小学生の効率的な家庭学習の方法

小学生の家庭学習の学年別・教科別のおすすめ方法

小学生の家庭学習は、低学年では勉強の習慣づけが目的となり、今後の勉強への取り組みに役立ちます。楽しみながらできる教科別・学年別の家庭学習の方法、学習時間の目安や、やる気の出させ方など、子供が進んで家庭学習に取り組めるやり方を紹介していきますので、小学生のママは参考にしてください。

小学生の家庭学習の学年別・教科別のおすすめ方法

小学生の家庭学習の重要性

小学生のころは、それぞれの教科の基本的な部分を学ぶ時期で、いわば学習のベースを作る時期でもあります。学校の授業だけではなく、家庭学習の習慣を身につけるべきなのもこの時期です。

家庭学習は勉強が全てではありません。低学年のころはママが勉強を見てあげながらコミュニケーションをとる時間にもなります。家庭学習が苦痛なものになってはいけません。低学年までは習慣をつけることに重点を置きましょう。

小学校低学年から家庭学習の習慣をつけておくと、高学年やその先の中学校、高校へ向けての基礎作りにもなりますので、とても重要です。

家庭学習の取り組み方

子供が中学生になると、テスト勉強や受験勉強を自分でやらなくてはなりません。そのため、小学生のころから家庭学習の習慣をきちんと身に着けておくことで、中学生になってからも進んでテスト勉強に取り組むことができます。

家庭学習を小学生のうちから身に着けさせたいという方に向けて、取り組む時間の目安や、やる気の出させ方についてご紹介します。

家庭学習の目安

タブレットで勉強する小学生

低学年のころから、家庭学習で何十分も勉強に集中することは難しいです。そのため、低学年のうちは学年×10分を目安に勉強しましょう。そうすることで学校の勉強が難しくなってくる4年生の時期もスムーズに家庭学習を進めることができます。

大切なのは家庭学習を習慣づけることで、長く勉強させることではありません。無理に机にしばりつけて勉強させても、集中が持続しないので意味がありません。

学年×10分は目安ですので、これより短くても長くてもかまいません。毎日、少しでも家庭学習をするということがポイントです。

子供のやる気がない場合

子供のころは気分のムラが激しく、やる気がおきなかったり、集中力が途切れてしまう場合があります。そんなときにママが怒ってやらせようとすると、反抗してますます勉強のやる気を失ってしまいます。

もし、子供のやる気がない場合は無理にやらせようとせず、気長に見守りましょう。また、家庭学習をきちんとやった日には思い切り褒めてあげたり、シールを1枚カレンダーに貼ったり、目に見えて頑張った成果が分かるものを用意すると良いです。

教科別家庭学習のやり方

小学生のうちに基本的な部分が分からないままだと、中学に進んだ時に問題が解けなかったり、理解できなかったり、大きくつまずいてしまいます。

小学生のうちに苦手を解消しておくために勉強を楽しく理解をしていくと、子供にとって家庭学習が苦痛ではなくなります。

家庭学習=机に向かって勉強ではありません。全ての教科を机に向かって学ばせるのではなく、生活の中からうまく取り入れていく工夫も大切です。

国語

ノートに字を書く小学生

学校の漢字テストで間違えてきた場合は、必ずチェックしてノートに一列分書かせるようにします。また、ついでに辞書で意味を調べることで頭に入りやすくなります。

作文の力をつけたい場合は、親子で交換ノートをすることをおすすめします。その日にあった出来事を書いたり、自分の気持ちを文章で伝えたりすることで、遊び感覚で楽しく表現する力をつけられます。

算数

算数ドリル

算数では基本の積み重ねが大切です。実際に算数が苦手な子供は、小学生で習う九九や分数でつまずいている子が多いです。

そのため、毎日プリントやワーク、100マス計算を1枚やる、お風呂で一緒に九九をやるといったように日々の家庭学習の中で基本を積み重ねていきましょう。

また、テストが返却された際にはきちんと理解が出来ているかチェックをします。間違っている問題や理解が怪しい問題は、一緒に解いてわからないところが無いようにしておきます。

算数の説明をする時は、ノートではなく、大きなスケッチブックに図や数式を書き込みながら、自由に問題を解くと楽しく出来ます。大きな面を使って自由に解くことでひらめきが生まれます。

理科

家庭菜園で野菜を栽培する小学生

理科の家庭学習ではワークをさせることも大切ですが、元素記号などを学ぶ学年ではありませんので実際に体験させるのが一番です。一緒に家庭菜園で野菜を育ててみたり、植物図鑑を持って公園へ出かけてみたりしましょう。

動物図鑑を持って動物園に行くのも楽しいです。持ち歩けるポケットサイズの図鑑が多く販売されているので、利用すると簡単に持ち運んで調べられます。

また、家庭で作れるロボットや、簡単にできる実験セット、身近な物を使って出来る実験が書かれた本も多く販売されているので、購入して親子で楽しむのもおすすめです。

テレビで放送されている実験番組や、動物の番組を見せるのも興味を持つきっかけになります。子供は実際に目で見て体験することで理科の世界に自然と興味を持ちます。遊び感覚で学ぶことで子供も楽しく勉強することができます。

社会

新聞を読む小学生

社会の知識を身に着けるには日頃から一緒にニュースを見ることが大切です。とはいえ、大人向けのニュースは子供には難しいです。そのため、親が一緒に見てニュースをわかりやすく説明してあげましょう。

ニュースを一緒に見て「今日は○○ってことがあったんだよ」と説明してあげるだけで大丈夫です。もし子供が質問をして来たら答えてあげましょう。もし分からなければ一緒に調べてみるのも良い勉強になります。

また、お城や博物館などの歴史を学べる場所に訪れるのもおすすめです。お城や博物館には子供向けのガイドブックやスタンプラリーが設置されていることがあり、子供でも楽しく歴史を学ぶことができます。

さらに観光に行く前には、地図で場所を確認したり、ガイドブックで名産品や名所を一緒に調べてみたりしましょう。楽しい思い出と一緒に社会で良く出される都道府県名、文化や名産地を覚えることができます。

白地図のすすめ

白地図は、各都道府県の境界線だけ書かれた地図です。ここに、地名を入れていくことで、楽しく都道府県名と場所を覚えることができます。覚えるまで繰り替えし、地名だけではなく、名産品の絵を書き込む、東北、関東などの地域ブロックを色のついたペンで囲うなど、使い方がたくさんあります。

英語

小学校で英語の授業

以前は中学から必須科目だった英語は、2011年から小学5、6年生を対象に必須科目となりました。(注1)さらに2020年から小学3、4年生に前倒しになる予定です。(注2)

英語は柔軟性のある子供のうちに勉強することで日本人が苦手な難しい発音を身に着けられると言われています。そのため、英語の歌や音読のCDを聞いたり、本やテキストを音読したりすることでより英語の吸収力を高めることができます。

また、最初は幼児向けの簡単な英語の本を読むようにしましょう。小さい頃に読んだことのある大好きな絵本なら子供も抵抗なく読めます。

慣れてきたら少しずつ本の難易度を上げていきます。ある程度英語ができる子ならアニメや映画、ドラマを英語で見るのも良いトレーニングになります。

英語のワークや辞書もカラフルでわかりやすいものが多数発売されています。子供に合ったものを選ぶと家庭学習がスムーズに進みます。

学年別家庭学習のやりかた

子供の成長は著しく、学年によって集中力や理解力も様々です。また、学年によって学習のポイントが変わります。そこでこちらでは学年別おすすめの家庭学習をお伝えします。

1年生

文字を書く小学一年生

1年生は初めて勉強をスタートするという子が多いです。そのため、学校から帰ってきたらすぐ宿題をやる習慣をつけることから始めましょう。

1年生で習う内容は、国語ではひらがなやカタカナ、算数では算数セットを使った数字の概念など、基礎的なことがほとんどです。家庭学習は10分程度にとどめます。

1年生の家庭学習内容

  • ノートに丁寧に字を書く
  • お風呂のポスターでひらがなや数字を覚える

1年生のうちから厳しくしてしまうと「勉強=嫌なもの」というイメージがついてしまいます。そのため、遊びの延長上で家庭学習を進めていくことがポイントです。

2年生

九九の計算が出てきます

2年生ではつまずきやすい九九の計算が出てきます。また、習う漢字も一気に増えるので、必ず分からないところがないか、つまずいているところはないか、親がきちんと確認してあげることが大切です。

九九はタイマーをセットして制限時間内に言う、九九の段が1つ言えたらノートにシールを貼るなどゲーム感覚で覚えると楽しく取り組めます。もし子供が間違えても優しく見守ることがポイントです。

また、漢字は書き順や成り立ちを辞書で一緒に調べながら勉強すると面白いです。作文も少しずつ出来るようになってくる時期でもあるので、一緒に日記を書いてやり取りするのも良いでしょう。

共働きで子供と一緒に過ごす時間があまり確保できない方には、交換日記はコミュニケーションを取る上でもおすすめです。

2年生の内容が3年生以降の内容につながっていきます。まずは宿題をきちんとこなして、分からない場所は理解できるようにサポートしてあげましょう。

3年生

困惑した笑顔の小学生

3年生では理科と社会の教科がスタートします。また、国語や算数も一気に難易度が上がるので、差がつきやすい時期でもあります。きちんと家庭学習で理解を深めておきましょう。

さらに理科では起きた現象を予測して言葉で説明したり、社会では地図記号や東西南北を覚えたり、それぞれの特色や工夫を覚えたりする問題が出されます。

日頃から自然に触れ合ったり、様々な現象を観察したり、自分の住んでいる町の地図を確認したりしておきましょう。たくさん経験をさせてあげることで、予測する力や知識を身に着けることができます。

3年生の算数では、2年生で習った九九を応用する問題が中心となってきます。九九が怪しいという場合は2年生の問題にさかのぼってきちんと基礎を身に着けておきましょう。

4年生

ランドセルと学習机

4年生になってくると小学校でクラブ活動が始まったり、塾などのお稽古事が本格的になったりする時期なので、これまでに比べると家庭学習に割ける時間が減ってきます。

そのため、子供と一緒に1週間のスケジュールをきちんと立てて、どの時間にどれだけ勉強をするかということを話し合っておきましょう。

3年生までは宿題を見直す程度で理解できていたレベルが、ぐっと上がってきます。そのため、家庭では積極的にワークや自主学習ノートを取り入れていくと良いです。

ネットでは無料で印刷できるプリントがたくさん配信されています。塾にまだ入れる予定がなければ、苦手な教科を中心に、プリントをこなしていくというのもひとつの方法です。

5年生

5年生になってくると今までの内容に比べると量が増えて、覚えなくてはならない内容が多くなってきます。一方で、思春期に突入していく時期でもあるので、なかなか言うことを聞いてくれない、言ったところで勉強してくれないということも出てきます。

その場合は無理に勉強をさせることは絶対にやめましょう。やればやるほど子供は反抗するものですし、勉強が苦手になります。

今は面白くてわかりやすい学習漫画がたくさん発売されています。勉強があまり好きではない子なら、学習漫画を読めば抵抗なく知識を身に着けることができます。

また、子供が「~って…なんだって!」と学校で習った知識を自慢して来たら「そんなこと知っているんだ!すごいね!」と褒めてあげましょう。褒めてあげることで子供は自信をつけ、自分から勉強して物を知ろうとします。

5年生になると英語学習が必須となってきます。一緒に英語のドラマや映画を字幕で見たり、英語の単語クイズを出し合ったりして、英語に普段から慣れておくとリスニングで苦労しません。

6年生

塾で勉強する小学生

6年生は社会では歴史、算数では文字式のように、中学生で習う内容と近い問題が出題されるようになります。そのため、6年生の単元をきちんと理解しておくことが中学生の成績につながります。

また、漢字や名称など覚える量もかなり膨大な量になってきますので、子供に合った暗記の仕方をいろいろ試しておくと、中学のテスト勉強も安心して取り組むことが可能です。

学校でテストがあることが事前にわかっているようであれば、事前にテスト勉強に取り組むようにすると良いです。小学生のうちにテスト勉強に慣れておくと、中学校に入る頃には自分の勉強スタイルを見つけることができます。

塾に通っている場合、全国模試を受けられるところがあるので、そちらを受験するのもおすすめです。自分の位置や苦手な単元を知ることで、勉強のモチベーションを上げましょう。

小学生の家庭学習を楽しくする

小学生の家庭学習は、頭ごなしに勉強するように子供に言うのではなく、日常の生活の中で遊び感覚で家庭学習を取り入れていきましょう。一度家庭学習の習慣がつけば、今後の成績が大きく変わります。

子供に家庭学習の習慣をつけるのはとても大切なことですが、どうして勉強必要なのかを教えるのはもっと大切なことです。なぜ勉強するのか?「勉強する意味」を子供に伝える方法を参考に、勉強することの意味を教え、上手に家庭学習の習慣をつけていきましょう。