべきことやモデルに向いている特徴などをまとめました。かわいい服を着て写真撮影し、雑誌やCMに出ているキッズモデルには憧れますが、いいことばかりではありません。子供をモデルにしたい場合は事務所やオーディションのことなども把握しておきましょう。
子供をモデルにしたい!キッズモデルを目指す前に知っておくべきこと
子供をモデルにしたいと考え、これから事務所探しやオーディションへの応募を考えているなら、事前に知っておくべきことを確認しておきましょう。あまりに安易に考えていると、後に後悔することになりかねません。
キッズモデルの世界に飛び込む前に、ママが知っておきたいことやモデルになる前に自宅でできることをまとめました。事前の心構えや準備で、親子の負担を軽くして夢を実現させましょう。
子供をモデルにしたいなら知っておかなければいけないこと12
子供をモデルにしたいと考えたとき、まずは知っておいて欲しいことを紹介します。子供がキッズモデルとして有名になるには、子供自身の顔がかわいいことや元気なことだけでは難しいことが多々あります。
1.子供がモデル事務所に所属するにはお金が必要になる
現在モデルで活躍している子供の多くは、芸能事務所やモデル養成所などに所属し、そこから情報を得てオーディションに応募し、モデルの仕事を獲得しています。事務所に所属するメリットは、一般では知り得ない仕事やオーディションの情報を紹介してもらえることです。
ただし事務所に所属するには、登録料や入会金が必要な場合がほとんどで、10~50万円程度の費用がかかります。事務所によって金額はさまざまなので、登録する際に料金の面もじゅうぶんチェックしておきましょう。子供がモデルになるには、次の3つの方法があります。
子供がモデルになる方法
- モデル事務所に所属する
- 個人でオーディションに応募する
- スカウトや紹介
2.事務所に登録したあとも費用が掛かる
モデル事務所にはレッスンを行っている所が多く、毎月1~3万円のレッスン料が必要になります。これもそれぞれの事務所で違いがあり、月額ではなく、受けたいレッスンのみ受け、その都度費用がかかる事務所もあります。
中には特待生制度があり、将来有望な子供のレッスン料が半額や無料になる事務所もあるので、登録前に調べてみることをおすすめします。逆に悪質なケースでは、登録料やレッスン料ばかり搾取し、仕事の話がまったくもらえない事務所もあるので注意してください。
事務所に入ればモデルのギャラが入ってくると思っていたら、逆に出費続きでめげてしまうママも多いので、お金が必要になることは覚悟しておきましょう。
3.交通費・食事代・自己投資は実費になる
オーディションや撮影現場に行く際の交通費や食事代は、本人負担になります。またキッズモデルの場合、自前の服で写真撮影することが多いのですが、その服代やヘアメイク代も本人が負担しなくてはいけません。
写真撮影時のファッションは色やイメージを指定されることもあるので、その都度購入が必要なこともありますし、写真撮影中に洋服を汚した場合の替えや、イメージが違うと言われたときの予備の服も自分で準備しなくてはいけません。
その際は、ブランドロゴが入っていないものにしなくてはいけないなどの決まりがあるので、購入が必要な場合は事前にクライアントや事務所に相談するといいでしょう。また、写真撮影前に歯が抜けてしまった場合の仮歯なども馬鹿にならない出費になるので、念頭に入れておいてください。
キッズモデルは上手くオーディションに合格して写真撮影が終了したとしても、満足できるだけのギャラをもらえることは稀です。赤字になることも多いので、家庭の収入を増やすために子供をモデルにさせようと思うと後悔することがあります。
4.所属事務所選びは慎重にする
子供のモデル事務所を選ぶには、かなり慎重にならなくてはいけません。モデルになりたい子供や、子供の夢を実現させてあげたいママの気持ちを逆手にとって、料金ばかり搾取する悪質な事務所も存在するからです。
モデル事務所選ぶときには、次のことを注意してください。
子供のモデル事務所を選ぶときの注意点
- 過去の仕事の実績と子供やママの理想の仕事や子供の特徴が一致している
- 現在その事務所で活躍している子供がいる
- 入会金やレッスン料に違和感がない
- 住んでいる場所にできるだけ近い
- 子供が過ごしやすそうな環境
過去の実績と子供のしたいことがマッチングしているかどうかは、とても大切な条件のひとつです。例えば、おしゃれな服を着ることやメイクが好きでモデルになりたい子供が、エキストラのような仕事しかない事務所に所属しても、なかなかしたい仕事ができずやる気を失ってしまいます。
また、法外な料金を払わなくてはいけない事務所や、逆に安すぎる事務所も避けた方がいいでしょう。事務所を見学に行った際、子供がどんな印象を持ったかということも大切な条件なので、子供ともよく相談して決めましょう。入る事務所によって仕事内容や頻度は大きく変わるので、焦らず慎重に選んでください。
5.常に子供の健康管理やケガに注意しなくてはいけない
子供の撮影とはいえモデルは立派な仕事なので、常に健康管理とケガには注意しておかなくてはいけません。撮影の日に風邪で欠席するということはもちろんNGですが、無理して行っても子供がグズったり、顔や表情に影響が出てしまうと撮影に支障が出ます。
また、撮影前にケガをしてしまうのも周囲に迷惑をかけてしまいます。忘れがちなことでは、日焼けにも注意しておかなくてはいけません。
撮影の前は外遊びを極力減らす、人込みの中には行かないようにするなど、神経を使う場面も増えることは事前に覚悟しておきましょう。
子供に遊びを我慢させたりマスクを着用させたりといったことも増えるので、子供自身にも自覚を持たせることが必要です。
6.子供のモデル活動は親子共に強い意志が必要
モデル事務所に所属しても、クライアントが求めている条件に該当しなければオーディションにも呼んでもらえません。ママはそんな状況でも、あきらめない強い意志を持たなくてはいけません。
同じ事務所の子供が活躍していても、同じような年齢や身長の子がオーディションで選ばれても、妬んだり焦ったりせず、平常心を保てるようにしておきましょう。募集は年齢や身長、キャラクターなどが重視されるので、子供が劣っているわけではないということを忘れないでください。
仕事が入ったときもサポートが必要
撮影の仕事をもらえた場合、現場は都内が多く、地方でも大阪、名古屋、福岡などが主となります。その際の送迎や、撮影時のサポート、待ち時間なども必要なので、ママには肉体的に大変なことが増えます。それらも強い意志がなければ辞めたくなる原因になります。
7.子供のモデルは厳しい世界であることは理解しておく
キッズモデルや子役の世界は、とても競争率の高い世界です。芸能関係であれば大人も同じですが、応募条件に年齢や身長の制限がある子供のモデルは、応募できる条件が多い時期にどんどん活躍できなければ、仕事がないまま年齢が上がっていくことになります。
モデルで活躍できるのは一握りだと覚悟して、レッスンや人との出会いを楽しむくらいの気持ちで取り組みましょう。
8.事務所に所属せずモデルになる方法もある
子供をモデル事務所に所属させていない場合、オーディションの話が入ってこないので、しっかりモデルとして活動したいと思う場合は事務所に所属するのが一般的です。しかし、お金やレッスンへの送迎などの面で厳しい場合は、事務所に所属せずにオーディションを受ける方法もあります。
読者モデルやカタログモデルなどは、紙面にてキッズモデルを募集していることがあるので、事務所に所属していなくてもオーディションを受けることができます。ただし、そういったオーディションは競争率が高く、採用されるのは至難の業です。
また、報酬もそれほど多くないのが実情なので、交通費や事前の準備にお金が必要だと赤字になることもじゅうぶん考えられます。儲けようと思わず、子供の思い出作りや習い事のつもりで取り組むと、精神的な負担は減ります。
モデル事務所に所属しない場合は、頻繁にモデルを募集している雑誌やCMの情報を探してどんどん応募してみましょう。現在、モデル事務所に所属しないで活躍しているキッズモデルもたくさんいます。
9.子供にモデルをさせる場合は夫婦の意見を統一しておく
子供をモデルにする際、パパとの意見は必ず一致させておくようにしましょう。パパの中には、子供を芸能関係に進ませることを躊躇する人がたくさんいます。パパの意見を無視してモデルの道を歩ませようとすると、夫婦仲が悪くなる可能性があり、子供に精神的な負担をかけてしまいます。
子供がモデルを目指すには、家族の協力が不可欠です。パパがモデル活動に難色を示す場合は、無理してモデルにしようとせず、家族仲良く過ごすことを優先しましょう。
10.子供の学習面と心のケアが必要
子供にモデルとしての仕事が入ると、幼稚園や小学校を早退したり欠席したりということが出てきます。その際の勉強の遅れを自宅でフォローしてあげなくてはいけません。授業についていけなくなると子供の負担が大きくなるので、健全にモデル活動をしたい場合は必須です。
また、他の子供たちと競い合うことや大人と接する機会が増えることで、成長に悪影響が出ることもあります。あなたも以前、子役だった人が当時を振り返って、後悔や反省をしている話しを聞いたことはないでしょうか?
そのまま芸能関係で仕事をする場合でも、ワガママや素行の悪さはマイナスポイントになるので、子供のころから考え方や仕事に対する姿勢などをしっかり教育する必要があります。
11.無料のモデルオーディションから挑戦してみる方法もある
子供を本当にモデルにしたい覚悟があるのか、子供がモデルに向いているか分からないという場合は、事務所に入る前に無料のオーディションに応募してみるのもおすすめです。この場合、オーディションに受かることより、その流れや感触を確かめるためと割り切って応募しましょう。
無料のモデルオーディションは競争率が激しいので、大きな期待をしていると疲れてしまいます。ママも子供も気楽な気持ちで、受かったらラッキーという程度で考えておくといいでしょう。受かればモデルデビューのきっかけになりますし、受からなくてもモデルの世界に触れる良い経験になります。
12.子供モデルになるのは大変だがやりがいもある
子供がモデルを目指すとなると、子供の努力と同じくらい両親のサポートが重要になります。事務所にお任せというスタンスでは続けていけないので、子供が一生懸命になればなるほど両親の負担は増えます。
しかし、大変なことばかりではありません。子供がレッスンで学ぶことは多く、実際に仕事をするとなると礼儀やマナーを覚えなくてはいけないので、子供にとっては良い経験や勉強になります。また、雑誌やCMで子供が登場するとなれば、感動もひとしおです。
大変な面も多い業界ですが、子供と一緒に同じ目標に向かって進む経験は、親子にとって素晴らしい思い出になるでしょう。
キッズモデルを目指すなら、生半可な気持ちでは失敗します。家族で一致団結し、一生懸命活動する中にも、心には余裕を持ってママは子供をサポートしてあげてください。大変なことの先には、子供の成長と大きな感動が待っています。
子供がモデルに向いているか判断材料7つ
子供をモデルにしようと決めたとしても、モデルに向いているのか心配というママは多いです。そこで、モデルに向いている性格と、自宅でできるモデルを目指すためにできる事前準備の方法をまとめました。
これからモデルを目指したいならモデルの適正を把握して、今のうちから不安がある点は改善し、下準備を始めておくといいでしょう。
1.人見知りをせず明るく元気
人見知りをしないことや明るく元気なことは、モデルをする上で重要です。どんなに容姿がずば抜けてかわいい顔をしていても、人と接するときモジモジしてしまう子供はオーディションの時点で落とされてしまいます。
人見知りは欠点ではなく、思慮深く想像力が豊かだという個性なので、無理に矯正するのはおすすめできません。子供をモデルにしたいけど人見知りだという場合は、モデルは一旦あきらめた方が賢明です。
子供は時期によって、性格も変わることがあるので、人前に出ても大丈夫になってからモデルを目指しても遅くありません。子供に才能があればキッズモデルの時期を逃しても、必ず才能を活かせる場に巡り合えます。
2.気持ちの切り替えが上手い
子供にモデルの仕事がはいると移動時間が長くなったり、長時間待たされたりすることもあります。そんなとき、一時的に機嫌が悪くなることがあっても、写真撮影となると気分を切り替えられる子供はモデルに向いています。
気分を引きずってしまうことが多いと撮影が中断してしまい、周囲に迷惑をかけてしまいます。これは、子供にとっても精神的に負担です。子供も自分のせいで周囲が迷惑していると分かるので、とても辛い時間になります。
モデルを目指したい場合は、気持ちを上手く切り替えられるようになる必要があります。日常で機嫌が悪くなった後、気分を変えられる方法を親子で見つけておきましょう。また、上手く気持ちを切り替えられたら大げさに褒めてあげると、子供も嬉しくなり次も上手くできるようになります。
3.人前に出るのが好き
当然のことですが、人前に出るのが好きな子供はモデルに向いています。人前に出て指示されたように動き、褒められることが嬉しくなると子供は夢中になってモデルに打ち込むようになります。
しかし、人前に出るのが苦手な子供はモデルをするには不向きかと言えば、そうでもありません。子供は周囲の子供たちに影響されやすいので、他の子を見てママが驚くほど撮影を楽しめる子供もいます。イベントや習い事で人前に出られる機会があれば、積極的に挑戦して度胸を身に着けておくといいでしょう。
4.海外ならハーフ顔よりアジアらしい顔が有利
子供にモデルをさせる場合は、海外で挑戦させる方法もあります。モデルをする場合、それほど容姿は関係ありませんが、海外でモデルをする場合は日本人らしい顔であることは強みになります。
日本ではハーフのような端正な顔の子供がモデルとして多く活躍していますが、海外では逆です。あなたの子供が日本人らしい顔をしているなら、海外で活躍することも念頭にいれてみましょう。
5.良い容姿やスタイルより健康的である
ファッションモデルになると、手足が長く細い子供の方が有利な場合も多いですが、雑誌やCMの場合、それほど容姿は関係ありません。年齢や身長、求められるキャラクターと一致しているかが重要なので、健康的であればオーディションを通過するのはじゅうぶん可能です。
肌荒れや歯並びの悪さは撮影に影響を与えることもあるので、健康的な生活や歯のケアなどはやっておく必要があります。
6.カメラ慣れしている
カメラを向けられても、自然な笑顔や仕草ができる子供はモデルに向いています。子供はカメラを向けられると恥ずかしくなり、表情が硬くなったりモジモジしたり、逆にハイテンションになって周囲の声が聞こえなくなることがあります。
写真撮影が始まって上記のようなことになれば、撮影がスムーズに進みません。そこで、日頃からカメラで静止画や動画を撮り、撮影されることに慣れさせておくと安心です。
撮りっぱなしではなく、撮ったものは子供とチェックして、良い表情があれば褒めてあげてください。カメラに慣れて撮影されることが楽しくなれば、モデルの仕事も同様に楽しんでできるようになります。
7.子供らしい
大人びたファッションが売りのブランドモデル以外は、大人びているより天真爛漫で子供らしい方が有利です。子供だからできる満面の笑みや可愛らしい仕草は、大人にはできない特有のものがあります。
オーディションに行く際は、特別なブランドでなければ子供らしさが引き立つような清潔感のある服を選び、メイクなどはしないように注意しましょう。
子供にはそれぞれ個性があります。モデルに向いていないから劣っているということは決してありません。ママはその点を見失わないように注意してください。子供をよく観察し、無理していないか常にチェックしてあげてください。
子供をモデルにするには強い精神力が必要
子供をモデルにしたいと願うママはたくさんいますが、実際にメディアに出る子供は少ないので途中で挫折する人もたくさんいます。これから子供をモデルにさせようと思っているなら、浮足立った気持ちではなく、現実を把握した上で地道な努力を続けていく覚悟でスタートしましょう。
ママは子供が人前に出ていくことに不安や緊張を感じるかもしれませんが、どっしりと構えて子供をサポートしてあげましょう。ママの強い精神力は、これから夢を追いかける子供の強い味方になります。