育児がしんどいときの対処法
育児がしんどいと感じたら~ストレスをためない子育て
育児がしんどいと感じてしまったらどうすればいい?かわいい子供のはずなのに、泣きやまなかったりいうことを聞かなかったりすると、心身ともに疲れて育児や家事がつらいと感じてしまった時の気持ちの切り替え方や対処法を紹介しますので、参考にして、今しかない成長の瞬間を楽しみましょう。
育児がしんどい…笑顔を取り戻そう
待望の赤ちゃんが生まれ、慣れない子育てがスタートすると、育児がしんどいと感じることは必ずあります。子供が元気に遊びまわるようになると手に負えないと感じたり、言うことを聞いてくれず育児がうまくいかないと感じることもあるでしょう。
子育てがしんどい状態が続くと肉体的な疲れだけでなく、精神的にも参ってしまい、ますますつらい状況に陥ってしまいます。ママのつらい気持ちが長引くと、それが子供に伝わり、不安や寂しさを感じてしまうことがあります。
夫へ仕事に影響がでない程度の育児協力をお願いしたり、ママが笑顔を取り戻すためにできることをやってみましょう。
年齢別・育児がしんどい理由
子供はすんなり言うことを聞かないのは当たり前でだとわかっていても、泣き止んでくれなかったり、同じことを繰り返し注意しているうちにイライラして、子供や夫にあたって自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
子供はいくつになっても手がかかるもので、乳児期だけでなく、幼児期、学童期、思春期、それぞれに大変さがあり、ママの悩みは尽きません。
子供の成長はとても早く、その一瞬一瞬を大事にしたいですが、育児真っ只中のママには心の余裕を持つことは簡単ではありません。特に手がかかる幼児期の年齢別に、育児がしんどいと感じる出来事をあげてみました。
0歳から1歳
0歳から1歳は、ママの時間のほとんどが育児に費やされ、疲労困憊の時期でもあります。産後の疲労に加え、昼夜問わず赤ちゃんのお世話に追われているママは睡眠不足になりがちです。自分の時間を取る余裕もないため、育児がしんどいと感じることが多いでしょう。
夜泣きや抱っこしないと泣き止まない、後追いをされるなど子育ての悩みがある中で、同時に家事もこなさなければならないというストレスに負けそうになる時期です。
特に1人目の子供の場合は、育児も0からのスタートで手探り状態の育児のため、しんどくなるのもうなづけます。
2~3歳
2歳を過ぎるころには子供に自我が芽生え始め、自己主張がはっきりしだすイヤイヤ期に突入します。なんでも自分でやりたがったり、「イヤ!」と反抗したり、暴れて手に負えないこともでてきます。
3歳を過ぎると言葉も出てきますので、ますます自己主張が激しくなり、子供の気まぐれに振り回されてしまう、心身ともにしんどい時期です。
4~5歳
これまで以上にはっきりとした自己主張や言葉を使えるようになり、口答えなども始まります。イヤイヤ期を抜けても、また次の反抗期に突入することもあります。
いうことを聞かないからといってママがイライラして当り散らしてしまうと、子供はますます反抗的な態度をとってしまい、悪循環に陥ってしまいます。
子育てがしんどいママときの考え方
子供に振り回されるだけでなく、家事や仕事もこなさなくてはならないママがほとんどですので、子育てがしんどいと感じるのも無理はありません。子育てがしんどいと感じる理由には、次のようなことがあります。
- 自分の時間が持てない
- 育児の達成感がない
- 睡眠不足や肉体的に疲れている
- どう子育てをしていいのかわからない
- 日中はママだけで頼れる相手がいない
- 社会に取り残されている気がする
- 子育ての理想と現実のギャップ
子育てがしんどいと感じたえり、イライラしたときは、深呼吸をしてほんの少し視点を変えるだけでも気が楽になることがあります。子育て中のママがリフレッシュするための考え方をみてみましょう。
自分の頑張りを褒める
ママ自身が、自分の頑張りを認めて自分のことを褒めるようにしましょう。子供が昼寝をしているほんの少しの間だけでも、コーヒーを飲んで一息をつくご褒美タイムをもうけたりしてみませんか?
育児はできて当たり前、やって当たり前のような認識があるため、いくら頑張っても周りに認められないと、しんどくなってしまいます。
完璧じゃなくていい
育児や家事を完璧にやる必要はありません。ママだから、専業主婦だから頑張らないと!と、自分を追い込みすぎることが、育児がしんどいと感じる原因になっていることがあります。
ママにもできないことはあります。たまには失敗してしまったり、家事ができなかったり、イライラして子供にあたってしまうこともあるでしょう。
でも、夫婦2人だけで生活していたころと、子供が生まれて育児をしながらの家事は同じにできません。すべてを完璧にできるママを目指して我慢や頑張りすぎるのではなく、まぁいいかくらいの気持ちで過ごせるようにしましょう。
家事を一度にしようとしても、慣れない育児をしながらでは無理です。今日はキッチン、明日はトイレなどと、1日の中でどれか1つをピックアップし、一度に何もかもこなそうとしないのがポイントです。
子供の成長を楽しむ
夜泣きやイヤイヤ期に反抗期、食事で遊んだり、家の中をぐちゃぐちゃにしたり…手に負えなくてママもイライラしてしまう時もあります。ママにとって大変な子供の行動も、成長の過程で必要なことで、しっかりと成長できているからこその行動です。
大変ですが子供が成長している証であり、今の時期だけしか見られないことだと、楽しく考えられるようにしましょう。
言うことを聞いてくれないのはママが悪いわけでもなく、子供もママを困らせようとわざとしているわけではありません。どちらかに責任を求めることをしないようにしましょう。
ほかのママと比べない
周りのママはしっかりこなしているのに、自分はできていない、と比べないようにしましょう。ほかのママも、できているように見えても、なにかに悩んでいることもあるでしょう。
子供の性格は皆同じではないですし、育てやすさもそれぞれ違います。ほかのママが出来て、自分が出来ないことはもちろんあります。反対に、ほかのママが自分のことをうらやんでいることもあるでしょう。ほかのママと比べるのではなく、ママはママなりのやり方で大丈夫です。
子供に過度な期待をしない
1歳になったのだから、歩くだろう・しゃべれるだろう、など過度な期待を子供に与えないようにしましょう。子供の成長は一人一人違います。周りの子供が出来ているから自分の子供もできるわけでありません。過度な期待は子供にも伝わってしまい、ストレスになってしまうことがあります。
ママ自身も期待してもできないことにイライラしたりや、できないのは自分の育て方のせい、と自分を責めてしまうことにもつながります。ありのままの子供を受け入れてあげましょう。
しんどくなった時の対策法
考え方を変えるだけではしんどさはまだ続くという時は、次のような対策を参考にしてみましょう。育児すべてがママがすべき役割と考えず、しんどいときには1人で悩まないようにしましょう。
子供と一緒に寝る
育児疲れの多くは睡眠不足からきています。寝不足になると、些細なことでもイライラしてストレスになってしまいます。
夜にまとめて寝ることは難しいですが、そんな時は子供と一緒にお昼寝をしましょう。子供が寝ている時間に、家事を済ませたいと思ってしまいますが、毎日ではなくても、たまには家事を放棄して、寝られるときには寝てみることで頭がすっきりします。
自分だけの時間をつくる
子育てから離れて自分だけの時間を作ることで、心身ともにリフレッシュすることが出来ます。パパに半日だけ子供をみてもらったり、ベビーシッターや託児所などの一時預かりを利用するなど、ママの好きなことをして過ごせる時間を持つようにしてください。
預けてまで自分の好きな時間を持つことに気が引けると考える人も多いですが、ママにも休息は必要です。ママがリフレッシュして笑顔で過ごせるほうが、子供やパパもうれしくなります。
長時間が難しいなら、子供が寝てからの数分だけでも自分時間を持つようにしましょう。趣味の時間でも、おいしいコーヒーでまったりでも、子育てや家事から離れた自分の時間が数分あるだけでも気持ちが楽になります。
夫や祖父母・地域のサービスなどを頼る
家事も育児もすべてをママが一人で頑張りすぎないようにし、たまには夫に頼りましょう。夫にちょっとした家事をお願いしたり、祖父母に協力をしてもらったり、近くに親戚がいなくて夫も難しい場合は、地域の育児サポートや家事代行などを利用して、ママの負担を減らすようにしましょう。
周りに迷惑をかけちゃいけない、と遠慮するのではなく、甘えられるときはママもしっかり甘えることが大事です。
悩みを相談・共有する
ママ一人で悩みを抱えていませんか?子育ての不安や不満など一人で抱え込まずに、誰かに相談や共有することで気持ちが楽になります。自治体によって子育ての相談室があったり、育児支援施設などで相談できることがあります。また、電話で相談を受け付けている団体などもありますので、一人で抱え込まずに、誰かに相談してみましょう。
インターネットの掲示板で、悩みを共有することもおすすめします。同じ悩みを抱えるママと悩みを共有できるだけでも気持ちが楽になります。不満や愚痴を言ったらダメということはありません。不安な気持ちや愚痴など、自分の中でため込まずに発散する機会を持つようにしましょう。
子供とスキンシップをとる
子育てがしんどくなった時やついイライラしてしまう時は、子供をぎゅっと抱きしめてみましょう。子供のぬくもりを感じることで、気持ちが落ち着くようになります。
子供とスキンシップをとって肌を合わせ、嬉しくて笑ったこどもの笑顔を見ることで気持ちが安定します。
ワンオペ育児で育児がしんどい
最近よく話題にあがるワンオペ育児、ワンオペとはワンオペレーションのことで、ひとり勤務やひとり稼働のことを言います。コンビニや飲食店で、深夜など長時間にわたり、休憩もなく一人で働いていたことで知られるようになった言葉です。
核家族化が進む現在は、パパも仕事で家にいる時間が少ないと、どうしてもママが一人で育児に家事、仕事までしないといけない状態になりがちです。ほかにもパパの単身赴任など、ママ一人で育児をしないといけない状態をワンオペ育児といいます。
ワンオペ育児になっていませんか?
ワンオペ育児は、専業主婦のママでも仕事をしていないからと言って余裕があるわけではなく、子育てで余裕がないのは働いているママと同じで、一人ですべてをこなさないといけない環境は、仕事の有無は関係なしにワンオペ育児になります。
ワンオペ育児はすべてを一人でこなすため、肉体的にも精神的にも負担が大きく育児をしんどく感じてしまう原因となります。自分はワンオペ育児なのかと思ったら、以下の項目に当てはめてみてください。
- パパの帰りが遅い
- 休日も子供と二人きり
- 頼る相手や相談する相手がいない
- 疲れて楽しく感じることがない
- 自分の時間が持てていない
- 仕事や家事のミスが増えている
ワンオペ育児にならないために
ワンオペ育児にならないようにするためには、パパの協力が何よりも大事です。パパの協力がないと体力的にも精神的にも疲れてしまい、育児がしんどくなってしまいます。ワンオペ育児にならないようするために大事なことには以下のようなことがあります。
子育てについて話し合う
育児はママがやって当然、という思いをパパもそしてママも持たないようにしましょう。パパとママ、二人で子供を育てるためにどうすればいいのか、話し合うことが大事です。
子供が生まれる前にきちんと考えを共有することや、生まれてからはどう育てていきたいのか話し合うことで、パパにも子育ての当事者ということを実感してもらう機会にもなります。
自分の状況をきちんと伝える
今の自分の状況や辛さを言葉に出してしっかり伝えるようにしましょう。わかってほしいと思っていても、言葉にしないと伝わりません。パパも働いているのに…と遠慮しがちですが、まずは、現状を伝える機会を持つようにしましょう。
意外とパパは、ママの現状を理解していないことが多いです。また、ママもパパも現状を知ることもでき、お互いが歩み寄るきっかけになります。
具体的に書き出してみる
ママがどれだけ育児や家事に時間を費やしているのかは、パパにはわかりにくいです。パパにわかってもらうために、ママの仕事を書き出してみましょう。
「子供のおやつをつくる」「トイレを掃除する」など、できるだけ具体的に細かく書き出すことで、パパにもわかりやすくなります。また、パパが手伝えることも見えるようになり、パパも協力しやすくなります。
子供の成長を共有する
パパが子供のことや育児の楽しさ辛さを分かっていないと、子供のことを共有できなくて精神的に辛くなってしまいます。パパの帰りが遅い日、単身赴任では、なかなかパパに遠慮して、子供の成長を伝えることもできないのではないでしょうか。
そんな時は、育児の情報を共有できるアプリなどを活用して、パパにも子供の成長を教えてあげましょう。パパも子供のことを知ることが出来ると、子供に関心が持てるようになります。
パパに育児をやってもらう
実際に、パパに一日育児をお願いしてみましょう。どれだけ育児が大変なのか、口で伝えるよりも体験したもらった方が分かりやすいです。
このときはパパのやり方を認めてあげましょう。ママのやり方でやってほしくても、子供に危険がない限りは、パパのペースでやってもらうことで、パパも今後協力しやすくなります。
感謝の気持ちを忘れずに
パパへの感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。パパも自分なりに頑張っていることがあります。ちょっとしたことでも何かしてくれたら「ありがとう」と伝えてあげてください。パパも喜んで協力してくれるようになります。
また、ママもパパの良い面を見つけることにつながり、気持ちが楽になります。パパとママがお互いに「ありがとう」と伝えあうことで、歩み寄ることが出来るようになります。
子供はママの笑顔が大好き
子育ての悩みは子供がいくつになっても減るものではなく、毎日子育てに奮闘するママも時には疲れ切ってしんどくなってしまいます。
子供はママ一人で育てないといけないわけではありません。また、育児に完璧もありません。パパや地域たくさんの助けをもらって育てればいいのです。何もかもと、一人で頑張りすぎずに周りの力をもらって乗り切り、笑顔で子育てができるようにしましょう。
どうしても育児がしんどくて子育てを楽しめないという人は、育児が楽しいと思えないママと楽しめる母親の特徴を参考にし、育児を楽しんでいるママはどういう意識を持っているのかを見て、自分も心がけてみましょう。