子供が急な入院!?持ち物リストと乗り切るコツ
子供の怪我や病気で急な入院をすると、24時間付き添いしなくてはいけない病院もあり、家族にとって大きな負担になります。病院に持っていくものも、旅行のときとは違い、基本的に日用生活で使うものは全て必要になります。
子供を心配する気持ちと心労が重なるので、ママの負担を減らすためにも、持ち物を分かりやすく一覧にして、子供の入院時に持っていくと便利な物をまとめました。また付き添いのママが、子供の入院をできるだけ疲れずに乗り切るコツもご紹介します。
子供の入院に必要な物+付き添う親に必要な物
子供が入院することが決まったら、病院から渡される入院案内に必要なものが記載されていますので、一覧を見て持ち物チェックをしましょう。一般的に入院に必要とされるものも挙げましたので、目を通してみて、あなたの子供に必要なものと不要なものを判断してください。また、入院前に時間があれば、病院や生命保険関連の人に以下のことを聞いてみましょう。
- 入院費用が生命保険で補えるか
- 親の付き添い状況
- 売店で揃えられるものはないか
- コインランドリーの有無
- 病院によって必須の持ちもの
事前にこれらを聞いておくと、無駄な物を持っていかなくて済みます。また、生命保険で入院費用をサポートできれば、個室にしたり付き添いのベッドを指定することも可能です。
子供の入院に必要な物【子供編】
1日の入院でも必須のものを一覧にしました。分かり辛いものは、下に詳しく説明を入れています。このリストをベースに、子供の年齢や病状に合せて持ち物を付け加えてください。
- 洗顔・歯磨きセット
- お風呂セット(ボディシャンプー、シャンプーなど)
- お箸、スプーン&フォーク、コップ、ストロー
- 下着と着替え(長期が見込まれる場合は最低3日分)
- サンダルかスリッパ
- 洗面器(不要な場合もあるので事前にチェック)
- タオル(最低3枚程度)
- 時間をつぶせるおもちゃや本
- テレビやDVDプレーヤー用のイヤホン
- 年齢に合せて必要な日用品(おむつなど)
入院時に子供が毎日使うもの
忘れがちなのがお箸やスプーン、コップなどの食器類です。子供が箸だけでじゅうぶんなら、割りばしを持っていき、その都度捨てると洗う手間が省けます。付き添いのママは、お箸を洗うという小さなことでさえ負担になることがあります。楽ができることは、どんどん工夫してください。
パジャマの着替えは、病院によって入院着が決まっているところもあります。事前に聞いておくと無駄がありません。歯ブラシやお風呂で使うものは、病院の売店に売ってあることも多いので、万が一コンパクトなものが無かったり、揃えられなかったときは、病院の売店を確認してください。
小さめの洗面器を用意すると便利
洗面器は、病院から持ってくるよう指示されることがあります。何も言われなくても、持っていくと便利です。子供が嘔吐したときや、タオルなどを手洗い洗濯するときに活躍してくれます。
おもちゃや本で入院中の退屈をしのぐ
子供が日頃から夢中になっているものがあれば、持ってきてあげるのが一番です。そのようなものがなければ、以下のようなものを試してみてください。
- 塗り絵
- 折り紙
- 自由帳+色鉛筆
- コンパクトなブロック
- シールブック
- 好きなアニメなどのパズル
病状によってできることも限られるので、ママが選んであげてください。事前に準備できなければ、スマホで取り急ぎ時間はつぶせます。しかし、入院中だからこそできる遊びを楽しむのも、子供のリフレッシュになります。
イヤホンはテレビやゲームに必須アイテム
テレビを見るときに使うイヤホンは、相部屋の場合は必須です。個室でも大音量でテレビを見られないので、ひとつ持って行くといいでしょう。点滴や体の一部固定などで子供が体を動かすのに不便な場合は、コードレスを準備してあげると快適に使えます。
子供の入院に必要な物【ママ編】
子供の入院でママに必要なものは以下の通りです。リストの後で、各項目を詳しくご説明します。忘れ物がないよう、入院前にチェックしてください。
- 保険証、診察券
- 筆記用具と印鑑
- 現金(小銭があると便利。)
- 洗顔・歯磨きセット
- お風呂セット(入れない時のためにウェットティッシュなど)
- お箸、スプーン&フォーク、コップ
- 下着と着替え(リラックスできるものがベスト)
- タオル(最低3枚程度)
- BOXティッシュ
- 時間つぶしになるもの
- スキンケアセット
- 小さめのバッグ(貴重品の持ち運び用)
- 飲み物や食べ物
- 洗濯洗剤(少量)
- マスク
- ビニール袋(入院日数に合せて)
絶対に必須なものは保険証・現金・印鑑
入院中に現金を使う機会は度々あります。主に、売店での買い物やママや付き添いの人の食事、テレビカードの購入に必要です。2週間程度なら、1万円くらいあるといいでしょう。病院にもATMがあるところが増えたので、シビアに考える必要はありません。
最低限、保険証や診察券、現金があれば当面はどうにかできます。印鑑も同意書などに捺印することもあるので、持って行いきましょう。
空気の乾燥対策にスキンケアセット
病院内はとても乾燥しています。「子供が入院しているのに、お肌のことなんて…」などと言っていられないほど、乾燥がストレスになるケースもあります。メイクセットは忘れても、スキンケアセットだけは持っていきましょう。
また、子供のお世話をしていると、手を洗う機会が増えます。病院にいると消毒用アルコールも度々使うので、手が荒れてしまいます。ハンドクリームも準備しておくと安心です。口が荒れやすいなら、リップクリームも子供用とママ用を準備しておきましょう。
付き添い中の時間つぶしになるもの
毎日忙しい日々を送っているママは、急に身動きが取れない状況になると、何をしていいか分からなくなるものです。せっかくなら、いつもしないようなことをやってみるのもいいでしょう。
子供の病状次第では、寝るのもままならないママもいます。空き時間があれば無理をせず、目を閉じてゆっくりリラックスするのもいいでしょう。座った状態が長く続くので、むくみケアグッズなどを持ち込めば、空いた時間にフットケアができます。
斜めがけできる小さめのバッグやウエストポーチ
病院内はカギがかけられないので、貴重品を置いて病室を出るのは危険です。金庫が設置してある病院もありますが、財布などは常に身につけておいた方が便利です。そこで、常に貴重品を入れて持ち運べる、ショルダーバッグやボディーバッグを持っていきましょう。
子供のお世話などで、両手が使えないと不便なことも多々あります。トートバッグやポーチより、両手が使えるタイプのものが便利です。
飲み物や手軽に食べられる食べ物
子供の精神状態が不安定になると、ママがそばを離れるのを極度に嫌がることがあります。そうなると、ママはゆっくりご飯を買いに行くことも難しくなります。そんなときのために、インスタントラーメンや、賞味期限が長い食べ物を持っていきましょう。
飲み物も、お湯が使える場合はインスタントコーヒーなどを持参すれば、毎回自販機に行く手間が省けますし経済的です。入院が長期になればママも体力勝負です。しっかり食べて体力を落とさないように工夫してください。
洗濯洗剤と洗濯物を干すためのハンガー
入院が長くなると、洗濯の問題が出てきます。下着やタオルなどは、空き時間を利用して手洗いすると着替えに困りません。その時のための洗濯洗剤です。これは、忘れても石鹸などで代用できます。タオルは病室に干しておくと、多少ですが乾燥対策にもなります。見せたくない下着などは、ロッカーの中に干すと人に見られることがありません。
病院にはコインランドリーを設置していることもあり、1回分の洗濯洗剤を購入できる場合もあります。事前に確認しておきましょう。
子供の入院で持っていくと便利な物
必須の持ち物ではありませんが、入院が数週間~数カ月になった場合、持っていくと便利な物をまとめました。購入してまで持っていく必要はありませんが、自宅にあるものであれば、持参すると便利です。
ノートパソコンやタブレットでママも子供も退屈しない
近年、病院でもwi-fiのあるところが増えており、病室にいながらインターネットにつなげるのでとても便利になりました。子供が退屈しないように、動画や映画を見せられるので、その間にママがトイレや軽い作業を済ませることができます。
また、病院で急に必要なものが出てくることもあります。スマホでもネットショッピングで購入できますが、大きい画面で見る方が分かりやすく、作業も短時間で済みます。お家にあれば、持っていきたいアイテムです。病院近くのコンビニ引き取りにしておくと、自宅に帰らず荷物を受け取れます。
DVDプレーヤーで子供の退屈しのぎに
パソコンがなければ、DVDプレーヤーがあると便利です。お見舞いに来てくれるパパに、DVDをレンタルしてきてもらえば、子供が飽きることもありません。
テレビでは、子供が見たい番組がタイミングよくやっているとは限りません。しかし、こちらで操作できるDVDプレーヤーなら、子供やママの状況に合せて利用できるので便利です。
厚手のウェットティッシュ
病院は冬場でも汗ばむような温度設定になっていることがあります。しかし、付き添いのママは毎日お風呂に入れないことがほとんどです。病院によっては、数日お風呂に入れないこともあります。そんなとき、ウェットティッシュがあると便利です。
汗ふきシートでもいいのですが、ウェットティッシュでじゅうぶん対応できます。他にも、子供の手や口を拭いたり、洗えない食器を簡易的に拭いておくこともできます。
自宅でいるも食べているふりかけや海苔
病院の食事は、いつもママが作るものと違い、薄味だったり子供の口に合わないことがあります。その時のためにふりかけや味海苔を持ってきてあげると、子供が食事に困ることがありません。もちろん、食事制限があれば、指定のものを食べさせなくてはいけません。
もし、制限がないのであれば、簡単なおやつなどを持ってきてあげましょう。子供も病院生活が続けば気が滅入ってきます。甘いおやつは、ストレス発散にもなるので、子供が好きな物を準備してあげると喜んでくれます。
保温と保冷ができる水筒やステンレスボトル
保温や保冷ができる水筒があると、給湯室があればお湯をもらってきたり、氷を入れておいたりと重宝します。
インスタント味噌汁やスープ
子供にもママにも助かるのが、お湯を注ぐだけでできる味噌汁やスープです。ママは、ご飯を買いに行く時間がないことも多いので、すぐに食べられるものがあると便利です。子供も、病院の食事が合わないときに食べられます。
レンジがある病院なら、レンジで温めるだけのご飯を持っていくと、子供が残したおかずと一緒に食べられるという声もあります。
子供の入院をママが疲れずに乗り切るコツ
病院によっては24時間付き添いしなくてはいけないところがあります。そうでなくても、子供をひとりで置いておけない親も多く、入院期間は病院に張り付けになるママも多いでしょう。
病院での生活は、想像している以上に体や心の負担になります。ママが疲れて笑顔が出ない、イライラして冷たく接してしまう、このようなことがあると、ただでさえ不安な子供は余計に辛くなってしまいます。そこで、ママが少しでも疲れやストレスを感じず、子供の入院を乗り切るためのコツをご紹介します。
疲れてしまったら頼れる人には甘える
夫婦揃っていても、パパは仕事で子供に付き添うことは不可能。かといって、ママはトイレに行くことも制限され、眠れない毎日を過ごすのはとても大変です。短期間ならいいのですが、数カ月や1年と入院が長引くこともあります。
そんなときは一人で頑張りすぎず、周囲に頼れる人がいれば、どんどん頼りましょう。頼る人がいない場合、できる限り情報を集め、ボランティアさんなどを探してください。「誰にも頼れない」と諦めてはいけません。
ママが全く眠っていない状況で、病院から「数日後までに〇〇を用意してください」「〇〇ちゃんのためにこれを作ってあげてください」など、とても理不尽なことを要求されることがあります。
子供のためとはいえ、また病院に悪気はないとはいえ、ママが一人で動いていては体が持ちません。協力してもらえる人には甘えて、子供が元気になってからお返しすればいいのです。
親である自分の体調管理も重視する
親としては、どうしても子供優先になってしまいますが、お世話をする自分たちの体調管理にも、じゅうぶん気を付けなくてはいけません。無理をして寝込んだり倒れたりしてしまうと、一番困ってしまうのは子供です。
子供に付き添って行った病院で風邪をうつされないよう、マスクは必ず着用しましょう。体調が万全でなければ、早めにサプリや薬に頼って、ひどくならないようケアしましょう。夫婦共働きなどで、ご両親に付き添いを頼むことがある場合、ご両親の身体のことも考えてあげてください。
子供の前ではどっしり構えている振りをする
子供が入院となると、冷静でいられる親はなかなかいません。パニックになりますし、不安になることもありますし、働いている場合は、会社や職場の人のことも考えてしまいます。とてもどっしり構えていることはできません。
しかし、嘘でもいいので、子供の前ではどっしりと構えている振りをしましょう。これには、2つの効果があります。1つめは、子供を不安にさせないためです。ママやパパが、オロオロしたりイライラしていると、ただでさえ不安な子供を余計に不安にさせてしまいます。
2つめの理由は、嘘でもどっしりとした振りをしていると、不思議とママの感情も落ち着いてくるからです。子供に「大丈夫、大丈夫」「心配しなくていいよ」と言う度、ママ自身も「大丈夫」と思えるようになります。
病院に遠慮しないでなんでも相談してみる
病院から言われると、何でも受け入れなくてはいけないように感じてしまいます。確かに、病院は子供の病気を良くする最善の方法を取ってくれるので、協力するのが普通です。しかし、兄弟がいる場合やどうしても仕事の都合がつかないときなどは、病院に遠慮せず相談しましょう。
病院と一緒に解決策を練り、家族にできる限り負担の少ない方法を取りましょう。できないことはできないと伝え、協力してもらうことも大切です。どうしても病院との関係がストレスになるときは、勇気を出して病院に移ることも検討してください。
夫婦や両親には感謝を言葉で伝える
夫婦で付き添いをするとき、どうしても「私の方が大変」「夫は何もしてくれない」という思考になりがちです。それは、ストレスや疲れ、子供の入院に対するショックなど、さまざま感情からくるものです。
協力して連携し合わなくてはいけない夫婦が、いがみ合ってもプラスにはなりません。夫婦間で労いや感謝の気持ちは、言葉にして伝えるようにしましょう。また、両親や兄弟、親せきにサポートしてもらったときも、しっかり言葉で感謝を伝えましょう。
子供の入院はママひとりで頑張りすぎない!
突然子供の入院が決まると、アレコレと持っていきたくなるとおもいます。また、お仕事を休めないパパや、高齢で頼れない両親に遠慮して、一人で頑張ってしまうママも多いでしょう。
しかし、子供にとって一番安心するのはママの笑顔です。ママが笑顔になれない状況は、子供が感じている入院の不安を、さらに高めてしまいます。まずは自分のことを第一に考え、頑張りすぎないようにしましょう。
持ち物も同じですが、完璧に済ませようとしてはいけません。こんなときだからこそ、周囲の人に頼れるだけ頼り、家族と感謝し合いながら連携して乗り切ってください。