子供が友達と家を行き来するとき
子供が友達と家を行き来するようになったら作るべきルール
子供の友達が家に遊びに来ることは本来喜ばしいことですが、頻繁だとストレスになったり、トラブルに発展し「もう呼びたくない」と思ってしまうこともあります。逆にお友達ママに負担をかけないために、自分の子供に守らせるべきルールもあります。子供が家の行き来をするときの注意点を紹介!
子供の友達と家を行き来する際の注意点と家で遊ばせないコツ
子供の友達が家に遊びに来るということは、学校でちゃんと人間関係を築けているという証拠。ママとしては安心ですが、家に来る頻度や遊び方によっては、少々迷惑に感じることも出てきます。
また、こちらが遊びに行かせてもらう場合も、子供との約束事を決めておかないとお友達の家に迷惑をかけたり、後々トラブルに発展することもあり得る話です。
お友達や相手の親とのトラブルを防ぐためにも、友達と家を行き来するときの注意点を把握し、子供と共有しておきましょう。また、できれば家に来てほしくないときの上手な対処法もご紹介します。
子供の友達が家に遊びに来るときのルール【お客様扱いはNG】
子供の友達が自宅に遊びに来るときには、いくつか注意点があります。家に上がらせたら、他所のルールではなくそのお家のルールに従うのが基本ですが、子供の友達の中にはまだまだ幼く、聞き分けの良くない子も時にはいます。
してほしくないことがあれば事前に自分の子供に伝えておきましょう。トラブルを未然に防ぐために、親子で話し合っておくべきルールを見てみましょう。
ルール1.親がいないときは家にお友達を呼ぶのはNGにする
親がいないときに、子供が自宅で遊ぶのはトラブルの種になりやすいのでNGにしておきましょう。親が居ないと、子供も気持ちが大きくなり、いつもはしないようなことをすることがあります。
物がなくなったり壊れていたりしたら、子供の友達を疑わなくてはいけなくなりますし、中には自分の子や友達がケガをしてしまうケースもあります。
そのような出来事が起こると、家にお友達を入れるのが嫌になりますから、親がいないときには無断で友達をお家にあげないように我が子と約束しておきましょう。
ルール2.遊ぶスペースを決めておき、気配がわかる距離で見守る
リビングや寝室には、触ってほしくないものや貴重品が置いている場合があります。家に遊びに来た子供のお友達には「ここには入らないでね」と伝え、遊ぶ場所をしっかり教えてあげましょう。
子供が遊びに来たときは、子供の部屋にこもらないようドアを開けて遊ぶなど、定期的に様子を伺い、気配が分かる距離で見守りましょう。
ルール3.お菓子やジュースは必須ではない
子供の友達が遊びに来たとなると、お菓子やジュースを用意するご家庭も多いと思いますが、中には「お腹すいた」「お菓子たべたい」などとねだるようなことを言う子もいます。
結論から言って、子供の友達はお客様ではないので、お菓子やジュースは必ず与えなければいけないものではありません。
洋菓子店のケーキをお皿に並べ、コップに注いだジュースと一緒にお盆に並べて、お部屋に持って行くなんてことをする必要はありません。自分の子供用のお菓子の買い置きがあるなら「みんなで食べなさい」と袋のまま託す程度でいいでしょう。
小学校高学年なら、コップを用意して自分でジュースを注いだり、袋をあけてお菓子を配ったりできるはずですので、我が子にお任せしましょう。
家にお菓子やジュースがないならわざわざ買いに出かける必要もありません。ねだるようなことを言うお友達には「今日はお茶しかないよ」「お腹空いたなら、一度お家に帰ってね」と淡々と対応しましょう。
ルール4.ゲームをする場合は制限時間を設ける
休日などにゲームをしに来た友達がいたら、何時までゲームをするか聞き、それ以降は外で遊ぶように促しましょう。ゲームは夢中になりやすく、一度始めると、やめるタイミングを逃すこともあります。
家では1日何時間と決まっているのに、お友達の家では延々とゲームをやり続けている子もいますし、普段は約束を守る我が子でも友達と一緒だとついつい時間を超過してしまいがちです。ゲームに関しては子供たちと相談して時間を区切って使わせてください。
基本的には外遊びをさせるのがベター
子供の友達の家を行き来するのが悪い訳ではありませんが、基本的には家の中ではなく公園や広場などで遊ばせる方が健康的です。家の中でしか遊ばないということがないよう、基本的に友達と遊ぶのは外と決めておくと、家の中で起きるトラブルは避けられます。
ルール5.お部屋の片付けは子供たちにさせる
家に上がって遊んだら、片付けは子供たちにさせましょう。自分の子供にも、お友達の家に行ったら自分たちで片付けをするよう癖をつけておくといいでしょう。食べたものはゴミ箱に捨て、出したおもちゃは元の位置に戻させます。
片付けができたら「キレイになったね、また遊びにおいで」と褒めてあげると、子供たちはどこの家に行っても片付けができるようになります。
ルール6.いつまでも帰らない子には毅然とした対応をする
親が夜遅く帰宅する家や親の関心を得られていない子供のなかには、いつまでもお友達の家にいようとする子もいます。寂しいのは分かりますが、1度遅く帰るのを許したら、次もその次もとなり、入り浸ってしまう可能性もあります。
帰りたがらない子がいても、「うちはこういうルールなんだよ」と決まった時間には帰すようにしましょう。大人の目からみて「なにか問題を抱えていそうだ」という時には、学校の先生なども相談してみると良いでしょう。
他所の子がもし家で悪いことをしていた場合、叱るのをためらうママは多いでしょう。本来は、その時子供に直接言うべきですが、言えなかったときは不満が大きくならないうちに、相手の親に伝えるようにしましょう。
子供が友達の家に遊びに行くときのルール【礼儀やマナーを教えて!】
子供がお友達の家に遊びに行くときは、しっかりルールを決めておく必要があります。子供のことだからと曖昧にせず、相手の親御さんに迷惑をかけないため、また円滑な友達関係を長続きさせるためにも、子供とルール作りをしておきましょう。
こちらがルールを作ることで、逆に遊びに来る子供にもルールを守ってもらいやすくなります。程よい距離感を保つと、トラブルも避けられるのでぜひやってみてください。
ルール1.「お邪魔します」などの挨拶はしっかりさせる
挨拶をする子としない子では、出迎える友達の親の心象が大きく変わります。挨拶できる子は、安心して家にあげることができますが、何も言わず家に上がってくる子には不安を感じます。それは、どこの親も大抵同じなので、子供には挨拶はしっかりするように言い聞かせておきましょう。
一度ではなく、定期的に「〇〇君のお家に上がるとき挨拶した?」「お邪魔しましたって言った?」と確認すると、子供は身につきやすくなります。また、家にあがる際は、靴をそろえるなどのマナーも一緒に教えておきましょう。
ルール2.友達の親が了承した場合のみ家にあがる・友達の親の指示に従う
子供は友達と約束するものですが、お友達の親や同居の祖父母などの保護者が「あがっていいよ」と了承したときのみ、お友達のお家にお邪魔するのが基本であり、守るべきルールです。
まれに、何も言わずに家に入ってくる子もいますが、お友達側の保護者は間違いなく気分を害します。大人の許可なく友達を家に招くその子も問題ありですので、両者のしつけが必要になります。
また、お友達のお家に行った場合は、そのお宅の親の指示やルールに従うように伝えておくといいでしょう。
ルール3.週に〇回と決めて、特定の友達の家に入り浸らない
お友達の家に上がるのは週に1~2回、または平日はダメ、何時までにお暇するなどといったルールを決めておきましょう。少ない訪問ならストレスを感じなくても、毎日のように来られると相手側も迷惑に感じ始めます。
また、特定のお友達の家に入り浸らないように、子供には充分に言い聞かせておき、こちら側も招く姿勢を忘れてはいけません。
年齢が上がっていくと、親がいない家に入り浸る傾向が強くなり、そこからトラブルが起きることも考えられます。親が居ようが居まいが、連日お邪魔するのはダメと言い聞かせておき、トラブルは未然に防ぐようにしましょう。
ルール3.友達の家からの帰宅時間は早めに設定する
学校で帰宅時間が決まっているところもありますが、それとは別に友達の家から帰宅する時間を決めておきましょう。夕食の準備や仕事から帰ったリラックスタイムである夕方は、よその子供が来ることにストレスを感じる親御さんもいます。
「16時にはお友達の家を出る」とやや早めに時間を設定し、ルール決めをしておくと、相手の親の負担を軽減できます。また、ルール2で紹介した通り、例え時間が早くても相手の親御さんに帰るように促されたら、当然従う必要があります。
時間を守らないときは、お家に行くのは禁止にしてしばらく様子を見るくらい徹底すると、その後しっかり時間を守るようになります。
ルール4.お友達の家では決まった場所以外には立ち入らない
リビングにはそのお家の大切なものが置いてありますし、寝室はとてもプライベートな空間です。お宅にお邪魔しているときに自由に出入りしているとトラブルになる可能性があります。例えば、物がなくなったときに疑われたり、大切なものを壊したりといったことです。
トラブルを起こさないためにも、決まった場所以外には許可なく立ち入らないように、子供にはしっかりと言い聞かせておきましょう。
ルール5.お友達のお家には親子で一度挨拶に行く
頻繁にお邪魔しているお家があれば、一度子供と一緒にご挨拶に行ってみましょう。あまり大げさな手土産は「子供同士のことなんだから」と恐縮させてしまう可能性もありますが、ご挨拶をするのは子供がお世話になっているのですから親として当然の礼儀です。
家に来る子の親の顔を知っているのと知らないのとでは、相手も心象が変わります。また、親同士が知り合いだということは、子供がいたずらをする際の抑止になることもあります。
例えば、子供に困ったことをされたとき、親の顔を知っていれば相談できる安心感がありますが、そうでなければイライラを募らせトラブルになる可能性が高くなります。挨拶に行ったときは「何かあればいつでも言ってくださいね」と一言伝えておくと安心です。
また、お友達の家に行く際はスーパーやコンビニなどで買えるスナック菓子でもいいので、子供が食べる分のお菓子をもたせた方がよいでしょう。子供自身も自然と礼儀を覚えてくれますし、相手への印象も良くなります。
子供はどんなに言い聞かせていても、よそでどんな態度をとっているか分かりません。できれば、子供が遊びに行くお家の親とは親しくしておき、不快なことがあれば早めに知らせてもらえる関係になっておくといいでしょう。
子供の友達を家に呼びたくないときのコツ
家庭の事情で、どうしても子供の友達を家に上げたくないとき「家にはあげないで」と子供に言うのはためらわれます。さりげなく友達を家にあげないようにするためのコツをいくつかご紹介します。
友達が来る前と後には子供に掃除をさせる
子供が友達を家に呼んだ場合、友達が来る前と帰った後に掃除をさせるようにしてみましょう。家に呼ぶのは大変だと子供が感じるようになれば、自然と呼ぶ回数が減ることがあります。友達が来る回数が減らなくても、子供が掃除をしてくれればママの負担は減ります。
親が何でもしてしまうと、子供は家で遊ぶ方が楽なので友達を呼ぶようになります。子供が面倒だと思うようなルールを作ってみてください。
友達を家に連れてきていい曜日や頻度を決めておく
週何回までや比較的時間に余裕がある曜日だけ友達を呼んでいいというルールを作るのも、友達が頻繁に遊びにくるのを防げます。「お友達は家にあげない」というルールなのに、我が子は他の家で遊んでいるというのは虫のいい話で、友達親子に悪感情を与えます。
赤ちゃんが産まれたばかりなどの事情がある場合を除き、曜日や週何回までと決めておくことでママのストレスも軽くなりますし、子供も「友達を家に招く」という経験を積めます。
友達が家に来るストレスが大きいなら、他人のせいにして断るのもアリ!
人によっては、どうしても他人が生活スペースに入ってくるのがストレスになることがあります。
また、仕事が忙しい時期や体調が優れない時期、その時の環境や心境によって、いつもなら大丈夫だけど今はイライラするということも出てきます。
そうした場合は、我が子に「今はお仕事が忙しいからお友達を呼ばれると困る」と正直に説明するか、理解させるのが難しそうなら他人を使って断ることも検討してください。
アパートやマンションなら「近所の人から騒ぐと怒られるから」、一戸建てなら「ママのお仕事のお客さんが来るから」などと理由をつけてやんわり断りましょう。
そのうえで、基本的に子供には外で遊ぶように言い聞かせましょう。もしお友達のお家どうしても行きたい、相手の親御さんも了承してくださっているようなら、時々ならお言葉に甘えてもいいのかもしれません。こちら側が招待できないお詫びをして、お礼を忘れないでください。
困った友達には、親御さんに話を通して早めの対応を!
特定のお友達を家に上げたくない場合は、大きなトラブルが起きる前に相手の親に相談しましょう。例えば、勝手に家に入ってくる、家を汚したり散らかしたりして帰る、子供に乱暴する、勝手に物を持ち帰るなど、明らかな迷惑行為が続いた場合です。
放置しておくと大きな問題に発展しかねませんし、そうなったら親と顔も合わせたくなくなります。他所の親とトラブルになると、楽しいはずの子供の学校行事も気が重いイベントになる可能性があります。
そうなる前に、気になることが何度か続いたら早めに相手の家に行き「こういったことがあって困っている」「家の子供も何かしていたら教えて欲しい」ということを伝えれば、大きな問題には発展しにくくなります。親は他所で子供が何をしているのか分かりませんから、教えてあげることも優しさです。
子供が友達との家を行き来するにはルールが必要!
子供は良いことや悪いことを理解しているようですが、友達数人で集まると時にそうした善悪が見えなくなってしまうことがあります。いたずら程度ならいいのですが、家で重大なトラブルに発展するようなことをされたら、可愛いでは済まされません。
親にとって子供の友達との距離感は難しいものですが、子供の友達と上手く付き合う術/おやつ・ご飯・プレゼントの記事も参考にしつつ、大人として近すぎず、遠すぎず、適切な距離で見守っていきましょう。
自分の家もお、友達の家庭も、両方がストレスを抱えないために、子供にはルールを徹底させ、気持ちよく遊べる環境作りをしていきましょう。