お昼寝はいつまでさせるべき?お昼寝卒業のタイミング
常に遊んだり、動いたりしている子供の興奮を鎮め、脳や身体の疲労を回復するには、お昼寝はとても効果的な方法です。
しかし、2歳、3歳と年齢が上がるにつれて、子供も体力がついてきて、お昼寝の時間が短くなったり、中にはお昼寝をさせると夜眠るのに苦労する子も出てきます。
お昼はいつまでさせた方が良いのか。いつ頃を目安にやめると規則正しい生活ができるのか。
先輩ママたちの体験談を参考に、考えていきましょう。
幼児にとって理想の睡眠時間は?
理想の睡眠時間は個人差が大きく、赤ちゃんの頃からよく寝る子、あまり寝ない子などが存在します。
はっきりとした数値はまだまだ研究段階ですが、一般的な幼児の場合、1日のトータル睡眠時間は11時間~14時間が理想的と考えられています。大人の理想は7時間ほどという研究結果もありますから、子供は大人の倍近く眠ることも珍しくありません。
ちなみに、睡眠時間の個人差は大人になってからも同様に起こります。6時間未満の睡眠でも活力を保てるショートスリーパー、7~8時間の睡眠が必要なミドルスリーパー、9時間以上の睡眠が必要なロングスリーパーなど、様々な体質の持ち主がいることが知られています。
お昼寝はいつまでさせた?平均年齢は3.7歳!
先輩ママ14人のアンケートによると、
お昼寝やめた平均年齢は3歳7カ月。3歳半を過ぎると、お昼寝なし生活に移行するご家庭が多くなるという結果が出ました。
お昼寝をやめたきっかけとしては、以下が挙げられます。
- 夜の寝かしつけに時間がかかる
- 日中は外遊びなどを子供がしたがる
- 幼稚園入園によって、帰宅後のお昼寝が難しくなった
- 小学校入学のために、保育園でお昼寝の時間がなくなった
子供の体力がついてきたり、環境の変化による生活リズムの変更により、子供の様子を見てお昼寝をやめる先輩ママが多く見受けられました。
お昼寝なし生活は意外に快適!体験談
子供のお昼寝タイムは、大人にとっては貴重な休憩タイムです。
お昼寝がなくなると、家事や趣味にも支障がでるのかと思いきや、お昼寝をやめたママたちは「寝かしつけに時間がかかる方がたいへん」「夜、自分の時間がとれるのでむしろ良い!」という声が圧倒的多数。
お昼寝をやめるきっかけやお昼寝をやめてからの生活や睡眠時間について教えてもらいました。
2歳でお昼寝をやめた体験談
夜早く寝てくれるようになって助かった
ゆう(38才)
息子が昼寝をしなくなったのは2歳3ヶ月の頃でした。お昼寝をしなくなったのは、午前中に児童館の乳幼児クラブに行くようになったことと、午後は上の子の幼稚園のお迎えに行くときに園庭で遊ぶことができるので、寝る時間がなくなったからです。
昼寝をしなくなってから早く寝てくれるようになりました。夜は遅くても8時には寝てしまいます。朝は6時に起きるので毎日10時間は寝ています。昼寝をしていた頃は夜10時まで起きていたりしたこともあったので生活リズムが乱れていました。昼寝をしなくなったことで規則正しい生活スタイルになったのでよかったです。
昼寝をしないと日中は大変ですが夜が楽になりました。家事はなるべく息子が寝てからまとめてするようにしています。
上の子の幼稚園の夏休みがきっかけでした
渡邉花子(30代前半)
下の子供がお昼寝をやめたのは、2歳4ヶ月の時です。ちょうどその頃、上の子が幼稚園の夏休みになり、お昼寝時間に上の子と遊ぶようになってしまい、お昼寝をしなくなってしまいました。
お昼寝をやめてから、すべて早め行動になり、夕食の時間も早くなり、寝る時間も必然的に早くなりました。お昼寝していた頃は、お昼寝時間2時間、夜は21時に寝て7時に起き、睡眠時間はトータル12時間でした。
お昼寝がなくなってからは、早くて18時半に寝始め、遅くとも19時には寝、起床時間は変わらず7時。睡眠時間はお昼寝していたときと同じ12時間です。
お昼寝をやめてしまったのが早いかなと思いましたが、規則正しい生活を送れていると思うので、良かったと思います。
昼寝なしの方がイライラしない
すず(27歳)
娘は2歳6ヶ月で昼寝をしなくなりました。
もともと、赤ちゃんの時から夜寝るのが遅い子で手を焼いていましたが、1歳を過ぎた頃から体力がつき、昼間運動しても寝なくなりました。昼寝を2時間すると、すっかり元気になり夜中12時まで起きるという生活が続いたので私も体力の限界でした。
昼寝をやめると、それでも遅いですが夜10時頃には寝てくれるようになりました。起床は8時で就寝は寝るのは10時です。他の子と比べると遅いですがこれでも私は十分嬉しいです。日付けが変わることが当たり前で毎日の寝かしつけが苦痛でたまりませんでした。
9時に布団に入れても結局寝るのは2、3時間後なので、寝ない我が子にイライラする自分がいたので、お昼寝なしの方が親子で楽しく過ごせます。
3歳でお昼寝をやめた体験談
7時半に寝てくれるようになりました!
ともっち(36歳)
息子がお昼寝を卒業したのは3歳0ヶ月のとき。自然としなくなった、というよりは、意図的にしないように持っていった、という感じです。
というのも、息子が通った幼稚園は満3歳児保育がありました。3歳の誕生日を迎えたら入園できる幼稚園で、入園したら14時の保育終了時間までお昼寝はありません。お昼寝なしの入園に向けて、徐々にお昼寝はしない方向に持って行きました。
午前中の遊びを控えめにさせて、だんだんお昼寝をしなくても過ごせるように体を慣らしていきました。お昼寝をしなくなった息子に手を焼いたこともありましたが、その分夜寝る時間が早くなり、息子は夜19時半頃から朝6時頃まで寝てました。夜の自由時間が増えたので、私はお昼寝がなくなってもよかったです。
とにかくよく寝る娘のお昼寝卒業
ゆるる(30代後半)
我が子は女の子。産まれた時からとにかくよく寝る子でした。お昼寝をしなくなったのは3歳5ヶ月頃からでした。
活発な子だったので朝起きてから力一杯遊び、お昼を食べながらウトウト寝てしまうこともあったのに、体力がついてきたせいか元気が持続する日が増えていきました。
そのぶん夕方になると、眠くて不機嫌。お昼寝時代は20時就寝だったのですが、17時頃から朝までぐっすりの日が増えていきました。お陰で16時にはお風呂に入り、早くに夕飯を終え、いつ寝てもいい環境に切り替えました。
しばらくは落ち着きませんでしたが、もともと規則正しい生活をしていたため、そのうち19時半に寝て6時に起きるという生活が定着しました。睡眠時間は10時間半です。
お昼寝タイムが私の自由時間だったので貴重だったのですが、早く起きるのはこれから園に通うためにも助かると思って乗り切りました。
夜早く寝てくれるので逆にいい
ピカ(40歳)
保育園がお休みの日だけになりますが、寝せようとしても3歳半くらいからお昼寝しなくなりました。保育園ではお昼寝の時間があるのですが、無理して寝ているのか、帰ってきても「眠たくないけど横になっている」と言っています。
お休みの日は全てが不規則になってしまい、起きる時間も遅く、お昼ご飯も14時くらいにズレることが多いので、食べて少しすると本格的に遊び始めてしまい眠たくはなさそうです。ただ就寝の時間はその分早く、20時半にはねるようになりました。
夜早く寝てくれると、次の日の準備や大人だけのゆっくりした時間も持てるのでお昼寝は今のところお休みの日はしなくて良いかなぁと思っています。本人がどっちが良いかはまだわからないのですが。
とにかくお昼寝させない!
ゆう(40代後半)
息子は3歳6カ月で幼稚園に入園したので、お昼寝ができなくなりました。帰りの幼稚園バスでうとうとしてしまうことはありましたが、帰ってきてお昼寝はさせないようにしました。
大体20時に寝て、朝は7時起きるので、普段は11時間睡眠です。うっかり帰宅後にお昼寝をさせてしまうと、その後の夜の寝かしつけが2時間近くもかかって、夜21時を過ぎても眠れないし、朝もなかなか起きなくなってしまいます。とにかくぼんやりさせないように気をつけました。
おやつの後や夕飯後にテレビを見たり、暖房に当たったりしていると寝てしまうことがあったので、大急ぎでお風呂に入れるようになりました。夕飯前にお風呂に入れたり、17時頃から夕飯にしたりして、寝ないうちに入浴と夕飯をできるだけ済ませるようにしました。
とにかく遊びたい娘
アヤ(30代前半)
娘が3歳8ヶ月の頃、お昼寝をしなくなりました。理由は明確で、遊ぶのに夢中で寝ている暇はないからです。
保育園でも、友達にちょっかいを出したり動き回ったりして、お昼寝をしなくなったと言われましたが、土日は久々にパパママと過ごせるので大はしゃぎ。それまではお昼ご飯を食べると2時間は寝ていたのに、「公園行く!」ととにかく活発でした。
はじめのうちは睡眠が足りるのか心配でしたが、夕飯を食べると何となく眠そうにしはじめ、自分でお布団に入るようになりました。以前は10時に寝て7時に起きていたのが、8時に寝るようになったので、トータルの睡眠時間は変わりません。
娘のペースを尊重することで私たち夫婦も夜のんびりする時間が作れ、よかったと思います。
卒お昼寝のきっかけ
ミズチャン(40代前半)
娘は3歳10ヶ月でお昼寝をやめました。保育園ではお昼寝時間があるので、はじめての子育ての私はなんでも保育園と同じやり方でないと不安で仕方なく、休みの日も決まった時間にお昼寝させていました。
しかし、お昼寝させると休みの日の予定が制限されてしまいますし、3才過ぎた辺りからお昼過ぎも外で遊びたがるようになりました。体力がついたのだろうなと判断して、お昼寝をしない日を作ってみたら案外寝なくても大丈夫なことが分かり、それからお昼寝なしになりました。
その後は、平日の保育園でもお昼寝したり、しなかったり。でも夜寝る時間は同じです。お昼寝していた頃としなくなってからとで、夜寝る時間は変わりなしです。朝は7時に起きて夜は22時に寝ているので9時間睡眠です。
お昼寝をしなくなったら休みの日の予定が制限なくなり、子供とも外で遊べる時間が増えたのでお昼寝がなくなって、よかったと感じています。
4歳以上でお昼寝をやめた体験談
幼稚園後に友達を約束するようになった頃
ひめ(30代前半)
もともとあまり昼寝をしない子供だったのですが、4歳を迎える年に幼稚園に通いだしてからほとんど昼寝をすることがなくなりました。幼稚園ではお昼寝の時間がなく、昼食後もお遊戯したり、遊んだりと元気いっぱいでした。幼稚園が終わると、今度はそのまま友達と約束して遊ぶことが多かったので、必然的に寝なくなりました。
朝7時頃に起きてから、夜10時頃まで起きていることもよくありましたが、週末になると疲れがたまっているせいか、夕方に友達と別れたあとに寝てしまうことがあり、それは困りました。ですが、昼寝をしなくなってからの方が、生活リズムも整い、夜に寝たら朝まで起きることなくグッスリと眠りについてくれるようになったので良かったです。
ショートスリーパー体質かも?
みどり(40代前半)
保育園に行かせていたためお昼寝の時間があったのですが、年中さんの途中(4歳2か月ごろ)から「布団には横になるけど寝ない」と保育士さんに言われていました。
元々ショートスリーパーで、短時間しか寝ない子だったので体質だと思います。あとは体力があったので、寝なくても平気だったのかな。風邪なども引きにくくて、身体は丈夫です。寝つきはよく、夜中起きることもなかったので、短い時間で熟睡できるタイプなのかもしれません。
大体6~7時起きの21時就寝で9~10時間寝るというのが通常です。10時間以上寝るということは稀で少ないです。基本的に毎日お昼寝をするというのは早めに終わりましたが、寝せたいときは寝てくれる子だったので、昼寝できなくて困るということはありませんでした
私が眠いときや寝て欲しい時に寝かしつければ寝てくれていたので楽でした。
昼寝をやめて良かった!
小林 わこ(30代)
4歳4ヶ月の男の子のママです。息子は、3歳5ヶ月の時に、お昼寝をやめました。理由は、生活リズムが整っていなく、夜寝るのが遅いから。
それまでお昼寝は2時間くらい寝る時もあれば、30分の時もありました。お昼寝をしていたころは、就寝時間は早くて9時半、だいたい10時過ぎくらいでした。お昼寝をやめてからは、8時半~9時に寝るようになりました。しっかり遊んだときは7時半に寝てくれることも!
起床時間は朝7時。だいたい10~11時間近く寝ます。早く寝過ぎた時は、0時頃に一度目を覚ましましたが、またすぐに寝ました。私の昼休憩は無くなりましたが、早く寝てくれるのは、精神的に楽!一緒に寝てしまうことも少なくなり、ゆっくり自分の時間を持てるようになりました。
幼稚園でのお昼寝がなくなったので卒業
くろねこ(40代前半)
娘がお昼寝をしなくなったのは4歳8か月のときです。当時、娘は預かり保育付きの幼稚園に通っていたのですが(私が仕事をしていたため)、その幼稚園では年中児の夏休みからお昼寝は無しにすると決まっていたので、自然に卒業となりました。
お昼寝をしなくなってからは、夜寝る時間が早くなったので正直助かりましたね(笑)。起きる時間は6時半、寝る時間は8時~8時半、トータルの睡眠時間は10時間~10時間半くらいといったところです。本当はもっと睡眠時間が長くても良いとも思いますが、さすがに7時台は眠くならないみたいです。
やはり夜早く寝てくれると、自分の時間が増える感じがします。それに、子供は早く寝た方が健康的だと思いますので、ちょうど良いタイミングでした。
保育園児に必須のお昼寝
y.mam(27歳)
我が家の娘がお昼寝をしなくなったのは保育園年長、6歳半の頃です。遅いと思われるかもしれませんが、保育園では昼食後に必ずお昼寝の時間があります。それが習慣化していたため、休日でも昼食後はウトウトし、そのままお昼寝するのが娘のパターンでした。
ですが、小学校入学に向けて、保育園では年長の夏頃から徐々にお昼寝時間を短縮し10月頃には完全になくなりました。それに合わせて休日もお昼寝をしなくなりました。
初めの方こそ、夕方お迎えに行き帰りの車で寝てしまったりしましたが、夜の睡眠に影響はなく、今はお昼寝がなくなった分、夜は少し早く寝るようになりました。今では朝6時起床で夜は21時就寝で睡眠時間は8時間程。お昼寝がある時は21時半頃就寝でしたので30分程寝る時間が増えました。
体力も十分ある年齢ですから、入学に向けて卒業してよかったと思います。
お昼寝はもう必要ない?子供のサインを見極めよう
夜の睡眠に影響を及ぼしているときは、お昼寝の短縮、お昼寝をやめるという選択肢もママやパパは思い浮かぶはず。ただし、睡眠は子供の成長・発達に大切ですから、子供の様子はよく観察してあげてください。
やめる以外に、時間を短くする・早くするなどの対応も
お昼寝をやめるかどうかは子供の様子をよく観察してから決めましょう。
本人は「もっと遊びたい」「お昼寝しない!」と主張したとしても、夕ご飯を食べる時間より極端に早く力尽きてリビングで寝てしまったり、眠気により夕方~夜にかけてイライラしながら過ごすのは問題です。
「夜寝ないから、お昼寝をやめる」とするだけでなく、お昼寝を短くする、お昼する時間を早めるなどの対策もあります。
お昼寝をやめても大丈夫なサイン
お昼寝をスッパリとやめてしまいたいときは、以下の2点に支障がないか試しながら、子供の様子を観察してみましょう。
- お昼寝しなくても機嫌よく過ごせる
- 夜は早めに寝つけて、1日のトータル睡眠時間がほぼ変わらない
その他、年長児は小学校の入学に備えて、いつまでお昼寝をさせるのか保育園側とも相談し、少しずつ身体を慣らしていきましょう。