イヤイヤ期突入1歳児の寝ない&食べないアタック!バトルを制する対処法
なぜ泣いているかわからず困り果てた低月齢の時期を乗り越え、やっと機嫌の良い時間が増えてきた!と思ったら、1歳を過ぎて急にグズグズが増えてくることがあります。
そう、それがよく聞く「イヤイヤ期」の始まり。一般的には「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳からが本格的なイヤイヤ期ですが、自我が出始める1歳から既にイヤイヤ期は始まっているんです。
1歳のイヤイヤ期の様子はどんな感じ?
1歳赤ちゃんのイヤイヤに苦しんでいる皆さん、同じ思いをしている人はたくさんいるので安心してくださいね。イヤイヤは生活のあらゆるところで勃発します。どんなイヤイヤがあるのか、その様子を見てみましょう。
食事のときのイヤイヤ
- 椅子に座りたがらず、「ご飯だよ~」と言っても逃げていく。または無視して遊んでいる。無理やり食事椅子に座らせれば当然大泣き!
- 食事椅子に座ると、食べたくない、遊びたいと言わんばかりに立ち上がって脱走する。
- 喜んでパクパク食べ始めたかと思えば、3~4口食べて突然プイ!
- 前に好んで食べたおかずでも今日はイヤ!
お着替え・オムツ替えのときのイヤイヤ
- 公園に出かけたい時間なのに、お着替えがイヤ!大人は思わず、「じゃあパジャマのまま出かけるよ!」と言いたくなるぐらい逃げ回って着替えを拒否。
- 自分で着替えようとしてうまくいかない!と大泣き、手を貸そうとすると自分で着る!とイヤイヤ!
- 仰向けになるのがイヤ!転がりまわって逃走!
遊んでいるときのイヤイヤ
- 公園の中で遊ぶのイヤ!何度制止しても道路に出ていこうとしてしまう。
- 帰る時間になっても帰りたくない!まだ遊びたい!ベビーカーに乗せられるのを断固拒否!
- 家の中でもイヤイヤ!さっきまでおとなしく積み木をしていたかと思えば、突然全部崩してイヤイヤ!
- おもちゃでは遊ばず、台所や大人のものが入っているタンスの中身を引っ張り出して大暴れ!止めようとすると全力でイヤイヤ!
外出中のイヤイヤ
- ベビーカーに乗っているのがイヤ!好きなように歩きたい!
- ベビー用品店はまるでオモチャ天国。大人の買い物が終わっても帰るのイヤ!まだまだここにいたい!
寝かしつけのときのイヤイヤ
- もうとっくに寝る時間は過ぎているのに布団に連れていくと大泣き!まだ寝るのイヤ!
- 眠くないので深夜でもおもちゃ遊び!寝る時間だよ~と言っても無視!
イヤイヤはなぜ起こるの?理由5つ
イヤイヤは、意味なく癇癪を起こしているわけではなく、赤ちゃんなりに何か考えてしている場合がほとんど。赤ちゃんがイヤイヤする理由を知ることで、少しはストレスを軽減することができるかもしれません。
1.感じていることをうまく言葉にできない
赤ちゃんがイヤイヤする原因の一番はコレ。1歳の赤ちゃんは「自分でしたい!」と思う気持ちがどんどん芽生えてくるのに、気持ちを伝える言葉の発達がまだ伴っていません。
大人が「○○したいの?じゃあ一緒にやろうね」と赤ちゃんの要求をピンポイントで言い当てることができれば別ですが、少しでも要求と異なれば全部がイヤイヤになってしまうんですね。
2.自分で考え、決めたことをしたい
これは私たちが思春期のときにも感じた気持ちなのではないでしょうか。親の干渉がイヤ、親の敷いたレールに乗った道は歩みたくない…。
自我が芽生えてきた赤ちゃんだって、「自分でやりたい!」と思う気持ちはあるんです。離乳食をスプーンで持って食べ始めたり、靴を自分で履きたがったりするのもこの頃。「自分でやりたい!」という気持ちが、「手を出さないで!イヤイヤ!」という表現になっているんです。
3.「大人のルール」が理解できない
「ご飯を食べたら歯を磨く」「21時になったら寝る」など、大人が決めたルールに従わなければいけないということが1歳の赤ちゃんにはまだなかなかわかりません。
「わんわんはどれ?」「靴下もってきてね」など、物の名前や簡単なお手伝いならできるようになってきて、言葉がだいぶわかっているように思えますが、「ご飯を食べたら歯を磨く」など少し複雑な内容になると理解ができません。
つまり、「歯を磨こうね」と言っても、「何で今遊んでいるのに邪魔をするの?イヤだよ!」という気持ちになってしまうんです。
4.かまってほしい
大人でも、好きな人にはわざと困らせるようなことを言ってしまうことってありますよね。イヤイヤも、赤ちゃんが大好きな大人にかまってほしい、甘えたい気持ちの表現のひとつ。
イヤイヤして大人を困らせると、良い子におとなしくしているときよりも大人が構ってくれる、ということを赤ちゃんはわかっているんです。
5.生理的不快感がある
眠い・お腹がすいた・体調が悪い、などということがあってもイヤイヤモードは発動してしまいます。まだ言葉でうまく表現できないので、何でもイヤイヤになってしまうんです。
うちの息子も、大好きな乗り物図鑑を一緒に見ていて、どのページを見せてもイヤイヤ!というときがありました。いつもなら喜んで見てくれるのに・・・。困ったなぁと思っていると、突然「ねんね!」と言って寝てしまいました。
好きなことをしているはずなのにいつまでもイヤイヤで機嫌が悪い、ということがあれば、眠かったり、お腹が空いていたりしないかチェックしてみましょう。
イヤイヤ期はいつまで続くの?
よく「魔の2歳児・天使の3歳児」と言われるように3歳ころにイヤイヤが収まってくるというケースが多いようです。
お友達が周りにいると、意識しながらも一緒には遊べない2歳までと違って、3歳以降はお友達と一緒に遊べるようになり、社会性も身についてくるころ。
社会性が育まれ、言葉の理解も進むことによってイヤイヤは少しずつ収まってきます。
毎日イライラ!誰か助けて!1歳イヤイヤ期の対処法
1日中イヤイヤされると、大人も精神的に参ってしまいますよね。掲示板などコミュニティサイトを見ていると、イヤイヤに耐えられず、怒鳴ってしまった、手をあげてしまった、など自己嫌悪に陥ってしまう方もしばしばいるよう。
そうなる前に、深呼吸して次の対処法を試してみましょう!
食事のときのイヤイヤ対処法
まずは好きなもので食卓に呼び寄せてみましょう。あまり栄養的に期待できないものであっても、まずは食卓につきたいと思う気持ち作りから。赤ちゃんの好きな絵が描いてあるお皿やコップを用意するのもおすすめ。
どうしても食卓につかない、という場合は5分か10分程度遊ばせてみるのも。以前にテレビの育児番組でやっていた方法ですが、イヤイヤする子の食事を途中でいったん切り上げ、10分ほど遊んであげてから再び食卓に着かせると食べた、というものがありました。
マナー的にちょっと、と思いますが、食事マナーを教えるのは言葉の理解が進んでからでも遅くありません。ですが外出時にはそうも行かないので、この時期の外食は控えたほうが精神的負担とならないでしょう。
離乳食期から1年以上食事をほとんど食べない我が子…流石に心配になった過去
1日3回の食事を、イヤイヤというレベルを通り越して本当に食べなかった筆者の息子。食べたくない食事を無理やり食べさせるのもツラく、かと言って食べないままでいさせるのも心配で本当にノイローゼになりそうでした。
3ヶ月以上貧血状態が続くと脳の発達にも影響があるそうです。「食べなければ食べないでいいよ」という周囲の声も耳に入りませんでした。そこで、小児科で血液検査を行い貧血状態にあるかどうかを確認することにしました。
結果は栄養状態すべて問題なし。それを知ってようやく、子どもの食事イヤイヤにストレスを感じなくなりました。食べたくないなら、食べたくなるときまで待とう。と思えるようになりました。食事のイヤイヤで健康状態が心配な方は、血液検査をするのもおすすめです。
お着替え・オムツ替えのときのイヤイヤ対処法
人間誰でも、熱中しているのを邪魔されるのはイヤですよね。お着替えやオムツ替えをイヤイヤするのは、大体遊びに熱中しているときなのではないでしょうか。
そこで、よほど急いでいるときでない限り(うんちが出てしまったときや、保育園に行く時間が迫っているなど)、5分~10分程度様子を見てみて、少しだけ集中が切れたときを狙って誘ってみましょう。
または、洋服やオムツに、赤ちゃんの好きなものが書いてあるものを選ぶのもおすすめ。車が好きなら、車柄の洋服を用意してあげると、着替えに興味を持ってくれるかもしれませんよ。
遊んでいるときのイヤイヤ対処法
ご機嫌に遊んでいると思ったら、突然キーっとなっていることってよくありますよね。そんなときは、どうしてキーっとなっているのかよく観察してみましょう。大抵、自分のイメージ通りにおもちゃを使えなかったときです。
イヤイヤが直る一つのきっかけは、言葉でうまく表現できるようになること。そこで、赤ちゃんが失敗してしまったことに対して、「上手にできなくて悔しいね。手伝ってあげるからもう一度頑張ってみようか」と声掛けしてみましょう。
大切なポイントは、赤ちゃんの感じている気持ちを「悔しいね」と言葉にして共感してあげることです。
外出中のイヤイヤ対処法
スーパーやおもちゃ屋で、買ってほしいおもちゃがあってひっくり返ってダダをこねている赤ちゃん。おなじみの光景ですよね。
早く帰りたいし、周りの目も気になるのでつい言うことを聞いてしまうことってよくありますよね。でもこの時期から赤ちゃんのイヤイヤに屈していると後々苦労してしまいます。赤ちゃんは、イヤイヤをすれば大人が言うことを聞いてくれるんだ、と学習してしまいます。
外出中にこんなイヤイヤが始まるとうんざりしてしまいますが、逆に「大人のルールを教えるチャンス!」と前向きにとらえてみましょう。
「おもちゃほしいよね、でも買ったばかりだから次に来たときにしようね」など、共感の言葉を添えながら次の約束を交わし、赤ちゃんに「待つ」ことを少しずつ教えましょう。
寝かしつけのときのイヤイヤ対処法
1歳を過ぎると、しっかり運動していてもパワーが有り余ってしまい、夜なかなか寝ないということはよくあります。寝る時間だからと無理やりお布団に入れても、脱走して遊び始めてしまうだけ。「イヤダー!まだ遊びたいー!」と大泣きしてしまうでしょう。
大人でも、眠くないのに寝ようとするのは苦痛ですよね。赤ちゃんならなおさらです。なので、この場合は言い聞かせるより前にまず生活リズムを整えましょう。
1歳過ぎても有効!育児日記のすすめ
低月齢の頃には一生懸命書いていた人も多い育児日記。実は1歳を過ぎてからもつけておくと何かと便利です。筆者は、生まれた直後からつけ始めた育児日記を2年近く毎日続けています。
毎日の起床時間・昼寝の時間・就寝時間を記録しておくと、何時に起きて昼寝を何時間すると夜は何時に寝る、というパターンが見えてきます。
昼寝を3時間以上した日や、16時を過ぎても昼寝が終わらなかった日は夜更かしになってしまうな、などというパターンが見えたら、昼寝は途中で切り上げます。遊びが足りないと寝ない、という場合は午前中の公園に加えて午後も近所の散歩を日課に取り入れます。
このように、赤ちゃんのパターンを知って対策を打つことで、夜の寝かしつけがぐっと楽になります。
『ハイハイ』がイヤイヤに効果的?
不思議かもしれませんが、「ハイハイ」をしっかりすることで情緒が安定するそうです。日本キッズコーチング協会の理事長で、12,000以上の乳幼児の指導をしてきた竹内エリカ先生によれば、ハイハイをして鍛えられる筋肉は、感情のコントロールに密接な関係があるとのこと。
ハイハイでしっかり腹部の筋肉を鍛えると、我慢強い子に育ちイヤイヤも軽くなるそうですよ。
歩けるようになるとあまりハイハイをしなくなります。でも、これまで移動のメイン手段としてハイハイを使っていたときとは異なり、歩くことができるようになるとハイハイを「遊びの一つ」として楽しんでくれることもあります。
テーブルの下を、「トンネルだよ~」と言ってくぐるなどしてハイハイ遊びを積極的に促しましょう。
赤ちゃんのイヤイヤは成長のサイン!親子で一緒に乗り切りましょう
赤ちゃんがイヤイヤしていると大人はとてもツラくなってしまいますが、実はツラいのは赤ちゃんも同じ。これまでとは違って自分でやりたい、決めたいという新たな感情が芽生えているのにもかかわらず、伝える術がまだない。赤ちゃん自身ももどかしい思いでいっぱいなんです。
お腹がすいた、眠い、暑い、寒いしか感情がなかった頃と比べると、これは大きな進歩です。イヤイヤは赤ちゃんが成長した証。コミュニケーションをじょうずに取れるまでの辛抱と思って、頑張って乗り切りましょう!