保育園の待機が決まったら
保育園の待機児童になったらすべきことや気持ちの切替え法
保育園の待機児童になり、入園できないのが決まるとママは絶望的な気持ちになります。どうしても希望する保育園に入れなかったとき、次にママが取るべき行動をまとめました。また、認可外保育園を探すときの注意点や、待機児童になり仕事をあきらめたときの気持ちの切り替え方もご紹介します。
保育園の待機児童になったら親がすべきこと
保育園の待機児童の問題は、働きたいママにとってかなり深刻なものです。また、育児休暇をとっているのに保育園に入れず、泣く泣く仕事をあきらめるママもいるでしょう。国の政策を待っているだけではママはストレスになるでしょうし、子供は日々成長します。
そこで待機児童になった場合にママが次に取るべき行動や、どうしても保育園に入れず仕事をあきらめたときの気持ちの切り替え方をご紹介します。待機児童になってしまったら後ろ向きに考えず、前向きに乗り切り方を考えていきましょう。
入園申請から合否通知が届くまでの流れ
まずは、翌年度の4月に保育園に入園するまでの流れを見てみましょう。各自治体でも違いますが、あらかた下記のようなスケジュールで保育園の入園が決まります。
- 保育園の見学:6月頃~
- 入園申込書提出:10~12月
- 自治体による選考:12~2月
- 入園の合否通知が届く:2~3月
- 二次募集:2月~
- 入園の決定:2~3月
- 入園式:4月
待機児童になるかどうか決まるのは、2月からの二次募集でも入園が叶わなかった場合です。入園ができない場合「不承諾通知」が届くのですが、これが届いたときのママの心境は本当に辛いものがあります。
保育園に入れるかどうかは、自治体が決めた「保育が必要かどうか」をポイントで算出した合計点によって決まります。競争率の高い地域では、ママの仕事がすでに決まっており、保育する人がいないという状況でも、保育園に入れない場合もあります。
保育園の待機児童になったら何をすればいい?
保育園の待機児童になってしまったら、ママのあせりは相当なものです。ただでさえ育児で大変なのに、子供を入れる保育園を探す「保活」をしなくてはいけないママのストレスは、とても大きなものなのに、「不承諾通知」が届いてしまったら、ママは次に何をすべきか見てみましょう。
他の保育園を探して待機児童になることを極力避けたい
希望する保育園に入園できない場合、すぐに待機児童になるわけではありません。二次募集があるのでまずはそちらに応募します。二次募集では希望していた保育園のままでもいいですし、他の保育園にすることもできます。通うことを考えて、どうしても特定の保育園でなくてはいけない場合は、その園の二次募集に応募し合否を待ちます。
他の保育園でもいい場合は、そちらに二次募集の応募を出します。その際、通園可能な保育園に、どのような状況か直接出向いて聞くこともできます。これは、保育園としてはあまり歓迎されるものではないのかもしれませんが、行くと色んな情報を教えてもらえます。
保育園の待機児童になると困る場合は自治体に相談へ行く
どうしても保育園の待機児童になると困る場合、自治体の窓口に相談に行ってみましょう。そこで入園が決まることはありませんが、有益な情報を教えてくれる場合があります。例えば、通える範囲の保育園を探してもらったり、入園可能な保育園がないか調べてもらえることがあります。
これはどこの自治体も可能なわけではありませんが、相談に行くのは無料です。一か八かやってみましょう。思いもしない解決法が見つかることもあります。ただし、期待していくと進展がなかったときに落ち込んでしまうので、見つかればラッキーという気持ちでいてください。
保育園の待機児童決定!勤務先が決まっていれば休みを延期してもらう
4月の復職が決定していて、保育園で待機児童になってしまった場合、勤務先には早めに育休の延期が可能であれば届け出ましょう。ママいとって辛い決断かもしれませんが、届けが遅くなると会社に迷惑をかけてしまいます。また、復職の延期が決定すれば、ママの精神的な負担も少し減ります。
延期した期間で、認可保育園を探すか無認可保育園や一時保育を利用するか、といった選択が落ち着いてできるようになります。
保育園は4月じゃなくても入園できる可能性がある
一般的に保育園には4月がもっとも入園しやすいのですが、稀に転勤などで保育園に欠員が出ると、年度の途中でも保育園に入園することができます。いくつか通園可能な保育園があれば、定期的に欠員お予定がないかチェックしておくといいでしょう。
どうしても復職が必要な場合は父母に相談
保育園の待機が決まったけれど、どうしても仕事に復職する日が決まっている場合は、父母に協力してもらえないか相談してみましょう。ワーキングマザーの中には、入園が決まるまで母に同居してもらったり、両親に子供を預かってもらうケースが多くみられます。
遠方の場合は無理ですが、預かってもらえる範囲なら協力してもらうことで、待機児童中でも仕事ができる可能性があります。両親が高齢、または病気で心配な場合は、一時保育などを利用して負担をかけすぎないように調整しましょう。
認可保育園の一時保育を検討する
保育園の待機児童になった場合、一時保育を検討してみるのもいいでしょう。認可保育園の中には、一時保育をしてもらえるところがあります。これは、不定期に子供を預かってもらえるサービスで、ママの冠婚葬祭や就職試験などで保育が必要な際に利用できます。パートなどで週数日預けることも可能ですが、受け入れられる日数が決まっていることがほとんどです。
まずは、入園を希望する保育園に一時保育がないか調べ、積極的に利用しましょう。そうすることで入園に関する情報も受け取りやすくなります。数件の一時保育を利用することも頭に入れておくといいでしょう。
保育園の待機が決まったら認可外保育園を検討する
認可保育園の待機が決まり、入園が決まるまでは認可外保育園や保育ママを利用するという選択肢もあります。認可外保育園の選び方は、次項で詳しくご説明します。翌年度に保育園に入園申込する際、認可外保育園に預けているということは選考で有利になります。
どうしても復職しなくてはならず、保育が必要な場合は利用を検討してみてください。
小さな子供を育てながら預けられる場所を探して動くことは、ママに大きな負担になります。しかし、会社も子供の成長も待ってはくれません。辛いときは周囲に相談し、協力してもらいながら保活しましょう。
認可外保育園や認証保育所を選ぶ際の注意点
自治体の基準を満たしていない認可外保育園は、保育の質にかなり差があります。認可保育園より手厚いところもあれば、預けて後悔してしまうようなところもあります。
無認可保育園を選ぶときは、通園の便利さや料金だけではなく、保育の方法などもしっかりチェックしなくてはいけません。認可外保育園を選ぶ際の注意点をご紹介します。
先生の話ではなく預けられている子供の顔を見る
認可外保育園の説明会や見学、面談のときには、園長先生などから保育方法や教育方針などの説明を受けます。しかし、先生の説明だけを鵜呑みにせず、通っている子供たちの表情を見て、保育園で楽しく過ごしているかどうかをチェックしてください。
遊具が少なくボーっとしている子が多い、泣いている子が長時間放置されている、笑顔の園児が少ないなど、少しでも違和感があれば申し込みを見合わせましょう。
保育所をよく観察する
復職する日が迫っていると、どうしても焦って預けられる場所を探してしまいます。藁にもすがる思いのママにとっては当然のことです。しかし仕事とは完全に切り離して、冷静な目で子供を預ける保育所を観察しなくてはいけません。
遊具が散らかっていないか、部屋のカーペットなどは清潔かなど、保育所の中の様子もしっかりチェックしましょう。子供が1日を過ごす場所も見せてもらい、安心して預けられるかどうかを判断してください。
待機中に子供を預ける場所を焦らずじっくり探す
保育園に入れずに待機児童となると、仕事のこともあり、かなり気持ちに焦りが出て、冷静な目で見られない場合があります。大切な子供を預ける場所を探すときは、じっくり焦らず探しましょう。
もし自分が「焦っている」と感じるときは、パパや両親、友達に一緒に来てもらい、園内を見学させてもらいましょう。少し冷静になれば気付けたようなことでも、焦っていると見落とすことがあります。
できるだけ冷静な目を持った人に協力してもらい、安心できる保育所か判断してもらいましょう。
泣く泣く認可外保育園に子供を預け、「こんなはずじゃなかった」と後悔した人は少なからず存在します。子供の発達に大きく影響する時期に、長い時間を過ごす大切な場所探しです。少々時間をかけても、じゅうぶん納得できるところを探してください。
保育園待機中の気持ちの切り替え法
保育園に入園できず待機児童になってしまい、仕事もできないという環境では、気持ちが不安定になるママも少なくありません。信頼できる認可外保育園も見つからず、親にも頼れないときにママにできる気持ちの切り替え法をまとめました。
もちろん、これらを試して完全にスッキリすることはないでしょう。しかし、後ろ向きに考えて過ごしていても、子育てが辛くなるばかりです。保育園待機中にママができることを見てみましょう。
一度冷静に待機児童になった現状を把握する
待機児童になると働きたくても働けない、働いていないと子供を預けられないというジレンマに悩まされます。しかし、本当に働くことが家族のためになるのか、一度考えてみることも大切です。働きに出れば、収入は増えますが目に見えない出費もあります。
勤務先への交通費、職場の仲間との交際費、出勤するためのメイク代や服代も、実は結構かかっています。家にいるからゼロという訳ではありませんが、外に出るより出費は抑えられます。子供のことも、家にいるときより保育園に通う方が、若干ですが出費が増えます。
冷静に考えると、パートで子供を預けて働くことで、果たして家計が劇的に良くなるのかどうか、一度冷静に考えてみましょう。また、在宅の仕事も年々増えているので、そうした収入で家計のプラスにならないかなども検討してみてください。
保育園の待機中の期間をスキルアップに時間を使う
保育園の待機が決まると子供と1日中一緒にいることになるので、ママには自分の時間はほとんどありません。トイレに行くのも難しいという時期もあります。そんな中で、スキルアップをするというのは簡単ではありません。しかし、意識しているのとしていないでは、自分の人生を生きているという感覚に違いが出ます。
育児と家事だけで1日が終わってしまうと、私は何をしているんだろうと悲しい気持ちになることがあります。そうならないためにも、1日10分でいいので自分の成長に時間を使ってみましょう。
保育園の待機中は子供との時間を楽しむ
保育園の待機が決まったら、親子のコミュニケーションをとり、子供との時間を楽しみましょう。公園に遊びに行ったりするのも楽しいのですが、地域で開催されているイベントや、子供と一緒にできる習い事を満喫してみるのもおすすめです。地方自治体で開催しているものだと、無料や安価なものもたくさんあります。
これをおすすめする理由は、単純に子供との時間を楽しむだけでなく、思いもしない出会いやキッカケに出くわすことがあるからです。例えば、親子で参加できるキッズヨガに参加し、その素晴らしさに目覚めインストラクターになったママの例などがあります。子育て中に出会ったものや人で、人生が変わったという例は多くあります。
復職できないことばかりに目を向けず、子供がいることで開けた世界を満喫することも大切です。そこで、思いもしない楽しみや生き甲斐を見つけることもできるのです。
待機中に一時的に子供を預ける一時保育所を探す
前項でもご紹介しましたが、認可保育園では一時保育を受け付けてくれるところがあります。また認可外でも信頼できる一時保育所を探しておくと、ママの息抜きや就職活動をするときに便利です。
子供も、集団生活の練習ができますし、程よく親子が別々の時間を過ごすことで、一緒にいる時間の密度が濃くなります。週3日程度のパートに出るママや、フルタイムで働いていて毎日親に預けるのと体が心配というママも、こうした一時保育を有効活用して、待機中を乗り切りましょう。
気持ちをアウトプットする場所を見つける
保育園の待機児童になって入園ができず、モヤモヤして過ごしているママは、一人で悩みを抱え込んではいけません。かといって、小さい子供がいると友達と頻繁に会うことも難しいので、SNSやブログなど気持ちを吐き出す場所を見つけるとストレス発散ができます。
注意して欲しいのは、他人のSNSを見て稀にマイナスに作用する人がいることです。例えば、充実した生活を送っている人や子育てを楽しんでいる人の投稿を見て、自分の現状と比較して落ち込んでしまうケースなどです。
ストレスにならない程度に、自分の気持ちをアウトプットする場所や、同じ境遇の人と出会えるサービスを探してみましょう。
仕事の情報を常にチェックする
保育園の待機児童になったことで仕事を退職せざるを得なかった人は、常に仕事の求人情報には目を向けておきましょう。今はスマホでも求人をチェックすることができるので、子供がお昼寝している横でも求人をチェックすることができます。周囲の人にも、仕事を探していることを伝えておくと、良い情報を得られることがあります。
保育園の待機児童のママがたくさん!在宅の仕事も検討する
ネットの普及で在宅の仕事もかなり増えました。外に働きに出るだけでなく、在宅の仕事もぜひ検討してみてください。自治体でも違いがありますが、フリーランスでも居宅外労働と同じ条件になることがあります。
就労時間は自分で決めることができるので、保育園への申請は自分の働きたい時間を記載することができます。
但し、提出する書類には自治体によって違う場合もあるので、良い在宅の仕事を見つけたら相談に行ってみましょう。開業届などが必要な場合でも、申請をすれば比較的簡単に届けを出すことができます。必要書類を把握しておけば、保育園への申し込みで慌てることもありません。
待機児童になると、ぶつけようのないやりきれなさや怒りの気持ちでいっぱいになります。待機児童を経験したママなら理解できるでしょう。しかし、それだけでは育児がストレスになります。上手く気持ちを切り替えて来年度に向けて前進しましょう。
保育園の待機児童になったら気持ちを切り替えて行動を!
育休を終えて、働く気になっていたママにとって、待機児童になることはとても辛いことです。しかし、落ち込んでばかりはいられないので、気持ちを上手く切り替え、利用できるサービスは利用して、翌年度の入園に向けて動き出しましょう。
ストレスや不満が大きくなったときには、パパや周囲の人に協力してもらい、上手く息抜きをして育児を楽しんでください。マイナスと思えるようなことも、行動の仕方次第でプラスに作用することもあります。
待機児童になりたくないあまり、保育園選びに失敗して方針の合わない園に入園させて後悔するママもいます。保育園の選び方のポイント!相性のいい保育園の見つけ方を参考に、どうやって保育園を選ぶかチェックしておきましょう。