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ベビーカーをいつまで使うか

ベビーカーはいつまで使う?卒業のタイミングやポイント

ベビーカーをいつまで使うか迷っていませんか?ベビーカーを卒業するタイミングの決め方や、卒業に向けてのポイントについてご紹介します。ベビーカーの種類別の対象年齢や、使用制限、ベビーカー卒業後の処分の方法についてなど、ベビーカー卒業に向けて、役立つ情報をお届けします。

ベビーカーっていつまで使うもの?

家庭の状況により、タイミングは異なりますが、一般的には2歳半~3歳くらいでベビーカーを卒業する場合が多いです。

子供とのお出かけの必需品であるベビーカーは、子供が大きくなってくると、一体いつまで使っていいの?と、悩んでしまうママも多いでしょう。

ベビーカーを卒業するタイミングは、子供がベビーカーを早い段階で嫌がってしまう場合や、逆に、いつまでもベビーカーに乗りたがることもあり、さまざまです。

ベビーカー卒業までのステップ

ベビーカーの使用を開始してから卒業までのステップには段階を踏みます。子供が歩けるようになると、ベビーカーに乗りたがる子、自分で歩きたがる子に分かれてきます。

おおよそ、次のようなステップを踏んで、ベビーカーから卒業していきます。

  • 1ヶ月健診後からベビーカーの利用をスタート
  • 対面式の場合、対面機能は7ヶ月頃に卒業
  • 1歳半~2歳はしっかり歩けるようになり利用回数が減ってくる
  • 2歳~自己主張がしっかりしてきて、ベビーカーに乗りたい子と乗りたがらない子に別れ出す
  • 3歳くらいでそろそろ卒業

では、次からは、年齢別でベビーカーの使用頻度についてみていきましょう。ベビーカーを卒業する目安になります。

1歳はベビーカーの使用頻度が多い

1歳になると、子供がヨチヨチと歩き始めるようになり、歩くことが好きな子供は、ベビーカーを嫌がり、自分で歩きたがる子もいます。

ですが、1歳の子の体力では、まだ長距離を歩くことは難しく、ベビーカーの利用頻度は多い状態です。

2歳はベビーカーを使わず徐々に自分で歩くようになる

2歳になると体力もつき、しっかり歩けるようになってくるので、徐々にベビーカーの利用回数が少なくなってきます。

また、この時期は周りの子供に影響されやすく、ほかの子供が乗らないから自分も乗らない。という場合もあります。

3歳ころにベビーカーを使わなくなる

幼稚園入園をきっかけにベビーカーを卒業する子供が増えます。それまでママと一緒に行動していた時間を幼稚園で過ごすようになり、ベビーカーの利用がかなり少なくなり、自然と使わなくなることが多いです。

成長によっては、ベビーカーに乗ると足が地面に着く子も出てきます。3歳くらいからはベビーカーは常時使用するのではなく、いざという時のピンチヒッター的な役割に変わってきます。

ベビーカー卒業を決めるポイント

ベビーカーは、いつまでに卒業しなければならないというものではありません。それぞれの家庭の状況に応じて、使わなくなる卒業時期が異なっています。

卒業のタイミングを決めるには次のようなポイントがあります。いつ卒業すればいいのか、ご家庭で考える参考にしてみてください。

子供の意志や成長の度合い

ベビーカーに乗るか乗らないかは、子供の意思が大きく関わってきます。ママとしてはベビーカーに乗っていてくれると移動が楽ですが、歩き回れるようになった子供は好奇心旺盛で、体を固定されるのを嫌がります。早い段階で、「乗りたくない!」と、拒否することもあります。

反対に、体も大きくなってママが卒業して欲しいと思っていても、「歩きたくない」と、ベビーカーから離れない子もいるなど様々です。ベビーカーの卒業は、ママの希望よりも、子供の気持ちに左右されるものです。

また、子供の体格や運動面の成長によっても、卒業時期が変わってきます。長い距離を歩いても、平気なくらい足腰が発達していれば、ベビーカーなしでも大丈夫です。

体格の成長が早い場合には、ベビーカーに乗せると地面に足がついてしまうこともあり、そのような場合は安全面を考え、卒業を促すことをおすすめします。

足腰の発達がしっかりしないうちにベビーカーを手放してしまうと、長距離の移動で子供が疲れてしまい、抱っこしないといけない、なんてこともありますので、体の発達を見極めるのが大切です。

普段使う移動手段によって左右される

ベビーカーを使う頻度は、ママト子供の移動手段によっても変わります。バスや車を使う時は、ベビーカーの移動などはママの負担にもなり、子供が自分で歩いてくれると楽に移動できます。

普段の移動にバスや電車などの交通機関を使っているのか、自家用車なのか、または徒歩や自転車などによっても、ベビーカーの卒業時期は変わってきます。

ベビーカーの使用制限が近い

使っているベビーカーの種類によって、使用制限が異なります。製品によって年齢制限や体重制限があるので、説明書をしっかり読んで使用期間を守るようにすることが、安全のために大事です。

SG基準

国内の多くのベビーカーは、SG基準というメーカーではない第三者が安全性を認定する制度において「36ヶ月15キロまで」という基準を提示しています。

この制限を超えると、子供を乗せた時に、バランスなどに影響が出てしまい、安全に利用できない可能性もあります。

使用期限が過ぎていたり、期限間近の場合は、子供がベビーカーに乗りたがっても、安全のために乗せないようにしましょう。

ベビーカーの種類別対象年齢

ベビーカーといっても種類がさまざまあるものです。ベビーカーは、大きく3つに分けられます。

これらは、SG基準によって決められた規格で、タイヤの大きさ等で分類されます。

それぞれの製品によって特徴が異なり、使える時期も違っているので注意が必要です。それぞれのベビーカーの特徴は以下の通りです。

安定性が高いA型ベビーカー

A型ベビーカーは安定性が高く、長い期間使用できます。座席がフラットになるため、首のすわっていない生後1ヶ月の赤ちゃんから使用でき、最大で3歳頃まで使うことができます。

どっしりとした作りでタイヤも大きく、クッション性などにこだわっているものもあり、安定性が高いです。また、ハンドルを切り替えることで、背面式と、赤ちゃんと向き合える対面式を切り替える性能がついているものもあります。

ただ、安定性が高いため、ベビーカー自体が重く、コンパクトに畳むことも難しいので、持ち運びが少し負担になることがあります。

A型ベビーカーの特徴

  • 生後0ヶ月~最大3歳頃まで使用できる
  • 対面式と背面式を切り替える性能がある
  • 安定性が高い
  • 重く大きいため持ち運びに負担がかかる

持ち運びが便利なB型ベビーカー

軽量でコンパクトなため、持ち運びが便利で、保管のスペースも取らないのがB型ベビーカーの特徴です。

B型ベビーカーは、座面をフラットにすることができないため、首や腰が座る生後7ヶ月から使用でき、最大で3歳まで使うことができます。

対面機能が付いているものはほとんどなく、背面メインで作られています。A型に比べると機能が少ないですが、その分コンパクトで軽量なため、持ち運びや移動がしやすく、価格もA型より抑えられているものが多いです。

B型ベビーカーの特徴

  • 生後7ヶ月~最大3歳頃まで使用できる
  • コンパクトで軽量のため持ち運びがスムーズ
  • A型ベビーカーにくらべ価格が抑えられている
  • 対面機能はついていない場合が多い

バギー

バギーはB型ベビーカーよりもさらに軽さを重視して作られていて、持ち運びがしやすく、移動が楽にできるのが特徴です。こちらも首や腰が座ってからの使用になり、生後7ヶ月~3歳頃まで利用できます。

軽さに特化していて作りが簡易的でもあるので、赤ちゃん自身がしっかり座れていないと腰を痛めることもあり、また、ベビーカー内で活発に動き回るような場合は注意が必要ですので、1歳頃からは赤ちゃんの成長を見極めて使用する必要があります。

そのため、1歳頃からは赤ちゃんの成長を見極めて使用する必要があります。

バギーの特徴

  • 生後7ヶ月~最大3歳頃まで使用できる
  • B型ベビーカーよりも軽量で、小回りがきき持ち運びしやすい
  • 作りが簡易的なので使用には赤ちゃんの成長の見極めが必要

ベビーカー卒業への3つのポイント

子供が大きくなってもなかなかベビーカーから卒業してくれないと、いつまで乗るのだろう…と心配になることや、周りの目も気になってしまう場合もあるのではないでしょうか。

ベビーカー自体は使用制限内であればいつまで乗っても大丈夫ですが、ママとしては、早く卒業してもらいたいということもあるでしょう。

子供が嫌がるのに無理に卒業させる必要はありませんが、子供が自発的にベビーカーを卒業したくなるために、次のポイントを参考にしてみましょう。

1.子供が歩くことを楽しめるようにする

歩くことが楽しいと、普段の生活の中で子供に伝えるようにしましょう。ママ自身が楽しそうに歩いたり、「お散歩楽しいね」と、話しかけたりすることでも、歩くことは楽しいと伝わります。

お散歩の時に子供とお花などの植物や、お店の看板の色など、いろいろなものを観察しながら歩くことも、楽しく歩くことにつながります。時間に余裕をもってお出かけし、歩きながらいろいろなものを観察し、ゆっくり進んでみましょう。

好奇心旺盛な子供は、歩くだけでも五感を刺激されます。楽しみながら歩く経験を少しずつ繰り返すことによって、歩くことを自分から進んでできるようになります。

2.歩くための体力をつける

歩くためには、まず体力が必要です。楽しいおもちゃやゲームに囲まれていると、家の中だけでも充分過ごせるのですが、それでは体力がなかなかつかないことにつながります。

体力がないと、ちょっと出かける時でさえ、子供はベビーカーに乗りたがってしまうものです。短い距離からでいいので、歩いたり公園で遊んだりして体力をつけるようにしましょう。

子供は1歳なら1キロというように、自分の年齢の分だけ歩くことが出来ます。その距離内であれば、思いきってベビーカーなしでお出かけする目安にしてみてください。

3..頑張って歩いたら褒めてあげる

子供がベビーカーに乗らず、少しでも自分から歩くようになったら、思いっきり褒めてあげましょう。子供は褒められるのが大好きです。褒められることでモチベーションが上がり、さらに歩くことにつながります。

卒業後にもベビーカーの活躍がある

ベビーカーを卒業したからといって、完全にベビーカーが必要なくなるわけではないと、考えておきましょう。

ようやくベビーカーを卒業したと、ひと安心しても、いきなりベビ―カーを処分するのではなく、少しだけ様子をみてみましょう。

ベビーカーをもう使わないと思っていても、卒業後に、あれば良かったと思うことがあります。ベビーカーがあったほうがいい場面には次のようなことがあります。

  • 公園や動物園などの広い場所
  • 寝てしまう時間帯でのお出かけ
  • 子供やママの体調が悪い時

動物園などのテーマパークは、広くてかなりの距離を歩かないといけません。最初は張り切って歩いていた子供も、最後の方は歩き疲れてぐずりだす、ということもあります。

また、まだまだお昼寝が必要な時期の子供が、お昼寝の時間帯に出かけないといけない場合は、外出先で寝てしまうことを想定し、ベビーカーがあると便利です。

子供やママの体調が悪い時は、病院までの移動手段としても活躍します。子供を無理に歩かせずにすみ、体調不良のママも、子供を負担なく移動させるために、ベビーカーがあると便利です。

完全卒業後のベビーカーの処分方法

ベビーカーを完全に卒業し、今後使う予定がない場合は、いつまでもベビーカーをもっていても保管場所をとったりしてしまうので、処分を検討しましょう。

ベビーカーの処分方法は、次のことを参考にしてみてください。

必要としている人に譲る・寄付する

親戚やママ友などに声をかけてみると、意外と欲しいという声があります。また、必要そうな知り合いがいない場合でも、近所の保育園や児童館に確認してみると、必要なのでぜひ譲ってほしいと言われることもあります。

発展途上国へ寄付できることもありますので、今まで頑張ってくれていたベビーカーをまた誰かの役に立てられるように、声をかけてみることをおすすめします。

ネットやリサイクルショップに売る

ネットオークションやフリマアプリで販売したり、リサイクルショップで買い取ってもらうこともできます。できるだけ高く買ってもらいたい場合は、オークションで最低金額を設定したり、フリマアプリで言い値で販売するのがおすすめです。

オークションやフリマアプリを使う場合は、買い手が見つかるまでは自宅で保管しないといけませんので、すぐに処分したい場合は、持ち込めば即買い取り処分ができる、リサイクルショップを利用しましょう。

手放す前に安全確認

ベビーカーを譲る・売る場合は、その前に必ず安全確認をしましょう。小さい子供の乗るベビーカーは安全が第一です。

ボロボロになって壊れているようなら、売ることは諦めて廃棄するようにしましょう。

粗大ゴミとして廃棄する

譲ることも売ることもできない、壊れて使用できない、安全に使用できる期間を過ぎている場合は、粗大ゴミとして廃棄しましょう。

お住まいの地区の環境課などに問い合わせると、自宅近くまで回収に来てもらうことができます。

ベビーカーにいつまで乗せるかは家庭次第

子供とのお出かけの必需品であるベビーカーは、いつも一緒にいる存在です。ベビーカーをいつまで使い続けるのかはそれぞれの家庭事情により異なりますが、気を付けてもらいたいことは次の点です。

子供を乗せて活躍するベビーカーは、何より安全性が一番です。使用の時期を守って、楽しくお出かけに活用してから、子供が納得するタイミングを考え、ママも子供も笑顔で卒業できるようにしましょう。

ベビーカーを卒業したてで、子供が疲れることを見込んで、ベビーカー持参で電車などでお出かけする場合は、満員電車のベビーカー利用時に周囲に迷惑がられないマナーを参考にして、周囲になるべく迷惑をかけないよう、気持ちよく利用しましょう。