菓子折りで謝罪が必要なとき
菓子折りで謝罪が必要な子供のトラブルと謝罪の言葉
菓子折りで謝罪が必要な場合がある子供同士のトラブル。幼稚園や小学校に通い始めると、どうしてもお友達同士のトラブルが発生してしまうことがあるでしょう。今回は菓子折りの相場や謝罪方法、菓子折りの内容についてご紹介します。
菓子折り持参で謝罪に行くべき「子供同士のトラブル」
「お母さん、○○くんが今日クラスのお友達をケガさせてしまいました」と、幼稚園の先生から伝えられたら、お父さん・お母さんはどのように対処しますか。我が子のことを頭ごなしに叱るのではなく、まずはゆっくりと事情を聞くべきですが、相手がケガをしたり、相手の持ち物が壊れてしまった場合にはゆっくりもしていられません。電話で謝罪すべきなのか、直接謝罪に行くのかで状況が変わってくるからです。
そこで今回は、「菓子折り持参で謝罪に行くべき、子供間のトラブル」というテーマでご紹介していきます。一番大切なのは謝罪の気持ちなのですが、やはり気持ちをカタチに表すためにも、手土産の菓子折りはとても大切です。一緒に確認していきましょう。
子供同士のトラブルで菓子折りが必要なのはどんな時?
幼稚園のお友達との喧嘩は、ハッキリ申しあげて日常茶飯事です。その度に菓子折りを持参して、直接謝罪に行くとなると、お金も時間も足りなくなってしまいます。
子供同士のトラブルには3つのパターンがあり、1つは「幼稚園の先生が仲裁役なり、その場で解決する喧嘩」、2つ目は「すでに解決している場合はほとんどだが、親同士が電話をして謝罪するパターン」、そして最後に「ケガをさせてしまったり、モノを壊してしまった側が、直接謝罪に出向くパターン」です。
菓子折りを準備する必要があるのは、もちろん直接謝罪に出向く時であり、なかなか手ぶらで謝罪にお邪魔するということはないでしょう。
菓子折りを持参して、直接頭を下げて謝罪しなければいけないほどの子供同士のトラブルとは、いったいどのようなケースがあるのでしょうか。その時の状況によって違ってきますが、リアルな体験談をリサーチしてみました。
我が子がされる方がマシ。謝るのは苦手
あやか(28歳)
子供同士の喧嘩の最中に、我が子がお友達を叩いて多数のひっかき傷ができたらしい。自分の子供が引っかかれる分にはそんなに気にしないが、他のおうちの子に傷を作ってしまうのは気になるので、菓子折り持参で謝罪に出向くことにしました。正直、我が子がされる方がまだよいです。我が子がケガをさせてしまう方になると、どうしたら良いのか分からないです。
体操服を破いてしまったらしく、アウト!
ひろママ(35歳)
成長と共に男の子はどんどん力が強くなって、取っ組み合いの喧嘩をしてくることも少なくありません。この時は、お互いにケガをしたわけではないのですが、服を強く引っ張って学校指定の体操服が破けてしまいました。相手のお母さんは「どっちもどっちだから!気にしないで」という方なのでほっとしましたが、さすがに洋服を1枚ダメにしてしまったので、今回は体操服1枚分ほどの菓子折りを持参することにしました。
4歳の息子のママである筆者も菓子折り持参で謝罪の経験が…
息子が幼稚園でお友達のほっぺをつねって、どうやら内出血させてしまったようで、電話謝罪の上、日程調整をして菓子折り謝罪にいきました。突然お邪魔しても困ってしまうお母さん達がほとんどなので、行く前に一本電話で連絡を入れました。菓子折りは、3000円程の日持ち可能なお菓子を準備しましたが、突然のことだったのでご近所の老舗洋菓子店で買いました。
高級デパ地下のお菓子などは、逆に気を遣わせてしまうことになるので、このくらいがベストかと思いました。ちなみに、大手ショッピングモールなどに入っているチェーン店のお菓子屋さんの商品は、普段からお相手のお母さんも購入している可能性が高く、簡単に値段がバレてしまうことがあるので、謝罪の菓子折りにはあまりオススメできません。
菓子折りが謝罪にどうして必要なのか
菓子折りを持って謝罪に出向くのは、義務ではないけれど礼儀です。日本の法律で「子供のトラブルで親が謝罪に出向く際に、必ず手土産を持参すること」という法律はどこにもありません。確かに義務ではないのですが、礼儀として菓子折りを持参することは、ほとんどの方が分かっていることでしょう。
「心を込めて謝れば、菓子折りなんていらないでしょう?」という気持ちも分かりますが、菓子折りは謝罪の気持ちを言葉や姿勢ではない、他の何かで表すものとしてはやはり必要です。日本には親しき仲にも礼儀ありという言葉があるように、やはりどんなに仲の良いママ友同士でも、謝罪の時にはきちんと菓子折りを準備したほうがいいでしょう。
謝罪の菓子折りを選ぶ際のポイント
「謝罪の菓子折りって何を買えばいいのか分からない」「買う人のセンスが見られているようで、購入しづらい」というお父さんお母さんも少なくありません。
学生時代からの友人のお宅にお邪魔するような感覚で「何でもいっか~!」「イマ話題のスイーツ買ってみようかな?」と軽々しく購入できないのが、謝罪の菓子折りです。
相手に謝罪の気持ちを伝える際に持参するものですから、ノリで購入するようなお菓子は止めておいた方が無難です。そこで「謝罪の菓子折りを選ぶポイント」をご紹介していきます。
ポイント1.相手に気を遣わせるようなものはダメ
謝罪の気持ちを菓子折りで表したいという想いが強くなりすぎて、受け取ってしまった相手が恐縮してしまうような商品を準備することの無いようにしましょう。良かれと思って、誰もが知っている高級チョコレートブランドの詰め合わせセットや、毎日行列が出来ている銀座の有名洋菓子店の焼き菓子の詰め合わせセットなど、いかにもお金の匂いがプンプンするような菓子折りはふさわしくありません。
「たかが子供の喧嘩くらいで、こんなに頂けないです」「こんな高級なもの頂戴できません。」などと、相手に遠慮されてはせっかくの謝罪の気持ちも台無しです。ですから、相手が恐縮しながらも、きちんと受け取れるくらいのモノを準備することが大切です。
ポイント2.最低でも1000円、高くても3000円程度
謝罪に出向く際の菓子折りは、最低でも1000円、高くても3000円程度のものを準備しましょう。最近は、高級感がアップしたコンビニスイーツなどを手土産にする人も増えていますが、謝罪の際の菓子折りとしてはふさわしくありません。
洋菓子・和菓子はどちらでも良いのですが、コンビニやスーパーなどではなく、お菓子屋さんで購入していくことをオススメします。
もしも、あなたのお子さんがケガをさせられた時に、どんな美味しいスイーツでもコンビニで購入した物を持参されたら、あまり良い気持ちにはなりませんよね。同じ親として、相手の親の立場になって考えることで、失礼な行動は極力避けられるはずです。
ポイント3.ちょっとかしこまったお菓子がちょうど良い
手土産には、選ぶ人のセンスがよく現れるといわれます。女子会や仲の良いママとのホームパーティなどに持参するものは、今話題の行列スイーツやインスタ映えするキュートなお菓子を、気合を入れて選ぶというお母さん達も多いでしょう。
しかしながら、子供同士のトラブルで菓子折りを持参の上で謝罪に出向く際には、ハイセンス・トレンド・オシャレ・高級というワードがピッタリ合うようなスイーツはあまりオススメができません。それは、どうしてだと思いますか?
相手の心理状態を良く考えて!
子供同士のトラブルですし、お互いに悪いところがあったにしても、我が子がケガをしてしまったり大事なものが壊されて、心に波風が立たない親はいません。普段ならすぅーっと流してしまうようなことが気になって、いちいち文句を言いたくなるような心理状態になってしまうのも納得がいきます。
子供を責めるわけにはいきませんから、イライラの矛先が「菓子折り」に集中してしまう可能性も少なくないのです。「流行のモノを持って来れば、それで済むと思っているのかしら?」「オシャレぶっていて、嫌な感じだわ」などと、選んだ本人はそんな気が全くないのに、イライラさせてしまうのは不本意です。
謝罪の際に持参する菓子折りは「ちょっとかしこまった定番お菓子」が一番ふさわしいでしょう。スイーツ通ではないけれど、誰でも一度は名前を聞いたことがある老舗和菓子店の羊羹・どら焼き・長期保存が可能な有名洋菓子店の焼き菓子など、手土産の定番とされているものなら、安定感が抜群です。
トレンド重視のスイーツは、出しゃばり感が強くでてしまうので、謝罪の品としてはあまりふさわしくないのかもしれません。
菓子折りを持参して謝罪する時に添える言葉とは?
「菓子折りを持参して、わざわざ謝りに言っているのだから、きっと許してもらえるはず」と甘く考えてはいけません。菓子折りはあくまでも脇役であって、やはり主役は直接口で伝える「謝罪の言葉」です。
せっかく謝罪の意をカタチにした菓子折りを準備したのですから、相手に渡す時にはしっかりと謝罪の気持ちも伝えましょう。菓子折りを差し出す前に示す謝罪の言葉例を以下に準備しましたので、是非参考にして下さい。
謝罪の時に菓子折りと共に添える言葉
この度は、うちの○○が△△君にケガをさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。幼稚園の先生からその場の状況をお聞きしたのですが、やはり子供同士のトラブルとはいえ、手を出してしまうのはとても良くないことだと思います。
その点は、○○にも良く言い聞かせまして、本人も良くないことをしてしまったと反省しております。
○○は△△君が大好きなので、これからも仲良くして頂きたいです。この度は、本当に申し訳ございませんでした。こちら、ほんの気持ちですので、受け取って頂ければありがたいです。
こんなことは言っちゃダメ!
子供って不思議なモノで、よく喧嘩をしてくるお友達ととても仲が良かったりします。喧嘩するほど仲が良いというワードが、子供の世界にはしっかりと当てはまるのです。
子供同士が仲良くしていると、自然と親同士も仲良くなりますが、ここは親しき仲にも礼儀あり!いくら普段から敬語を使わない親しい間柄であっても、ケガをさせたり、モノを壊してしまったときには、きちんと謝罪しなければなりません。
「あーごめんごめん。うちのがケガをさせちゃって」「何かごめんね!申し訳ない!」などと、友達同士の普段の会話の延長で、謝罪の言葉を述べるのは宜しくありません。親しき仲にも礼儀ありですから、きちんとした言葉遣いで、改めて謝罪の言葉を述べるようにしましょう。
おすすめの謝罪用菓子折りをピックアップ
やっぱり気になるのが「どのような菓子折りを持参すればよいのか?」ということです。子供同士のトラブルはいつ起きてしまうのか予想が出来ないので、前もって準備しておくことはなかなか難しいでしょう。だからと言って、謝罪するまでに時間があいてしまうのも失礼な話です。
そこで、万が一菓子折り持参で謝罪しなければならなくなった時にすぐに買いに走れるように、オススメの菓子折りをピックアップしておくのです。
謝罪用菓子折りの定番はやっぱり焼き洋菓子!
謝罪の時に持って行く菓子折りの定番は、日持ちがして個包装になっている「焼き洋菓子」です。高級スイーツである必要はまったくないので、お手頃価格のお菓子を1000~3000円程度で準備すれば十分です。
1000円と3000円って全然違うけど!
この記事を読んで下さっているお父さん、お母さんからは、このような声が上がってくると思います。しかしながら、菓子折りの相場は相手と自分との関係性、また我が子が相手のお子さまにどのくらいのことをしてしまったのかにもよります。
病院で処置が必要なほどのケガをさせてしまったのに、1000円程度の菓子折りで済ませようとするのは、ちょっと非常識です。病院での処置が必要になった場合は、菓子折りだけでは済まされないことがほとんどです。
老舗の和菓子もおすすめ
当たりはずれが無いのが、老舗和菓子店の羊羹やどら焼きです。洋菓子に比べて、和菓子はかしこまった印象がありますし、おじいさん・おばあさんと同居されているご家庭などは、和菓子の方が良いでしょう。家族構成までしっかりと考えて、菓子折りを選ぶとポイントアップです。
菓子折りは謝罪の気持ちの表れ
今回は、子供同士のトラブルの際に持参する「菓子折り」についてお話しました。出来れば、菓子折りを持っての謝罪などしたくないというのが本音でしょう。しかしながら、子供を幼稚園や小学校、中学校、高校に通わせている以上は、何かしらのトラブルが起きて当たり前です。もしも自分が子供と一緒に謝罪をしなければいけなくなった時に、焦ることの無いように事前にしっかりと確認しておきましょう。